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2008年3月30日

●truetears第13話「君の涙を」を見て…

わたし、幸せに慣れてないから・・・

思いっきりネタバレです。
true tears視聴前の方はご注意下さい。

7話以降のレビューが止まっていますが、true tears最終回を見ていて矢も盾もたまらなくなり、ちょっと雑感を書かせていただきます。

乃絵ちゃんも思い悩み考えていたんです今回は病院からお話が始まります。
乃絵ちゃんが自分も飛べるかな?って飛んだ後、哀しいかな現実は病院行きと相成ってしまいました。
眞一郎くんが病院まで連れて行ったようですね。
最初の数分見て気がつきました。
「あれ?true tears元に戻ってるじゃない」
前回のお話はどうしても同じtrue tearsと思えないお話だったんですよね。
10話以降の比呂美ちゃんにしっかり向いたと思っていた眞一郎くんの想いがふとしたきっかけで乃絵ちゃんに逆戻り、しかも少々比呂美ちゃんに距離を置き始めた。
これは正直理解できなかった。
『全然「ちゃんと」してないじゃん』
そう思えたんですよね。
オレは正直おまえが羨ましい・・・それにtrue tearsらしいゆるやかな話のテンポもちょっとおかしくなっていたんですね(それとも僕が眞一郎くんの奇行について行けなかったのかな?)
それが今回では元に戻っていた。
乃絵ちゃんの行動を止められず後悔の念にさいなまれている眞一郎くん。
一見して冷静に状況を見ているものの、実のところ収まりの悪い自分の感情を抑えるのが精一杯な純お兄さん。
それぞれの気持ちが"ちゃんと"わかるんですよね
あ、そうか、眞一郎くんの気持ちが今ひとつわからなかったから前回の話について行けなかったんですね(実は前回12話は話について行くのが辛くて1回見ただけで普段はやっている見直し視聴もしていなかったんです)
物語って見ている人がついて行けなくなる、登場人物の感情が理解できなくなると途端に見ているのが辛くなるんですね。
分かっていたつもりではあったけど、今回ちょっと自覚しました。

比呂美ちゃんは今回も焦ってガンガン行動に出ましたね(苦笑)
そりゃ幼い頃から想いを秘めて、目の前の障害が無くなった、これからは堂々正面から好きになってかまわない。
って思った矢先の眞一郎くんのヘタレ加減(笑)
もう、まわりも見えていない比呂美ちゃんなりふり構わない比呂美ちゃん
わたしの気持ちを感じて・・・ここで感じたんですよね。
人ってやっぱり人なんです(ヘンな日本語です(笑))
神様ではない。
比呂美ちゃんに見えているのはいろいろな経緯で別の方を向いてしまっている好きな眞一郎くんとその視線の先の乃絵ちゃんの事。
比呂美ちゃんは男女の恋愛関係の枠の中で見ていますが、眞一郎くんと乃絵ちゃんのある意味絆はそう言ったものではなかった。
もちろん「乃絵が好きだ」って言いましたがそれは時の勢い。
行き違いの中で生まれた感情であり、雪解けの中で消えていくものだったんですね。
お願いだから私だけを見て・・・でも、比呂美ちゃんはあくまでも男女の仲の枠の中で感情的な行動に出ます。
まわりの視線もなんのその、自分のアパートに眞一郎くんを招き入れ、
『私とあなたは特別な関係よ』
って言わんばかりに眞一郎くんの飲んだコーヒーを飲んじゃいます。
しかも、
「(何されても) いいよ」
って言い出す始末。
しかし、比呂美ちゃんが眞一郎くんに迫れば迫るほど眞一郎くんは引いちゃいます(眞一郎くん「据え膳食わぬは男の恥」って言葉を知ってるかい?(爆))
本当に比呂美ちゃんは焦っていたんですね。
せっかく眞一郎くんと分かりあえた。
これからと言うときに眞一郎くんは乃絵ちゃんの事で心が揺れ続けている。
しっかり自分に向かせたい。
しっかり自分を見て欲しい。
そして、好きになって欲しい。
そんな気持ちの焦りが比呂美ちゃんを感情的な行動に駆り立てます。
比呂美ちゃん自身自分の行動が嫌になりますが、彼女の想いを考えれば、それは致し方のないことと思えます。
それより眞一郎くんがビシッと自分の気持ちを定めきれないのがイカンのです、はい(笑)

あの子は、私と同じ・・・ここでいい意味でやられたと思ったのが一頃true tearsの負の感情を一身に体現していた眞一郎くんのお母さんの存在。
まさか比呂美ちゃんの(最終的に)最大の理解者になると同時に、かつて比呂美ちゃんと同じ感情を抱いた人物だとは思いませんでした。
私はこのお母さんは眞一郎くんと比呂美ちゃんが結ばれるまでの最大級の枷だと思っていました。
しかし、真の存在理由は比呂美ちゃんの感情表現を補完・補強するために比呂美ちゃんのそばにいたんですね。
お母さんって一山越えて比呂美ちゃんへの接し方も柔らかくなり、実のところ眞一郎くんの嫁として認識してる感じですよね(笑)
比呂美ちゃんは眞一郎くんのお母さんのようになりかけますが、彼女自身いろんな人と接し、自ら考え、そして成長します。
それは"愛"は奪い奪われるものではないと言う気持ち。
相手を許し、そして受け入れる。
博愛と恋愛の真ん中の気持ち。
そんな気持ちが彼女の中で育まれていきます。
比呂美ちゃんは眞一郎くんが戻ってくると信じて、乃絵ちゃんの元に向かう眞一郎くんを見送ります。
「うん・・・待ってる」

ホントは、見たいよ・・・人と人との間の事というのはなかなかうまく行かないもので、乃絵ちゃんは乃絵ちゃんで感受性の高い彼女は眞一郎くんの本当に好きな人が比呂美ちゃんであることに気がついていて、自分の強い嫉妬の感情に突き動かされて待ち望んでいたはずの眞一郎くんの絵本を見ようとしません。
眞一郎くんはせっかく描いた本を乃絵ちゃんが見ないことに怒りを見せることなく、見るべき人が見ない、存在理由のない絵本を1枚ずつ紙飛行機にして海に捨ててしまいます。
でも、乃絵ちゃんも来てしまいます。
やはり、待ち望んでいた絵本が本当に気になるし、なにより眞一郎くんが好きだから・・・。

はい、あなた眞ちゃんの嫁に決定ね(笑)眞一郎くんに思いを馳せながらも待つことしかできない比呂美ちゃんに意外な応援がやってきます。
眞一郎くんのお母さんです。
オフェシャルな訪問理由は「ブリ大根のお裾分け」
本当の訪問理由はかつての自分と同じ感情を持つに至ってしまった比呂美ちゃんを心配しての訪問だったんですね。
このお母さんは比呂美ちゃんよりも沢山人生経験を積んだわけで、比呂美ちゃんの気持ちを知っている以上うるさくあれこれしたりしません。
ただ、見守るだけにとどめます。
そして、一言だけ添えます。
「待つのって・・・体力いるのよね」
全てを見て取って、そして比呂美ちゃんを静かに応援してくれている。
自分を理解し、応援してくれている人がいる。
比呂美ちゃんは心の芯が少し暖かくなったのでしょうね。
彼女も短くお礼を言います。
「ありがとう、ございます」
比呂美ちゃんもこの瞬間に理解したと思います。
『この人も同じだ。この人も今の私と同じ気持ちになったことがあるんだ・・・』
二人の女性が同じ気持ちを理解し、心が通じた瞬間でもあったんですね。

二人だけの最後の時間乃絵ちゃんと眞一郎くんは近くの小屋風のバス停で暖を取ります。
据え置きのストーブの暖かみに二人の表情には笑みがこぼれます。
別離の時間が迫ってきていることを感じつつも・・・。
乃絵ちゃんと眞一郎くんは紙飛行機になった絵本を拾い集め、乃絵ちゃんをそれを読みます(このとき既に乃絵ちゃんの面差しは大人びています)
でも、最後の1枚がなかった。
ここでちょっと意外なことを乃絵ちゃんは言いますね。
「いいの。飛ぶことが出来た雷轟丸がその後どうなったのか自分で考えてみる」
物語の続きをねだっていた少女が自ら考えると言った。
乃絵ちゃんも自ら思い悩み考え、そして彼女も成長していたんですね。
ここで眞一郎くんは正直な気持ちを吐露します。
自分は比呂美ちゃんが好きであると。
でも、絵本が描けたこと、そして麦端踊りがしっかり踊れたことも乃絵ちゃんのおかげであると。
彼もこの葛藤を経て一歩大人になります「オレは比呂美が好きだ。でも、おまえを見てると心が震える・・・」
彼はその感情の狭間で揺れ動いている心情を正直に乃絵ちゃんに話します。
乃絵ちゃんもまた静かにその気持ちを受け止めます。
しかし、乃絵ちゃんの方が気持ちはしっかりしていました。
「眞一郎が、わたしが翔べるって信じてくれる。それがわたしの"翼"」
眞一郎くんは比呂美ちゃんのことが好き。
でも、乃絵ちゃんにも想いを寄せていてくれていた。
生まれて初めて自分のことを"好き"と言ってくれた。
別れちゃうけど自分を信じてくれている。
乃絵ちゃんはその想いを胸に、一人立って歩み始めることを選びます。

私を・・・信じて

来て・・・くれた?待っている君のもとへ来たよ
本当に来てくれた・・・乃絵ちゃんと別れた後、眞一郎くんは比呂美ちゃんのアパートに向かいます。
しかし、彼女はいなかった。
比呂美ちゃんは雪の降り積もる竹林にいました。
あの、幼い日の思い出の場所です。
眞一郎くんの姿を認めたとき、比呂美ちゃんは喜びと驚きで言葉を失っていましたね。
何を話していいのか分からなかったのか比呂美ちゃんは180度開脚の話をします(眞一郎くんを待っている間にやってたことですが(笑))
彼女は絵本の話もしますが眞一郎くんは気持ちの全てを涙と共に整理してここに来ていました。
彼は単刀直入に比呂美ちゃんに言います。
「付き合おう」
・・・突っ張りはなしね(爆)今は少しあなたに甘えたい・・・
ちょっと、そんな嬉しいこと言わないで、涙が止まらなくなるから・・・心底待ち望んでいた眞一郎くんの口から出た言葉だったのに比呂美ちゃんは思わず、
「いや」(ここ、なんだか比呂美ちゃんが可愛いのです!)
「付き合おう」
「いや!」
比呂美ちゃんはちょっぴり頑なになっちゃってます。
でも、
「おまえにはいつでも(絵本を)見てもらえる。これからはずっと、隣にいるんだし・・・」
「ずっと、隣にって・・・何それ?プロポーズみたい。まだ、付き合うOKしたわけでもないのに・・・」
ちょっと拗ねていた比呂美ちゃんですが、涙を流す比呂美ちゃんの表情は告白を受けて喜びでいっぱいでした。
『君の涙を僕はぬぐいたいと思う』
眞一郎くんのいつものモノローグが始まりますが、今回は違っていました。
まっすぐ好きな比呂美ちゃんを見つめて、
『今の僕には、それが出来る』
好きだけじゃない。
好きな人を支えて共に生きてゆく決心をした眞一郎くんの心の声でした。
そして、眞一郎くんは比呂美ちゃんを抱きしめます。
私はこの時をずっと待っていたんだ・・・もう僕は迷わない。君を離さない。
その意志の強さのように、強く強く比呂美ちゃんを抱きしめます。
その時、やんでいた雪が優しく降り始めます。
「あ、雪・・・」
嫌いになっていた雪でしたが、きっとこれからはまた好きになるでしょう。
雪が降るたびに告白してもらった嬉しい気持ちを思いだして・・・。

雪は好き・・・

元気になった乃絵ちゃん。よかったね。今なら涙の意味が分かるよ
最後に比呂美ちゃんのセリフが欲しかったな・・・物語は足早に進み、見ているわたし達と同じ桜の季節を迎えていました。
ここでちょっと嬉しいことがあったんですね。
「おはよう乃絵!」
って声をかけた女生徒に足の怪我も治った乃絵ちゃんが元気に駆け寄ってきます。
乃絵ちゃんに友だちが出来ていたんですね。
彼女の表情も明るくなっていました。
乃絵ちゃんは眞一郎くんとの出会いと別れを経て人を受け入れることが出来るようになっていたんですね。
これは嬉しかったですね。
そんな乃絵ちゃんを嬉しそうに見ている人物がいました。
他ならぬ眞一郎くんです。
彼は乃絵ちゃんのおばあちゃんの真意を悟ります。
『人は本当に大切な人の涙をもらってあげることが出来る。乃絵、きっとおばあちゃんはこう言いたかったんだ。本当に大切な人を想うと、勝手に涙はあふれてくる。その本当の涙を知ることが出来ることは・・・』
そして、乃絵ちゃんは眞一郎くんから聞くことなくこの事を自ら悟ることになります。
比呂美ちゃんは元気にバスケ部で頑張っていました(眞一郎くんとの仲もうまくいっていて公私共々充実って感じでしょうね)
今でもここは私のお気に入りの場所思い出の欠片
ラスト、乃絵ちゃんは鶏小屋の前に立っていました。
慈愛を込めた瞳で地べたを見て、そして思い出の欠片となった石で書かれたメッセージを眺めます。
心が震え、わき上がってきた想いに乃絵ちゃんはついに涙します。
そのきれいな涙は柔らかい春風に運ばれていきました。
涙は風に運ばれて・・・キラキラ光る

いやぁ~、12話では作画崩壊ならぬシリーズ構成崩壊、シナリオ崩壊、果てまた主人公崩壊かいな!って無茶苦茶不安でしたが、true tearsは収まりよく終わってくれました。
でも、なんだか寂しいですね。
もうtrue tearsが見れないんですから。
実はDVDのVol.1を買ったんですね(まだ見てません)
でも、
「次のtrue tearsはどうなるかな?」
って気持ちはもう味わえない。
サービスカット?(笑)原作付きアニメも好きですが、オリジナルストーリーのアニメは先の見えない醍醐味があるんですよね(true tearsも原作はありますがもはや別物です)true tearsは近年希に見る秀作でした。
作画、演出、演技、音楽、全てが渾然一体となって見ているわたしの感情を連れて行ってくれました。
今にして思えば困惑の12話は1話丸ごと使って眞一郎くんの比呂美ちゃんと乃絵ちゃんの間で揺れ動く眞一郎くんの心の混乱を描いたように思えます。
そして、13話で見事に終わることが出来ました。
奇をてらうことなく、王道の終わり方でしたね。
物語は如何に始まり如何に終われるか、それは非常に重要です。
true tearsは日常ドラマの枠を越えることなく静かに始まり、静かに終わりました。
良い作品でした。
制作元のP.A.WORKSは今後も良作を作り続けるでしょうけど、この『true tears』はP.A.WORKS最初にして最高傑作の評価を長く維持するんではないかな?って思えます。
true tearsをリアルタイムで見れたのは本当に幸せでした。

本当にありがとう
P.A.WORKSの皆さん、声優の皆さん、関係者の皆さん、良い作品をご提供下さり、
本当にありがとうございました。

2008年2月25日

●true tears 第6話「それ…なんの冗談?」(ロングレビュー・ネタバレ全開!)

これが冗談だったら、ホントにいいよね・・・

さ~てとことん周回遅れにもかかわらず相変わらず富山一、日本一長い『true tears』視聴レビューを書いております管理人:ゆたかでございます(既に自虐ネタ、あ、わたしは富山住民ではありません。念のため(笑))
後々のために2話合体レビューとか「いつもよりも超短くまとめちゃいました」とかは言いません。
後になって「ああぁ、書いてて良かったな」って自分で思えるように『true tears』のいいところを、自分の感じたことを書きたい、それだけなんですね。

なにがなんだか(眞一郎くん談)だって、ずっと二人でいたいじゃない・・・
わたしの心は置いてけぼり・・・さて、自分ネタはこれくらいにしておいて(笑)
前回衝動的に愛しの眞一郎くんが立ち上がろうとするのを両肩押さえて固め技を決めた(嘘)愛ちゃんでありました。
「(どんどん)おおぉ~い、愛子ぉ~~~」
「開けないで・・・」
「なんで・・・」
その時愛ちゃんは絞り出すように声を出そうとしますが、うまく言葉になりません。
今の状況を、自分の行動をうまく言えないんですね。
今カレが外にいてドンドンドアを叩いている状況で「あなたと二人きりでいたいから・・・」ってこの極限状況ではやっぱりうまく言えないでしょうね。
「(どんどん)うおおぉ~い!」
「今開けるって!」
とうとう眞一郎くん愛ちゃんの気持ちもわからずお店のドアを開けてしまいました。
この時、もし眞一郎くんが愛ちゃんのただならぬ雰囲気に呑まれてじっと居留守を決め込んでいたら、まったく違う展開が待ったいたでしょうね。
しかし、眞一郎くんが自分の手からすり抜けて離れた後の愛ちゃんの茫然自失状態は痛々しいものがありましたね。

渡したい人に渡せないセーターだよね「まだ準備中か?」
「ああ」
「愛ちゃんに会うために速攻で家の用事かたづけてきたぜ」
既に心が離れている愛ちゃんへの三代吉くんの想いがこれまた痛いですね。
「別に無理して来ることないのに・・・」
「そう言うこというか?素直に喜べって。コレ差し入れな」
三代吉くん、手土産持参です(マメな愛情に全俺が泣いた(笑))
「あ!それって俺のセーターだろ?」
「あ・・・うん」
愛ちゃんここでも嘘をついてしまいます。
ホントは眞一郎くんに作っているのにね・・・。
「サイズ合わせするべ」
ここでいきなり三代吉くん訛ってます(笑)
「ほぉら後ろから背中合わせて、オレ憧れてんだぁ・・・」
そういう仲むつまじい雰囲気をね。
ああぁ~もう、わたしの気持ち台無し!!「何甘えてんのよ!」
でも、愛ちゃんの方はと言うと、せっかくの眞一郎くんとの二人っきりの時間が壊されて少々お冠のようです。
「ええ・・・」
「わたし忙しいんだから。店開けなきゃいけないし」
眞一郎くん呆然です。
そりゃ自分の背中合わせでサイズを測っていたのに三代吉くんはやらないどころか怒っちゃったわけですからね。
しかし、この微細な感性で絵本作家を目指す眞一郎くんは、微妙な乙女心はまったく無頓着というかわかっていないというか、なんだか幸せな人です(苦笑)
「あんた達、邪魔!」
ってな訳で追い出されるように眞一郎くんと三代吉くんは「今川焼き あいちゃん」を出てくるハメになりました(あ~ぁ)

君、恋愛トラブルの中心核なんだよ。わかってる?(笑)川のそばの道を歩きながら、
「おまえ、なんか怒らせたか?」
眞一郎くん、純粋に疑問に思ってます。
眞一郎くんは原因じゃないけど、自分がきっかけになっているとはつゆほどにも思っていないのが幸せなお人です(笑)
「オレ何もしてねぇよ」
そりゃそうです。
むしろ三代吉くんは犠牲者ですからね(苦笑)
そして、全ての中心にいるのが自分とは知らない眞一郎くんはこの後波紋を呼ぶ事を言ってしまいます。
「ホント、この間の休みの日、何の用事だったんだよ」
一番人がよくて、一番可哀想な三代吉くん「え?」
「おまえの代わりにセーター選べとか言われて大変だったんだから」
それは三代吉くんのまったく知らないことでした。
恐らくその日は三代吉くんも特に予定がなかったはず。
彼にとってその知らぬ事実は衝撃的でした。
「じゃぁ、ちゃんとフォローしとけよ」
「あ。ああぁ」
眞一郎くん、知らぬが仏のように友人らしい忠告を言って別れます。
三代吉くんはその場を動かず、愛ちゃんの謎の行動に対して思いを深めていました。

眞一郎くんと三代吉くんを追い出した愛ちゃんは一人黙々とお店の開店準備をしていました。
見ればカウンターにはレジ袋いっぱいのお菓子。
「あたしの好きなお菓子ばっか・・・なんで、あたしなんか(に好きになったのよ・・・)」
うまい棒はマジでコスト安です(笑)あの時、あんな事を言わなきゃ・・・
愛ちゃんは三代吉くんと付き合うことになった経緯を思い出していました。
最初は眞一郎くんのお友達紹介からでした。
「オレの親友でほんっといいヤツでさ・・・」
「ち~っス」
この時いいタイミングで三代吉くんが『今川焼き あいちゃん』に入ってきます。
店に入った瞬間に三代吉くんは愛ちゃんに釘付けになります。
「眞一郎の親友ならあたしも即友だちだよ」
この時の愛ちゃんの微笑みは三代吉くんの心をわしづかみにしちゃいました。
この微笑みに三代吉くんは陥落した(笑)素で良いヤツなんだよなぁ、三代吉くんって。
そして、少し時は流れて・・・、
「オレと付き合ってください!」
近所の神社の境内で三代吉くんは眞一郎くん立ち会いのもと、愛ちゃんに告白&お付き合いのお願いをしちゃいます。
どうも愛ちゃん、この展開を知らされずに神社に呼び出されたらしく、頭を深々下げる三代吉くんに戸惑い気味です。
「愛ちゃん、三代吉、いいヤツだぜ。オレが保証する!」
「知ってる・・・いいヤツだよね」
この時の揺らぐ瞳の愛ちゃんの表情を見ると、自覚はなくても眞一郎くんへの恋心の芽は既にあったようですね。
少し迷った後、愛ちゃんは、
眞一郎のそばに居られるなら・・・三代吉くんの幸せな悲劇の始まり・・・
あたし、想われて幸せなはずなのにね・・・「・・・いいよ」
OKを出しました。
「へぇ!?・・・っしゃ~~~!!」
泣いて喜ぶ三代吉くんでした。
そんな思い出を思い出しながら愛ちゃんは三代吉くんの心のこもった差し入れのお菓子をほおばっていました。
「・・・あたし、バカだよね」
彼氏がいるのに別の人を好きになる。
ホントは許される事じゃありません。
でも、本当はずっと前から眞一郎くんのことが好きだった。
人の恋心はままならないものです。

嫌な思い出はゴミと一緒に水曜日!(って標語かい!(笑))眞一郎くんは家に帰っていました。
「あれ?」
自分の部屋に戻ると机の上に置いていたアルバムがなくなっていました。
部屋に入るのはお母さんくらい。
眞一郎くんは台所にいるお母さんに聞いてみることにします。
「母さん」
「あら眞ちゃん帰ってたの?」
「オレの部屋にアルバムあっただろ?」
買ってきたお野菜を冷蔵庫に入れる手が凝固します(かなり心理的動揺です)
「ああぁ、アレなら捨てたわ」
「あ、何でだよ!?」
「あんなもの持っててもしょうがないでしょ」
昔、何があったんだ?今さっきまで眞一郎くんと話していた優しいお母さんの雰囲気から、あまりにも強い女の業を感じる雰囲気にお母さんは変わっていました。
眞一郎くんは何かを言おうとしましたが、思い当たる節に触れ、言葉を重ねることなく台所を出て行きました。
『あの写真』
切り抜かれた比呂美ちゃんのお母さんの写真。
この過剰とも言えるお母さんの反応に眞一郎くんは先の見えない闇のようなものを感じました。

翌日学校にて、
「おまえ愛ちゃんに電話した?」
「いや、ああ言う日はほっとくの」
「女ってめんどくせぇな」
君はわかりやすいよ(笑)・・・別にそう言う日じゃないよ(爆)
「その面倒なところがあってこそよぅ。ごめんなぁ~い、わがまま言って。いいって事よ。可愛いおまえのわがままなら・・・そうやって嵐を越えてこそ愛は育つって・・・ま、おまえも彼女出来たらわかるって」
「彼女ねぇ・・・」
「で、どうよ。湯浅比呂美」
眞一郎くん、思わず頬がちょっと赤く染まっちゃいます
「・・・突然ふるか?」
三代吉くんのうっちゃり勝ちです(笑)
「最近おまえら仲よさげじゃん」
好きなら真っ直ぐ「無理だ」
「・・・なんで?」
「あいつには他に好きなヤツがいる」
「はぁ?」
「その上オレはそいつに比呂美に付き合えと勧めてしまった」
「何でそんなことしたんだよ」
「成り行きで・・・」
「アホか」
わたしも素直にそう思う(笑)

比呂美ちゃんはクラブ活動をしていました。
ブロックする選手の隙をうかがいながらシュートのタイミングを見定めます。
「比呂美、そこ!」
高岡キャプテンの声が響きます。
なんだかバスケは絶好調の比呂美ちゃん最近、出番の多い高岡キャプテン
この子、胸ぷるんしてます(笑)あれ?4番の人・・・
一人かわし、次の選手のブロックをパスでしのぎ、更にパスを受けてそのまま比呂美ちゃんはシュートを決めます。
「比呂美、入り口・・・」
朋与ちゃんの声のままに入り口を見てみると、純お兄さんが私服のままで比呂美ちゃんに近づいてきました。
高岡キャプテンは部外者として純お兄さんに一言言おうとしますが、朋与ちゃんが微妙な表情で高岡キャプテンを止めます(笑)
そう言えばお兄さん授業の方は?(笑)今回の件はわたしに免じて・・・
意外に女性の扱いはうまそうな純お兄さんなんでそう言う展開に?
ホントはわたしも彼氏と胸が欲しい(爆)「あんたに会いに来た。放課後、その公園で待ってる」
「あ・・・」
純お兄さん、何事もストレートです。
伝えたいことだけ言って、余計なことは言わず体育館を去っていきました。
「まったく・・・」
神聖なる体育館に恋愛ごとを持ち込んだことにちょっとお怒りモードの高岡キャプテンでしたが、彼女自身はどうも彼氏はいないようですね(苦笑)

その日のお昼休み、イケメンな螢川高校の4番エースである純お兄さんが比呂美ちゃんを誘ったことで彼女は女の子達の話題の的です。
「凄いじゃない比呂美」
「でもあの4番、競争率高そう」
「かっこいいよねぇ」
「やめなってば、比呂美困ってるし」
朋与ちゃんは女の子達をいさめていましたが、その近くで心中穏やかじゃない人物がいました。
オレがこの状況を作った・・・外見上は比呂美ちゃんは嬉しそうですが・・・
自覚なく、気がつけば眞一郎くんを目で追っている比呂美ちゃん他でもないこの状況を自ら招いてしまった眞一郎くんです(お母さんのお弁当を食べてます)
「おい、いいのか?」
さすがに三代吉くんは心配します。
「いいも悪いもないだろ」
でも、彼が思う以上に眞一郎くんは柵(しがらみ)が多く、また人より自分を強く出せない優しい少年でした。
そうこうしている内にハシを落としてしまいました。
「眞一郎?」
それがきっかけになって眞一郎くんは席を立ちます。
「トイレ!」
比呂美ちゃんをネタに大いに盛り上がる女子でしたが、その渦中の比呂美ちゃんはしっかり眞一郎くんが教室から出て行くのを見ていました。

このまま比呂美って、うまくいっちゃうのかな・・・眞一郎くんは一人になりたくてお弁当スポットであるグランド階段にいました(なぜかまわりには人はいません)
『マジかよアイツ。好きでもないくせに。オレの、オレの今までの気持ちは・・・でも、比呂美の気持ちは・・・真心で想像すれば・・・比呂美のためにはこれで良かったって事か』
眞一郎くんが一人自分の気持ちを押し殺すような思いに考えが進んだ時、太陽のように明るい声が飛び込んできました。
今や眞一郎くんと会うのが一番お楽しみとなった乃絵ちゃん「眞一郎!」
見ればそばに満面の笑みの乃絵ちゃんが立っていました。
『オレ、こいつと・・・(付き合うのか?)』
「しんいち・・ろう?」
いつになく深い考えの面持ちとなっていた眞一郎くんに乃絵ちゃんは少し心配してしまいます。
「いや、なんか用か?」
「はい!」
乃絵ちゃんは手作りのお弁当をずいっ!っと差し出します。
たぶん、そのお弁当からはいい匂いがしたのでしょう。
ほとんどお弁当を食べていなかった眞一郎くんのお腹の虫がタイムリーに鳴きます(笑)
育ち盛りの男の子とのお腹の虫は正直ですからね(笑)
で、気持ちは微妙なところにあるものの、眞一郎くんは自分のお腹の虫と、乃絵ちゃんの好意の中でそのお弁当を食べることにしました。
しかし、今ひとつ自分を取り巻く状況に思いを巡らせながらの食事は思ったほど美味しいものではありませんでした。
「美味しいものを食べるときはもう少し楽しそうにするものよ」
乃絵ちゃん、せっかく作ったお弁当を無表情で食べられては作った身としてちょっぴり残念な気持ちになります。
「オレ今養鶏場のニワトリの気分・・・」
「え?」
やっぱりあなたはニワトリ並みよ(ひでぇ(笑))「流れてくる目の前のものをひたすら受け入れなきゃいけない・・・みたいな」
これって食事のことと言うより、自分が招いた状況を受け入れなきゃいけない。
そんな、事も含めた言葉と思うんですよね。
「違うわ!あなたは雷轟丸みたいに空を目指す特別なニワトリなのよ!自分の意志を持つ特別の!!」
いいこと言ってくれているように思えますが、何となく人間扱いされていないようにも思えたりしますよね(笑)
「自分の意志か・・・だよな」
「ん?」
「なら言う、オレ今おまえの顔を見てると混乱する。ちょっと放って置いてくれ」
そう言って眞一郎くんは食べかけのお弁当を乃絵ちゃんの返し、教室に戻ろうとします。
「うわぁ!」
んが、乃絵ちゃんはなんだか器用に眞一郎くんの制服の中に手を滑り込ませてズボンのベルトをしっかり握っています。
こう言う時って割と足を持ったりしますよね?(笑)
ズボン脱がしちゃうぞ(笑)わたしの相手をしてよ!
ベルト無しは辛いよ(笑)もぉ~、つまいんない
まぁ、乃絵ちゃんの眞一郎くんを引き留めようとする力強い感じがしますけどね。
「いつまで?」
乃絵ちゃん、ちょっと怒った感じの表情になっています。
自分を相手にしてくれないなんて、って感じなのでしょうね。
しかし、眞一郎くんは返事をせず、なんと自分のベルトを外して去っていきました。
ベルトがなくてずり落ちそうなるズボンを引っ張り上げながら去っていきました(面白情けない感じがGOODです(笑))
「眞一郎ぉ~~~!!」
乃絵ちゃんちょっとふくれながらも寂しそうな表情になっていました。
乃絵ちゃんにとってどんどん眞一郎くんがなくてはならない存在になってきている。
今は一緒にいると楽しい人。
乃絵ちゃんはまだ自分の心の中にある眞一郎くんへの想いには気がついていませんでした。

