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2009年4月12日

●東のエデン 第1話 「王子様を拾ったよ」 レビュー

なんともファンシーなタイトル。

『攻殻機動隊』の神山健治監督と、可愛い絵柄の『ハチミツとクローバー』の羽海野チカさんがキャラクター原案を担当する『東のエデン』
「どんな作品になるんだろう?」
っと想像さえ出来なかった本編は足が地に着いているリアリズムと年頃の女の子が持つファンシーな雰囲気が融合した不思議な作品になっていましたね。

意外と神山ワールドと相性の良かった羽海野チカさんのキャラホントは視聴する予定はなかったんですが、神山監督(以後、神山監督と表記しますね)作品ということでなんとなく公式サイトの予告編を見たときにとても新鮮な感覚を覚えたんですね。
ロボットが出る訳でもない。ラブコメでもない。ファンタジーじゃない私たちを取り囲むリアルな世界が舞台となっている。
いわばアニメーションで描くラブ・サスペンスってところですね。
ここで猛然と「見たい」という気持ちが強くなっていったんですね。
そういえば予告編で言っていましたが、この作品ってわずか11日間の短いドラマなんですね(しかも物語の終焉は劇場版で描くとはメディアミックス展開ここに極まれり(笑))
その短期間に起こる濃密な物語がどんな展開に発展していくのか楽しみですね。

おっとっと、本編のことを何にも書いてませんね(笑)
その前にOPとEDのことなんですが、音と絵のセンスの良さは半端じゃないですね。
OPはややドライな曲調にスタイリッシュな映像が絡んで一級のPVになっています。
OPはスタイリッシュテイストクレイアニーションっぽいけどペーパーがメインのED
EDのペーパークラフトを使ったコマ撮りアニメーションは本編内容も絡めて見入ってしまう内容になってますね(手間かかってそう……)
もうホント、OPとEDでつかみは完璧です。

撮影時のシチュエーションは?んで、本編ですが、携帯カメラの映像から始まりますね。
これはヒロイン、森美 咲ちゃんの持ち物と思われますが、最後のショットの不安そうにしている咲ちゃん(以後、咲ちゃんと書きます)と、ちょっと余裕の表情の"王子さま"滝沢 朗くんのツーショットが印象的です。
ひょっとしたら最後の写真かもしれませんね……。
場所はアメリカ合衆国首都、ワシントンDCのホワイトハウス前に咲ちゃんは一人降り立ちます。
彼女は硬貨をホワイトハウスに向かって投げ込みます。
ホワイトハウス前の噴水に投げ込んでいたんですかね?
しかし、それじゃ怖い顔つきのお巡りさんたちが(もち外国人)が寄ってくるのは必定です。
しかし、それよりフルインパクトな登場の仕方をしたのが"王子さま"滝沢 朗くん。
女の子の細腕じゃ噴水まで届きません。ホワイトハウス前の噴水にお金を投げ込むと御利益があるの?
べ、別の場所で投げ込めば良かった……。すっぽんぽん王子さま登場(笑)
いろんなアニメを見てきましたが、主人公が「フル・モンティ状態」で登場するのは初めて見ました(しかも書き殴りぼかし付き(爆笑))
しかも咲ちゃんは朗くん(以後、朗くんと書きます)の寒さで縮こまった「(自主規制)」をきっちり、しっかり、がっつり大きさ・形を確認しちゃってます(笑)まぁ、そんなこんなで咲ちゃんは警官から逃げることに成功しますが朗くんのあられもない姿に思わず貸しちゃったコートにパスポートと財布が入っていたものですから大変。
ホントはここで別れて以後会うはずの無かった二人が再会、行動を共にすることになるんですからね。

この作品で感心したのがワシントンDCでロケハンを敢行したのでしょうか?曇り空の寒く湿っぽい感じの空気まで感じる雰囲気を綺麗な背景で描き出していますね。
空気まで描いている背景。背景はちゃんとキャラとも融合して作品世界を作り上げています。
他の作品と違うこの作品の背景って配色の妙があるんでしょうね。
その完成度の高い背景群がこの作品の一定のリアリズムを与えていますね。

現時点、ただの変質者(笑)現時点での最大の謎が朗くんの存在(いや、「すっぽんぽんのぽん」って話じゃなくて(笑))彼自身、自分が何者かわからない。
潤沢な資金と携帯による支援体制。
物語が進むにつれて彼の真の姿も見えてくるでしょうね。
そこでちょっと気になったのは朗くん自身は咲ちゃんを確認して、裸になってから自分の記憶を消す依頼をしていることなんですね(そう見える描写でした)
かなり異常な出会いをした咲ちゃんと朗くんですが、記憶を失う前の朗くんは咲ちゃんを視認してから行動をとった。
記憶を失う前の朗くんは何かしらの形で咲ちゃんを知っていたのかもしれませんね。
「俺に用か?俺に向かって話しているんだろう?どうなんだ?」それにしても自分の「アジト」に来て鏡に映る銃を構えた自分を見て思い出した映画が『タクシードライバー』しかも主演のロバート・デ・ニーロまで思い出すとは実年齢を超えた映画ファンのようですな、彼は(笑)
※モヒカンスタイルまでネタで出してくるのは監督の趣味なのか?それともシナリオライターの暴走なのか?(笑)