お、来た比呂美ちゃん達が通う高校近くの公園に純お兄さんは待っていました。
比呂美ちゃんは約束通り放課後その公園に来ました。
「この間仲上眞一郎と会った。あんたオレが好きなんだ」
「仲上くんが何か言ったんですか?」
おっとここではオフェシャルに"眞一郎くん"ではなく"仲上くん"になってますね。
「うん、まぁそんなとこ」
ここのすねてる感じの比呂美ちゃんが可愛いんでですね。
もぉ~、お節介『あのバカ、余計なことしちゃって・・・』
って感じですよね(笑)
「オレと付き合いなよ」
ホンっとに純お兄さんはストレートです(しかし、この件については別の想いがありますけどね・・・)
「え?」
「日曜日1時駅前広場。行きたい場所を考えといて」
「待ってください!」
「なに?」
「いえ・・・」
比呂美ちゃんも思い出したのかもしれませんね。
その場を取り繕うために言った嘘が、この状況を招いていると。
「雪、降りそうだな」
「嫌いなんですか?雪」
「バイクに乗れなくなる」
「あんたは?」
「好きだけど・・・嫌い」
「好きなものを好きでいられなくなるって、キツイよな」
それって妹さんのこと?この人も、なにか・・・
よくよく思い出せば純お兄さんはちょっと電波が入っていても人の感受性には敏感な乃絵ちゃんのお兄さん。
比呂美ちゃんの沈んだ表情に何かを見たのかもしれませんね。
「え?」
「送ってくよ」
純お兄さんは沈んだ雰囲気となった比呂美ちゃんを家まで送ることにしました。

それは比呂美ちゃんが仲上家に来て最初の冬、
「あなた、よくこの家に来れたわね」
庭に出て好きな雪をみていた比呂美ちゃんにその険しい声をかけてきたのが眞一郎くんのお母さんでした。
「教えてあげましょうか」
「え?」
この時お母さんが言った言葉が比呂美ちゃんを心を縛ります。

あの女の娘・・・おばさん、ちょっと苦手・・・母親以上に女の性が出過ぎているお母さん眞一郎くんとわたしは・・・
雪は好きだったのに・・・『あの日から、雪が嫌いになった』
比呂美ちゃんが思いを巡らせていると眞一郎くんが学校から帰ってきます。
「ただいま」
比呂美ちゃんはすぐさま玄関に向かい、眞一郎くんの前に立ちはだかります。
その表情はすで~にかなり怒っています。
眞一郎くん、気合い負けしています。
「・・・どうかしたのか?」
人の心も知らないで!「4番に何を言ったの?」
成り行きで言ってしまった交換条件。
それがリアルな形で比呂美ちゃんの怒りという形で見えてしまった。
どうもこの二人って本心ではお互いの好意に気がついているのに建前でそれを否定している。
お互い嘘で取り繕い、成り行きでどんどんずれた方向に事態が進展してしまっている。
比呂美ちゃんは怒り、眞一郎くんはしどろもどろ。
ホントはお互い様的なところもあるのですが、眞一郎くんは比呂美ちゃんの怒りの理由を何となく感じ、比呂美ちゃんは自分の言った嘘をすっ飛ばして眞一郎くんに怒りの感情を向けてしまう。
ホントのこと、オレ笑えねぇよお互いが好きなのに自分が出せない。
詰まるところ、この二人は似たもの同士の不器用なカップルなんですね。
まぁ、この二人が自分の想いに素直だったら『true tears』は1話でハッピーエンドで終わっちゃうでしょうね(苦笑)
「付き合うのか?」
「とりあえず、日曜日にデート」
「そうか、申し込まれたんだ。そう、よかったじゃん」
眞一郎くん、顔引きつってるよ(笑)
少しはその気持ちをわたしに向けてよ・・・「・・・お節介」
そう一言言って比呂美ちゃんはすたすたと去っていきました。
まぁ、比呂美ちゃんって今までのこと全て棚上げにして『なんでわたしの気持ちがわからないのよ!』って思いだったのでしょうね。
それも言えない彼女の立場もあるのですが・・・。
入れ替わるようにママン・・・もといお母さんが現れます(笑)
「眞ちゃん、帰ったの?あの子、男と帰ってきたのよ」
「そんなこと、わざわざ言うなよ」
眞一郎くんかなり動揺しています(声が震えています)

なんでこうなっちゃったのかなぁ~さて、日曜日となり、比呂美ちゃんはデート前のおめかしです(比呂美ちゃんほどにもなるとノーマルチックにすっぴんOK!ってとこでしょうね☆)
ただ、その表情は戸惑いの色だけ。
『なんでこうなっちゃったんだろ?』
そんな表情でした。
眞一郎くんは2階の窓からデートに向かう比呂美ちゃんを無言で見送っていました。
同じ頃、石動家では乃絵ちゃんが眞一郎くんのベルトを(丸めて)ぼんやりと見つめていました。
眞一郎がいないとつまんない「おばあさん、眞一郎がしばらく放って置いてくれって。なんだかつまんないな・・・」っとその時純お兄さんが現れます。
「なんだ、そのベルト」
もちろん純お兄さんもデートに向かおうとしていたんですね。
「ん?・・・眞一郎の」
妹が男物のベルトを持っていることに純お兄さんギョッとします。
「!・・・おまえ、まさか・・・」
おまえナニをした!(爆)ってちょっとまってお兄さん!その言葉の先はなんと言おうとしてたんですか!?
まぁ、確かに女の子が男の子のベルトを持っているというシチュエーションは想像しにくいものがありますが、この時の純お兄さんの脳内の葛藤がどんなものであったか、DVD特典で映像化していただきたいものですね(笑)
「ちょっと預かっただけ」
純お兄さん、ちょっとホッとします。
しかし、眞一郎くんのベルトを持っていると言うことは少々特殊ではありますが色々と交流しているのは間違いないわけで、
デートって「おててつないでルンルンルン」だよね(…間違ってはいない(笑))「アイツおまえに何か言ってきたか?」
「ううん、どうして?」
「いや、なんでもない」
「出かけるの?」
「デート」
「ホント!?」
乃絵ちゃん、えらく嬉しそうです。
わたしは純お兄さん同様ブラコンが激しくてトゲトゲしく、
「はいはい行ってらっしゃい。晩ご飯の時間までには帰ってきてね」
って痛い雰囲気で送り出すものとばかり思っていました。
もっとも、乃絵ちゃんの雰囲気を見ていますと大好きなお兄さんが取られてしまうと言うよりも、デートというものに何かしらの憧れがあって、それにお兄さんが行くと言うことで我が事のように喜んじゃった、って感じですね。
お兄ちゃんチェック(その1)お兄ちゃんチェック(その2)
お兄ちゃんチェック(その3)お兄ちゃんチェック(その4)
妹としてお兄ちゃんをしっかり送り出せます(笑)そんな訳で乃絵ちゃんデート前の純お兄さんのファッションチェックをしちゃいます。
純お兄さんは乃絵ちゃんの入念なチェックに当惑気味です(笑)
「かっこいいわ、お兄ちゃん」
妹が自分のデートに素直に喜んでくれることに少々ビックリ気味の純お兄さんでしたが、表情を軟らかくして微笑み返します(やっぱこの兄妹仲がよすぎです)
それって・・・「行ってくる」
「ねぇ、どんな子なの?可愛いんでしょ。学校の子?」
「おまえの学校のヤツ。湯浅比呂美」
それは乃絵ちゃんが一番想像もしていなかった人物の名前でした。
こうして、乃絵ちゃんの意識の中で比呂美ちゃんの存在が大きくなってきます。
しかし、それは好意的な存在ではなかったのです。

さてさて、一方町一番のショッピングモールでは破局の色合いの強くなったカップルがいた~いデートをしてました。
愛ちゃんと三代吉くんです。
三代吉くんは押し寄せてくる不安を払拭するためにいつもよりもより多く言葉をかけ、行動で愛ちゃんをつなぎ止めようと必死です(その一途な想いが切ないくらいに痛々しい)
「オヤジからの稲刈りの金もらったって言ったろ」
「うん」
「今日オレ、セータープレゼントする」
「え?」
オレが愛ちゃんのセーターを選ぶセーター・・・
自分が見立てた愛ちゃん好みのセーターをプレゼントする。
三代吉くんの必死の愛ちゃんへ引き留めなんですね(はぁ~~~)
っと同じ施設内では別のカップルのデートもやってました。
比呂美ちゃんと純お兄さんです。
二人は映画館に入っていて、上映を待つばかりでした。
ポップコーンを持って飲み物を買いに行った純お兄さんを待っている比呂美ちゃんでしたが、その表情は浮かないものでした(そりゃね)
「どうかした?」
どうしたもこうしたもこの状況に困惑してるってのはあなたもわかってるでしょ!って言いたい気分です、ハイ(笑)
「あの、男の人と映画って初めてだから」
眞一郎くん、比呂美ちゃんを誘いなよ・・・おばあちゃん、生きてくって難しいね。
「オレはいつも乃絵とばっかりだ」
「仲いいんですね」
「オヤジと祖母が死んで、母親が仕事に出てる。オレ達いつも二人っきりだった。あいつの気持ち、手に取るようにわかる。アイツが気づいていないことも」
乃絵ちゃんの気づいていないこと、それは比呂美ちゃんも気になりましたが、それを聞く前に映画開始のブザーが鳴り、会話も打ち止めとなってしまいました。

もう一方の愛ちゃん・三代吉くんカップル組は、やっぱり痛々しい感じです。
三代吉くんは愛ちゃんに似合うセーターを探しています。
「いいよ、わるいから」
「オレが買いたいんだってば」
そんな、いいよ・・・そんなに優しくされたらわたし・・・
献身的な三代吉くんの行動に愛ちゃんは戸惑うばかりです。
三代吉くんが見立てたセーターは愛ちゃんに似合いそうな薄いピンクの可愛い感じのセーターでした。
やっぱいいよ・・・「7500円になります」(店員さん)
「はいはい、7500円ね」
「やっぱり、いいよ」
「え・・・」
「また今度にしよ」
「愛ちゃん!・・・すいません」
まったく元気なくレジから去っていく愛ちゃんでした。
三代吉くんは吹き抜け脇の通路で愛ちゃんに追いつきます。
「ご、ごめん」
眞一郎とのこと、バレてた!?三代吉くんは無理してセーターを買おうとしていたことを詫びているのですが、ほんとのとこ、そういう問題じゃなかったんですよね。
「別に謝ることないじゃん」
「愛ちゃんはもっと明るい色が似合うと思って・・・眞一郎が選んだセーター、地味だし」
眞一郎・・・この名前を出して愛ちゃんはビクッと反応してしまいます。
そのセーターは、眞一郎くんと一緒にこのショッピングモールに行った話は、まだ三代吉くんにしていない。
そして、あのセーターはそんなセーターじゃなかった・・・。
振り返り、三代吉くんを見つめる愛ちゃんの瞳は哀しくて、どこか贖罪めいたものがありました。
「知ってたんだ。一緒に買物行ったの・・・」
「別にいいよ、買物くらい」
「違う」
「え?」
オレ、今地雷踏んでない?(爆)キッチリ地雷を踏んでるわ(爆)
三代吉くんは極度に緊張しています(汗かいてます)
優しい、思いやりのある彼は今自分がこの会話でマズイ領域に踏み込んでいることを知っていました。
出来れば何事もなかったかのようにやり過ごしたい。
それが彼の本音だったと思います。
しかし、眞一郎くんの名前を出し、セーターの話もしたことでむしろ愛ちゃんに会話の勢いを付けてしまうんですね。
彼女の心の一端が、表に出てしまいます・・・。
「あのセーター、眞一郎があたしに選んでくれた訳じゃない。眞一郎が手にとってたヤツ、勝手に買ったの。眞一郎が好きなセーターを・・・勝手に」
眞一郎くんが好きなセーターを選んだ。
それは眞一郎くんが好きだという事に他ならない。
結局、オレ振られたの?(そうだよ(爆))どう言われてもかまわない。わたしは眞一郎が好き。
その言葉の意味するところは三代吉くんも感じていました。
「・・・・・なんだよそれ」
三代吉くんは戸惑い、置き所のない表情で彷徨い、最後は怒りの表情になっていました。
信じていたものに裏切られた、そんな感情でしょう。
愛ちゃんは返す言葉もなく、ただ審判を待つ罪人のようにも思える苦渋の表情でその場に立ちつくしていました。

片方のカップルが破局の際になる一方で、初デートの比呂美ちゃん・純お兄さんは何事もなくデートスケジュールをこなして仲上家の前に来ていました。
「ここで・・・」
「ああ」
「あの、やっぱり、わたし・・・」
比呂美ちゃんはこのお付き合いを続けるわけにはいかないとお断りを入れようとしますが、
「あのさ、仲上眞一郎に伝えて欲しいんだ。乃絵のこと早くちゃんとしろって」
「?」
「あの二人、付き合うんだ」
「!・・・」
そうか、この子は仲上眞一郎の事を・・・それ、どういう事?
この純お兄さんの一言は比呂美ちゃんに取って衝撃的なものでした。
その比呂美ちゃんの驚愕の表情を見て取って、純お兄さんは比呂美ちゃんの真意を見て取ったようでした。
彼は乃絵ちゃんのお兄さんです。
素知らぬふりして、人の気持ちは見えるのでしょうね。
眞一郎くんへの思慕を戻さないようするためか、それとも案外比呂美ちゃんのことが気に入ったのか、くさびを打つようなとどめの行為を純お兄さんはしようとします。
雰囲気にのまれ、身動きできない比呂美ちゃん唇は、ダメ・・・
めまぐるしい感情の奔流に立ちつくしている比呂美ちゃんに歩み寄り、優しくその髪に触れ、その指先は優しく頬を捉え、最後に唇に触れます。
「!・・・わたしこれで・・・」
我に返った比呂美ちゃんは逃げるように家に戻ります。

ホントに、危なかった・・・なんでもない!
怒ってる女の子は怖いです(笑)家の中に入り、比呂美ちゃんはしっかり戸を閉めます。
急いで家に戻ってきたため比呂美ちゃんは息が上がっています。
あのまま流されていればどうなっていたか・・・。
「おかえり」
いきなり声をかけられます。
眞一郎くんです。
「どうかしたの?」
「べ、べつに」
「でも・・・」
何か動揺しているみたいだけど・・・、って言いたそうな眞一郎くんでしたが、
「なんでもないわ」
比呂美ちゃんの気迫に押されてずんずんと前を歩き去っていく彼女を見送るだけで精一杯でした。

一人の時間。思う時間。その夜、いつものように店の帳簿を一人パソコンに向かって整理しているとき、比呂美ちゃんは純お兄さんに押し切られそうになった感覚が蘇ってきます。
あのまま行けばキスしていたに違いない。
そう思って自分の口元を指で触れたとき、
「あら、いたの?」
お母さんがそばに来ていました。
「あ、もう終わります」
「あなた、また男の子と帰ってきたでしょ」
「え?」
「人目があるんだからもう少し気をつけてくれないと・・・家には眞一郎もいるし。ふしだらな娘と一緒に暮らしていると思われたら何を言われるか」
「どうして、どうしてそう言うことを言うんですか?わたしがお母さんの娘だから?あのことがあるから・・・だからわたしもふしだらだなんて!!」
我慢に我慢を重ねた比呂美ちゃんが初めて見せた激情でした。
「あなた、あの話を・・・」
「忘れたことなんてありません・・・ひとときも」
「ともかく、気をつけてちょうだい・・・!」
「何やってんだよ」
意外に弱いお母さんわたしは自分の宿命を知っています!
ひどすぎるよ・・・眞一郎くんがいました。
比呂美ちゃんとお母さんが話しに集中している間に、眞一郎くんがそばまで来ていたんすね。
お母さんが今まで隠れて比呂美ちゃんを責めていた姿を、息子である眞一郎くんに見られた瞬間でした。
「眞ちゃん・・・」
「あの話ってなんのことだよ!」
「眞ちゃんには関係ないのよ」
「前から思っていたんだ。母さん、比呂美に対してひどすぎないか!」
「眞一郎くん、やめて。もういいの!」
「よくないよ!」
「いいから、わたしのことは放っておいて!」
比呂美ちゃんはその場を飛び出してしまいました。
「比呂美!」
眞一郎くんはずっと比呂美ちゃんが好きだった。
以前は明るかった比呂美ちゃんが、この家に来て小さくなって、以前の明るさを失ってしまった。
そんな彼女を救いたかった。
自分の思慕と共に彼女を自分自身の手で救いたかった。
この場で見せる眞一郎くんの激情も今までたまっていた感情が吹きだした瞬間と思います。
優しくしてやってくれよ・・・でも、あの女の・・・
比呂美ちゃんが飛び出した後、眞一郎くんはしっかりと戒めるようにお母さんに声をかけます。
「母さん、頼むからもう少し」
・・・優しくしてやってくれよ!
そんな言葉が飲み込まれたようでした。
眞一郎くんもその場を去り、一人残されたお母さんの表情を見ると、その気持ちはかなり複雑なものに見えます。
お母さんは、妻として、母親として、女として、抑えられない感情を内包する弱い人なのだと思います。

月光の中の比呂美ちゃん
あなたとわたしは兄妹よ・・・比呂美ちゃんは中庭で薄く雲のかかった満月を見つめていました。
月は闇夜を照らす一番明るい星。
真実を語るには相応しい時でした・・・。
眞一郎くんもそばに来ていました。
「母さんに何を言われたんだ?・・・あの話ってなんだよ!」
自嘲気味に開いた比呂美ちゃんの口元から明かされた話は、衝撃的なものでした。
「凄いこと、教えてあげようか・・・。あたしの方が誕生日遅いから眞一郎くんがお兄さん・・・」
「それ・・・なんの冗談?」
「ホント、冗談みたいだよね」
二人のいる世界が次第に歪んでいくように思えました。
「おばさんに言われたの。眞一郎くんのお父さんが、わたしの本当のお父さんかもしれないって・・・言っちゃった」
これが夢なら良いのにね・・・オレの今までの気持ちは・・・
さよなら、わたしの想い目に涙をいっぱい浮かべて告白した比呂美ちゃんを見た眞一郎くんは強いショックを受けていました。
彼女がこの誰にも言えない秘密を胸に秘め、じっと今まで我慢していたことを。
そして、この秘密は、彼女自身望んでいなかったことであることも。
立ちつくす眞一郎くんを後にして、彼との淡い想いと絆を断ち切るように振り返りもせず比呂美ちゃんは自室に戻ります。
比呂美ちゃんは泣くときはいつも一人でした。
自分の部屋のドアを背に、崩れるように泣き始めます。
「あたしって、最低・・・」
自分が黙っていれば、自分が我慢していれば続いていたはずの眞一郎くんとの淡い優しい絆を自分から断ち切ってしまったのです。
もう、後戻りできない方向に進み始めていました。
こんな哀しい涙なんていらない彼女の涙にボクも引き込まれていく・・・
彼女の哀しい心と涙は眞一郎くんの心にも波紋を広げていました。
彼の描く心象世界(絵本)で・・・、
『少女が去った後 そこに小さな水たまりが出来ていた 少女の涙で出来た水たまり それはなぜかとても深くて どこまでも深くて ボクをその奥底に 引き込まれそうになって・・・』
受け入れがたい疑惑を前に、少年と少女はその心を、深淵の闇に引き込まれていくのです。

同じ頃、乃絵ちゃんは眞一郎くんから預かっている(事になっている)ベルトを自分の腰に巻き付けて嬉しそうに鼻歌を歌いながら(腰振っちゃってます(笑))夕食を作っていました。
「眞一郎ぉ~の頭の上ぇ~にアブラムシぃ~☆
眞一郎ぉ~の背中の上にもにアブラムシぃ~☆」
男物のベルトは女の子には余ります乃絵ちゃん、やっぱり眞一郎くんが好きなんだね

おおおぉ~~~っと今回は一番時間がかかっちゃいました。
しかも周回遅れも深刻です。
これじゃいつリアルタイム放送に間に合うのかマジでヤバいです(って言ってる割には明るい雰囲気です(笑))
今回は歯止めの利かなくなった愛ちゃんの恋心&三代吉くんとの破局(の一歩手前ですが)
自覚なく眞一郎くんとの距離を縮めつつある乃絵ちゃん。
そして、なんとまぁ比呂美ちゃんと眞一郎くんとの兄妹疑惑。
ってこの兄妹疑惑はお父さんに聞けば一発解決じゃん!、って気楽に考えちゃいますが、そう言うことがなかなか出来ない弱気な人が多いのが『true tears』なんですよね(苦笑)
それと比呂美ちゃんの兄妹疑惑告白の時の音楽演出が秀逸でしたね。
こりゃサウンドトラックも楽しみです☆
体育会系パ~ンチ!(笑)電波系キャ~ッチ(爆)
わたし、どうしたら・・・かわいさ余って憎さ百倍!(ホントに正解(爆))
次回は(もう既にストーリーは知っちゃってますけど(笑))ホントに大きく事態が急転しますね。
考えればこの『true tears』は全13話の物語。
少々息苦しいくもきれいなお話に魅せられていましたが、そんな『true tears』との付き合いも刻一刻と終わりの時間が迫ってきている。
だからこそ、この珠玉の作品をしっかり見守りたい。
そして、製作会社P.A.WORKS存続のためにも皆さん、DVDとCDを買いましょう!(笑)
※とりあえず『リフレクティア』CDを購入。DVDも予約済みです☆

2008年2月11日

●true tears 第5話「おせっかいな男の子ってバカみたい」(ロングレビュー・ネタバレ全開!)

あなたは何もわかっていない・・・

さて、前回ラスト純お兄さんから「うちの妹と付き合ってね♪」ってお願いに眞一郎くん「はい~~~☆」っとなっちゃった訳ですが(一部脚色あり(笑))ここに至るところでわたしは本当にある事実を見逃していたんですね。
眞一郎くんが乃絵ちゃんを背負っていたとき、
「おまえ軽いな」
って言ったこと、そして純お兄さんが乃絵ちゃんにヘルメットのベルトを締めてあげようとしたとき、乃絵ちゃんの首元のわずかな変化を見てしまったこと。
天使の軽さじゃないよな・・・純お兄さんの不安の中身とは・・・
わたしは純お兄さんが他の女の子に目もくれず、たった一人の妹乃絵ちゃんを大事にしているあまりに道ならぬ感情に走ったのかと思ったのですが、実のところ他のブログさんでも指摘されていたことですが、どうも乃絵ちゃん少し痩せてきているようなんですね。
それは純お兄さんの心当たりのあること、乃絵ちゃんの大好きだったおばあちゃんのと同じ事が乃絵ちゃんに見舞われているのではないか?
そう思えるんですね。
だから初めて乃絵ちゃんが興味を示した異性である眞一郎くんと一緒にさせて思い出を作らせてあげたいと純お兄さんが考えたのではないかと思うんです。
でも、同情で眞一郎くんに乃絵ちゃんへ接して欲しくない。
だからニヒルにつかみ所のない、ぶっちゃけいつも通りの話し方で眞一郎くんに乃絵ちゃんとの交際をお願いしたように思えます。
なんだか、とても不安が押し寄せた前回ラストでした。

私の冬は、いつまで続くのかな・・・そして、今回はその純お兄さんと眞一郎くんとの会話の続きがあるのかな?って思ったのですが、予想に反して寒そうにマフラーを巻いた比呂美ちゃんの姿からドラマは始まりました。
場面はそのまま学校に向かいます。
鶏小屋で思いっきり挙動不審な眞一郎くんを乃絵ちゃんは見つけますが(笑)乃絵ちゃんは心底嬉しそうに駆け寄ります。
「よぉ、いるかな?って思ってさ・・・」
「いたよ」
「いればいいんだ。特に用はないんだ・・・」
眞一郎くん、やっぱり挙動不審です(笑)
ちょっぴり電波な少女の中に宿った恋心(ただいま拡大中(笑))・・・石動乃絵に特に変化の兆しは無し(笑)
昨夜の純お兄さんの言動から乃絵ちゃんの行動に何か変化があるのじゃないか?って見ているようでしたが、意外な方向から乃絵ちゃんのカウンターブローが入ります(笑)
「ごはん」
「え?」
「一緒に食べる?」
嬉しそうに一緒にごはんを食べようとする乃絵ちゃんに眞一郎くんはちょっと戸惑います。
「なんでオレがおまえと一緒に食べなきゃならないんだよ・・・いや・・・だから」
まぁ、照れも入ってるし眞一郎くんとしては当然の反応ですが、乃絵ちゃんは怒りと言うより、ちょっぴり哀しそうな表情になっているんですね。
なんかもぅ愛くるしい感じの乃絵ちゃん・・・・眞一郎と一緒に食べられないなんてつまんない
絵本を描く優しい少年の眞一郎くんは相手の感情にちょっと機微に反応しすぎるきらいがあります(自分に向けられている好意がはまったくわかっていないのはかなり問題があるんですけどね(笑))
「男と女が一緒に食べるのはヘンなんだよ」
「何でヘンなの?」
乃絵ちゃん素で疑問に思ってます(笑)
「だから・・・(付き合ってもいないのに)・・・いや、そういうのは友だちと食べるんだよ」
ここで眞一郎くん、ギリギリで好判断を下します。
思うにここで眞一郎くんが、
「付き合っている男女が一緒にごはんを食べるんだよ」
って言った暁にゃ、
「わたし眞一郎と付き合う!」
って深く考えずに乃絵ちゃんが言っちゃったような気がするんですよね(それはそれで幸せの形かな?)

鶏小屋前は事実上二人の逢い引き場所になっちゃってます(笑)自分に向けられている好意のようなものが強く感じられるようになってきて眞一郎くんちょっと切り出します。
「あのさ・・・」
「え?」
「アニキからなんか言われなかったか?」
「何を?」
「あ?ああぁ、いや別に・・・」
眞一郎くん一安心。
純お兄さんの公認交際の話は乃絵ちゃんにまだ伝わっていなかったんですね。
「放課後、一緒に帰る?」
ここで思ったのが乃絵ちゃんって一人で帰るときと純お兄さんに送ってもらって帰るときがあるんですが、純お兄さんの男バス活動の都合で一人で帰ったり一緒に帰ったりしているみたいですね。
そんな訳で今日は一人で帰るから乃絵ちゃん帰り道に眞一郎くんを誘ってるわけですね。
何のかんのと言いつつも、好きって感情はとりあえず置いといて、眞一郎くんと一緒に過ごす時間は乃絵ちゃんにとって楽しい時間なのでしょうね。
でも、眞一郎くんは乃絵ちゃんとずるずると純お兄さん&校内公認カップルにされてはたまらないと一緒に帰れない言い訳をしますが、これがまた地雷を踏むようなきっかけになってしまいます(笑)
踊り子じゃなくて麦端踊りの花形ですぅ(笑)「え!?ダメだ、今日は踊りの稽古があるから・・・」
「麦端祭りの?」
「え?あ?・・・うん」
「凄い!眞一郎は踊り子だったのね!!」
「踊り子って・・・」
・・・どうもこの踊り子って表現は今ひとつピンとマッチしませんが(笑)乃絵ちゃんにとってはこの事実はとても嬉しかったようですね。
「そんな素敵なことどうして秘密にしてたの?」
マジで乃絵ちゃん飛び上がりそうなくらいに喜んでます。
「別に隠していた訳じゃ・・・好きで踊っている訳じゃないし・・・」
ここにシナリオの妙を感じましたね。
乃絵ちゃんの想いが踊る理由になるかもね眞一郎くんは踊りが好きな訳じゃないし、今も花形として舞う麦端踊りは上達していない。
それにこの踊りは地元の老舗造り酒屋の一人息子としての責任として踊らなければならない。
自分を縛り付ける家のことに絡み、眞一郎くんは今ひとつ麦端踊りに身が入らない。
でも、そんな眞一郎くんに踊ることを本当に喜んでくれる人物が現れた。
それが石動乃絵ちゃん。
彼女が眞一郎くんに麦端踊りを踊る意味を与えてくれると思うんですよね。
true tearsって作中のセリフや身の回りの事情、そしてそれぞれの想いが非常にうまくつながっています。
でも、今はまだ組み立て前のパズルのように散りばめてありますが。

制服・比呂美ちゃんのフルカットぉ!さて、先ほど乃絵ちゃんが言っていたように学校はお昼の時間となり、同じ学校にいる比呂美ちゃんも親友朋与ちゃんとの楽しいお昼の時間を過ごそうと日当たりのいいグランド脇の階段で朋与ちゃんを待っていました。
この時の比呂美ちゃんって本当に清々しい感じの表情になってるんですね。
仲上の家でもない、微妙な関係になってしまった眞一郎くんでもない、いつでも自分のことを心配してくれて一緒にいると楽しい朋与ちゃんと過ごす時間は大切な心の落ち着くひとときなのでしょうね。
後ろから来る自分に向かってくる足音に比呂美ちゃんは、
「朋与、遅かったじゃない」
返事をせずに隣に座った人物は、乃絵ちゃんでした。
「・・・!」
乃絵ちゃんはいつも通りといった風でお弁当の包みを開けます。
でも、ちょっと量は少なめ(ホント少食です)
マジでドッキリつられるように比呂美ちゃんもお弁当を広げます。
「はい」
乃絵ちゃんはお弁当のフタを皿代わりにして自分のお弁当の卵焼きを置きます。
「友だちは必ずおかずを交換すること」
ってルールがあるんですかい?(お弁当とパン類だったら微妙な交換になりそうだけど(笑))
って言われて比呂美ちゃん、まぁ好意のお返しをしようとタコさんウィンナーを選ぼうとしますが乃絵ちゃん難色を示します(笑)
比呂美ちゃん冷や汗をかきつつ微妙な緊張感の中で選んだのはプチトマトでした。
これには乃絵ちゃんもにんまり満足みたいでした。
実のところ、乃絵ちゃんの真意が見えない・・・なんでおかず選びにこうまで緊張しなきゃいけないの?(比呂美ちゃん 談(笑))
っとそこにやっと遅れてやってきた朋与ちゃんが現れます。
「うわぁ~ごめん、購買凄く込んでてさぁ・・・う”」
朋与ちゃん、乃絵ちゃんを見つけて思わず「う”」ってうめき声のような声を出しちゃいます。
楽しいはずのお昼になんだか別の色が混じってしまったような感じだったのでしょう(苦笑)
「あ、あの石動乃絵さん、こちらは黒部朋与」
一応比呂美ちゃんは型どおりの紹介はします。
しかし、これ以上の展開は無理と思ったのか比呂美ちゃんはお弁当を食べ始めました。
朋与ちゃんも恐らくパン食でしょうけど彼女もお昼を食べますが、3人会話の弾まない寒~いお昼になっちゃいました(苦笑)
・・・・・げ暖かい昼下がりの寒~いお弁当の時間でありました(笑)
ここを時間を掛けずに1カットでその後の雰囲気を醸し出したのはうまい構成ですね。
しかし、恋敵であり、(意図は別にして)友だちになろうとして断られ、そして友だちになろうとして、更に敬遠される、なかなか複雑怪奇な構図であったりします。
そこがドロドロと表現されないのは今のところtrue tearsのいいところですね(この先どうなるかわかりませんが・・・(汗))

学校では比呂美ちゃんも微笑むことが多いですね比呂美ちゃんとの距離を縮めるチャンス!
放課後、クラブ活動もなく、乃絵ちゃんに言っていた麦端踊りの練習も実はない眞一郎くんは早々に家に帰ろうとしますが、帰りかけていた比呂美ちゃんを見つけます。
「帰るのか?」
「今日、部活休みなの」
「そっか・・・じゃ・・・」
二人は一緒に帰ることにしました。
まぁ、一つ屋根の下で一緒に暮らしていますからね。
でも、その二人の姿のショックを受けた人物がいました。
たまたまそばの階段を下りてきた乃絵ちゃんでした。
浮気現場発見(って訳でもないけど(笑))乃絵ちゃんには嘘をつくというロジックはないんですね
あ、よさげな雰囲気『(麦端踊りの)稽古があるからって、言ったのに・・・』
今のところ乃絵ちゃんに眞一郎くんへの恋愛感情はありません。
でも、それとは別次元で乃絵ちゃんとって眞一郎くん必要不可欠な人物なんですね。
乱暴な言い方をすれば「眞一郎はわたしのものよ」って思っていると思うんです。
それが別の人物に取られるかもしれない、というのは乃絵ちゃんにとって耐え難いことだと思います。
「眞・・・」
玄関を出た眞一郎くんに三代吉くんが声をかけようとしますが、わりかし常識人の三代吉くん、いい雰囲気の眞一郎くんと比呂美ちゃんに気を使って声をかけるのを止めました。
ホントは一緒に「今川焼きあいちゃん」に寄っていこうとしていたんでしょうけどね。

三代吉くんのかりそめの幸せはいつまで続くのか・・・んで、一人で「今川焼きあいちゃん」に寄ってる三代吉くん、いい雰囲気だった眞一郎くんと比呂美ちゃんのことを愛ちゃんに報告していました(あちゃ~)
「しめしめ、って感じなんだよなぁ。うまくいったらさぁ、今度4人でどっか行こうぜ。『グループ交際』ってやつ?・・・なぁ、どこがいい?」
「どこでも」
愛ちゃん、気のない返事です。
そりゃ、愛ちゃんの本当の好きな人は眞一郎くんですし、その眞一郎くんが比呂美ちゃんとくっついて4人でグループ交際なんて針のむしろみたいで考えたくないのが本音でしょう。
でも、そんな愛ちゃんもいずれは決断しなければならない。
誰を選ぶかということを。
愛ちゃんラヴラヴな三代吉くん、愛ちゃんの変化に気がつきます。
眞一郎のお気に入りだから・・・「あれ?新しいセーターだろ、それ」
見れば前回(事実上の)眞一郎くんとのデートの時に買った藤色のセーターでした。
ホントは眞一郎くんに見せたいんでしょうけどね。
「あ、うん。よくわかったわね」
「任せとけって、オレ愛子のことならなんでも知ってるさ」
知らぬが仏、とはまさにこの事です(苦笑)
「でも、ちょっと地味すぎない?愛ちゃんの好みじゃないような・・・」
そりゃ眞一郎くんの好みであり、この色は比呂美ちゃんを思い起こさせる色なんですもんね。
「たまにはね・・・」
「声かけてくれりゃ一緒に買いに行ったのに。それあそこで買ったんだろ?ほら、愛子が気に入っている、あの~・・・なんて言ったけ?」
話が核心に触れるのが怖いのか愛ちゃんは話をちょっとそらします。
「あ~っと、そうあんたもセーターぐらい買ったら?近頃いっつもその服じゃない」
でも、これがその後の話として、そして展開の決定打として発展してしまいます。
愛ちゃん、君は危うすぎるよ・・・「セーターねぇ、せっかくなら愛ちゃんの手編みがいいなぁ・・・とか言ってみたりして」(←三代吉くん、照れてます照れてます(笑))
って遠回し風に、実際にはストレートに三代吉くんは愛ちゃんに愛情いっぱいの手編みセーターをねだります。
一般的には彼女の手編みセーターは浮気がしにくい結界のような効果がありますが(笑)三代吉くんなら問答無用で愛ちゃんの手作りの愛情に包まれたいでしょうね。
「・・・いいよ」
愛ちゃんは静かにOKを出します。
でも、その瞳はどうしても三代吉くんを見ているようには見えませんでした。
「ええ!?ホントか?いやったぁ!!」
三代吉くん、幸せの絶頂でした。
・・・いつまで続くかわからない微妙な糸の上の幸せでしたが・・・。

二人っきりに、なりたいよね?さて、しんみりとした雰囲気で帰る眞一郎くんと比呂美ちゃんです。
途中で、仲上酒造の従業員でしょうか、自転車に乗って追い抜きざまに、
「こんちわ坊ちゃん!昼間っからお熱いですよぉ~」
って言って走り去っていきました(なんだったんだ?(笑))
二人でいることを邪魔されたくないと思ったのか比呂美ちゃんがちょっと提案します。
「海の方に行こうか・・・」
「え?」
想いを寄せている人から寄り道をしたいと言われたのです。
行かないわけにはいきません(笑)
寒いけど、いい感じかな・・・海に行くと日が傾きかけ、空も海も茜色に染まっていました。
二人は海岸に降りていました。
少し強い海風が吹いていましたが、比呂美ちゃんにとっては心地よい風のようでした。
「寒っ」
マフラーを身につけている比呂美ちゃんにくらべてマフラーもコートも何も身につけていない眞一郎くんは寒そうです。
眞一郎くんの寒そうな姿を見て比呂美ちゃんは自分のマフラーを眞一郎くんの首回りに丁寧に暖かそうに巻き付けてあげます。
「え?」
「・・・はい。寒いんでしょ?」
「おまえだって」
「わたしよりきっと眞一郎くんの方が寒いから」
「なんだよそれ。だいたいこれって男の方がさ」
「いいから」
男の身としては少々情けない気もしますが、でも眞一郎くんはちょっと満足げでした。
「これで2度目じゃん・・・でも、なんだか悪くない」
好きな人のために出来ること。比呂美ちゃんは嬉しそうです。君はいずれ誰かを選ばなきゃいけない
この優しい時間がずっと続けばいいのに・・・「え?」
「え、いやなんでも」
思うに眞一郎くんはどうも母性本能をくすぐるタイプのようですね。
乃絵ちゃんにしかり、比呂美ちゃんでも眞一郎くんに何かしてあげたい、って気持ちにさせるようです。
「踊りの稽古、今日はないの?」
「ああぁ」
「眞一郎くんが花形かぁ」
色々あったけど、いい雰囲気な二人。
でもこの世には二人だけではなく、他にいろんな人がいて、そして柵(しがらみ)もある。
二人が素直にお互いに向き合うにはまだ時間と越えなければならない障害もあったのです。
「あのさ、よかったら今度・・・」
眞一郎くんは比呂美ちゃんが他の人に好意を持っていると知ってもあきらめる気はありませんでした。
今の雰囲気は間違いなく良いものであり、比呂美ちゃんも受け入れている。
そんな実感があった。
でも、比呂美ちゃんの口からは意外な人物のことが・・・、
この比呂美ちゃんの表情、今ひとつ心が見えません・・・「今日ね・・・」
「え?」
「お昼休みにグランド階段のところに石動乃絵が来てね・・・」
「ああぁ、昼飯スポットの・・・」
比呂美ちゃんはさん付けでもなく、ちゃん付けでもない「石動乃絵」とまるで名札の文字を読むように彼女のことを語ります。
眞一郎くんは気づいていないようですが、比呂美ちゃんはやはり小さく静かに乃絵ちゃんに対して眞一郎くんを挟んでのある種の感情を向けているようです。
「友だちはお弁当のおかずを交換するんだって・・・」
「あいつ・・・なんかおまえに迷惑かけていないか?」
今日は、話過ぎちゃったな・・・「ううん、あ、それに石動乃絵を紹介してくれって眞一郎くんに頼んだのはわたしの・・・」
比呂美ちゃんはここでうっかり自分の本心を言いかけてしまいます。
でも、比呂美ちゃんにかかる精神的な枷(かせ)がそれを止めます。
そして、その心と同じくするように比呂美ちゃんは眞一郎くんから一歩引いて、
「・・・帰ろ」
ここで終わり。わたしはこれ以上先に行ってはならない。
自分の想いを遂げたい。
でも、それは許されない。
比呂美ちゃんは自戒の中で一人苦しんでいるようでした。

あ、おばさんに見つかっちゃった歩いて帰る二人は家の近くまで来ていました。
「石動乃絵って言えばさぁ」
「なに?」
「いやぁ、あいつ、ホントにヘンなヤツだよなぁ。ま、悪いヤツじゃないけど」
この時の比呂美ちゃんの『え?・・・それって』って感じなんですよね。
眞一郎くんの乃絵ちゃんに対する感情が柔らかくなってきている。
眞一郎くんの気持ちが乃絵ちゃんに傾きつつあるんじゃないか?
そんな不安を感じたと思うんですよね。
でも、比呂美ちゃんの敵は一人だけではなかった・・・。
「!・・・」
間近に迫った家の玄関に買物から帰ってきたと思われる眞一郎くんのお母さんが立っていたんですね(眞一郎くんは気づいていませんでしたが)
「うん、そうね」
比呂美ちゃんはさっきの乃絵ちゃんの返事をする形で誤魔化しましたが、この事は後で眞一郎くんも知ることになります。
そんなんじゃ・・・(でも、眞一郎くんのこと好きなんでしょ?)比呂美ちゃんはその夜に眞一郎くんのお母さんから苦言を言われます。
「ハッキリ言ってなかったけど、外を(眞一郎くんと)一緒に歩くのは止めて欲しいのよ」
「そんなんじゃ・・・」
ホントはそう言うことなんですが(苦笑)でも、比呂美ちゃん自身は自ら枷をはめて必要以上に眞一郎くんのそばに踏み込まないようにしている。
それでも好きな眞一郎くんと一緒に歩くささやかな幸せで我慢している。
こうして眞一郎くんもお母さんへのわだかまりが大きくなっていきます「あなたにはよくわからないかもしれないけど、ただでさえ一つ屋根の下で若い男女が・・・」
ここまでとやかく言われて比呂美ちゃんも最後まで聞く気はなく、
「わかりました」
会話を切り捨てるようにその場を去っていきました。
実はふすま一つ隔ててこの会話を眞一郎くんも聞いていました。
眞一郎くん自身も比呂美ちゃんとの間の障害を意識せざるを得ませんでした。
しかし、ここに至ってもまだ二人を分かつものは全て語られたわけではありませんでした。

翌朝、お日様がしっかり昇った乃絵ちゃんの家では、彼女自身がお昼の弁当を準備していました。
今料理しているのはタコさんウィンナー焼き。
乃絵ちゃんお弁当と格闘するの図あいつ(眞一郎くん)そんなに食べるのか?(笑)
最近、お弁当に目覚めた妹に、心配そうに純お兄さんがのぞき込みます。
「やけに多いな」
「うん、でも男が食べちゃダメなの」
確かに一人で食べるには多すぎる数です(画面上で確認できただけで11個ありました。ちなみにわたしにとっては一人で食べれる量です(関係なし(笑)))
「はぁ、そうなのか?」
「ウィンナーは嘘つき。ホントは赤くないくせに」
「合成着色料に一言あるのか?」
なんだか妙にリアルなタコさんウィンナー(笑)じゃなんで料理してるんだ?(笑)
すんません、わたしこの純お兄さんの様な言い回しが大好きなんです。
会社にて気分の問題で電話の受話器をたたきつけるように切った人に、
「その電話に個人的な恨みでもあるとか・・・」
っと命知らずなユーモアセンスを会社で疲労したりしてます(あ、漢字間違ってるけど相手の反応そのままで面白いのでこのまんまにしておきます(笑))
そのタコさんウィンナーは先日の比呂美ちゃんのお弁当に入っていたものを乃絵ちゃんなりに作ったものだったんですね。
誰もいない・・・寂しい場所
乃絵ちゃんは比呂美ちゃんと一緒にお弁当を食べるため、昨日と同じグランド階段に行きますが、比呂美ちゃんの姿はありませんでした。
比呂美ちゃんが座っていた場所はぽっかりと空いており、少し哀しい表情になった乃絵ちゃんの心のようでした。
その比呂美ちゃんは別の場所でお昼を取っていたわけでもなく、実は昼休み返上でバスケ部の自主練習をしていたんです。
今何かに集中していないと辛い比呂美ちゃん無心になれない比呂美ちゃん
一緒にお昼を取るはずだった朋与ちゃんは手を付けていないパンを持ったまま取り付かれたように練習に励む比呂美ちゃんを心配そうに見ていました。
そこにキャプテンが来ました。
「あ、高岡キャプテン・・・」
「昼練?」
「はい」
「比呂美だけ?」
「はい」
高岡キャプテンは手つかずのままになっている朋与ちゃんの手元のパンの入った紙袋を見てヘンな感じを受けました。
バスケでは良いコンビである朋与ちゃんをギャラリーにして一人練習に打ち込む比呂美ちゃん。
あなたはお昼食べたら?張り切りすぎてもいつか糸は切れるよ
高岡キャプテンも心配になってきます。
「最近比呂美、張り切りすぎじゃない?」
比呂美ちゃんにとって仲上の家でもない、眞一郎くんでもない、乃絵ちゃんにも会わないですむ、何かに打ち込む場所はこのクラブ活動しかないようです。

比呂美ちゃんにあげようとしていたタコさんウィンナーはニワトリの地べたのごはんになっていました。
地べたは長く学校で飼われていたせいかすっかり食生活が雑食化しちゃったようです(笑)
「そうだ、ね、そうしよう」
食事で忙しく、物言わぬ地べたと相談していた乃絵ちゃんは何事か決めます。
この鶏小屋前が乃絵ちゃんの落ち着く学内唯一の場所なんですねあの人のために・・・
このお弁当は眞一郎と・・・同じ頃、準備中の札の下がっている「今川焼き あいちゃん」の中では慣れない手つきで愛ちゃんが”誰か”のセーターを編んでいました・・・。
放課後、乃絵ちゃんは自分の作ったお弁当を大事に持ってどこかへ歩いていました。
その表情は嬉しそうでした。
やがて聞こえてくる麦端踊りの音楽。
そこは麦端踊りの練習会場である公民館でした。
麦端踊りの先輩が眞一郎くん他麦端踊りの花形の踊りを指導していました。
そこに全くの部外者である乃絵ちゃんがひょっこり現れます。
ひょっこり乃絵ちゃん眞一郎が踊ってる・・・
なにこの子?(笑)一生懸命に踊る眞一郎くん
瞳の輝きが増す乃絵ちゃんその麦端踊りの先輩はなかなか好人物で(true tearsの脇役はいい人が多い)乃絵ちゃんが目を輝かせて見つめている先の人物が眞一郎くんとわかるとちょっと微笑んで口笛を吹いて一旦麦端踊りの練習を止めさせて休憩にしちゃいました。
その直後、眞一郎くんは練習が休憩に入った理由が自分の知人であることに気がつきました(眞一郎くん表情が困った感じで崩れちゃってます(笑))
その知人である乃絵ちゃんも多少は気を使ったのか声をかけず手を振ってアピールしてました。
ここまでついてこられるとは驚きの眞一郎くん(笑)乃絵ちゃんの突然の登場に眞一郎くんはただ驚くばかりでした。
もっとも、麦端踊りを一緒に踊るまわりの人は眞一郎くんのガールフレンドが来たとばかりに暖かく二人を見守っていました。
でも、そんなんじゃない二人の関係に、そして強引に乱入してきた乃絵ちゃんに眞一郎くん困ってしまいます。
「あのなぁ、だいたいどうしてここがわかったんだよ」
むろん『愛だよ』なんて答えは出ませんが(笑)乃絵ちゃんはそんなことより自分の喜びを口にします。
「雷轟丸みたいだった」
・・・ニワトリに例えられています(爆)
「え?」
「凛々しくて、大きくて、光ってて・・・」
「・・・そうか?」
って眞一郎くん、照れるのはいいけど、どうやったらニワトリの雷轟丸がそう見えるのかちょっと不思議がった方がいいんじゃないの?(笑)
まぁ、絵本作家を夢見る少年と、ちょっぴり電波な少女は相性がよいのかもしれませんね(笑)

一緒に食べよ「ちょっと、こっち」
麦端踊りの関係者の目が気になるので眞一郎くんは公民館の裏に乃絵ちゃんを連れ出します。
眞一郎くんは乃絵ちゃんが大事そうに持っている包みに気がつきます。
「ねぇ、眞一郎、時々なら男と食べてもいいでしょ?」
それは乃絵ちゃんのささやかなお願いでした。
眞一郎くんは渋ることなく乃絵ちゃんの手作りお弁当を食べることにしました。
人気のない公民館の裏で二人は並んで地べたに腰かけて、眞一郎くんは乃絵ちゃんからお弁当をもらいます。
眞一郎くんは最初多めに作ってあったタコさんウィンナーを取ろうとしますが乃絵ちゃんに止められます。
「それはダメ。嘘の食材を口にしたらもっともっと嘘つきになっちゃう」
「嘘の?」
「ウィンナーはホントは赤くないの」
「でも、これおまえが・・・(お弁当の食材にしたんだろ?)」
「・・・ちょっとね。誤解しかけていたの。眞一郎のこと」
ちょっとジェラシー?わたしの目に狂いはなかった
純な眞一郎くんですこれは嘘をついて比呂美ちゃんと帰ったときの事を言ってるのでしょうね。
「でも、違ったわ。眞一郎は飛べる。気高い涙を流せる人だわ、眞一郎は」
眞一郎くんは思いっきり照れます。
乃絵ちゃんは気づいていないでしょうね。
異性に対して独占欲的な感情を持つ。
それが恋愛感情であると言うことを。
それこそ眞一郎くんに恋してるってことを。
眞一郎くんは素直に一度箸を付けていたタコさんウィンナーを戻します。
「涙かぁ・・・でも、どうやってオレの涙、おまえのもんにするんだ?」
「まだ色々と考え中。おばあちゃんはこうしてくれたけど・・・」
そう言うと乃絵ちゃんは眞一郎くんの頬に寄り、ペロッとなめちゃいました。
それはキスにも等しい行為です眞一郎くん、ちったぁ喜べ(笑)
なに驚いてんの?(笑)「うわぁ!?」
キスもまだな純情な眞一郎くん、お弁当をひっくり返しかけるぐらいに驚いちゃいます。「ん?」
キスに準じるペロリン攻撃をしちゃった乃絵ちゃん(笑)自分が何をしたのか相手にどんな心理的効果があったのかまったくわかっていないようでした。
ただ、わかったのは乃絵ちゃんのおばあちゃんは幼い頃の乃絵ちゃんの頬を伝わる涙を、なめてぬぐってあげたのでしょうね。
そして彼女はそれ以来涙が流せなくなった・・・。

その夜、眞一郎くんの絵本の世界に初めて雷轟丸が現れました。
『雷轟丸が空を飛びたいと思い始めたのは 夜に大風が吹いた次の日 ある晴れた心地よい風の吹いている午後のことでした
昨日の大風で折れたり千切れたりした木の枝や草の茎が地面には沢山落ちていて いつもは探すのが大変なエサになる虫たちも簡単に見つけることが出来ました』
絵本イラストは専任の方が描いてますねいかん!乃絵ワールドに引き込まれるところだった(笑)
眞一郎くんは短くまとめた「雷轟丸の物語」を通して思いを馳せていました。
『もしかしたらオレは、飛べるのかも・・・』
っとここで眞一郎くんは我に返ります。
『これって、あいつ(乃絵ちゃん)の思うつぼじゃんねぇよ』
乃絵ちゃんの餌付けがかなり進んでいる眞一郎くんでした(笑)
っと家の外から知っているバイクの音が聞こえてきました。
乃絵ちゃん純お兄さんです。
「よぉ」
「あんた、ホントに来たのかよ」
「そう言っただろ。で、決めてくれたのか?」
「あのさ、人の気持ちを勝手に操作しようとするのは、どうかと思うよ」
「そんな大げさなことじゃないさ」
これは操作じゃない、切なお願いなんだよ。ホントはねおまえの時間を少し分けて欲しいだけなんだ
人と人との繋がりに、人を好きになるといいことに真剣に悩んでいる眞一郎くんにとって、看過できない一言でした。
「じゃ、オレが石動乃絵と付き合う代わりにあんたに比呂美と付き合ってくれって言ったら、どうする?」
これは眞一郎くんが例え話として言ったのですが、これが後々の展開に大きな影響を与える大失言となります。
・・・・・今のアリ!?「え?」
「ほら、やっぱ戸惑うだろ?おまえだって・・・」
「じゃなくて比呂美って、誰?」
「湯浅比呂美だよ!わかんないのかよ!」
「ああぁ、おまえんとこの6番か、可愛いよな、あの子」
「・・・へ?」
「じゃぁ、そう言うことで」
商談成立(爆)
「おおい、待てよ!」
眞一郎くんの思いつきの一言が、true tearsの人物相関図を書き換えてしまいました(爆)
『くっそぉ、なんだあいつ。やっぱ少しおかしいんじゃないのか?・・・・・まさか、やつ本気じゃねぇよな?比呂美も比呂美だよ。あんなヤツのどこがいいんだか。全然わかんね。人の気持ちをなんだと思ってやがるんだ。そう簡単に誰かと付き合うとか、交換条件とか・・・』
ここまでモノローグで毒気を吐いていた眞一郎くんでしたが・・・、
地雷を踏んでしまった眞一郎くん「でも、交換条件を言い出したのはオレじゃねぇか」
改めて自分の失敗に気づく眞一郎くんです。
『もし、あいつが本気なら、これって比呂美には、OKなんじゃ・・・"真心の想像力"だっけ?』
自分お気持ちは置いておいて、比呂美ちゃんにとっての良いことであればいいのでは?
眞一郎くんなりの"真心の想像力"を巡らせますが、それはあまりにも間違った思いでした。
絵本の世界にある眞一郎くんの心はとても繊細です。
でも、現実の彼は人の想いに気づかないかなり鈍感な少年です(苦笑)
今自分がしようとしていることがまったく正反対の行為であることに気が使いないでいるのですから・・・。
眞一郎くんは比呂美ちゃんの部屋に来ます。
恐る恐るノックをすると、
「あの・・・」
比呂美ちゃんはドアを開けてくれました。
眞一郎くんを見て比呂美ちゃんは少し驚きます。
実はこの時の彼女は少し微妙な気持ちになっていました(それはこの後すぐにわかります)「少し、話があるんだ・・・」
眞一郎くんは慣れないことをしようとしているせいか比呂美ちゃんと視線が合わせられません。
眞一郎くんの訪問に少し驚く比呂美ちゃん心なしか眞一郎くんの言葉遣いも棒読みっぽくなってます(笑)
少し期待を感じさせる驚きの中の比呂美ちゃん比呂美ちゃん自身も驚きと期待とが入り交じった表情になっていました。
「あ、急がなくても明日学校でもいい・・・」
自分が"真心の想像力"でもって比呂美ちゃんのためになるかもしれないことをやろうとしても、いざその場になれば人間ちょっと弱気になるものです。
でも、意外にも比呂美ちゃんから、
「入って」
部屋に招かれました。
『この部屋、入るの初めてだよな・・・』
今回は長めのスカートなんですね「初めてね」
「え?」
「わたしがこの家に来てから眞一郎くんがこの部屋に入るの」
「え、そうか。そうかも」
「そうだよ」
「そうだな、初めてだよな」
会話が進展しません(笑)
『け、なんだよその会話』
って眞一郎くん、あなたが会話を進めていないんですってば(笑)
「なに?」
何を言われるか知らない比呂美ちゃんはゆったりと構えていました。
しかし、眞一郎くんが口にしたことは比呂美ちゃんがまったく望んでいないことでした。
「螢川高校の4番とさっき会ってきた・・・」
比呂美ちゃんの表情は一瞬で曇ります。
(・・・あの話がまだ続いている)
そんな感じでした。
でも、眞一郎くんは話をするだけで精一杯でそんな比呂美ちゃんの表情の変化には気づいていませんでした。
なぜその話をするの・・・あなたはわたしの気持ちをなんにもわかっていない!
この話はこれで終わりにしましょう「なんかおまえのこと可愛いって言ってたぞ」
「ふ~ん」
「"ふ~ん"っておまえ嬉しくないのかよ」
比呂美ちゃん、この分からず屋に怒りがたまってきます。
「おせっかいな男の子ってバカみたい」
「あのな"真心の想像力"って言うのがな必要・・・」
「なにそれ?」
「いやぁ・・・」
「そんな事を言うためにこの部屋に入ったの?」
既に比呂美ちゃんの瞳は怒りの色をはらんでいました。
眞一郎くん気合い負けして後ずさっています(ヘタレ過ぎやぞ、ヲィ(笑))
「入れてくれたのはおまえじゃないか。オレは明日でも良かったんだ」
「おばさんに見つかったら大変よ・・・」
比呂美ちゃんの事実上の会話終了宣言でしぶしぶ眞一郎くんは比呂美ちゃんの部屋を出ます。