乙女の純情パン~チこれが私たちのいる世界の現実。
空港までたどり着き、楽しい雰囲気の中で少しずつ距離が縮まっていく二人でしたが、ラストで見せてくれましたね。この世界が異常な状態に陥っていることを。
東京がミサイル攻撃を受けるとは。

二人は出会い、そしてドラマは始まる。第1話を視聴して感じたことはちょっと不思議な感触でした。
一定のサスペンス的展開はあるものの割と穏やかな展開でお話は進みます。
しかし、退屈じゃないんですよね。
これって凄いことです。
シナリオと演出、そして声優さんたちの実力がなければこんな風には見れません。
そして謎と複線が紐解かれるとき、どんな展開が待っているのかワクワクしてきます。
やっぱり先の読めないオリジナルストーリーアニメは面白いですね。
次回視聴決定です♪

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コメント

ゆたかさん、こんにちは。ご無沙汰しております。


GWもあと1日。早くも気が滅入ってまいりましたが、2日間出勤すれば休みだ!と言い聞かせております。どれだけ仕事が嫌なんだ。私は(笑)

さて、私もゆたかさんと同様、この東のエデンは当初ノーマークの作品でした。ネット上で話題になっているのを見て「1話だけでも観てみるか。旬の話題についていかないと。」と軽い気持ちで観たら、そのまま引き込まれ、一気に3話視聴いたしました。

>その前にOPとEDのことなんですが、音と絵のセンスの良さは半端じゃないですね。

私もOPを観た時に「おぉ!」と思いました。OP・ED単体でも立派な作品ですね。
端的に「かっこいいな!」と思いました。

>この作品で感心したのがワシントンDCでロケハンを敢行したのでしょうか?曇り空の寒く湿っぽい感じの空気まで感じる雰囲気を綺麗な背景で描き出していますね。

同意です。独特の雰囲気を醸し出していますよね。

>かなり異常な出会いをした咲ちゃんと朗くんですが、記憶を失う前の朗くんは咲ちゃんを視認してから行動をとった。
記憶を失う前の朗くんは何かしらの形で咲ちゃんを知っていたのかもしれませんね。

この部分の考察は面白いです。確かに咲ちゃんをきちんと見てから行動をとっていますよね。後々物語内で明かされるのでしょうか。

>しかし、退屈じゃないんですよね。
これって凄いことです。

いや、全くそうなんですよね。観ていて引き込まれる作品ってのはあまりないですよ。シナリオ・演出がしっかりの練って創られているのでしょうね。


4話まで視聴しまして、僕が一番引き込まれ・共感できた部分はテーマ(と僕が勝手に思っている部分)です。
  
『なんかあるじゃないですか。
 日本ってもう自分たちじゃどうにも出来ない重たい空気』
  
咲ちゃんが第一話、空港で滝沢君に話す台詞。
多分この辺りがこのアニメのテーマのひとつなのではないかと思っています。
そして滝沢君がどうにかしてくれるのかな?どうやってこの空気と戦うのかな?と期待しながら視聴しております。

>GWもあと1日。早くも気が滅入ってまいりましたが、2日間出勤すれば
>休みだ!と言い聞かせております。どれだけ仕事が嫌なんだ。私は(笑)

いえいえ、かく言う私も以下同文(苦笑)
ホントは7~8日は有給を仕込む予定だったのですが、私の関わっていた仕事が入ってしまい、有給申請はお流れになってしまったのです(あぁ~ぁ(- -;))

>私もOPを観た時に「おぉ!」と思いました。OP・ED単体でも立派な作品ですね。
>端的に「かっこいいな!」と思いました。

「エデンの東」のOPとEDって間違いなくアニメのOP&EDで本編にリンクした内容なんですよね。
しかし、それを差し置いても独立して鑑賞に堪えうる作品レベルに仕上がっています。
凄すぎる。

>いや、全くそうなんですよね。観ていて引き込まれる作品ってのはあまり
>ないですよ。シナリオ・演出がしっかりの練って創られているのでしょうね。

これは全く持って異議無し。
神山 健治監督は半端無い物作りをされる方なんですね。
その意志と情熱が作品世界に隅々にまで及んでいる。
凄い方です。

>4話まで視聴しまして、僕が一番引き込まれ・共感できた部分はテーマ
>(と僕が勝手に思っている部分)です。

>『なんかあるじゃないですか。
>日本ってもう自分たちじゃどうにも出来ない重たい空気』

そうですね。
今の日本に生きていると、世の中のことについて不満はあるけど自分の力じゃどうしようもない。
そういう虚無感と現実の生活の中で折り合いを付けて生きている。
そこに100億円のお金で何が出来るか?
たぶん、滝沢くんは何も出来ません。
「この国を正しき方向へ導く」
なんて出来やしません。
でも、そこにフラットにものを考える存在がいる。
それが咲ちゃん。
二人が手を取り合って考えたとき、ささやかな変化と、小さな奇跡が生まれると思うんです。
「どうしようもない空気」に変化を与えると思います。
それがとても楽しみです。

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