女子高生らしい朋与ちゃんからの携帯メールここでtrue tearsは初めて特殊な演出を試みます。
一切の説明無しに時間軸を戻し、同じシーンを比呂美ちゃんサイドから表現します。
先ほどのシーンに比呂美ちゃんの心の声、モノローグが重なります・・・。
時間は少しさかのぼり、眞一郎くんが比呂美ちゃんの部屋のドアをノックする直前、比呂美ちゃんは朋与ちゃんからの携帯メールを読んでいました。
『ということであんなおんぶ野郎は無視しちゃおう(どくろマーク)私も比呂美と4番応援するからね(ハートマーク)じゃ、また明日学校で。おやすみ(眠り猫マーク)
TOMOYO』
っと言うことがどの話を指すのかはよくわかりませんが、眞一郎くんと乃絵ちゃんの親密ぶりは結構知られちゃってるのでしょうね。
ひょっとしたら麦端踊りの練習会場にお弁当持参で押しかけたことも知られたのかもしれませんね。
その朋与ちゃんからのメールを読み、眞一郎くんのことを思っているうちに、その本人がノックしてきたのです。
比呂美ちゃんはちょっと驚きます。
え、ノック?眞一郎くん!?
ここの比呂美ちゃんの表情ってちょっぴり艶がありますねここでスタッフの皆さまはバンク画像(使い回し画像の意味)に頼らずに比呂美ちゃんの気持ちに迫るカットでは新規に書き起こしています(細かいいい仕事です)
「少し、話があるんだ。あ、急がなくても明日学校でもいい・・・」
「入って」
比呂美ちゃんは眞一郎くんを招き入れます。
「初めてね」
「え?」
「わたしがこの家に来てから眞一郎くんがこの部屋に入るの」
「え、そうか。そうかも」
「そうだよ」
カメラのアングルは比呂美ちゃんの携帯に向いています。
つまり、比呂美ちゃんの気持ちはさっき届いた朋与ちゃんからのメールのことに気にしていることを示しています。
気がかりな携帯メールの事・・・早く話をしなきゃ・・・
こういう瞳で「何?」って言われるとちょっとたじろぎますね(笑)「そうだな、初めてだよな」
『なに話しているのわたし?』
こうして見ると、ホントに比呂美ちゃんと眞一郎くんは性格的に似ているんですね。
不器用で素直に自分を出せないでいる。
空々しい会話に自問自答で同じタイミングで二人は自分の不器用っぷりに困惑してるんですからね(笑)
※ここからセリフにかぶるモノローグを()内に記述します。
「なに?(今日のこと・・・)」
って比呂美ちゃんの言う「今日のこと」ってどのことを指すのかわかりませんでした。
時間軸的に言ってやっぱり乃絵ちゃんの「麦端踊り押しかけ応援+お弁当提供&ペロリン攻撃(長っ!)」しか思いつきませんが・・・。
「螢川高校の4番とさっき会ってきた・・・」
『嘘・・・』
嘘・・・なんでこうなるのかしら・・・
ひょっとしたら比呂美ちゃんは螢川高校の4番である純お兄さんが恋敵乃絵ちゃんの実のお兄さんであることを知らないのかもしれませんね。
だから眞一郎くんと螢川高校の4番である純お兄さんとの接点を信じられなかったのかも。
「なんかおまえのこと可愛いって言ってたぞ」
「ふ~ん」
「"ふ~ん"っておまえ嬉しくないのかよ」
おせっかいな男の子ってスペシャルマンモスバカよ(笑)「おせっかいな男の子ってバカみたい」
『おせっかいな男の子ってバカみたい』
比呂美ちゃん、モノローグでも繰り返し言っています。
かな~り、頭に来ています。
しかし、この展開も元はと言えば比呂美ちゃんのその場しのぎの一言から始まったこと。
比呂美ちゃんって自分の眞一郎くんへの想いを表に出せない枷(かせ)を持っていますが、その一方で眞一郎くんに惹かれる想いを打ち消せないでいる。
また、二人の間にあるそこはかとない優しい感情を大切にし、それはしっかりとそこにあると確信している。
だから、眞一郎くんの「余計なお節介」は自分への裏切り行為と感じると思うんです。
これは比呂美ちゃんの身勝手な感情ではなく、素直な想いと思うんです。
「あのな"真心の想像力"って言うのがな必要・・・」
「なにそれ?」
「いやぁ・・・」
「そんな事を言うためにこの部屋に入ったの?」
「入れてくれたのはおまえじゃないか。オレは明日でも良かったんだ」
『そんな事を言うためにこの部屋に入ったの?』
・・・・・もう、やめてよ「おばさんに見つかったら大変よ・・・」
『・・・そんな事を言うためにこの部屋に入ったの?』
最後のモノローグに至っては怨嗟の響きさえありました(名塚佳織さんの名演です)
比呂美ちゃんは眞一郎くんが好きだし、また眞一郎くんは自分を好きでいてくれていると思っている。
それは願望なだけなのかもしれないけど、でも、それが比呂美ちゃんを支えているし、この冷たい仕打ちの中にある仲上家にあって比呂美ちゃんの心を暖かくしてくれる想いであった。
それがボタンの掛け違いのようにどんどん自分の想いからずれてきている。
比呂美ちゃんの口から恨み節が少々出てもそれは無理からんことと思います。

眞一郎くんは比呂美ちゃんの部屋を出てすぐ廊下で段ボールを抱えた従業員と会います。
「坊ちゃん、せっかく片付けたのにぃ」
「ガキの頃の絵本なんて懐かしいじゃん。今度倉庫整理するときは手伝ってやるからさ」
「「ああぁ!」」
こういうアルバムもデジタル時代で無くなっていくのかなぁ・・・若いけど堂々としている若き日のお父さん
眞一郎くんと比呂美ちゃんの柵(しがらみ)のルーツ段ボールから出てきたのは少々色あせた写真の入ったアルバムでした。
「また古いアルバムですね」
「フィルムの写真だよ」
・・・まだフィルムは現役ですよ、坊ちゃんorz(笑)
「うわっ、おやじ若っ!」
「坊ちゃんに似てますね」
「そうかぁ?」
そりゃ親子ですもん(笑)
「アレ、この写真、女の人の顔が切り取られていますね・・・あ、これも」
その写真の一つには、こう添え書きされていました。
『湯浅夫妻と 94夏』
顔の部分を切り取られた女性は間違いなく比呂美ちゃんのお母さん(おそらくは比呂美ちゃんにそっくりなはず)
比呂美ちゃんと眞一郎くんを分かつ運命は既にその頃から始まっていたのです。

農家の息子は忙しいんだぜ夜半から降り始めた雨は、翌日になっても止みませんでした。
学校は既に放課後。
「おう」
「よぉ」
「後で"あいちゃん"で会おうぜ。先に家の用事を済ませないと」
家が農家である三代吉くんは何かと忙しいようですね。
「先に行ってるわ」
「ああぁ」
って眞一郎くん「今川焼き あいちゃん」に行ってみると開店時間なのにまだ準備中の札が下がったままで主である愛ちゃんもいないようでした。
っとそこにいいタイミングで愛ちゃんが遅れてやってきます。
眞一郎くんを見つけてちょっと顔がほころんでいます。
あ、眞一郎だ☆ごめ~ん
あ、縫いかけのセーター見つかっちゃった「今日店開くの遅れちゃって」
二人は裏の通用口から店の中に入っていきました。
「その辺座ってて。コーラでいい?」
「うん」
「はい、コーラ」
「あれ?へぇ~、なにコレ?セーターか?」
眞一郎くんカウンターに置かれたコーラを取ろうとして、そのカウンターの端にある見慣れない小さな紙バックを見つけます。
ちょっと背の低い愛ちゃんはカウンター越しに紙バックが取れないため、カウンターのまわりを回ってきて紙バックを奪取します(笑)
この時の愛ちゃん走り方が可愛いこと。
ボーイッシュなイメージの愛ちゃんが、実は恋する乙女って感じが一番強い女の子なんですよね。
ただ、その手編みセーターを送りたい人が・・・。
「うん」
「マジで?愛ちゃんにもそんな女らしいところがあるんだ」
可愛い女の子走りをする愛ちゃん愛ちゃん、いい感じです☆
愛ちゃんのきれいな可愛い笑顔「あ~こぉら、勝手に見るな」
「いいよなぁ、三代吉幸せもんだよなぁ」
って言ってる眞一郎くん、幸せ者の不幸は自分が幸せであることを知らないことなんですよね(苦笑)
愛ちゃん、三代吉くんにも見せたことがないようなきれいな可愛い笑顔を眞一郎くんに向けます。
眞一郎くん、その笑顔にちょっとたじろぎます(どっちかつ~と嫌な予感の方かな?(笑))
「なに?」
「眞一郎、肩幅(三代吉くんと)同じくらいだよね?」
「え?ああぁ、まぁそんなもんかな」
「計らせてくんない?えへ、ちょっと自信がなくってさ」
「え~、本人に頼めばいいだろ」
って本人に頼んでるんですよ。この幸せ者の眞一郎くん(笑)
しかし、この愛ちゃん、強い想いのあまりに自分の立ち位置をあまり意識しないまま行動に出ています。
表向き三代吉くん用のセーター、その実態は一番大切に思う眞一郎くんへのプレゼントとして大切に編んでいる想いのこもったセーター、愛ちゃんそのセーターをどうやってプレゼントするつもり?
二人っきりの時間「いいから」
って渋る眞一郎くんを椅子に座らせて寸法あわせをします。
「なんかくすぐったいな」
「じっとして・・・」
愛ちゃん、一生懸命に寸法を合わせています。
初めて想いのこもった編むセーター。
失敗したくない、って想いは強いですよね。
「もういいだろ?」
「まだ」
そして、愛ちゃんは眞一郎くんとの二人っきりの時間を過ごす喜びを味わっていました。
セーター、買ったよ・・・「この間のさ・・・」
「え?」
「あれ」
「なに?」
たぶん、このまま会話が続いていれば・・・、
『あのセーター買ったよ。眞一郎が気に入ってたヤツ。藤色のセーター。地味だけど・・・いい色だよね』
って言ってたんじゃないかな?って妄想しちゃいます(笑)
しかし、事はそう愛ちゃんの望む方向には進みませんでした。
そこに遅れて三代吉くんがやってくるのです。
「おお~い、愛子」
閉じたガラス戸の向こうから三代吉くんが声をかけてきます(ガラス戸を閉じてカーテンを閉めているので中の様子は外からでは見えないんですね)
「お!」
眞一郎くんはガラス戸を開けようとしますが・・・、
「開けないで・・・」
愛ちゃんに肩を押さえ込まれてしまいました。
「ほえ?」
もうちょっと二人でいようよ・・・君は水無灯里ちゃんか?(笑)
愛ちゃんの予想外の行動に眞一郎くんは驚いていました。
でも、これって愛ちゃんの気持ちから考えれば共感しちゃいますけどね(彼氏である三代吉くんの存在はこの際置いといて(ヒドイ(笑)))
好きな人との大切な二人っきりの時間。
それは普段の生活の中では手に入らない貴重な時間。
だから、壊されたくなかった。
でも、彼氏がいる彼女の立場では許されない想いでもあるんですけどね。

いやぁ~、今回はマジで難産。
仕事で先週から週末無しのノンストップ業務が2週間続いた影響もあるけど、複雑に絡み始めた想いと人間関係。
そのきめの細かいところを追いかけているとなかなかキーパンチが進まず悪戦苦闘しておりました。
やっと前回の宿題が終わったので今回分である第6話「それ…なんの冗談?」に早速取りかかっています(しかし、明日から出張なんだよなぁ・・・めげずに頑張ろうorz)
このtrue tearsに惚れ込み、自分なりにtrue tearsの良さをまとめようと思ってここまで書いてきましたからね。
さて、次回は既に見終わっちゃっていますが(爆)
誰にも言えない秘密を持っている比呂美ちゃんもう、この思いは止められないよ。・・・ごめん。
次回も流転の展開が待っていますね(ある秘密も暴露されるし・・・)
乃絵ちゃんと比呂美ちゃんという2大ヒロインにあって今ひとつ地味な存在であった愛ちゃんがドンドンその存在感を大きくしている。
どうして人を好きになっちゃいけないのか?
愛ちゃんは思い悩みいますが、人は一人ではないんですよね。
自分がいて、相手がいて、そしてまわりにいろんな人がいる。
愛ちゃんもまた多感な時期に思い悩む思春期まっただ中の少女なんですからね。

2008年1月28日

●true tears 第4話「はい、ぱちぱちってして」(ロングレビュー・ネタバレ全開!)

どんな手料理になるやら(笑)

作品と言うもの4話ともなれば新鮮さも失われ中だるみも見えてきそうですが、「true tears」はそんなことはありませんでした。
やはり先の見えない青春群像としてのストーリー、魅力的な登場人物たちで「true tears」はわたしを魅了しています。
やはり「true tears」は良いですね。

今は気持ちの整理がつかないよさて、前回ラストでその場を誤魔化すために比呂美ちゃんが朋与ちゃんに言った小さな嘘、
「わたしが好きなのは螢川の4番」
その嘘は意外に大きな溝となって比呂美ちゃんと眞一郎くんの気持ちを分かちます。
あの比呂美ちゃんの一言の後、二人は思いがけず会ってしまい、そして意外にもいつもの暮らしを取り繕う様に二人は一緒に帰ります。
同じ道を二人は歩きますが、二人の心は交わることなくお互い遠い存在のようでした。
「去年かな、螢川との交流試合があったときに石動さん・・・っと4番とわたしが部の代表で何度かやりとりしているうちに・・・そのいいなって言うか憧れるようになって・・・」(比呂美ちゃん)
『君は・・・こんなにおしゃべりだった?』
今の君はいつもの君じゃない・・・比呂美ちゃん、君の何が嘘を言わせるの?
眞一郎くんの世界の構図がひっくり返ってしまったいつになくおしゃべりな比呂美ちゃんに眞一郎くんは違和感を感じていました。
まるで眞一郎くんの知らない別の人物のように見える比呂美ちゃんでした。
「わたしなんかじゃ、無理だと思うけど・・・」
『君は・・・僕の知っている君じゃない。僕の知らない世界では、君は何の枷もなく、花のように笑っていた』
眞一郎くんの心象風景である絵本の世界で、比呂美ちゃんは清々しく爽やかに微笑んでいました。
それは他でもない眞一郎くんがもたらすハズの笑顔でした。
でも、現実では比呂美ちゃんには好きな人がいて(と眞一郎くんは思いこんでいますが)既に比呂美ちゃんは眞一郎くんにとって少し遠い存在となってしまいました。

比呂美にあっても話し言葉が見つからないよ・・・翌朝、日曜日だったので眞一郎くんは朝寝していました。
寒さも深まってきた11月の朝でした。
眞一郎くんは比呂美ちゃんと会うのもおっくうになり逃げるように裏口から家を出ようとします。
その裏口では比呂美ちゃんが少しでも家のことを手伝おうとして裏口まわりを拭き掃除していました。
「おはよう」
置き所のない比呂美ちゃんへの気持ちから逃げようとして家を出ると思ったときに、その比呂美ちゃんに出会ってしまったのですから眞一郎くんは気勢をそがれたように返事をします。
「あぁ、おはよう」
ぎこちない雰囲気で出て行く眞一郎くんの背中に向けて比呂美ちゃんは、
「行ってらっしゃい」
っと送り出しますが、
「ぁ~、行ってきます」
ま、いっか(って訳にはいかないんだよ比呂美ちゃん)眞一郎くんどういっていいのかわからない風で生返事のように返して家を出て行きます。
でも、戸を閉める勢いは何かを切り離すかのように少し強い勢いでした。
それは比呂美ちゃんにとって眞一郎くんが自分を拒絶したように感じるものでした。
比呂美ちゃんは軽く苦笑いしますが、彼女は自分が何を言って、どう事態が変化しているのかわかっていないようでした。
ひょっとしたら全ての感情も思い出も封印した彼女でしたが、どこかで眞一郎くんとの絆の強さを信じていたように思えます。
しかし、この世界にいるのは自分たちだけではなく他の人もいる。
干渉もある。
人の心も変化していく。
眞一郎くんとの心のずれの大きさを知るのはもう少し後になってからになります。

11月の防波堤は寒いぞ比呂美ちゃんのいる家には居づらいし、さりとて行きたいところもない。
そんな訳で眞一郎くんは防波堤の上でゴロンとしていました。
運命の女神はそんな眞一郎くんを放っておきませんでした。
寝る訳ではありませんが、のんびり目を閉じていると影が落ちてきたので目を開けると、そこにはドアップで愛ちゃんの顔が突然ありました(笑)
「何やってんの?」
「うわぁ!!」
愛ちゃん、キスする気あったんじゃ?愛ちゃんこんなに近くにいたんです。
愛ちゃんの言葉そのものはのんびりとしたものですが、心の準備無しにドアップ愛ちゃんが現れたものですから眞一郎くん心臓バクバクものです(笑)
「常連のおじさんが足怪我しちゃってさぁ・・・」
「へぇ~」
愛ちゃんがここを通りかかったのは常連さんの代わりに配達をしてあげたんだそうです。
でも、愛ちゃんにとっては予想外の展開でホントは好きな眞一郎くんと二人っきりになれたのでほのかに嬉しそうです。
愛ちゃんのミニスカは心臓に悪いっス。嬉しいいっス(ってどっちよ(笑))あは、眞一郎と二人っきり☆
でも眞一郎くんはそれどころじゃないので生返事です。
付き合いの長い愛ちゃんはそれが無関心の生返事ではなく、眞一郎くんが意気消沈しているのを感じ取ります。
え!?「どうしたの?」
「愛ちゃんのせいだぞ・・・」
「なにが?」
「ぬか喜びさせるから・・・」
「あ・・・」
愛ちゃんはとっさに理解します。
眞一郎くんの意気消沈ぶり。そして、その原因も。
しばらく気まずい雰囲気が漂いますが、今は大好きな眞一郎くんと二人っきり。
そこで愛ちゃんは一案を巡らせます、って言うか某国大佐のセリフじゃありませんが「チャンスは最大限に生かす」ってなもんで、
「ねぇ、買物に付き合ってよ」
ぶっちゃけ合法的にデートのお誘いです(デートに合法も非合法もあるんかい?(笑))
「そんな気分じゃないって」
実際眞一郎くんは精神的にどん底状態。お買い物とかにいける気分じゃありません。
眞一郎、相当揺さぶられています(笑)よっしゃ!デートゲット!!
が、しかし、
「い~じゃん気晴らしにさぁ。行こうよ行こうよぉ~」
って愛ちゃん、眞一郎くんの肩をつかんで激しく物理的な揺さぶり攻撃を敢行します(笑)
「わかったわかった・・・」
このまま揺さぶられ続ければ三半規管と脳下垂体がヤバくなるので眞一郎くんお買い物OKしちゃいます(医学的にデタラメです(笑))
この時の愛ちゃんの小さなガッツポーズが可愛いんですよね。
3ヒロインの中で実のところ一番眞一郎くんに対して真っ直ぐに恋してるのは実は彼氏持ちの愛ちゃんなんですよね(秘めたる想いの強さは比呂美ちゃんが一番かもしれませんが)
ところがドッコイ愛ちゃんは恋するモード、眞一郎くんいつものモードなのでちょいと温度差があり、
「そうだな、こう言うときは三代吉のアホ面見るのもいいかもな」
愛ちゃんと二人きりで行く気はないんですね(眞一郎くんは信義的に真面目な人なんですね)
「三代吉?」
いや、それはマズイ・・・もう、どうでもいいからデートに付き合え!(笑)
愛ちゃん、彼氏の事はまったく意識の中になかったようです(やっぱり哀れな三代吉くん)
愛ちゃん、せっかくつかんだ事実上の眞一郎くんとのデートにどうしても行きたいものですから小さい嘘をつきます(その手前で少し悩んじゃったようですが(笑))
「あぁ~~~あ!あいつ今日用事があるって言ってた。そうそう」
「はぁ、だったら・・・」
眞一郎くんは3人で一緒に行動するというのがデフォルトでインプリティングされている様で(笑)行くのを止めようとしますが愛ちゃんは強引に、
「行こう!ほら、行こう行こう!」
「愛ちゃん!」
「早く早くぅ~」
引きずってちゃいました(笑)

ウキウキの愛ちゃんひょっとして眞一郎との二人っきりのデートって初めて?
もう、しっかりわたしを見なさい!二人の行った先は行った先は郊外型大型ショッピングモール(最近は地方都市でもこの手の施設のおかげで楽しいお買い物できますね)
「ねぇ、これどう?」
「はぁ~いいね」
「これは?」
「似合う似合う」
「こっちは?」
「いいかも」
二人が入ったのは洋服店。
愛ちゃんがしきりに手を代え品を代え自分に似合うか眞一郎くんに買物候補の洋服を見せます。
でも、眞一郎くんは気のない返事です。
そりゃ愛ちゃんは大好きな眞一郎くんと楽しいショッピングのつもりですが、眞一郎くん自身は幼なじみに買物に付き合わされている気分なのですから温度差は致し方ありません。
んが!(笑)「真剣に見てってば」
「オレの好みなんてどうだっていいじゃん」
愛ちゃんの真意に気がつかず返事をする眞一郎くんでしたが、彼は店の中のある服に目がとまります。
薄紫色の地味なセーター。
比呂美ちゃんが家で着ている普段着と似ています。
眞一郎くん、つい手にとって見てしまいます。
こう言うところにも彼の心ここにあらず、心は彼女の元に、って感じですね。
眞一郎の好みなら・・・(恋する乙女は健気です)「ええぇ!?そんな地味なの(が好みなの?)」
眞一郎くんは返事をしないまま店を出ようとします。
「どこに行くの?」
「トイレ」
眞一郎くんがトイレに行っちゃった後、愛ちゃんはちょっとだけ考えて、
「すいません、これ(ください)」
結局眞一郎くんが興味を示した薄紫色のセーターを買っていきました。
好きな人の好みに合わせたい。
今は許される恋じゃないけど、でも真っ直ぐに恋している愛ちゃんでした。

なんか胸焼け一直線な取り合わせです(笑)「じゃぁ~ん」
食堂コーナーで愛ちゃんは大奮発。
って言っても現役高校生の懐具合ですからラーメンとお好み焼きというリーズナブルでお腹いっぱいになるメニューを眞一郎くんにごちそうです。
「ほら食べて食べて。今日はわたしの、お・ご・り」
「いいの?」
この辺の愛ちゃんくるくる変わる表情が可愛いんですよね。
「もっち!なんかさあたしのせいだからさ」
「オレが勝手に勘違いしたんだ」
「眞一郎・・・」
今回はお詫びの気持ち眞一郎くん、それは勘違いだかんね!
true tearsはすれ違いのドラマです。
すれ違って改めて考えて自分の本当の気持ちに気がつく。
それが幾重にも重なって切ないけどきれいなリズムを奏でる。
true tearsって本当にきれいなドラマですね。
ってここで眞一郎くんは比呂美ちゃんの言った小さな嘘から始まった納得のいく大きな誤解を愛ちゃんに語り始めます。
「乃絵と友だちになりたがったのは乃絵の身近な男と親しくなりたいから。オレよりもっと乃絵に近い男がいた」
「そなんだ」
あたしにもチャンスはあるよねあ、こういう考えって失礼だよね。
ホントは食欲もないオレです。気落ちしている眞一郎くんと逆に愛ちゃんは一瞬だけ喜んでしまいますが、眞一郎くんの表情を見てすぐに表情が少し暗くなります。
「横恋慕している人の失恋 = 自分に恋のチャンスあり!」
って事になるのですが、好きな人が気落ちしているのも見たくないのもホント。
眞一郎くんは改めて今までのことを考えてちょっと気持ち的に落ち込んでしまいました。
「ま、まぁ、ほら、あれだよ、こう言うのってすぐには立ち直れないと思うけど、でもそのために"時間"ってのがあるんだから、いつかきっとさ、自然に、自然に忘れられる時が来るから。元気だしなって!あんたはあたしの弟みたいなもんだからそんな顔をしてると"お姉ちゃん"心配になっちゃうよ」
時間が経ったらあたしのことも見てよねナイフ一本いっとく?(激やば(笑))
愛ちゃんが親身に、でもいろいろな気持ちを織り交ぜながら励まして、ようやく眞一郎くんの顔に笑みが表れました。
「ほんっと偉そうだなぁ。三代吉とくっつけてやったのは誰だよ?」
「大きなお世話!」
「ジュースを買ってくるわ」
眞一郎くん立ち上がりそう言って席を外しました。
一人残った愛ちゃんは小声でつぶやきます。
君はそばの好意に気がつかないんだね。こんな可愛い人の・・・。
「ホント、大きなお世話だよ」
二つの恋の狭間で揺れ動き、押さえていたはずの眞一郎くんへの恋が強く大きくなって自分でもどうしようもなくなってしまっている愛ちゃん。
苦しい恋ですね。

さて、前回が露出が少ないと視聴者からの抗議があったわけではないはずなのに、今回は前後脈絡もなく突然比呂美ちゃんの入浴後の着衣シーンが始まります(!)
カットしてもストーリー的に問題ないシーンなだけにスタッフの皆さまのあつすぐる情熱と熱いリビドーを感じます(フロイト的解釈(笑))
乃絵ちゃんと同じ色です!(爆)実はちょっと胸が見えてます!フロントホックか確認できませんでした!(爆)
※自主規制で小さくして提供しております(笑)
まぁ、強いて言えば愛ちゃんが買った眞一郎くん好みの薄紫セーターの再確認カットとも言えますが(苦笑)
ちょうどその頃眞一郎くんも家に帰ってきます。
日は既に暮れています。
ずいぶん遅くまで出歩いていたようです。
廊下に出るとばったり比呂美ちゃんと会ってしまいます。
ターゲット確認!(全然ちゃいます)迎撃方法まるで無し(だからちゃうと言うに(笑))
「ん?」
「あ・・・」
根が正直な眞一郎くん、思わず困った表情になってしまいます。
「おかえりなさい」
「ただいま」
眞一郎くんは視線をそらしながら返事をし、2階の自分お部屋に行こうとします。
その眞一郎くんを比呂美ちゃんは引き留めます。
「あの・・・あの、もしかしてわたしのことを避けてたりする?」
さすがに無言で去るのはいけないと思ったのか眞一郎くんは比呂美ちゃんに向き直ります。
逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ・・・余所のネタ使っちゃダメだ(爆)あなたに言いたいことが沢山あるのになぜ言えないんだろ・・・
「ごめんね。あたしがその、ヘンな頼みとかしちゃったからかな?・・・ごめんなさい」
※眞一郎くんのセリフと重なるモノローグ部分は()に表記します。
「いや・・・(ダメだ)いやぁいいんだ。ただ、ちょっと驚いたって言うかさ(こんなこと言っちゃダメだ)4番と仲良くなりたいからその妹と友だちになりたいとか、そう言うのってオレなんかじゃ考えつかないし・・・」
この時の比呂美ちゃんは、
『違うの、違うの、そうじゃないの。わたしはあなたが・・・』
っと心の中で葛藤し、声なき声で叫んでいるように見えました。
「それだけじゃなくてわたしは・・・」
「いや、気にすることないって。オレが何つうかアホなだけで・・・(オレは君を)でもさ、だったら最初っからそう言ってくれりゃぁ良かったのに(オレは君を)何かズルイよなそう言うのって・・・」
もう比呂美ちゃんは我慢できませんでした。
モノローグとセリフが入れ替わってくれれば良かったのに・・・(笑)あたしどうしたらいいの?
あたし・・・「わたし・・・」
自分の言った小さな嘘が本当は好きな眞一郎くんとの間に溝を作ってしまったことに。
違う、本当は違うのに、本当の気持ちはここにあるのにそれが言えない、あまりのもどかしさに比呂美ちゃんは涙ぐんでしまいます。
「眞ちゃん?」
この会話が続けばどうなっていたか、それはわかりませんが、この会話を断ち切るようにお母さんが声をかけてきました。
「ちょっと話があるの、いい?」
お母さんの話はろくな事がない。恐らく今後の将来について話を詰めてくるに違いない。
眞ちゃん・・・あたしからは逃げられないわよ(恐)「眞ちゃん!」
眞一郎くんはそそくさと2階の部屋に戻ってしまいました。
息子から鬱陶しく思われてもお母さんは母親として愛情を持って接している。
それがうまく伝わらないもどかしさにお母さんは目を閉じて辛そうにしていました。
しかし、次の瞬間お母さんは"女"として比呂美ちゃんを見ていました。
軽くお辞儀をしてその場を去ろうとした比呂美ちゃんに感情を込めた一言をお母さんは比呂美ちゃんにぶつけます。
「その目、あなたの母親にそっくり」
比呂美ちゃんは最初こそいつもの哀しい顔でしたが、最後は怒りを帯びた表情になっていました。
比呂美ちゃんのお母さんの事は、眞一郎くんのお母さんも知っていて、この二人の間に絶望的なまでに深い感情的な溝を作ってしまった事のようですね。
おそらくは眞一郎くんのお父さんも関係しているのでしょう。
わたしは・・・負けませんわたしは何をして、何を言ってるのかしらね・・・
これが○□△ちゃんの抱き枕だったら!!(爆)比呂美ちゃんが何も言わず部屋に戻ったとき、眞一郎くんのお母さんは遠い目をしていました(過去を思い出していた?)
やっとお母さんが比呂美ちゃんを目の敵にしている理由が見えました(最初ホントに「キタ━━(゚∀゚)━━ッ!!」って思いましたよ(笑))
幼い頃から仲良しで、今は明確にお互い恋愛感情を持っているのにそれが出せない最大の足かせが自分たちの生まれる前にあったとは恐るべし「true tears」
シナリオの密度もまた凄いですね。
部屋に戻った眞一郎くんは叫んでいました。
心からあまりにも歯がゆい自分自身に怒りを覚えまくらに顔を押しつけ、もがくように叫んでいました。
「最低だ、オレ」
眞一郎くんは自分を責めました。

翌朝月曜日、学校はいつもと同じように始まりました。
「どうだよ、ほらここワックス代えたんだよなぁ~、立ち上がりが違うべ~。帰り、愛ちゃんとデートなんだよ。あっはは~。早く放課後になんねぇ~かな~」
朝っぱらから三代吉くんのおのろけです(幸せなやっちゃ)
「お前も昨日来りゃ良かったのに・・・」
ここでわたしは「うおっ!」って思っちゃいました。
昨日日曜日の愛ちゃんとのなし崩しデートは愛ちゃんの三代吉くんが用事かあるからといって嘘ついて二人っきりのデートになっちゃったんですよね。
愛ちゃんの待ち受け画像を見てんでしょ?とことん元気のない比呂美ちゃん
三代吉くんとの会話の途中で比呂美ちゃんが朝練だったのでしょうか遅めに教室に来ます。
比呂美ちゃんは元気がありません。
「あ・・・だから一緒にさ」
ここで愛ちゃんの想いがバレていきなし4話で愛ちゃんの眞一郎くんへの秘めた想いがこの破綻を機にドロドロの人間模様になるかな?って思ったんですが、うまく会話がかみ合わず事なきを得るんですよね。

結局この一日眞一郎くんは気持ちを切り替えることが出来ず悶々とした日を過ごしました。
帰り道、その眞一郎くんの脇をもの凄い赤い風がすり抜けていきます。
赤いコートを着た乃絵ちゃんでした(笑)
ずっと陰鬱な雰囲気だったのにここのBGMって鼓笛隊の音楽のように軽く可愛い音楽で気持ちがちょっと救われましたね。
んで、その乃絵ちゃんですが一旦眞一郎くんを追い抜いて凄い勢いでターン、眞一郎くんの眼前で停止したかと思えば、
オレ、まじブルー乃絵ちゃん、そんなに急いでどこへ行く(笑)
つっぱり攻撃?(笑)バファリン小児用!(ちゃう)
この子の行動を阻むものは何もないな(笑)「はい!今日の分」
っと手にしていたものを眞一郎くんに突きつけます。
・・・天空の食事、あの赤い実でした(苦笑)
『こいつの兄貴・・・』
比呂美ちゃんとの関係が崩れた原因が乃絵ちゃんの純お兄さんと思っていた眞一郎くんにとって乃絵ちゃんはいつもと違って見えました。
「ん?何かついてる?」
「いや・・・」
そう言って眞一郎くんその場を去ろうとしますが、
「待って!」
今度は乃絵ちゃん、眞一郎くんを押さえ込みにかかります(笑)
乃絵ちゃんって小柄なのになぜか「引き込み」「押さえ込み」などの決まり手がうまいんですよね(大相撲とちゃいます(笑))
「ナニすんだ!・・・」
待って!いいことしてあげる♪(爆)キスも出来る距離だけど、今は治療に専念するわ(爆)
乃絵ちゃん、眞一郎くんの両頬を軽く叩くように押さえてぐ~~~っとドアップに近づきます(えっとまわりには下校中の学生さんがわんさかいます(爆))
「わたしが映っている。鼻が大きくなっている」
その手から逃れるように顔を背けた眞一郎くんは意外なことを言います。
「涙集めてんだろ?おまえ。今ならやれるぞ涙。泣きそうだかんな、オレ」
涙が出なければこの悲しさも寂しさも消えるかもしれない。
眞一郎くんはそう思ったのかもそれませんね。
ボク、ふられたの・・・(これ正しいっスよね?(笑))もったいぶる男の子って許せない・・・
「どうして泣きそうなの?」
「教えない」
「気を引いておいて答えはないなんてひどいわ、そういうの」
「ああぁ、どうせオレはひどいよ」
そこまで言う!?乃絵ちゃんが嬉しそうなとき、それは不幸の前触れ(笑・・・えねぇ)
・・・・・ナニするの?「今のあなたの涙には価値はないわ。ヘボ涙。ドブ涙。ヘドロ涙。ゲロ涙」
・・・乃絵ちゃんヒドイよ(苦笑)
「ゲロっておまえ!」
「その涙、キレイにしてあげる」
「へ?」
眞一郎くん、かな~り不審な眼差しで乃絵ちゃんを見ていました。
あ~っとちなみにやっぱり下校中の学生たちが二人を遠巻きにしてみていました。
・・・もう完璧に二人は校内公認カップルですね(苦笑)

さて、来たところは近くの公園。
で、公園中央の噴水に乃絵ちゃんから押し込まれる格好で眞一郎くんは噴水に顔を突っ込んでいました。
「はい、ぱちぱちってして」
ってこれがタイトルの由来だったんですね。
それにしてもひどい仕打ちです(乃絵ちゃんにとっては真面目な対応のようですが(苦笑))「プールの消毒と同じよ」
って塩素も何も入っていない水質放置状態の噴水の水ってかな~りヤバかったりするんですよね。
乃絵ちゃんの手を振り払って眞一郎くんは常識人として反論します。
乃絵ちゃん意外に腕力あったりして細菌雑菌がどうしたって言うの!!
目が据わっている乃絵ちゃん精神的敗北状態の眞一郎くん(笑)
「おまえな!雑菌とか細菌とかそう言う心配ないのか!」
乃絵ちゃん、やおらドアップに近づき、何かもの凄く座った目つきで言います。
「眞一郎を蝕む菌の方がよっぽど強烈だわ。菌は菌で殺すの」
眞一郎くん、顔が引きつってます。
しかも精神的に負けてます(笑)
「はい☆」
「うえっ!?」
って事でまた噴水の水による殺菌作業が再開されたのでした(合掌ち~ん)

「くしょん!」
余計に水を浴びてしまったのか眞一郎くんがたがた震えています。
まぁ、やっぱり寒い11月ですからね(この作品世界では)
「はい、お疲れ様」
乃絵ちゃんは自分が来ていた赤いコートを眞一郎くんに掛けてあげます。
乃絵ちゃんは遊び半分じゃなくて彼女なりに眞一郎くんのタメにしてることなんですね(悪意がないだけにかえってマズイということもありますが(笑))
「(コートを掛けてくれたことに)こう言うのって普通男がしてやるもんじゃないか?」
冷たい奇行の後のあたたかい優しさ、それが乃絵ちゃんそれはおばあちゃんの形見・・・
その暖かさはおばあちゃんの暖かさだよ今はもういないけど、おばあちゃんを思い出すと嬉しいんだよ。
「寒いのは眞一郎でしょ?」
「ま、まぁ・・・」
それが乃絵ちゃんの考え方。
そして、眞一郎くんは乃絵ちゃんの(ヘンなクセはあるけど)優しさに触れてちょっと赤くなってます。
「でも、これ・・・お前にはちょっと大きいんじゃ?」
「おばあちゃんのなの」
「おばあちゃん?」
「うん、大好きな、大好きなおばあちゃん。あたしの涙を天空に持って行ってくれたおばあちゃん」
「涙を天空に・・・」

シーンは少し昔にさかのぼり、幼い頃の乃絵ちゃんがおばあちゃんのベッドの脇でだだをこねてました。
「やだやだ、おばあちゃんとおうちに帰る!」
「わがまま言うなって、乃絵」
純お兄さんを突き飛ばし、おばあちゃんのベッドにしがみつく乃絵ちゃん。
純お兄さんも大変そうです。
こういう時なんだけど、柔軟剤使った?(爆)ある意味、今の乃絵ちゃんを世に送り出してしまったおばあちゃん
そのベッドに顔を埋めて泣く乃絵ちゃんをおばあちゃんの手が優しく包みます。
「乃絵は本当に泣き虫だね。おばあちゃんはもうすぐお空に旅行に行くんだよ。」
「お空に?」
「そう。その時、着替えの洋服と一緒に乃絵の涙を持ってってあげようね」
「乃絵の涙?」
「そう、そしたら泣き虫乃絵はもう泣かないですむよ」
「そんなの嘘だよ!涙はあげたりもらったり出来ないよ」
幼いけど、今とあまり変わりない幼い頃の乃絵ちゃん(笑)涙の持ち逃げは禁止されてます!!(ってバカな(笑))
この純お兄さんの言葉って大切なたった一人の妹である乃絵ちゃんに嘘は言いたくない、そんな思いが言わせているのかもしれませんね。
「誰でもって訳じゃない。とっても、とっても大切な人の涙だけもらってあげることが出来るんだ」
おばあさんはそう言いながら乃絵ちゃんの頬を伝わる涙をぬぐってあげました。
「とっても、とっても大切な・・・それからわたしは泣けなくなったの。おばあちゃんが涙を持って行ってくれたから」
わたしの涙は・・・あの時に消えた・・・
幼い頃の乃絵ちゃんの瞳と、現在の瞳は変わらない輝きでした。
あの頃の気持ちを大切に持っている、それが乃絵ちゃんなんですね(この場合幼いという意味ではありません)
『子供の思いこみがそのまま暗示になったってヤツか・・・』
それが全てではありませんが、眞一郎くんは乃絵ちゃんの涙の意味を知りました。
「いつしかわたしも泣きたいと思うようになったの。そのためには誰かから涙をもらわなくちゃ。でも・・・」
「誰でもって訳じゃない」
「そ・・・わたしが大切だと思える選ばれし者の涙でなくちゃ。気高く、いつも上を見上げて、おばあちゃんの言う天空に近い存在の涙でなくちゃ」
わたしの欲しくなるいい涙を流してよオレちょっと役不足だけどね(笑)
「その候補がオレで、その前は雷轟丸って訳か・・・ニワトリの涙」
「わかった?そんなヘボ涙じゃダメなの」
「・・・わかった」
眞一郎くんは感受性の高い少年です。
この時の乃絵ちゃんの言葉は自分の涙集めよりも眞一郎くんを励ましている、そんな風に聞こえたと思います。
また、視線をそらしながらちょっぴり偉そうに言っている乃絵ちゃんも実際眞一郎くんを励ましていたと思います。
気がつけば、二人は自分たちの世界を静かに作り始めていました。

「どうする?やっぱカラオケ?」
待ちに待ってた放課後デート中の愛ちゃんと三代吉くんです。
「う~ん、気分じゃないかも」
「じゃ買物でも行くか」
「金欠なんだよねぇ、わたし」
「心配すんなって、稲刈りの手伝いしてさ、オレちょっぴり金持ち」
「いいよ、悪いし・・・」
でも、ちょ~っと二人の波長が合いません。
二二二( ^ω^)二⊃ ブーン乃絵ちゃんって愛ちゃんの好みなの?(爆)
ふと愛ちゃんが道路を挟んで反対側の歩道を仲良く歩く乃絵ちゃんと眞一郎くんを見かけます(乃絵ちゃんは「⊂二二二( ^ω^)二⊃ ブーン」してます(笑))
「はぁ~あれが例の石動乃絵だ」
「可愛い子・・・」
「なんだよ愛ちゃんのが可愛いって」
「ありがと・・・」
愛ちゃん可愛い・・・でも、それは君に向けた輝きではなかった
三代吉くんはいつになく輝きを増している愛ちゃんに惹かれてつい手を握ろうとします。
でも、この時の愛ちゃんは一番好きな人を見る眼差しで眞一郎くんを見ているんですね(三代吉かわいそう)
「!」
愛ちゃんビックリして身を離します。
「ご、ごめん!!」
三代吉くんも慌てて謝ります。
「ち、違う。ビックリして、こっちこそごめん」
このごめんって意味はちょっと違うと思うんですよね。
ごめん、ホントにごめん・・・いこ
今だけはあなたを見てあげるから・・・『わたしを大切にしてくれているあなたがいるのに、他の人を見てごめんね』
そう言う意味と思うんです。
でも、人を好きになる気持ちは止められません。
その狭間で揺れ動く愛ちゃんの気持ちでしたが、今は彼氏・三代吉くんを大事にしようと思いました。
信号が代わり始めたので愛ちゃんは三代吉くんの手を取って、
「いこ・・・」
歩き始めました。
愛ちゃんの手の温もりを感じて三代吉くん幸せ絶頂でした(この幸せはいつまで続くのかな・・・)

乃絵ちゃんと眞一郎くんはいつもの防波堤脇の道を歩いていました。
「あのね、仲良くなってあげてもいいわ」
「え?」
「湯浅比呂美」
乃絵ちゃんの突然の申し出に眞一郎くんはビックリです。
「あなたのヘボ涙の理由。どうせ彼女なんでしょ?」
「女の感ってやつか?」
「そうじゃないわ。真心の想像力よ」
真心とは失礼ながら乃絵ちゃんから出てくるとは思っていなかった意外な言葉でした。
あたしだって真心はあるわオレには・・・・・それがあったのか?
比呂美・・・君を救いたい
「真心の・・・」
「相手がどうして苦しんでいるのか、どうすれば救えるのか、真心で考えるの」
『真心・・・想像力・・・』
ふと眞一郎くんは比呂美ちゃんの事を思い出します。
『オレは、あいつが、いつも暗い顔して苦しんでると思ってた。俺が助けられるならって・・・なのに、好きな男が他にいるって知ったからって・・・』
眞一郎くんは君の大切な人なの?わけのわからん女と思っていたが・・・・・やっぱわからん(爆)
「あの子と仲良くなってあげてもいい。眞一郎が元気出るなら。」
『訳のわからん女だと思っていた・・・でも』
こうして眞一郎くんは乃絵ちゃんに向ける気持ちが「興味」から「好意」に変化していくのでしょうね。
人の優しさと好意が複雑に絡み合う、それが「true tears」の魅力なのでしょうね。
そこで乃絵ちゃんの知らない一面を知った眞一郎くん、ちょっと待遇改善を要求します(笑)
「じゃぁ天空の食事に関しても『真心の想像力』を働かしてくんないかな?」
「え?」
「ありゃ食えない」
「なぜ?」
「じゃ、お前が食ってみろよ」
「いいわ」
実は乃絵ちゃん、天空の食事を食べるのは初めてじゃ?キャラ変わっちゃったよぉ~
・・・・・青汁の方がまだマシだわ(笑)そう言うと、乃絵ちゃん、躊躇せずにポッケに入っていた天空の食事を一気にかみつぶします(うわぉ)
その表情も一気に苦虫を噛み潰したような表情になっちゃいます(笑)
その乃絵ちゃんの我慢している顔があまりに可愛くて眞一郎くんは噴きだしてしまいます。
「どうして笑うの?」
「・・・不細工な顔をしているから」
「ヒドイわ!」
乃絵ちゃんはちょっといい気はしなかったかもしれませんが、二人にとっては楽しい時間を過ごしたと思います(その証拠に乃絵ちゃんはこの時の話を純お兄さんに延々と語るんですからね(笑))

でも、乃絵ちゃんとの楽しい時間で眞一郎くんの気持ちが全て晴れたわけではありませんでした。
やはり悶々としながら家路についていました。
『比呂美をあきらめることが出来るのか?今はわからない・・・だけど』
カラスなぜ鳴くんだ!・・・・・カラスの勝手でしょ?(爆)幼い頃からあたためていた想い。
それは簡単に打ち消すことが出来ません。
だからといって彼女を奪い取る?
それも出来ない。
自分の想いはどうする?
それも打ち消せない。
どうすればいい?なにをすればいい?何をすれば本当にいいのかわからない・・・。
「何やってんだ!」
帰り道の電線に止まっているカラスたちに眞一郎くんは吠えます。
「何やってんだおまえら!何やってんだオレ!!」
八つ当たりをぶつけられたカラスたちは我関せずただ鳴くだけでした。
眞一郎くんはそれにさえも怒りを感じ吠え返していました(え?)

すっかり日も落ちた頃に眞一郎くんは家に帰ってきました。
真っ直ぐ家に入らず、なんとなく酒蔵に寄っていきました。
そこには熱心にタンクの具合を見ているお父さんがいました。
お父さんは振り返りもせず我が子と気づいて声を掛けてきました。
「どうなった?」
「え?」
「絵本」
「・・・」
オレにも昔は夢があったんだオヤジに励まされるなんて・・・
眞一郎くんは家業を継ぐ気もなく絵本に見せられていることを責められると思っていたようでした。
「今度、見せてくれ」
無骨なお父さんはそれだけ言って仕事に戻ってしまいました。
口数少ない親子のやりとりでしたが、これで十分でした。
眞一郎くんにとって居たたまれなくなっていた家にあって、唯一のあたたかい出来事でした。

どちらもなっている場所はそんなに高くないよこらこらスーパーで遊んじゃダメだよ(笑)
「ん~~~」
おっと乃絵ちゃん、スーパーでカボチャとトウモロコシを品定めしています。
「何やってんだ?」
純お兄さん妹の奇行にはなれているはずですが、普段ない行動にちょっと聞いてしまいます。
「カボチャとトウモロコシどちらが空高くなってるかしら?」
「乃絵、料理するつもりか?」
「ええ」
「珍しいな、おまえが」
「天空の食事、その2よ」
あたし、料理もするよ(味は保証できないけど(笑))何のかんのと言いつつ仲むつまじい兄妹です。
「例の"おんぶ男"か?」
そうか、純お兄さんが初めて眞一郎くんを見た時って乃絵ちゃんを背負っていたんですもんね。
「"おんぶ男"?なんだか妖怪みたい☆」
ちょっと乃絵ちゃんには受けてるみたいですね。
「これにしろ」
「サツマイモ?」
「ああ、空に近いぞ。強大な木のてっぺんにわっさわっさな」
さすがにこれは非がつく常識が常の乃絵ちゃんでもからかわれているはわかります。
「バカにしないで!」
さすがは乃絵ちゃんのお兄さん、乃絵ちゃんの扱いはうまいものです(笑)
さて、会計も済ませて帰るとき、いつものように純お兄さんは乃絵ちゃんにヘルメットをかぶせてやります。
いつもと違うのは、あの男、別名"おんぶ男"こと眞一郎くんの事ばかり乃絵ちゃんが話すのです。
眞一郎くんの事ばかり話す乃絵ちゃん・・・・・ん(無自覚な色気ですね)
「それでね、眞一郎は人のことブサイクって言うのよ」
「顔を上げて」
「わたし、そんなこと言われたの初めてよ」
「おばあちゃんだっていつも乃絵は可愛い可愛いって、でもね別に怒っている訳じゃないの。価値観は人それぞれだし、眞一郎はユニークなところが・・・」
純お兄さんにとって乃絵ちゃんは全てなのです。・・・でも。オレは、何を考えている?
純お兄さんは乃絵ちゃんの話の途中、一度はめようとしたヘルメットの固定具をはめ損ねます。
そして、その乃絵ちゃん首筋に触れようにたどり、すぐにヘルメットのベルトをセットします。
「さ、いくぞ」
「ん?ん・・・」
乃絵ちゃんはお兄さんの複雑な胸中を知らず、二人は仲良くバイクで家に帰りました。

・・・・・来ちゃった。この戸を開けると、何かが壊れてしまいそう・・・
その夜も深まったとき、眞一郎の部屋の前に比呂美ちゃんがいました。
部屋の灯りはついている、眞一郎くんは起きているはず。
誤解を解きたい。
本当の想いを打ち明けたい。
でも、それが出来ない。
部屋の戸を開けようとしますが、そこで手が止まってしまいました。
最後の一歩が踏み出せない、比呂美ちゃんでした。
また、絵本を作ろう。オレの世界を。何もかも白くしてくれた天使・・・・・
石動乃絵眞一郎くんは改めて絵本作りに取りかかっていました。
乃絵ちゃんとの心の交流。
お父さんの励まし。
それが励みとなり、力となって眞一郎くんを創作の世界に呼び戻していました。
『天使が吹かせた赤い雪が 白い雪に変わって積もってゆく ひび割れた大地に 汚れた水に 積もって 積もって そこに広がるのは白い大地だ どこまでも どこまでも白い』
その絵本世界にイメージに降り立った天使は紛れもなく、乃絵ちゃんでした。
今は絵本のイメージとして乃絵ちゃんを天使と見ていますが、現実世界にて眞一郎くんがどう乃絵ちゃんを見ていくことになるのか、今後も楽しみですね。

「おっし!」
吐く息も真っ白な翌朝。
眞一郎くんは両頬を気合い入れで軽く叩きます。
心機一転の1日の始まりです。
洗面所に向かいますが、先に比呂美ちゃんが顔を洗っていました。
眞一郎くんってぼんやりさんって言うか注意力散漫です(笑)こういう朝の風景の比呂美ちゃんもいいですね。
しかし、まぁ、毎朝可愛い女の子と会える環境とは年頃の男の子としては辛抱たまらん環境ですなぁ~(羨ましいやら憎いやら殺意を感じるやらです(をぃをぃ(笑)))
洗面所でバッタリあって、やっぱここ最近の雰囲気で微妙な間があいちゃう二人です。
「おはよう」
「おはよう」
何か言わなきゃ、何か言わなくっちゃ眞一郎くん、手元を見ていません(それが悲劇・・・喜劇の始まり(笑))
「悪かったな。あんな言い方して。だから・・・」
眞一郎くん、歯磨き粉を歯ブラシに付けます。
でも、比呂美ちゃんがそばにいて注意力が散漫になっていました。
比呂美ちゃん、眞一郎くんの手元のあることに気がつきます。
「それ・・・」
「ん?」
「洗顔の・・・」
そう言う趣味なら別にいいんだけど(笑)・・・・・早く言って、お願いだから(笑)
比呂美ちゃんって発想が結構お茶目さんですね(笑)へ?・・・・・今なんて?
眞一郎くんが歯磨き粉と思って口にしたのは、洗顔フォームでした。
「うぐっ!」
訳のわからん味のものを口に含んで思いっきり吐きだして口をすすぐ眞一郎くんでしたが、なぜか比呂美ちゃんはヘンなことを口にします。
「・・・携帯」
そして自分お部屋に駆けていきました。
「・・・へ?」
戻ってきた比呂美ちゃんが手にしていたのは撮影モードの携帯電話でした。
で、眞一郎くんなぜか口に洗顔フォームを付けたままで爽やかに微笑みます。
撮影が終わった後、
「ありがとう」
「あの・・・どうして写真?」
「マンガとかではよく見るけど、本物は珍しいから・・・」
これもあなたとの思い出の写真だよ。何かめっちゃ爽やかな眞一郎くん(笑)
だめ、もう我慢できない!久しぶりに彼女の笑顔を見た
これがいいきっかけになればいいけど・・・比呂美ちゃんは我慢しきれず吹きだしてしまいます。
それに壺に入ったのかしばらく笑いが止まりませんでした。
「だからって撮ることはないだろ?」
「その割にいい笑顔だった」
「そりゃカメラを向けられりゃさぁ」
『オレにも、オレにも、比呂美を笑わせることが出来るんだ』
比呂美ちゃんの笑顔を取り戻したいと思っていた眞一郎くんが久しぶりに見た、比呂美ちゃんの笑顔でした。
ただ、このシーンは微妙だったな、って感じます。
それは二人の関係がぎくしゃくしてから変化していなく、その場限りの一過性の出来事だからだったんです。
この事を眞一郎くんが喜びを感じたのであれば、それはある意味自分を殺して人の幸せを願う事に通じるからです。
眞一郎くんも比呂美ちゃんもまだお互いを真っ直ぐ見つめ合っていないんですからね。
おっと、この時撮った眞一郎くんの爽やかなドジ写真は比呂美ちゃんの宝物になるでしょうね。
ひょっとしたら携帯の待ち受け画像に使っちゃって朋与ちゃんに「眞一郎くんラブ」がバレちゃうかもしれませんね(笑)

そのままコンビニには入らないでください(笑)さて、ちょっといい気分のまま家を出るとある人物が眞一郎くんを待ちかまえていました。
バイクに乗った人物。
「見つけた」
「よ、4番・・・」
乃絵ちゃんのお兄さん、純お兄さんでした。
しかし、眞一郎くんにとっては恋敵の様な存在。
思わず年上なのに口調が荒くなってしまいます。
「どうしておまえがここに・・・」
「おまえ、初めて話すにしてはフレンドリーだな」
「え!?」
乃絵ちゃん以上に手強いかもこういう切り返しもなかなか出来ないものですね。
普通だったら「年上には敬語ってもんだろ?」とかちょっと荒っぽい言葉になるでしょうけど、でも純お兄さんの目的は違っていましたから穏やかな対応になっていたようです。
「初めまして、乃絵の兄の石動純です」
純お兄さんはバイクにまたがったままでしたが、丁寧に頭を下げます。
こうなっては眞一郎くんも真面目に返すしかありません。
「ほ、あ、初めまして仲上眞一郎です」
「知ってる」
このお兄さん、出来る(笑)
兄妹揃ってクセありすぎ(笑)『なんだこいつ、つ~か』
「似てますね、妹さんに」
「全然」
いい味出してるぞ、お兄さん(笑)
『つかめん。いや、いかんいかん、こいつのペースに巻き込まれるな』
「石動乃絵の兄上がうちになんか様でも・・・」
「頼みがある」
「は?」
「付き合ってやってくれ。乃絵と付き合ってやってくれ」

音速突破の瞬間!!(笑)

「・・・・・はいぃ~~~~~!?」
純お兄さんのお願いとは、お兄さん公認の乃絵ちゃんとの交際のお願いでありました。
眞一郎くんの驚きは音速おも凌駕する勢いでした(だってそういう風に見えますもん(笑))

さて、次回にて眞一郎くんのご両親と比呂美ちゃんのご両親との過去がわかるみたいですね。
若い頃のお母さんも可愛いけどお父さんが意外なくらいに爽やかです。
眼鏡がなかったら同一人物かわからなかったくらいですもん(笑)
でも、比呂美ちゃんのお母さんの顔は切り取られたか何か張られているようですね。
ここにももつれた恋愛感情があるようですね・・・。
父さんたちの青春時代愛情表現?(お兄さん公認だしね☆)
あたし達、うまく行かないね・・・それと大胆にも乃絵ちゃんが眞一郎くんにペロリアン攻撃をしますね(笑)
想定するに乃絵ちゃんが作ったカボチャ+トウモロコシ&サツマイモを使ったお弁当「天空の食事(その2)」を食べてて眞一郎くんの頬についたごはん粒を乃絵ちゃんがつままずにぺろっと食べちゃったって感じですね(眞一郎~、羨ましいぞぉ~、夜は月夜だけじゃないと思え~(爆))
それと気になったのは次回のタイトルはどうやら比呂美ちゃんのセリフみたいですね。
勘違いのままに乃絵ちゃんの純お兄さんとの仲を取り持とうとして愛ちゃんじゃないけど「大きなお世話」って思っちゃったのかもしれませんね。
人の気も知らずにってね。
ん~、次回も楽しみ楽しみ☆

2008年1月21日

●true tears 第3話 「どうなった? こないだの話」(ロングレビュー・ネタバレ全開!)

今回の話で愛ちゃんのポイントがアップしましたね☆

true tears視聴が週末の楽しみになり、「次のtrue tearsまであと3日・・・次のtrue tearsまであと2日・・・」などと日々数えるようになってしまいました(なんかちょっちアブないですね(笑))
さて、幻想的な眞一郎くんの心象風景でもある詩から始まったtrue tearsですが、最近では現実の少年少女たちの絡み合う想いのウェイトの方が大きくなってきてますね(ハチクロ化?(笑))

比呂美ちゃんが自分を出せなくなった理由ってなんでしょうね。前回、比呂美ちゃんと乃絵ちゃんとの間を取り持とうとしたことが残念な結果に終わります。
しかし、その事に含む比呂美ちゃんの感情は眞一郎くんが思っても見ないものでした。
「石動さんて凄いと思う。私、見抜かれちゃった」
眞一郎くんが理解しきれないその言葉を残して比呂美ちゃんは静かに自室に戻っていきました。
眞一郎くんは場の空気とでも申しましょうか、それとその意外な言葉に戸惑い比呂美ちゃんに声をかけることなく彼女を見送るだけでした。
比呂美ちゃんがの言葉、
「私、見抜かれちゃった」
は、しばらく眞一郎くんを悩ませることになります。
「『見抜かれた』って何を?」
翌日、学校に登校している途中でも眞一郎くんの頭からその言葉が離れませんでした。

ラブレター!・・・ではなかった眞一郎くん用のエサでした。
朋与ちゃんと話しているときの比呂美ちゃんって楽しそうです。今回眞一郎くんのこの表情多し(笑)
しかし、学校に来てみると比呂美ちゃんの言葉どころではない事態が眞一郎くんを待っていました(笑)
自分の下駄箱かに小さな包みが入れてありました。
ラブレターにしてはちょっと小さいその包みの中身は今は亡き雷轟丸の好物(だったかどうかはわかりませんが(笑))「天空の食事」つまり、例の小さい赤い実でした。
まぁ、一つくらいならいつもの乃絵ちゃんの奇行と思って流せまたのですが・・・。
自分のクラスに来てみるといつも通りのいい調子の三代吉くん、そして意外に(朋与ちゃん話をしてて)元気そうな比呂美ちゃんがいました。
自分の席について気がついたのは机の中にまたしても自分の下駄箱で見た小さな包みでした。
それを見た眞一郎くん、背筋に冷たいものが走ったのかかな~り顔が引きつっていました(笑)

「まったく・・・」
眞一郎くんは速攻その「天空の食事」の入った包みを処分!ってかゴミ箱に捨てました。
これでちょっと一安心、っと思っていましたが、
「眞一郎、英語の辞書貸してくれ」
「ああぁ、ロッカーに入ってるよ」
「じゃ、借りるぞ」
「!・・・ちょっと待て野伏!」
ロッカー!マジでヤバ!!それを見ちゃや~ん(爆)
後ろの女の子もしっかり演技してます☆これまた手前の女の子も演技してます☆
悲惨な現場ですが、女の子のよけ方がGOODです(笑)バッチ見られた!(笑)
眞一郎くんの嫌な予感は的中。眞一郎くんのロッカーの中にもあの包みがあって、それを不審そうに三代吉くんが開けようとしていました。
それを止めようと眞一郎くん、全力ダッシュで突っ込んじゃったものだから勢い止まらず結果、三代吉くんにタックルしてしまいました(笑)
教室内に響き渡る激しいクラッシュサウンド!(笑)
「何なんだよ・・・」
「いや、だから・・・」
むろん、眞一郎くんが秘密裏に処分しようとしていた包みの中身はさっきの衝突の勢いでぷちまかれちゃってクラスメイトに知られちゃう結果となりました。
骨折り損のくたびれ儲け、電波少女乃絵ちゃんの彼氏という地位を固めつつある眞一郎くんでした(笑)

「石動乃絵か?あの赤い実」
「ああ・・・」
帰り道の途中で相談するともなく三代吉くんとあの小さな包みの話になっていました。
しかし、三代吉くんは親身に相談に乗ってくれると言うより、それをネタにする方が楽しいご様子で、
「ん~、それは愛だな。『赤い実の数だけ愛してるぅ~』」
「どんどん呪われてる気がする」
「そっちかよ!」
三代吉くん、ちょっと不満そうです(笑)
「ん?」
「お?呪いの主」
目標発見!目標はなんだか・・・跳ねてます(笑)
って言うか君の口もなんだかヘンだよ(笑)結局乃絵ちゃんのペースにハマっている眞一郎くん。
って話をしているうちに下校の列の中に今日の話題の元凶、乃絵ちゃんを二人は見つけます。
乃絵ちゃん、何か嬉しいことでもあったのか歩くステップも軽そうです。
「先に帰っててくれ」
「おお、いいねぇ、放課後デート?」
「文句言うだけだ!」
眞一郎くんは足早に乃絵ちゃんを追いかけていきました。
「食われないように気をつけろよ!」
「ばっかやろう!」
三代吉くんの何気ない一言ですが、ちょっと印象に残るんですよね、この言葉。
だって眞一郎くんは何のかんのと言いつつ乃絵ちゃんに引き寄せられているんですから。
今はまだ恋愛感情じゃなく、気になる対象としてしか見ていないと思います。
でも、「気になる存在」というのが全ての始まりなんですよね。
だから、今の眞一郎くんは既に心の一部を乃絵ちゃんに"ぱくっ"ってされちゃってるようなものなんですよね(笑)

「あいつ、なんだよ」
乃絵ちゃんの軽いステップは止まることを知らず、追いかける眞一郎くんも当惑気味です。
乃絵ちゃんが角を曲がりました。
もちろん眞一郎くんも文句を言うためにその後を追いますが、その角を曲がったところで意外な光景を見ることになります。
乃絵ちゃんゴロニャンモード(笑)すみませんけど相手はお兄さんですよ。
ホント甘えんぼさんの乃絵ちゃんですね。眞一郎くん、かなりショックの模様です!(実況中継風(笑))
乃絵ちゃんが見知らぬ年上の男子学生(別学校。制服が違います)と仲むつまじいところを見せていたんですね(腕にすりすりしてます)
やがて乃絵ちゃんとその男子学生は仲良くバイクに二人乗りして帰っていきました。
その男子生徒は前回登場し、あられもない格好の乃絵ちゃんが抱きついた人物でしょう。
眞一郎くんはただ呆然とその場に立ちつくしていました。
ここは眞一郎くんと一緒に視聴者(特に乃絵ちゃんファン)も不安になるシーンですね(苦笑)

ところ変わって「今川焼き あいちゃん」(「準備中」です)
三代吉くん、開口一番、
「あ~いちゃん☆」
愛しの彼女に逢えて嬉しいのはわかりますが、ノリが軽すぎるのは否定でけまへん(笑)
「あれ、眞一郎は?」
「あとから来るって。ん、何作ってるの?」
「公民館に持って行く差し入れ」
某社のター坊?(笑)今回は愛ちゃんの可愛い表情が多いのです☆
カウンターには所狭しと美味しそうなお稲荷やおにぎりのお重が並んでいます。
で、愛ちゃんがただいま作業中なのが煮物料理(富山名物?)
「めっちゃ美味そうじゃん!あ~ん、あいい」(恐らく最後は「味見」と言った模様です(笑))
「何それ?」
まぁ、彼氏彼女の間柄ですから愛ちゃんちょっぴり恥ずかしそうに彼氏の口に運ぶ里芋(よね?)を選んでいました。

オレは何のため息をついてるんだ?その頃、「今川焼き あいちゃん」に向かっている眞一郎くんはため息をついてしまいました。
もちろん、さっきの乃絵ちゃんの彼氏との仲むつまじいところを見てしまったせいです。
『何でオレがため息をついてるんだ?』
って今の自分に戸惑いつつも「はぁ」っとまたしてもため息をつく眞一郎くん。
もちろん1回目と2回目のため息の意味は違いますが、ぶっちゃけ乃絵ちゃんを他の男に取られたことがショックなんですね。
思い描いた天使にそっくりの少女、石動乃絵。
そして二人だけの秘密。二人だけの感情。
余人を交えぬ二人だけの世界がそこにはあったのです。
それがこうもあっさりと崩れてしまった。
『なんだかなぁ~』
そして、乃絵ちゃんに対する想いを否定しながらもそれにショックを受けている自分に戸惑い気味の眞一郎くんでした。

眞一郎くん「今川焼き あいちゃん」に入ってみると、親友のカップルがこれまた仲むつまじいところでした(笑)
さっきの味見の続きで大口を開けた三代吉くんに愛ちゃんがお芋を口に運ぼうとしていました。
「「あ”」」
端から見るとバカップルっぽいのですが(笑)
ちょっと見料理の試食には見えません(笑)何やってんの?(笑)
熱くても愛ちゃんの手料理を完食する三代吉くんの健気さ「・・・何やってんだおまえら」
思わぬ眞一郎くんの登場に愛ちゃん手元がゆるみ、まだほくほくと言うよりガッツリ熱いお芋が三代吉くんの口に落下。
「ふぁっちぁ!!」
しかし、三代吉くんは身もだえしながらも愛しの彼女の料理を完食するのでありました(これも愛だね(笑))
「ただの味見・・・ほら」
熱いお芋に悪戦苦闘している彼氏を完璧にほっといて愛ちゃん眞一郎くんにも味見に付き合うように促します(三代吉哀れ(笑))
「早くぅ~」
愛ちゃん、ちょっぴり頬を染めて、その声はまるで彼氏に甘える彼女のような雰囲気でした(って言うか愛ちゃんの心の中ではそうなんでしょうけど)
あたしの手料理美味しいよ(愛情がこもってるからね☆)やっぱバカっぽい(笑)
恋する乙女、全開モード!落ちちゃいました(残念)
それで腹こわしたら食品衛生法にひっかかっぞ!(笑)眞一郎くんはなんだか妙なことに付き合わせられているような感覚で愛ちゃんの前に言って大口を開けます。
「・・・もっと近くに」
眞一郎くんを間近で見ている愛ちゃんは既に料理をあげると言うより、彼氏(眞一郎くん)との距離を縮めるような雰囲気になっていました。
どうも眞一郎くんはお芋にばっかりに目がいって愛ちゃんの表情に艶があることにまったく気がついていないようでした(まったくこれだから最近の主人公ってヤツぁ(笑))
で、今度は愛ちゃん間近な眞一郎くんに見入ってしまい、これまたお芋をカウンターに落っことしてしまいます。
それをすかさず速攻で拾い食いする三代吉くん。愛ちゃんも眞一郎くんもちょっと引きますが(笑)
あたしは誰を好きになればいいのかな?「飲み物出すね」
せっかく眞一郎くんに料理を食べさせようとしていたことが失敗に終わり、ちょっと気落ちしちゃいます。
「お前落ちたものを食うのが好きだなぁ」
ちなみに前科は眞一郎くんの箸から滑り落ちたお母さんご謹製の卵焼き(笑)
「オレ、愛ちゃんの料理なら床に落ちたのだって食ってやるぜ」
前回は地面に落ちた卵焼きを食ったでしょ!
とは言え、三代吉くんに取っては愛故に至極当然の行動なのですね。
「そのうち腹壊すぞ」
「愛ちゃんの料理で死ぬなら本望だ!」
三代吉くんの想いの強さに戸惑ったのか、保冷庫からコーラを取り出す愛ちゃんの手が一瞬止まってしまいました。
しかし、健気に愛ちゃんを想い続けている三代吉くんですが、その彼女の心の中に、自分がどれくらいの大きさでいるのか三代吉くんが知ってしまったとき、彼はどう思うのでしょうね・・・。

ニワトリの代わりは辛いよ(笑)愛ちゃんの出してくれたコーラで眞一郎くんと三代吉くんは談笑モードです。
「石動乃絵に彼氏?それマジかよ」
「あぁ」
「じゃ、なんでお前にちょっかい出すんだよ」
「あいつはオレを雷轟丸の代わりにしようとしているだけなんだ」
「雷轟丸ぅ?」
「裏庭にいたニワトリ・・・そいつ死んじゃったんだ」
親友である三代吉くんに真実を話す眞一郎くんでしたが、言うにはばかる内容なだけに眞一郎くんちょっと顔が青いです(笑)
オレニワトリ用のいいエサ知ってるぜ。謹んでお断りさせていただきます(笑)
愛ちゃんって生活感のある魅力があるんですよね。三代吉くん、ちょっと考えを巡らせてから嬉しそうに言っちゃいます。
「もしかしてあの赤い実は・・・」
「そいつのエサ」
眞一郎くん、かな~り自嘲気味です。
「お前は餌付けされたニワトリか」
「まだされていない!」
嘘嘘嘘、眞一郎くん精神的には既に乃絵ちゃんに餌付けされてますもん(爆)
「眞一郎、時間だよ」
「やっべ!オレも家に帰らないと!」
愛ちゃんに促されて三代吉くんは自宅に戻り、愛ちゃんと眞一郎くんは公民館まで麦端踊りの練習に向かいました。

「遅れちゃったね。近道しよ」
「あぁ」
愛ちゃんと眞一郎くんは公民館までの近道に通り道にある神社の境内を抜けていきます。愛ちゃん、さっき自分で作った結構重たい差し入れの料理を持っていました。
やはり二人が歩くと頭一つ分眞一郎くんが愛ちゃんより大きいことがわかります(カップルとしてはバランスはいいんじゃないかな?)
神社に入る石段の途中で愛ちゃんはいきなり足を止めます。
そりゃ気になるよ。今回愛ちゃんってころころ表情が変わるんですよね☆
やっぱりね・・・。「どうした?」
「どうなった?こないだの話」
「はぁ?」
「比呂美ちゃんの話」
「聞いてたのか?」
「聞こえてたの!」
眞一郎くんはため息混じりに話し始めます(それにしても眞一郎くんはため息をつくシーンが多いです(笑))
「はぁ~、それがさぁ・・・乃絵と友だちになりたいと言ってたのにさ」
「ホントは、違っていたとか」
「うん、らしい」
神社の境内を近道しながら二人の会話は続きます。
この眞一郎くんとの会話は愛ちゃんにとってとても大切な事を意識して再確認してしまうことになります・・・。

「・・・わかるような気がする」
「え?」
「どうしてそんなこと言ったのか」
「おぃ」
「でも教えない」
「おぃ、なんだよそれ!」
愛ちゃんだってか弱い女性なのですから。ご、ごめん。
眞一郎くんの心の中に残ったしこりの様なわだかまり。
それを「教えない」っと言われて眞一郎くんはつい荒っぽく愛ちゃんの腕を掴んじゃいます。
「痛いよ」
「ごめん!つい・・・」
眞一郎くんお詫び代わりに、
「荷物重いだろ?持つよ」
愛ちゃんは眞一郎くんの申し出に返事をする代わりに独り言の様に自分の思うことを語り始めます。
「人って誰かを好きになるとその人にもっと近寄りたいって思うよね。もっともっとその人に。でも、それがかなわないとき、その人の近くにいる誰かのそばに・・・!!」
人の想いをたどっていた愛ちゃんでしたが、自分の想いに気づくとは・・・。
この愛ちゃん可愛い☆この足はキックのための足でした(爆)
比呂美ちゃんの気持ちをたどって語り続けた愛ちゃんが、モヤモヤとしていた自分の気持ちにハッキリと気がついた瞬間でした。
しかたがないとは言えここでちょっと二人の会話がズレが出ちゃいます。
眞一郎くんは自分のことを、愛ちゃんは自分の想いを。
「誰かって?」
愛ちゃんは自分が本当に好きな人、眞一郎くんを睨みます(この睨んだ恋する少女の愛ちゃんの可愛いこと)
ホントは愛ちゃんは無茶かもしれないけど「誰か?」って問いかけは自分にして欲しかったと思うんですよね。
でも、鈍感な眞一郎くんはあくまで自分にまつわる「誰か」の事を聞いてしまいます。
だから、昔から知ってて、鈍感で、自分の想いに気が付いてくれなくて、恥ずかしくて、なんでこんなやつを好きになってしまったのかいろんな思いが自分の中で交錯して、最後に頭に来て愛ちゃん眞一郎くんの向こうずねを蹴り飛ばしてしまいます。
も~あたし大変!オレも大変です(笑)
愛ちゃんは鈍感眞一郎くんに言い放ちます。
「あんたみたいなヤツを好きになった女の子は、大変だよ!」
「い~てて、いてて・・・」
眞一郎くん、しばらく蹴り飛ばされた足でその場を飛び跳ねる事になっちゃったとさ(笑)

さすがにこの表情は・・・(笑)さて、どうやら愛ちゃん手料理の麦端踊りの差し入れ、及び眞一郎くんは無事に練習開会場である公民館にたどり着いたようです(笑)
踊りの練習のために着替えながら眞一郎くんはさきほどの愛ちゃんの言葉を思い返していました。
その途中で見えた彼女の表情や雰囲気、愛ちゃん自身の想いに気づかないまま。
『例えば、比呂美が誰かを好きになって、その誰かに近づきたくって乃絵にそばに・・・誰かって誰だよ?乃絵のそばにいる男って、オレとか?まさかな・・・でも、他にいないし・・・マジで?いやそんな訳・・・でも、もしかして・・・』
ここで眞一郎くんはある結論に達します。
『比呂美はオレのことが好きなんだ!』
眞一郎くんは比呂美ちゃんに対して好意、と言うよりぶっちゃけ好きなわけであり、その彼女も自分のことが好きでいてくれるなんてこれほど嬉しいことはない。
そう思った眞一郎くん、思わず笑みが口元からこぼれてしまいました。
ビフォーアフター(笑)
ただ、その薄ら笑いを浮かべた眞一郎くんを麦端踊りの関係者が見れば『仲上の坊ちゃん、何かおかしいぞ』としか映らなかったのは無理からぬ事ではありますが(笑)
しかし、麦端踊りの練習が始まったものの、
「坊ちゃん、もっと腰を落として!」
「は、はい!」
麦端踊りは一向にうまくはなりませんでした(笑)

まだ笑っとるんかい!(笑)練習も終わり、眞一郎くんは自宅に帰ってきます。
しかし、眞一郎くん、あの薄ら笑いが止まっていません。
端から見てかなりおかしい。
とは言え、好きな女の子が自分のことを好きでいてくれるというのはやっぱり嬉しいものですけどね。
で、店の従業員から、
「なんか、嬉しそうですよ」
って言われて返した言い訳は、
「顔の運動だよ」
何ですかそりゃ?(笑)
「幸せは微笑みから、そして微笑むにはまず顔の筋肉を鍛えることから」とでも言うのでしょうか?(笑)
まぁ、それはそれとして店の従業員さん、素直に眞一郎くんの言うことを聞いて顔を動かすのはいいんですが、顔の筋肉がつっちゃったのはご愛敬でしょう(笑)

すっげぇやな予感。家に帰ってみると廊下でお母さんが比呂美ちゃんに何やら話をしていました。
「ただいま」
「お帰り」
眞一郎くんは二人の雰囲気から良くないことを察して二人の会話に割り込みます。
「どこか行くの?」
見ると足下に丁寧に風呂敷で包まれたお酒が置いてありました。
「急ぎなのよ。網元のおじさんにお祝い用のお酒をね」
つまり、お母さんはその配達を比呂美ちゃんにさせようとしていたのです。
「そんなの明日でいいじゃん。もう遅いし」
「今日届ける約束なの」
夜の夜中に女の子に配達をさせるとは・・・。比呂美にこんなことさせるなんて・・・。
オレ、持って行くよ。これ以上雰囲気が悪くなるのも嫌ですし、自分なりに行かなければならないと思っていた比呂美ちゃんは会話を打ち切る意味も含めてお酒を持っていこうとします。
「じゃ、わたし・・・」
しかし、比呂美ちゃんにこんな用事を言いつけるお母さんに怒りを覚え眞一郎くんはさっさとお酒を持ってってしまいました。
「眞一郎!」
「(比呂美ちゃんに) 行くぞ」
お母さんは非難する様に声をかけますが眞一郎くんは比呂美ちゃんに声をかけて配達に行ってしまいました。
眞一郎くんの後を付いていく比呂美ちゃんを疎ましく睨んでいたお母さんでした。
入れ替わる様にお父さんが現れました。
「どうした?二人で出て行ったぞ」
「おじさんのところへ、届け物ですよ。眞ちゃんまで行かなくていいのに・・・」
どうもこのお母さん、何かに付け比呂美ちゃんを良く思っていないんですよね。
「まぁ、眞一郎に頼めば良かっただろうに」
「どうして眞ちゃんに・・・」
「どうして比呂美に・・・比呂美はもううちの子なんだ。眞一郎と同じように」
「あたしの子じゃありません」
「おい」
ホントにいいお父さんなんですよね。ホントに厄介なお母さんですよね(苦笑)
さすがにこのお母さんの言葉は過ぎる言葉と思いお父さんは声をかけますがお母さんは言い放って部屋の戸を閉めてしまいました。
お母さんが比呂美ちゃんを毛嫌いする理由が全て見えた訳じゃありませんが「我が子ではない」の一言はお母さんの内側で抱えている一念の一端なのでしょう。
それも含めた一念はこの家にて比呂美ちゃんが居たたまれなくなり、眞一郎くんには疎ましく思われ、最後にはお父さんとの仲までおかしくなっている。
眞一郎くんのお母さんは、自分の一念から離れることの出来ない感情的な女性ですね。

何となくいい雰囲気ですよね。何のかんのと言いつつも、気がつけば比呂美ちゃんと二人でちょっとした散歩の様になってしまったお酒の配達。
二人は防波堤沿いの道を歩いていました(乃絵ちゃんが眞一郎くんに自分の秘密を明かした場所でもあります)
「来ることないのに」
自分で行こうと思っていた矢先に思わぬ眞一郎くんと一緒に行くことになり戸惑う比呂美ちゃんでしたが、悪い気分ではなかったはずです。
「この道暗くて危ないし、それに酒瓶重いだろ?」
ちょっと照れも入ってると思いますが自分を好きになってくれている女の子には優しくしたいですからね。
「お前、あんまり気を使うなよ。使用人じゃないんだから」
「お世話になってるから」
あくまで優等生的な返事でした。
ふと、眞一郎くんは幼い頃の思い出を思い出します。
オレにとってあのことはいい思い出なんだぜ。それは封印の中の思い出よ・・・。
「あぁ、この道歩いたよな?祭りん時お前はぐれちゃって、わんわん泣いてさ」
「覚えてないわ」
それは大切な思い出であり、封印された思い出でもありました。
顔を上げた比呂美ちゃんの表情には何かに気がついた雰囲気はありましたが、それを押し流す様に忘れたこととしていました。
「そっか」
比呂美ちゃん、さりげに眞一郎くんをコントロール(笑)眞一郎くんにとっては思い出深いことだったみたいですが、この時の眞一郎くんは話すきっかけとして昔話をしていたみたいです。
「あの、昨日の話なんだけど『見抜かれちゃったって』・・・あの」
この昨日からずっと引っかかっていた疑問を比呂美ちゃんに向けます。
「ありがとう」
「え?」
「本当はこの道怖かったから・・・」
「そ、そっか。そうだよな」
しかし、この場面では比呂美ちゃんが一枚上手でした(苦笑)
どうも眞一郎くんは女性に手玉に取られるようです。
でも、その女性たちのハートを掴んで離さない『天然ジゴロ系』の傾向もありますが(笑)

幼い頃の比呂美ちゃん。かわいすぐる(笑)時はさかのぼり、今眞一郎くんと比呂美ちゃんが立っていた場所で、幼い日の比呂美ちゃんが迷子になっていました。
一緒にお祭りに来ていたはずの眞一郎くんの姿が見えません。
不安の陰が幼い比呂美ちゃんにのしかかってきます。
たまらず比呂美ちゃんは駆け出します。
駆けだした勢いで下駄が脱げてしまいますが、それにもかまわず、寂しさと不安から逃げ出す様に比呂美ちゃんは駆けていきます。
祭りの灯りを目印に竹林を走り抜けていきます。
「置いてかないで、置いてかないで眞一郎くん」
泣きながら眞一郎くんの姿を探す比呂美ちゃん(可愛いっス)
その比呂美ちゃんの前に白い影が突然現れます。
ビックリ顔の比呂美ちゃんも可愛いです。・・・うずくまって泣き出しちゃいました。
「あぁ!!」
比呂美ちゃんを驚かそうとイタズラ心を出した幼い頃の眞一郎くんでした。
比呂美ちゃんはビックリしてその場にうずくまってしまいました。
眞一郎くんは大笑いしますが、比呂美ちゃんの雰囲気がおかしいことに気がつきます。
見れば右足は下駄を履いておらず、ここまで走ってきたことを示す様に右足は泥だらけでした。
どうしたの?痛々しい比呂美ちゃんの右足。
竹林の土道を走ってきたに違いない。
比呂美ちゃんは怖かったに違いない。彼女は声を押し殺して泣いている。
意を決して眞一郎くんは比呂美ちゃんの下駄を探しに行こうとします。
しかし、それを止める手がありました。
他でもない比呂美ちゃんでした。
え?何かつかんでる!?・・・行かないで。置いてかないで。
彼女が望んだのは自分の下駄を見つけることではない。それを眞一郎くんに見つけてもらうことではない。
比呂美ちゃんが望んだのは、眞一郎くんと一緒にいることでした。
幼い眞一郎くんはそのまま比呂美ちゃんと一緒にお祭りに行くことにしました。
でも、彼女の下駄は右足の分がない。
それで自分も右足の下駄を脱いで比呂美ちゃんとおあいこにしました。
そして、今度ははぐれない様に比呂美ちゃんと眞一郎くんは手をつないでいました(どちらかというと比呂美ちゃんの方が"ぎゅっ"って握りしめている感じですね)
このぐらいの年頃だと男の子と女の子が仲良く手をつないでいたらからかわれるのが常ですから眞一郎くんはちょっと微妙な表情です。
今夜はこれははかない。二人仲良くお祭りへ。
離さないから。ちょっと、恥ずかしいよな。
わたしは嬉しいよ。それは封印された思い出。
でも、比呂美ちゃんは恥ずかしそうにはしていましたが、とても嬉しそうでした。
そばから離れないで、自分と同じように片足の下駄を脱いでくれている。
一緒に歩いているだけで比呂美ちゃんは幸せいっぱいの様でした。
『全部封印したの。この家に暮らすって決まった時』
幼い頃の比呂美ちゃんの思い出は現在の比呂美ちゃんが思い返している思い出でした。
大切な幼い頃の思い出に思いを馳せる比呂美ちゃんの横顔は、少し気持ちの枷が外れているからでしょうか、本来の輝きを少し取り戻し、美しい横顔になっていました。
何が君を封印させたの?今も覚えてる、あの時の気持ちを・・・。
「・・・置いてかないで、か・・・」
比呂美ちゃんはあの時の思い出をしっかり覚えていて、あの時の気持ちさえもいまだに感じていました。

比呂美ちゃんはね、実は君の心の近くにいるんだよ。同じ頃、眞一郎くんは自室で悶々としていました。
実は比呂美ちゃんが大切にしていた思い出は、眞一郎くんにとってをも思い出深い出来事だったのです。
『覚えてないなんて、ショックだよなぁ。ま、一緒に歩ける様になっただけでも進歩だよ』
少しポジティブな眞一郎くんでした(笑)
そして、眞一郎くんはまた絵本の世界に入っていきます。
真っさらなページに新たにわき上がった思いを綴ります。
『僕は 君につかんで欲しくて 手を差し出した その時 雪が舞い降りてきた』
その雪は、赤い雪でした。
『赤い、赤 不思議な雪』
その赤い雪を手にしても、手の温もりで溶けることはありませんでした。
その雪は赤い粒でした。
赤い実をかじると苦いばかりか・・・ニワトリさんになっちゃいました(ヒドイ)
富山はやっぱり寒いよ。試しに口にしてみると、それはとても苦かった。
そんな不思議な雪を降らせる空を見上げているうちに、眞一郎くんは飛べないニワトリ・地べたになっていました(と、見えるだけですが)
「は!寒い!!」
眞一郎くん、寒さにたまらず布団に潜り込んじゃいました。
どうも眞一郎くんは創作中にうたた寝していただけの様でした。
でも、赤い実にニワトリという乃絵ちゃんキーワードが出てくるところ見ると乃絵ちゃんの「精神的餌付け作戦」は順調なようです(笑)

翌朝、寒さに震えながらちょっと早めに起きた眞一郎くんでしたが、比呂美ちゃんは既に着替え済みでした。
「ま、おはよう」
「ああぁ、もう、そんな時間だっけ?」
眞一郎くんちょっと焦ってます(笑)
今日のわたしはスコアラーだよ。よし、比呂美といい感じで会話が出来てる(苦笑)
「ううん、わたしは男バスの試合の準備があるから」
男バス?男子バスケットの略?そう言う略語があることをわたしは知りませんでした(ジェネレーションギャップかなぁ(苦笑))
「あぁ、そう」
「じゃ・・・」
「あぁ、あの・・・あのさ、時間があったら応援に行くよ」
「うん」
あたしやり過ぎかなぁ・・・。今まで少しわだかまりの様な雰囲気が晴れて、比呂美ちゃんと明るい会話が出来る様になっていい気分の眞一郎くんでしたが、
「おはよう」
お母さんが現れました(そりゃ一緒に暮らしていますから当然ですが)
「あぁ、オレもう少し寝るわ」
眞一郎くんはそう言うつもりはなかったと思うのですが、お母さんは眞一郎くんが自分を避けている様に思えた様で、少し考える表情になっていました。

さて、比呂美ちゃんが言っていた男バスの試合とは、眞一郎くんや比呂美ちゃんたちが通っている麦端高校と螢川高校との対抗試合でした。
「螢川の男バスか」(三代吉くん)
「お前どうする?」(眞一郎くん)
「特に用もねぇし、のぞいてみっかな?」
どうやら二人揃って帰宅部のようですね(笑)
でも、眞一郎くんには男バスの試合どころではない問題が発生していたのでした(笑)
お気楽帰宅部(笑)脇役もキッチリ可愛いtrue tearsですね☆
喜んでる三代吉くん and 青くなってる眞一郎くん(笑)「ねぇ、仲上くん。あれなぁに?中上君のでしょ」
「はぁ?なんだよ」
っと掃除中のクラスメイトの女の子に言われるままに自分のものといわれたものを見ると、それは例の赤い実「天空の食事」でした。
しかも、眞一郎くんのクラスを起点にして、
「すげぇ、ずうぅっと続いているぞ、これ」
だそうです(笑)
「あ・い・つぅ~」
「がんばれよぉ~」
って怒り心頭の眞一郎くんを送り出した三代吉くんでしたが、当事者がいなくなったことで、その赤い実の後始末は三代吉くんがさせられたことは想像に難くないですね(笑)

これまた可愛い脇役女生徒。延々と続く赤い実の粒の列を追いかける眞一郎くん。
「ナニ考えてんだよぉ~」
「なにコレ?」(女生徒A)
「さぁ」(女生徒B)
ちなみにですが、ここでただの通行人のとして女生徒が二人現れますが、こういう脇役キャラまでしっかり可愛く描かれているのがtrue tearsの手抜かり無い丁寧な仕事ぶりですね(P.A.WORKSの皆さま、GJです!)
ホント、このtrue tearsってOVAにしてもゴールデンタイムに放送してもいいくらいの高品質アニメです。
でも、比較的予算が少ないと言われる深夜枠において自由に辣腕を振るえる深夜枠だからこそこの丁寧な作品が生まれたのかもしれませんね。
さて、赤い実の列をたどってみれば、ゴールはやはり二人が出会ったあの木でした。
できれば柿の種にしろ!(笑)柿の種はコストがかかりすぎます。却下です(笑)
「石動乃絵!だから赤い実はいらないんだよ!」
乃絵ちゃんは相変わらず木の上で赤い実を摘んでいました。
「あなたが決める事じゃないわ」
かと言って乃絵ちゃんが決めるのもナンですよね(笑)
「あのさ、どういうつもりか知らないけど、あんまりオレに関わらない方がいいんじゃないか?彼氏、いるんだろ?オレ見たぜ。お前が一緒にいるとこ」
眞一郎くんちょっぴりジェラシーストーム彼氏?え~と誰のこと?
乃絵ちゃんは不思議そうに眞一郎くんを見ていました。
その表情から見るに「彼氏?誰のこと?」って言ってるみたいですね。
「だから、もう止めてくれ」
そう言って眞一郎くんは立ち去ろうとしますが、
乃絵ちゃん落下の瞬間(その1)乃絵ちゃん落下の瞬間(その2)乃絵ちゃん落下の瞬間(その3)
無謀少女「まって、降りられないの」
「自分で登ったんだろ?自分で降りろよ」
そして、乃絵ちゃんは自分から落ちていきました(え?)
「おい!」
凄い音がしたので慌てて乃絵ちゃんに駆け寄る眞一郎くんでしたが、ある意味この瞬間から乃絵ちゃんの術中にハマるわけですね(苦笑)
乃絵ちゃんは足を押さえながらちょっぴり苦笑いをしていました。
「ほら、立てよ」
眞一郎くんは乃絵ちゃんに優しく声をかけますが、いきなり腕を引っ張られます。
「うわっ!ナニすんだよ、おい!!」
まわりの木に囲まれて二人の姿が見えません・・・ナニしてるんでしょうね?(爆)

「す~ぐそこ~にアブラムシ~♪す~ぐそこ~の眞一郎の頭にアブラムシ~♪」
乃絵ちゃんの妙ちくりんなあの歌が学校の廊下に流れます。
そして、眞一郎くんのアップ。
何とも恥ずかしそうな微妙な表情です。
笑われてます。乃絵ちゃん楽しそう。
二人を見るとなんと眞一郎くんが乃絵ちゃんを背中に背負ってるんですね。
そして乃絵ちゃんの歌も相まって通り過ぎる女生徒から笑われる始末(眞一郎くん哀れ)
でも、乃絵ちゃんは楽しそうです(乃絵ちゃんにとって眞一郎くんって何なんでしょうね?)
眞一郎くん、初めて乃絵ちゃんを背中に背負ってついつぶやきます。
「お前、軽いな」
確信犯な乃絵ちゃん。これってですね、後々乃絵ちゃんに「また運んでよ。わたしって軽いんでしょ?」って言われちゃいそうですね(笑)
乃絵ちゃんは返事をする代わりに、
「あっち!」
ある方向を指さしました。
「あっちってお前、あっちがどこかわかってんのか?」
「あっち」
「お前本当に足痛いんだろうな?」
乃絵ちゃんが足が痛いのか痛くないのかはわかりませんが、眞一郎くんがパシリくんにされたのは間違いないですよね(笑)

ただいま男バスの試合中。その乃絵ちゃんがあっちといった場所は、今まさに麦端高校と螢川高校の男バス対抗試合が行なわれている真っ最中の体育館でした。
眞一郎くんは乃絵ちゃんを背負ったまま恐る恐る部外者のような雰囲気で体育館に入ってきます。
その二人に最初に気がついたのは三代吉くんでした(顔が引きつってます(笑))
次に気がついたのは今回の試合のスコアラーを務めている一番見られたくなかった比呂美ちゃんと朋与ちゃんでした。
ちなみにこの時の乃絵ちゃんの表情って言ったら「どう?羨ましい?」って言ってる感じですね。
お邪魔しますよ~。何やってんだ!(意外に常識人な三代吉くん)
どう、羨ましい?朋与ちゃんの方が表情豊かです。
しかし、今は試合中。
比呂美ちゃんと朋与ちゃんはすぐ視線を試合に戻します(バスケのスコアラーは忙しいのです)
そして、その中に光る選手がいました。
相手方螢川高校のエースの4番を持つ選手でした。
比呂美ちゃんはちょっとその選手に惹かれるものを感じていました。
螢川男バスエースでイケメンの乃絵ちゃんのお兄ちゃんの石動純(長っ!)ってぇ足は?
その選手こそ、眞一郎くんが乃絵ちゃんの彼氏と思っている人物でした。
「あいつ・・・」
「ここでいい」
乃絵ちゃんはそう言うと無理矢理眞一郎くんの背中から降りていきます。
「足!なに!?」
乃絵ちゃんは何事もなかったのように試合に駆け寄っていきました。
やっぱ眞一郎くんは純粋人力ハイヤーにされちゃったようですね(苦笑)

入れ替わりに三代吉くんが眞一郎くんに駆け寄ってきます。
「お前ナニやってんの?」
しかし、今の眞一郎くんの大事は乃絵ちゃんの彼氏のこと。
ちょっと表情が険しいですね(乃絵ちゃんを取られたことがショック?)
ここの間の良さ、絶妙です(笑)「あいつだよ。あの4番」
「あいつが乃絵の・・・」
ここで乃絵ちゃんの声がかぶります。
「お兄ちゃん!!」(乃絵ちゃんの声)
「お兄ちゃんだ」(眞一郎くん(笑))
「はぁ?」
「な?は?兄貴!?」
「がんばってー!!」
疑惑の人物は乃絵ちゃんのお兄さん、石動純でした。

試合は終わり、男子バスケットの選手は後片付けをしていました。
試合後、乃絵ちゃんは大好きなお兄さんやチームメイトと談笑していました。
普段の電波な行動からは想像も出来ないくらいにお兄さんに甘える可愛い乃絵ちゃんでした。
やっぱ先輩凄いっスね。うちのお兄ちゃん、一番うまいもん。ありがと、乃絵・・・って感じで勝手にセリフを付けてみました(笑)
「ほうほう、彼氏と勘違いね。ま、よくあることだよな」
「だよな」
「ってまず確かめろよ!」
「別にあいつに彼氏がいようがいまいが関係ねぇし」
「その割にホッとしてねぇ?」
三代吉くん、鋭すぎるツッコミです(笑)
「ばっか言え!!」
「だよな。お前には湯浅比呂美がいるし」
「勝手に決めんなよ!」
「言い訳しといた方がいいぞ」
「何を?」
「おぶってるとこ、バッチリ見られただろう。絶対誤解するぜ。あれ見たら」
言い訳しっかり考えとけよ。・・・・・やっぱ言い訳するわ(笑)
彼女である愛ちゃんの心の機微に気づかないでいる三代吉くんでしたが、一旦友人のこととなるとそつなく思いを巡らせることが出来る人でした。
「なんで、言い訳しなきゃいけないんだよ!」
しかし、眞一郎くん、
「先に帰ってくれ」
否定していた割には思いが素直に顔に出ちゃう人でした(笑)
眞一郎くんは比呂美ちゃんを探して体育館を出て行きました。

美しい朋与ちゃんのおみ足。朋与ちゃんって比呂美ちゃん以上に怒ってますね。
このままじゃダメだよ。比呂美ちゃんと朋与ちゃんは校舎脇のベンチで話をしていました。
「さっきの見た?何考えてんのかしらあのバ~カ」
朋与ちゃんは怒り心頭です(そりゃそ~です)
「わたしには関係ないもの」
比呂美ちゃんは本心を出さずに同じ事を繰り返し言うだけです。
さすがに事態が進行している中で朋与ちゃんは不安が広がります。
「ホントに?ねぇ、このままでいいの?ねぇ、比呂美、本当は仲上くんのことが好きなんじゃない?」
関係ありませんが、気のせいでしょうか?回を増すごとに朋与ちゃんが可愛くなってます(笑)
同じ頃、眞一郎くんは比呂美ちゃんに言う言い訳を考えつぶやきながら校内で彼女の姿を探していました。
無意識につぶやいているものだからすれ違う学生も不審な視線を向けてしまいます(笑)
一通り言い訳が完成して我に返ると、
『なんだよ!ホントになんかあるみたいじゃないかよ!やめた!やめた!やめた!やめた!やめた!!』
って言ってるそばで比呂美ちゃんを見つけてしまいます(運の悪い~やっちゃ(笑))
だんだん青春のドツボにはまっていく眞一郎くん(笑)こ、心の準備が!!
眞一郎くん、悪いことをしている訳じゃないのにとっさに近くの柱に身を隠してしまう悲しい性(さが)
比呂美ちゃんはまだ朋与ちゃんとさっきの話の続きをしていました。
ここで眞一郎くんは衝撃的な話を聞きます(ここでまた運命の歯車が動きますね。それとも狂う?)
「ホントよ。こんなことで朋与に嘘ついたりしない。わたしが好きなのは螢川の4番」
「そうなの」
朋与ちゃんは今ひとつ釈然としない感じでした。
「あたしには・・・」
一つの小さな嘘が、大きな誤解を生むことに・・・。もう、苦しい話はやめたいの・・・。
「うん、だから眞一郎くんの名前は出さないで」
本当のことを言って!、って朋与ちゃんは言おうとしていたのでしょうけど、比呂美ちゃんはやんわりと話を打ち切ります。
比呂美ちゃんは朋与ちゃんを残してその場を去ります。
ここでハッキリわかるのは比呂美ちゃんはとっさの思いつきで朋与ちゃんに嘘を言った。
これ以上眞一郎くんとの話に巻き込みたくないし、また話もしたくなかったでしょう。
しかし、このとっさの嘘は非常にマズイぐらいに話がかみ合ってしまうんですね。
愛ちゃんが言った、
『人って誰かを好きになるとその人にもっと近寄りたいって思うよね。もっともっとその人に。でも、それがかなわないとき、その人の近くにいる誰かのそばに・・・』
これを眞一郎くんではなく乃絵ちゃんの純お兄さんに置き換えても完璧に話が成り立つんですよね。
これは本当にマズイ状況ですね。
そして、比呂美ちゃんは教室に戻ろうとして柱を曲がったとき、いてはならない人と会ってしまいました。
なぜ、あなたがここに?今の話、嘘だろ?
眞一郎くんです。
比呂美ちゃんと眞一郎くんお互い大きな驚きと戸惑いを表情に浮かべ微動だにせずにお互いを見つめていました。
二人とももう少し大人で、もう少し自分に正直であればお互いの表情を見ただけで何に驚き、何が間違いで、何が本当かがわかったはずです。
それが出来ない不器用な、二人なんですね。

幼い頃の楽しい思い出。いやはやホント、ここまで微に入り細にいり丁寧なお仕事をされているとマジでこのtrue tearsに見入っちゃいます。
true tearsは3ヶ月全13話のお話なんですね。
予備知識無しに見て本当に自分好みの作風と理解し、また2話、3話と見て劣化しない作画の力量、出演者の演技力、的確な音楽今期これ以上の作品はないと思い、他の作品は見ていません(マジです)
その代わり週末の体力を全てこのtrue tearsに投入。
残り10話を絶対放棄することなく視聴、そしてレビューをまとめます。
このtrue tearsは本当にいい作品です。
だから、この良さを一人でも多くの人に伝えたい。
見えにくい、でもわたしが気がついた良い点を更にお伝えしたい。
そんな思いでこのレビューをまとめています。

ちょこっとtrue tearsに慣れてきたのか色々見えて来たことがあるんですよね。
まず、レビュー途中でも指摘しましたが、このtrue tearsって前後の背景キャラも極力演技をして動いているんですよね。
よく見ると、まわりが若干ぼけてます。眞一郎くんの三代吉くんへのタックル攻撃の脇にいて思わず立ち上がる女の子や「なにコレ?」「さぁ?」って言ってる女の子など「手抜き無し!」って言うより「手、入れすぎ!」って突っ込みたくなります(笑)
あと演出上レンズ効果も計算に入れられていますね。
中心以外のボケ加減もさることながら前後に移動するキャラのボケあしさえも被写界深度の距離に応じて調整している。
平面でなくまるで作品世界の中にカメラを運び込んだような演出、地味に凄すぎです(笑)

そうそう、次回予告の内容もなかなか混迷の度を深めているようですね。
「君はこんなにおしゃべりだった?」
「もしかして、わたしのこと避けてたりする?」
ううぅ、一時はいい感じになっていた比呂美ちゃんと眞一郎くんに距離が生まれているようです。
アップ攻撃・乃絵ちゃんこの羽、ニワトリの羽じゃないよ(爆)
それととどめ一発が、
「乃絵とつきやってやってくれ」
純お兄さんからの公認交際のお願いです(!)
眞一郎くん、かなりドツボにはまりつつあるようです(笑)
絵を見ると次回は乃絵ちゃんが活発に動くようですね。
眞一郎くんの両頬をぱっちん押さえてドアップ攻撃(愛情表現と言うよりおもちゃ扱い?(苦笑))
でも、可愛い女の子のドアップは眞一郎くんの心を揺り動かすようです。
それととうとう現れた天使・乃絵ちゃん。
眞一郎くんの絵本の世界の描写でしょうけど、ハッキリと乃絵ちゃんを天使として捉えてしまった眞一郎くんにどんな心境の変化が訪れたのでしょうか?
次回もホント楽しみです。

2008年1月16日

●お手軽なtrue tearsガイド「チューリップ新聞」

眞一郎くん目線の舞い落ちる天使・乃絵ちゃん(笑)

改めてtrue tears公式サイトをのぞくとここ数日間でも色々変化してますね。
15日まではトップ画面はお正月特別版ということでヒロイン3人の晴れやかな振り袖姿が眩しかったですね(16日現在は通常版に戻ってます。ヒロイン3人の振り袖イラストはスペシャルコーナーにお年玉壁紙プレゼントとして1月限定でアップされています)
そうそう、キャラ紹介に朋与ちゃん、眞一郎くんのお父さんとお母さんも紹介されていました。

スペシャルコーナーをのぞくとtrue tearsを楽しむための記事と書き下ろしイラストを掲載した「チューリップ新聞」なるものがアップされていたことに気がつきました。
この「チューリップ新聞」は13日からアップされていたんですね。ちょっと迂闊でした(苦笑)
上にその「チューリップ新聞」第1号の縮小イメージをアップしていますが、オリジナルデータはPDF形式でアップされています。
このPDF形式の「チューリップ新聞」を開くにはAdobe Readerが必要になります。
大抵のパソコンにAdobe Readerはあらかじめ入ってますから「PDFって何?」って言われる方も「チューリップ新聞」をダウンするかその場で開くだけで大体見れるはずです。

で、記念すべき「チューリップ新聞」第1号の内容は3話くらいまでのヒロイン3人や眞一郎くんの心情をわかりやすく解説してくれてます。
私がたくさんの言葉を費やして書いたものがこの新聞では実に簡潔にあっさり書かれていて身も蓋もない気分です(苦笑)
でも、ちょっとわかりにくかったかな?、って感じの登場人物たちの気持ちもしっかり書かれていてわかりやすいですよ。

それと今回の「チューリップ新聞」第1号の真ん中にはひらりと舞い降りる(舞い落ちる?)乃絵ちゃんが可愛く描かれています(眞一郎くん視点で描かれていますが、この直後「どは!」とかいって乃絵ちゃんを受け止めて崩れる眞一郎くんが目に浮かびます(笑))
こんな素敵なイラストと、ちょっとしたtrue tearsガイドが無償で見れますので皆さまも「チューリップ新聞」第1号を見てみてはいかがですか?

2008年1月13日

●true tears 第2話 「私…何がしたいの…」(ロングレビュー・ネタバレ全開)

もうあなたはわたしの世界の住人だよ

思っていた以上の良作であったtrue tearsに思いのほかレビューを描く手も軽くなりますが、この2話からぼちぼち物語の波乱の要素が見えてきましたね。
不安と期待が入り交じりますが、やはり丁寧な仕事ぶりが伺える本作品ですから、もう付いていくしかないですね(笑)

ちなみにナゾナゾでもクイズでもありません(笑)さて、冒頭はちょっとだけ前のお話のおさらいが出ますがすぐに本編に入ります。
『わたし、涙あげちゃったから』
乃絵ちゃんの眞一郎くんにとってはちょっと衝撃的な告白から物語は始まります。
「この話をするのは仲上眞一郎が初めて。話したからには信じてもらわなくちゃ」
「え?あ、うん、信じて・・・」
「何を?」
「え?」
乃絵ちゃんは眞一郎くんを鋭く質問をぶつけます。
「"涙"って、何?」
「だから哀しいときに・・・」
「そうじゃなくて涙って、何?」
眞一郎くんは根が真面目なものだから問われるままに答えてしまいます。
「ええと、眼球の洗浄と保湿のために涙腺から分泌される・・・」
「あなた、見込みある」
「ふぇ?」
・・・見る?(爆)電波な乃絵ちゃんから『見込みある』と微妙に意外な事を言われて眞一郎くんは戸惑いますが、乃絵ちゃんはマイペースでその場でかがむと襟元の中から何かを取り出そうとします。
「ん?」
「!?」
眞一郎くんは何気なくその行為を見ていたのですが、乃絵ちゃんがのぞき込む眞一郎くんに気がついたとき、眞一郎くん自身、女の子の襟元をのぞき込んでる事実に気がついちゃいます。
ぶっちゃけ女の子の服の中を襟元からのぞき込んでる構図なんですね。
エッチですね(爆)
もっとものんびりマイペースな乃絵ちゃん自身はそんなことは考えもしていないようですね(笑)
立ち上がった乃絵ちゃんの胸元には首飾りのように首から下げられた小瓶がありました。
中にはまだ何も入ってません。
わたしの使命。あなたの使命。「私には使命があるの。涙を取り戻さなくちゃいいけないの。そのためには、選ばれし者の涙が必要なの」
普通『選ばれし者』とか聞けばRPGのやり過ぎだとか、そもそも『使命』とか聞かされれば「オレ、用事思い出したんでこの辺で失礼するわ」って逃げ出すのがオチですが(笑)眞一郎くんにとって『涙』は重要なキーワード。
そして「涙を集める」と言う行為は眞一郎くんが自ら描いていた絵本の中の行為に他ならない。
自分の創作世界と現実世界で同じ事をしている少女に出会ったとき、眞一郎くんは現実的な拒否の姿勢ではなく、むしろ「同じものを見つけた」っと感慨の方が先に出たと思うんです。
そして、そのまま乃絵ちゃんのワールドに引き込まれていくんですね(苦笑)
乃絵ちゃんが自分を語った後、眞一郎くんを見る目は今までと違っていました。
何か、期待する眼差しでした(眞一郎くんはちょっと引いていましたが(笑))
ふふ、犠牲者めっけ(爆)雷轟丸の死は受け入れていた乃絵ちゃん
「あの、それもしかして・・・」
「雷轟丸は非業の死と遂げたけど、ちゃんと跡を継ぐ者を残してくれた。この事は二人の秘密ね」
ここでちょっと驚いたんですが、乃絵ちゃんはちゃんと雷轟丸は死んだという事実を受け入れていたんですね。
それはそれとして眞一郎くん、とうとうニワトリの後継者にされてしまいました(「早く人間扱いされた~い♪ ニワトリ人間♪」わかる人だけわかってくれ(笑))
「しゃべったらオレを頭から喰うってか?」
冗談交じりに眞一郎くんは言いますが乃絵ちゃんは答えません。ただ、眞一郎くんを見つめているだけです。
「何か言えよ」
少し間をおいて乃絵ちゃんは、
信じてくれる人を見つけた喜びかな?「あなたなら信じてくれるって思った」
「あのぉ・・・」
信じた訳じゃない。ただ、この展開に驚き戸惑っていただけの眞一郎くんでしたが二人の関係も物語も後戻りできない勢いのままに走り始めます。二人だけでなく、まわりの人も巻き込んで。
眞一郎くん、もう手遅れです(苦笑)
「明日学校で!」
不思議な雰囲気の少女、石動乃絵ちゃんはそう言って足早に元来た道を帰っていきました(帰り道逆だったの?)
「オレ、信じたの・・・か?」
戸惑う眞一郎くんを残して。

この家のごはんだけはいいのよね(比呂美ちゃん談(笑))その夜、眞一郎くんは家で夕食を食べていました。
生きていくためには食べなければなりませんが、その場が非常に緊張感を伴う仲上家の夕食。
っと言ってもお母さんが口を開かなければどうって事ない夕食ではありますが(苦笑)
「おかわり」
「はい。沢山食べてね眞ちゃん。今日のお米はいつもと違うのよ」
「うん」
こういう非常に日常的な地味さ加減がtrue tearsの味でありまして、いつもと違うお米並に美味しく味わっております(笑)
で、ここで初めてお父さんとの会話があります。
これが意外にも眞一郎くん、お父さんに対しては敬語なんですね(今時珍しい風景)
ちょっとぎくしゃくな親子の会話「で、どうなんだ。決めたのか?」
「まだです」
「最終志望校の提出日はいつだ?」
「今度聞いときます」
「そうか」
この親子、目線を合わせません。
お父さんが威厳がありすぎるのか、眞一郎くんが一方的に苦手意識を持っているのか、それとも何かをきっかけに一線が引かれたのかはわかりません。
でも、この親子、近づきたいのに近づけない不器用さを感じますね。
さて、ここで「雰囲気シェイカー」またはわかりやすく「雰囲気クラッシャー」のお母さんが波紋口撃してしまいます(別ジャンル作品みたい(笑))
この人、エンゲル係数高そう(笑)「そうだ眞ちゃん、昨日の話だけど・・・」
出版社からの返事の件ですね(眞一郎くんの進路にも関わる話ですからお母さんが悪いって訳じゃありませんけどね)
眞一郎くん、この場を逃げ出したい一心でもらった茶碗にお茶ぶっかけてもの凄い勢いでかっ込んでそそくさと逃げていきました。
「ごちそうさまでした!」
ここで絶妙なのがお父さん。
ホントは眞一郎くんが部屋を出るときにお母さんが「ちょっと待ちなさい眞ちゃん!」って声をかけると思うのですが、そのタイミングでお母さんに一言、
「お茶をくれ」
お父さん、息子の脱出を手助けしましたね(笑)

涙が流せないのは、辛いよな今日一日の思いと疲れを洗い流すために眞一郎くんはお風呂に入っていました(男のお風呂シーンはいらんがなぁ~(笑))
「大人げねぇなぁ、オレって。お袋に反対されなくたって元々不採用だったわけだし」
っとその時、お風呂につかる眞一郎くんの頬に天井に溜まっていたしずくが一滴、頬に落ち、涙のように流れていきます。
それがきっかけになって自分の将来やお母さんの事から眞一郎くんの思いは乃絵ちゃんの方に移ります。
「涙をあいつにやったら、オレはどうなる?やっぱ泣けなくなるのか?・・・どうでもいいけどな、そんなの」
今日の今日事とは言え、眞一郎くんにとって乃絵ちゃん小さからぬ存在になっているようですね。

あたし達、公認カップルだよ~☆(笑)さて、翌日学校にて真面目に授業を受けている眞一郎くんにちょっとビックリな展開が待っていました。
眞一郎くんは窓際の席。外からしっかり見える位置にいるんですね。
何となく外を見てみると体育の授業中である乃絵ちゃんが嬉しそうに手を振っているじゃないですか。
何事かとビックリするクラスメイトを放っておいて乃絵ちゃんは眞一郎くんを見つけた喜びを全身でアピールするように大きく手を振っているんですね。
『ヤッバー』って感じで真っ青になって無視を決め込む眞一郎くんでしたが、それをものともせずに乃絵ちゃんは手を振り続けるものですから後ろの席の三代吉くんや他のクラスメイト、そして比呂美ちゃんにまで気づかれ、それは勢いあまって全校生徒に知られるまでに発展してしまうのです(合掌チ~ン(笑))

そう言うネタはやめようよな(笑)お昼休み。
いつものように三代吉くんとお弁当で昼食です。
そのお弁当も愛妻弁当ならぬ(鬱陶しい)愛母弁当なんですね(苦笑)
「相変わらず場違いな弁当だなお前の弁当」
「欲しかったらいつでも交換してやるぞ」
眞一郎くん、思い切ったことを言いますね(笑)
「母の愛が振りかけられた弁当をそう易々と交換できるか。でも、そのデザートのバナナはもらってやる」
・・・へ?遠足ではおやつに入らないという伝説のデザートのバナナをフルサイズであのお母さんは付けてくれてるんですか!?(笑)
「バナナ一本弁当に付けてよこす母親っていったい・・・」
これをストレートな母の愛というのか、それとも歪んだ母の偏愛と見るべきか、微妙な感じです(笑)
で、三代吉くん予想できない「そう来たか!」ってなことを言います。
「気があるって事だろ」
三代吉くんのアブない一言で眞一郎くん動揺、箸でもっていた卵焼きを落としてしまいます。
しかし、その母の愛情のたっぷり詰まった地べたに落ちた卵焼きを三代吉くんは何のためらいもなく食べてしまいました(口の中ジャリジャリしなかった?(笑))
んで、話は今話題の人物の石動乃絵ちゃんに話は移ります。
5秒ルールじゃりじゃり付き!(笑)「あいつ学校でも変わりもんだもんなぁ。あそこまで公衆の面前で愛の告白されて。う~ん、お前は凄い」
「落ちた卵焼きを食う方が凄い」
ついでに三代吉くん、可愛い彼女が居るにも関わらず(端から見て)羨ましい状況の眞一郎くんにちょっと恨み節が入ります(笑)
「湯浅比呂美とは同居。石動乃絵にはなんだか好意を持たれているらしい。何でお前だけなんだよ」
「しかも人の弁当のおかずだし」
あの~、お二人さん?会話成り立ってないですよ(笑)
そこに同じ学校の他の生徒が通りかかりますが、
「よう色男」
羨望なのか妬みなのか眞一郎くんを茶化していきます(まぁ、可愛い女の子に告白されりゃ外野は茶化したくなる、ってのが人情ってもんです)

でも、女の子が来てくれるのは嬉しいよねさて、教室に戻るりぼんやり過ごしてると今度は乃絵ちゃん、なんと眞一郎くんのクラスにまで押しかけてきます。
むろん、乃絵ちゃんのその挙動は眞一郎くんのクラスメイト気づかれてしまいます。
「なんだよ」
「うん、あげる」
「あげるって、でも、これって・・・鳥のエサだろ?」
その乃絵ちゃんの用向きは何と、眞一郎くんにエサをあげることでした(爆)
眞一郎くん、青くなってます(笑)
いらないの?美味しいよ(嘘!)「いらないの?」
乃絵ちゃん、意外そうにしてます(乃絵ちゃんの反応こそ意外です(笑))
「あぁ、いらないよ」
たしかに"天空の食事"と名前こそは壮大ですが、実態はニワトリのエサとして取られた木の実。
眞一郎くん喜んで受け取るはずがありません(喜んで受け取ったら怖いぞ(笑))
でも、ここで乃絵ちゃんの気持ちの一端がわかります。
「わたし、眞一郎を見上げるのが大好き。それって空に近いところにいるって事だもの」
高くても天国に行っちゃダメだよ(爆)だから階下の運動場で見上げる眞一郎くんに乃絵ちゃんは満面の笑みで手を振っていたんですね。
「本気で、オレは雷轟丸の代わりって事かよ」
まぁ、眞一郎くんの気持ちは別にしてって事ですが(笑)
眞一郎くん思わず、
「コココココココッ」
ニワトリ化してます(爆)
そして、二人のやりとりを比呂美ちゃんは少し遠くから見ていました。
その表情は定まりきれない混乱と置き所のない感情が綯い交ぜになったものでした。
その比呂美ちゃんのそばにバスケ部の仲間であり親友の朋与ちゃんが現れます。
そんなんじゃないけど、渡さないわ!(笑)「ふぅ~ん」
「なに?」
朋与ちゃん、にまぁ~、としながらちょっと比呂美ちゃんをからかいます。
「取られちゃってもいいの~☆一つ屋根の下で住んでるからぁ~って安心してると・・・」
「眞一郎くんとは、そんなんじゃないし」
って言いながらその場を歩き去ってしまいました。
「あちゃ~琴線に触れちゃったかもなぁ~」
いつもよく会っている朋与ちゃんは比呂美ちゃんの抑えている静かな怒気を感じていました。
この乃絵ちゃんの登場により付かず離れずの関係であった眞一郎くんと比呂美ちゃんに微妙な変化をもたらします。

・・・墓小屋?(爆)お墓と言うよりお札です(笑)
放課後、比呂美ちゃんは鶏小屋をじっと見ている乃絵ちゃんを見かけました。
見ていると、ふと乃絵ちゃんは立ち上がり歩き去っていきました。
比呂美ちゃんが鶏小屋のところまで来てみると鶏小屋に"札"が貼ってありました。
乃絵ちゃんの手書きでしょうか、
『雷轟丸の墓』
二人は恋のさや当てをするのでしょうか?っと書いてありました(当て字で書いてた「雷轟丸」って正しかったんですね。ホッとしました)
呆然とした感でそのお墓を見ているときに乃絵ちゃんが戻ってきます
(キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!)
乃絵ちゃん、あからさまに不審な目つきで比呂美ちゃんを見ていました。
「このあいだここのニワトリが狸に襲われたって・・・」
乃絵ちゃんは無言で比呂美ちゃんを睨みます。
それに、鶏小屋は乃絵ちゃんの大切な自分の世界でしょうからね。そこに他人が入るのはいやなのかもしれません。
「このお墓ってニワトリの・・・」
わたしの世界に踏み込まないで「雷轟丸」
乃絵ちゃん、ただのニワトリと言われたくないのでしょうね。
「でも、お墓って、まだ中に一羽・・・」
地べたが居るのに鶏小屋は既に雷轟丸のお墓状態。
比呂美ちゃんは残りのニワトリ(地べた)が可哀想に思えてしまいます。
通りがかった朋与ちゃんは比呂美ちゃんを見つけてやって来ます。
端から見ても良い雰囲気じゃなかったですからね(それと興味本位?(笑))
「じゃ」
その朋与ちゃんを見て乃絵ちゃんもその場を立ち去ります。
「すっご~い比呂美、もう直接対決?」
やっぱり興味本位でした(笑)
で、勝敗は?(笑)なんだろうね、この気持ちって
「そんなんじゃ・・・」
そんなんじゃ、って言うなら何でそこにいるんですか?って意地悪な質問をしてみたいですね(笑)
朋与ちゃん、お墓を見て、
「らい・・・」
「雷轟丸」
「・・・の墓って、これ鶏小屋まんまじゃんか。だ~ってまだ中にいるし」
比呂美ちゃんが今知ったばかりのニワトリを教えてあげます。
そして、比呂美ちゃんは優しい眼差しで残ったニワトリ地べたを見つめていました。
でも、その心中は穏やかならざる複雑なものでした。

もう「天空の食事」は結構ですわたしも美味しくないと思う(笑)
眞一郎くんも下校しようと靴箱で自分のクツをおろしますが、そこで自分を見つめる気配を感じました。
「なんだよ。またなにかも・・・」
って見た先には乃絵ちゃんではなく、比呂美ちゃんがいました(今ひとつ心の見えない表情でありましたが)
二人はどういう関係?(ストレートすぎ(笑))「あ、いや・・・」
「眞一郎くんの知り合いなの?」
「え?」
「石動乃絵・・・」
嫌なことを口にするような素振りで比呂美ちゃんは乃絵ちゃんの名前を口にします。
「え!?」
視聴者は知っていますが、眞一郎くんにとって目の前の比呂美ちゃんと乃絵ちゃんの事がつながるのはこの時が初めてなんですね。
眞一郎くんと乃絵ちゃんの微妙な関係は全校生徒に知られている事実ではありますが、改めて比呂美ちゃんに言われると眞一郎くん「ドキッ!」ってしたみたいですね(知られたくなかっただろうなぁ(苦笑))
やっぱり「あの子、ヘンな噂がいっぱいあるの知ってる?」
「う?ああぁ、野伏から聞いたよ。あれだろ、『地底人とメル友』だとか。ったくバカだよなぁ」
ある意味、乃絵ちゃんの変人ぶりに慣れてきた眞一郎くんですが(笑)このあと比呂美ちゃんから嫌なことを聞かされるんですね。
「授業が終わると木に登って通りかかる男子生徒を"逆ナン"してるんだって」
「!?」
眞一郎くん、思いっきり心当たりあり(爆)
「え、あ、あの・・・」
比呂美ちゃんはひとしきりしゃべり、眞一郎くんの反応を確認してからその場を去りました(苦笑)

人間扱いしてくれよ(笑)場面は眞一郎くんの心象風景です。
『僕は その瓶を太陽の光に透かして 中のキラキラ光る液体を眺めていた
っと辺りが急に暗くなって はっとして目を上げると・・・』
そこは現実世界でした(苦笑)
下校時に比呂美ちゃんに言われたことは結構眞一郎くんを打ちのめすものでした。
『"地底人とメル友"だって噂は信じてやるからさぁ、ニワトリの代わりに"逆ナン"されたって話は無しに・・・』
眞一郎くん、人間としてのアイデンティティーが壊れそうな話です(苦笑)

翌朝、いつもの変わらぬ朝食の風景でしたが、乃絵ちゃんの話が眞一郎くんと比呂美ちゃんに少し変化をもたらしていました。
「おはよう」
「うん」
いつもの挨拶でしたが、醤油を取ろうとして二人の手が触れてしまいます。
「「あ!?」」
フェザータッチ(笑)まるで新婚さんです(笑)
オレ、今、結構しあわせです(笑)いつになく二人は過敏に反応してしましました。
ちょっと意識しすぎです(笑)
戸惑う比呂美ちゃんでしたが、眞一郎くんは自分を意識してくれたことに素直に嬉しく思っていました。
「ごちそうさま」
比呂美ちゃんは先に食事が終わりましたが、お母さんは「おそまつさま」とも何も言わずに無言で食事をしていました。
その事に眞一郎くんは、その濁ったような居たたまれない雰囲気が嫌でしたが、さりとて自分も何かを言うわけでもなくその雰囲気の中で静かに食事をしていました。
「行ってきます」
比呂美ちゃんが小さな声で学校に出かけていきました。
黙々と食べてる眞一郎くんにお母さん、
「あなたも急いだ方がいいんじゃないの?」
「んんっ」
どうもお母さんのこの言葉って「早く学校に行きなさい」って意味と「あの子を追いかけなくていいの?」って半ば嫌みのように聞こえるのは気のせいでしょうか?

大丈夫、刃物はもっていないから(そう言う問題じゃなくて(笑))学校の休み時間、
「お願いがあるんだけど」
「うん」
比呂美ちゃんは眞一郎くんを校舎階段の踊り場に呼び出します。
その二人の姿を比呂美ちゃんの親友である朋与ちゃんも見ていました。
校舎の階段の踊り場は生徒が行き来する場所でしたが、ヘンに聞き耳を立てられない場所でした。
そこで比呂美ちゃんは眞一郎くんにお願いをしました。
その内容は眞一郎くんをちょっと驚かせるものでした。
場所は変わって『今川焼きあいちゃん』
ここは学校の近くなのか生徒も利用していました(生徒の父兄が経営してるからOKなの?)
そこで眞一郎くんと三代吉くんがなにやら内緒話をしていました。
もともとこの今川焼きあいちゃんは眞一郎くんや店を切り盛りする愛ちゃんの彼氏、三代吉くんのたむろしていた場所なんですね。
だから相談事にはもってこいの場所だったんです。
愛ちゃんが注文を受けた今川焼きを4つ持ってきます。
「待ってましたー!」
「ふ~ん」
しかし、愛ちゃんは疑惑の眼差しで二人を睨みます。
「な、なんだよ」
「・・・怪しい」
オレ達、腐女子が喜ぶような関係じゃないんだ!(笑)・・・・・つまいない(爆)
営業スマ~イル☆まぁ、男二人が内緒話とすれば多少は怪しく感じますが、そこはそれ愛ちゃん、彼氏を信じてあげましょうよ(笑)
「白ください」
「は~い!」
ってここで助け船のように他のお客さんからの注文が入って愛ちゃん営業モードに戻っちゃいます。
その内緒話とは、
「比呂美が、石動乃絵をオレに紹介して欲しいんだって」
早く食べないと賞味期限過ぎちゃうよ。 早っ!!(笑)「は~・・・なんで?」
「だから、友だちになりたいんだろ?」
「は~・・・」
三代吉くんが今ひとつ話の内容に納得できないでいると、
(ダンッ!)
ってな感じで二人分のコーラがテーブルに乱暴に置かれました。
むろん置いたのは愛ちゃんです。
「早く食べないとうちの美味しい今川焼きが冷めるわよ!」
「もうちっと接客業とはなんぞやって考えた方がいいぞ」
三代吉くんの反論も力ないものでした(笑)

君はノーマルっぽくないが(笑)「でも、湯浅さんってそんな趣味あんのか?」
コーラを飲みながら三代吉くん最初に引っかかる疑問を眞一郎くんに向けます。
「趣味ってどんな趣味だよ!」
「もっと、こうなんて言うか、あぁ正統派って言うか傍目に楽しむにはいいんだけどなエロくてさぁ」
三代吉くん会話から外れて自分の妄想を逞しくさせてます(笑)
「だから、どんな趣味か言ってみろ!」
「よかった、オレの彼女はノーマルで。な、愛ちゃん」
ノ~マルな反応です(笑)まぁ、ちょっと不思議な雰囲気の乃絵ちゃんに好意を寄せられる眞一郎くん。果てまたそんな乃絵ちゃんとお友達になりたいという"特殊な趣味疑惑"をもたれている比呂美ちゃんに比べれば、自分の彼女は間違いなく普通と言えることに三代吉くん喜びを隠しませんでした。
そして、その彼女に愛情光線を飛ばしますが、その彼女愛ちゃんにスルーされてしまいしました(笑)
「んが!?」
「バッカじゃないの」
はい、こういう反応もノーマルでした(お後がよろしいようで(笑))

あ! あ! あ!!はい、ここで全国3万人くらいは居てくれると思われる石動乃絵ちゃんのファンが喜ぶか悲しむか微妙なシーンが出てきます(笑)
大きな所縁のあると思われる古い家の前にバイクが止まっていました。
シーンはその家の中に移動します。
そこに現れたのは・・・明らかに男物と思われる大きなダブついたTシャツを着た乃絵ちゃんでした。
しかも、カメラは露骨にローアングル!
つまり、つまり、とうとう乃絵ちゃんもあられもないパンツ姿を視聴者の前にお見せする事になったのです!(ヒロインのパンツ見せはこの作品の伝統かな?(笑))
・・・ピンクでした(爆)
あたしの希望の光・・・しかし!どこぞの『なんとか16』とか「うんたらとバンパイヤ」みたいにパンチラ放題が作品のテイストになっているのではなく、あくまで『true tears』は健全な青春群像が命題であります。
だからこそ、レアもののアレなシーンは貴重かつ重要なのです!!(すみません、いささか力みすぎました(爆))
さて、そんなヘンな視線は気にしないで(自宅の中なんだから当然ですが)乃絵ちゃんはテーブルの上に並べられたおばあちゃんの写真と眞一郎くんがくれた(元ティッシュ箱)ニワトリさんを並べてみてご満悦の表情でした。
そのおばあちゃんの写真をしっかり拭いて改めてテーブルに置く乃絵ちゃん。嬉しそうです。
「ご機嫌だな」
そこに何やら正体不明の男性が現れます(サノバビッチ!(笑))
「ご機嫌でもないわ。とても哀しいことがあったし。でもね・・・」
乃絵ちゃんファン号泣の展開です。
その謎の男性に乃絵ちゃん腕を巻き付けて抱きついているじゃありませんか!
そして嬉しそうに続けます。
「絶望の深~い闇の中にピカッって光が見えたの」

何が本当で、何が偽りなんだろう・・・嬉しそうな乃絵ちゃんとうって変わって同じ頃、眞一郎くんは深~い悩みの渦の中にいました。
「オレは、木の上の石動乃絵を見つけて。ニワトリが狸に襲われて赤い実をもらって。比呂美が話しかけて。朝、目があって。アブラムシ。アブラムシ」
見上げる自分の部屋の天井に向かって眞一郎くんは小さな声で歌います。
「眞一郎~のクツ~の底にもアブラムシ~♪」
眞一郎くんはこの数日間のめまぐるしい展開を考え直していました。
その思いはそのまま自分の心象風景に投影されていきました。
『天使に化けていた怪物に 瓶の中に閉じこめられ 途方に暮れていた僕は 隣に瓶にも 同じように閉じこめられていて 泣いている女の子を見つけた』
その女の子は、比呂美ちゃんでした。
君の笑顔を取り戻したいその涙を止めたいんだ
眞一郎くんは心象風景の中に現実を投影して考えていました。
比呂美ちゃんは仲上という瓶に閉じこめられた笑顔を失った少女だった。
「そうだ。誰かの涙を奪うならオレのじゃなくて比呂美の・・・」
流し続ける涙を奪えば、彼女には笑顔が戻るかもしれない。
そう眞一郎くんは考えたかもしれませんが、今の乃絵ちゃんを見ると、それは決して正しい方法ではないように思えます。
そんな思いにふけりながら、眞一郎くんは待っていました。乃絵ちゃんを。
校舎の出口で眞一郎くんは乃絵ちゃんを見つけました。
困るんだよな~。そんなに可愛く微笑まれちゃ
乃絵ちゃんも嬉しそうに手を振り、歩み寄ってきました。
なんとなく乃絵ちゃんの行動って眞一郎くんに好意を持っていると言うよりも、どちらかというと懐かれているようにも見えます(笑)
この雰囲気に慣れきれない眞一郎くんでしたが、乃絵ちゃんが彼に見せる笑顔は混じりっけ無しの満面の笑みでした。

あなたはわたしの希望だから校庭に向かって歩き出した二人でしたが、今の乃絵ちゃんには眞一郎くんしか見えていないようでした。
ただ、彼女の向けるものが行為ではなく、ニワトリの代わりとも思えない、眞一郎くんに取っては今ひとつつかみ所のないものでした。
だから、戸惑うんです。
彼女が本当に自分に求めているものが何かわからないから。
「お前さ、意外と人気あるんだな。」
「ん?」
「お前と友だちなりたいって子がいるんだ。紹介するよ。何時だったらいい?結構いい子だぜ。お前も絶対気に入るよ」
こういう展開というものは、本当に難しいものです。
人を紹介するのは簡単だけど、今までの二人だけの世界を崩されたくない。
そんな思いも出てくるものなんですね。
乃絵ちゃんが返事をする前に、目的地であった鶏小屋に着いてしまいました。
でも、そこでは乃絵ちゃんの知らないうちに鶏小屋に誰かが手を加えていました。
夜近寄りたくないですね。これは雷轟丸の墓じゃない
雷轟丸の墓の板が鶏小屋から外されて、普通のお墓のように盛り土の上に立てられていました。
見るからに普通のお墓の体裁になっていました。
「雷轟丸の墓、作ったのか。へぇ~、お前も人並みの事するんだ」
感心する眞一郎くん言葉が聞こえないかのように乃絵ちゃんは作り替えられた雷轟丸の墓を凝視していました。

ロングポニーって言い方あったっけ?放課後のクラブ活動。
比呂美ちゃんは所属しているバスケ部で練習に励んでいました。
同じくバスケ部の朋与ちゃんがドリブルで相手ゴールに肉薄、
「朋与!」
声をかけてきた比呂美ちゃんにパスをつなぎます。
相手チームのガードを振り抜きながらジャンプ、シュートを決めます。
「ナイシュー!」
このシーンの朋与ちゃんは結構可愛いです。朋与ちゃんはウィンクしながら声をかけてきます。
比呂美ちゃん、ここまでは調子がよかったのですが彼女は練習中についいろんな考えに囚われてしまっていました。。
「わたし・・・」
眞一郎くんの事。突然現れた乃絵ちゃんの事。そして自分の事を。
「わたし・・・」
練習中ついガードが甘くなって相手チームに得点されてしまいます。
「比呂美、何やってんの!」
先輩から注意の声が飛びます。
普段の比呂美ちゃんらしくないプレイには朋与ちゃんも気がついていました。
とうとう比呂美ちゃんはその思いが深くなり、過去のある事件を思い返してしまっていました。
それは小学生の頃の事でした。
凶悪に可愛い幼い頃の比呂美ちゃん一人はやだよ。
夏の頃でしょうか?朝顔模様の浴衣を着付けた可愛い比呂美ちゃんでした。
でも、彼女は今不安でいっぱいでした。
「眞一郎くん・・・どこ?」
眞一郎くんの姿は見えません。
可愛い顔を歪ませて泣きそうになっている幼い頃の比呂美ちゃん。
「置いてかないで!」
慌ててかけだした比呂美ちゃんは履き物を落としながら駆けていきました。
突然現在に思考は戻ります。
『わたし・・・何がしたいの?』
手にはバスケットボール。ドリブルしながら敵陣に突っ込みます。
動体視力がいいので・・・恋敵が見えちゃいました(爆)
お休みいただきます。しかし、その視界の外側である人物が体育館の出入り口に立っているのが見えました。
逆光でしたが、見えました。今の比呂美ちゃんがもっとも気になっている人物。
石動乃絵ちゃんでした。
「あ!?」
比呂美ちゃんは敵のガードを避けるときにバランスを崩し、そのまま倒れ込んでしまいました。
「比呂美大丈夫?」
「うん」
朋与ちゃんが駆け寄ってきます。
「比呂美、大丈夫?今日は少しヘンよ。休憩した方がいいわね」
「あ、はい」
心配してくれた先輩の休憩を、比呂美ちゃんは素直に受けました。
他のバスケ部のメンバーはそのまま練習。
比呂美ちゃんだけ休憩を取らせてもらい事になりました。

個人的にお気に入りの構図比呂美ちゃんが体育館の外に出ると、そこに待っていたかのように乃絵ちゃんがいました。
体育館の壁に並んで二人は少しおしゃべりを始めました。
「あの・・・」
「お墓、あなたでしょ?」
「あ、うん。やっぱりお墓はちゃんと作ってあげた方がいいと思って・・・勝手にやっちゃってマズかったかなって思ってたんだけど」
ここまで来たと言うことは、乃絵ちゃんは雷轟丸の墓の事で起こっていると比呂美ちゃんは思っていました。
間違いは認めるけど、譲れないものもあるわしかし、乃絵ちゃんの答えは意外なものでした。
「その通りよね。あたしが間違ってた」
「ああぁ、間違っていたとか、そんなことじゃなくて・・・」
乃絵ちゃんはここに来た本当の目的を言います。
「あなたがあたしと友だちになりたいって仲上眞一郎くんが」
「そう、あの・・・」
「嘘でしょ」
「え」
この時の乃絵ちゃんの比呂美ちゃんを見つめる真っ直ぐな瞳は嘘を言わせない気迫がありました。
乃絵ちゃんの瞳の中にジェラシーを感じるのは気のせい?そして、乃絵ちゃんは比呂美ちゃんの何に対して問い詰めているのかをハッキリ言います。
「あなた、仲上眞一郎に嘘ついたでしょ」
「嘘って・・・どうしてそんな・・・」
「だってあなたわたしのこと好きじゃない」
「!?」
「大丈夫、わたし怒ってないわ」
そう言うと、乃絵ちゃんは微笑みつつも収まりの悪いままに会話を切り上げて去っていきました。
その時、朋与ちゃんが比呂美ちゃんを心配して見に来ました。
呆然と立ちつくす比呂美ちゃんに朋与ちゃんは乃絵ちゃんから何かされたと思いこんで歩き去る乃絵ちゃんに怒鳴るように声をかけました。
「ちょっとあんた待ちなさいよ!」
「ちょっと待ったらんかい!わ~れ~!」って言ってません(笑)え、いいの?
でも、比呂美ちゃん自身は気が抜けていました。
彼女はか細い声で、
「いいの、わたしが悪いの」
朋与ちゃんは比呂美ちゃんのその言葉に驚いていましたが、様子を見に来た先輩にせかされてその場は急いで練習に戻るしかありませんでした。

待ってたよその夜、比呂美ちゃんは仲上の家の玄関で眞一郎くんを待っていました。
眞一郎くんはちょっと驚いたものの比呂美ちゃんが笑顔だったので安心して自分から話し始めました。
「あぁ、石動乃絵には話しておいたぜ。細かなことは・・・」
でも、その言葉を遮るように比呂美ちゃんから哀しい話がありました。
「もういいの」
「もういいって?」
「石動さんに断られちゃった。わたしとは友だちになれないって」
このまま自分の思い描いた世界のようにうまく行くと思っていたことがこうもあっさりと終わってしまったことに眞一郎くんは驚き、怒りを覚えました。
そう謝れちゃ困るよわたしもこの気持ちがわからなかった・・・
「あいつ!・・・」
「ごめんなさい」
「だから・・・」
比呂美ちゃんは深く頭を下げました。
眞一郎くんはこの比呂美ちゃんの「ごめんなさい」が苦手でした。
自分がうまく乃絵ちゃんとの間を取り持てなかったから二人は友だちになれなかった。
乃絵ちゃんがいつもの調子で比呂美ちゃんと友だちになれなかった。
だのに比呂美ちゃんが頭を下げて詫びている。
彼女が謝る必要がない。
でも、彼女は最後には自分から詫びてしまう。
それが、嫌だった。
石動さんは凄いけど、わたし負けないから「わたし、本当は友達になりたかった訳じゃない」
「へえっ!?」
これには眞一郎くんは驚きます。
なぜ比呂美ちゃんがこんな行動をしていたのか、彼には理解できなかったんですね。
比呂美ちゃん自身自分の行動を理解していませんでした。
だから言ってしまうのです。
「ごめんなさい」
「でも、それじゃなんで?」
「でも、石動さんって凄いと思う。あたし、見抜かれちゃった」
比呂美ちゃんにとって眞一郎くんは心の中の大きな存在なんですね。
それが石動乃絵と言う人物が現れたことで更に強くなった。
でも、自分にとって彼が何かは、比呂美ちゃん自身見えない曖昧なままになってしまっています。
何か行動しなければ、今あるものが変わって消えてしまう。
その焦りが自分自身の感情を理解しないまま行動に走らせていたんですね。
でも、乃絵ちゃんにお友達になることを断られて、そこで思い返したとき、比呂美ちゃんは自分自身の中で何か答えを出したように思えました。
それがラストの微笑みの意味のように思えます。

したいこと、少しわかった気がする・・・


乃絵ちゃんに抱きつかれてるお前は誰じゃ!(怒)いや~、長々書いちゃいました(自重(笑))
今回一番気になったのはやはり乃絵ちゃんが抱きついた男性でしょう。
しかし、その答えはエンディングにあったりするもんだから実は安心しております(笑)
それと写真のおばあちゃんも、よく見るとエンディングに既にご登場されていたんですね(カラダは半分透けちゃっていますが(苦笑))
さかのぼれば雷轟丸も頭に輪っか付けて飛んでいました(笑)

次回は比呂美ちゃんの眞一郎くんとの幼い頃の思い出がでますね。
まだ二人が一つ屋根の下で暮らすことを想像もしていなかった頃。
眞一郎くんの知っている笑顔の素敵な頃のことでしょうね。
でも、その時の思い出が比呂美ちゃんの心を大きく占めている。
新たな展開が待っているようですね。
うん、楽しみ。
秘めた想いが出ちゃうのかな?ナニしてるんですか!(笑)
おっとっと、それと今ひとつ脇固めばっかりしてた愛ちゃんの独立エピソードもありそうですね。
彼氏が居ないところで眞一郎くんとばったり、そんでもって足だけのカットを見るとじゃっかんコメディタッチであとマジになっちゃうって展開も待ってそうですね。
う~ん、想像力がたくましくなります(笑)

それにしても次回のタイトル。
「どうなったの? このあいだの話」
作中もっともインパクトのあるセリフをそのままタイトルにもってきたようですね(ガンダムX方式?(笑))
それはともかく、次回もしっかり楽しみです☆

2008年1月11日

●true tears 第1話 「私…涙、あげちゃったから」(ロングレビュー)


 三つの涙の物語

涙をあげた少女、乃絵ちゃんさて、遅ればせながら2008年最初のレビューをアップしたいと思います。
で、その作品は恐ろしいくらいに地味な作品(笑)『true tears
本作はゲームを原作としてますがアニメはストーリーもキャラクターも違います(原作ファンはヤでしょうね・・・)
ただ、作品のニュアンスを借り受けて新たに物語を創り上げたと言った方が良さそうです。
もともとは不勉強な私ですから完璧にノーマークな作品だったのですが、たまたま見た『true tears』の紹介映像と優しい音楽に惹かれたんです。
ヒロインの石動乃絵ちゃんの透明感のある表情もよかったんですね。
紹介映像も全般的に丁寧な印象を受けました。
それで第1話を見たんですが、見始めて身体に変調を来たし始めたんです(笑)
何というか「見たいものを見ちまった」っと言う喜びで笑いが止まらなくなったんです(アブないですねぇ(笑))

足が地に着いてる感の日常描写がこの作品の魅力この作品は超能力もありません。剣や竜が現れるファンタジーでもありません。勢いあまって宇宙にも行きません(笑)
現代の少年と少女たちの日常の物語です。
それも本当に物語を丁寧に描いている作品です(その裏では実験的な3DCG表現も含まれています)
いやぁ~、本当に地味です(いや、それがこの作品の魅力なんです!)
でも、それだけに主人公の思いや取り巻く環境を丁寧に描写しています。
そして、ナレーションや説明的セリフ等の直接的な描写は必要最小限に抑えて映像や会話の中でやんわりと表現しています(これって私好みなんです☆)

君が涙を流したとき、僕はどうすれば・・・さて、主人公の少年仲上眞一郎くんは地元の老舗の造り酒屋の一人息子。
当然跡取りとして期待されますが(特にお母さんに)今彼の胸一杯に広がっているのは絵本作家になる夢。
その眞一郎くんは出版社に投稿すべく新作を描いていましたが、思うような絵が出来ません。
『僕の中の君は いつも泣いていて 君の涙を 僕は拭いたいと思う』
言葉と共にイメージされる涙を流す少女。
その少女は空想の中の人物ではなく、実在の人物。
故あって一つ屋根の下で暮らしている少女、湯浅比呂美ちゃん。
眞一郎くんの紡ぐ言葉は続きます。
水彩画の中の少女『でも ぬぐった頬の柔らかな感覚を僕は知らなくて・・・』
その言葉にイメージされた水彩画が眞一郎くんの手で塗られて色を増してゆきます。
涙する大きい瞳を見続ける長い髪の少女(色を増していく彩色の描写は良い感じです)
「こんなんじゃねぇ」
しかし、それは眞一郎くんのイメージするものではありませんでした。
「もっと優しい絵が描きたいな・・・」
絵本作家を目指す眞一郎くんは優しい少年なのですね。
ここで第1話のタイトル「私・・・涙、あげちゃったから」って出るのですが、タイトルの配置、書体の選択といいスタッフの皆さまは丁寧な細やかな仕事をされていますね。

普段の日常の中にも特別に感じるときはあるものです。眞一郎くんは夕食を取るために1階に下りてきます。
大きい家の居間に続く廊下を通る途中で店先が見えます。
そこに一緒に暮らす少女、比呂美ちゃんが何やら店のパソコンを操作していました(帳簿の整理だったんですね)
魅力的な美少女の比呂美ちゃんに眞一郎くんは見入ってしまいます。
その何気ない雰囲気の中にある彼女の存在感と、その唇と、少し憂いを感じる瞳に。
やがて比呂美ちゃんが眞一郎くんに気づきます。
「何やってるの?」
「人手足りないみたいだから・・・」
「ああ、そう」
気の利いた言葉も見つからずに眞一郎くんは相づちを打つだけです(苦笑)
「飯、食わないのか?」
せめてもの気遣いに眞一郎くんは夕食の事を聞きますが比呂美ちゃんはがんばり屋さんです。
「これ、終わってから・・・」
実際のところは引き取られた身の比呂美ちゃん、少しでも仲上の家を手伝えればと思っているのでしょう。
でも、彼女はどことなく元気がなく、微笑んでいてもそれは本心ではないようです。
それに眞一郎くんと同い年でありながら彼女はどこかしらに遠慮のようなものが見えます。
絵本作家を目指すだけあって好感のある少年です。「ああ、そう」
眞一郎くんボキャブラリが足りません(笑)
比呂美ちゃんが残りの仕事を始めたために会話を続けることも出来ず、会話のネタも見つからず眞一郎くんはその場を退場します。
「『ああ、そう』じゃないってぇの!何カッコつけてんだよ!!」
本当は一つ屋根の下で暮らしていて好意を寄せている比呂美ちゃんともう少し話がしたかったのですが眞一郎くん、自分のヘタレ加減にやり場のない怒りを感じてしまいます。
しかも、眞一郎くん、自分のヘタレ具合に悶絶しているところを店員に見られて「屈伸運動」って誤魔化すあたりはさわやかに情けなかったですね(笑)

常に波紋の中心にいるお母さんさて、お母さんが夕食の準備をしている居間に眞一郎くんが入ってきます。
「あの子は?」
「帳簿付けてた」
「いっぺんに済ませてくれないと食器が片付かないのに、もぅ」
「そんな言い方ないだろ、家のこと手伝ってくれてんだからさ」
「おまえもあの子の味方なのね」
このお母さん比呂美ちゃんを快く思っていないようです。
理由は今ひとつわかりませんが、比呂美ちゃんが家にいて暗い表情である理由の一端はここにあるのでしょう。

君は誰だ?夕食後、眞一郎くんはまた自分の創作する世界に入っていきます。
『どこかに、天使がいて 君の涙を集めてくれればいい そして、その涙で首飾りを作って 木に飾るんだ』
広がるイメージ。
眞一郎くんの心に中に大樹が現れます。
その木のそばに青い服を着た人物が立っていました。
画面ではぼんやりとして顔は見えませんでしたが、眞一郎くんはその顔をハッキリとイメージしていました。
「はっ!」
没入した世界から戻ってきた眞一郎くんはその事に戸惑いながらも優しい物語と絵を目指して描いていました。
『きらきら光る、涙の木・・・』

彼女にとって学校は心の拠所なのかもしれません。翌朝。
「行ってきまーす」
前夜に見た静かな雰囲気とうって変わって比呂美ちゃんの登校は元気いっぱいでした。
友だちがたくさんいる学校が楽しいのかな?
眞一郎くんはその姿にちょっとビックリしながらも自分も急いで学校に行かなきゃいけないことを思い出してあわてて学校に向かうのでした。
シーンは変わり、学校にて体育の時間です。
男子は懸垂を女子は校内のトラックを走っていました。
意外に体育会系な比呂美ちゃんここで比呂美ちゃんが意外に体力があることがわかります。
「うわぁ、比呂美信じられない!」
「おっそいよ、周回遅れ」
トラックを何周もしているうちにクラスメイトを追い抜いて周回遅れにしちゃったんですね。
「何でそんなに体力あんの?」
「鍛え方が違うもん」
よくよく設定を見てみるとバスケットボール部に所属しているんですね(そういやOPでもバスケしてましたね)

腐女子の皆さまに見つかりませんように…(笑)ふとそんな元気そうな比呂美ちゃんを見ている眞一郎くんを羽交い締めにするクラスメイトが現れます。
「眞一郎エロイぞおまえ」
野伏三代吉くんです。
二人がじゃれあっているうちに遠くで「きゃっ」っと声が聞こえてきます。
転んだのか立ちくらみをしたのか比呂美ちゃんがうずくまっていました。
でも、大事なく立ち上がった比呂美ちゃんは心配して集まるクラスメイトの女の子たちに笑顔を見せていました。
三代吉くん曰く、
君はパーフェクトを演じているの?「湯浅さんっていいよなぁ、こういかにも優等生って感じで。かといって鼻にかけたこともなくてパーフェクトじゃねぇ?」
これは三代吉くんを含めた他の男子生徒の視線でしょう。
三代吉くんは続けます。
「おまえアホじゃねぇの?一緒に暮らしてるってぇのによ。俺だったらぁ、一緒に登校して、着替えのぞいて『きゃ、エッチぃ』と言われてさぁ」
青少年の妄想はたくましくなる一方です(笑)
しかし、ここで眞一郎くんは最終兵器を持ち出します。
「愛ちゃんに言いつけっぞぉ」
「んあぁ!」
愛ちゃんとは安藤愛子ちゃん、眞一郎くんの一つ年上の幼なじみであり三代吉くんの彼女なんですね。
彼女の名前を出されては三代吉くん、妄想はストップですね(笑)

僕は天使を見つけた。実は眞一郎くん、結構怒っていました。
比呂美ちゃんの境遇、彼女への自分の淡い想い。
(知らぬ事とは申せ)それを冗談交じりに言われては感情も怒気をはらむと言うものです。
そんな眞一郎くん、教室に戻る途中で学校裏の木の方から歌声が聞こえてきて、その歌声に吸い寄せられるように木のそばに行きます。
そこに運命的な出会いがあるとも知らずに・・・。
歌声は確かに聞こえるのに、その歌声の主が見えない。
しばらく見回して眞一郎くんはその歌声が木の上から聞こえてくることに気がつきます。
この天使との出会いが眞一郎くんの運命を変えるそこにいたのは・・・まさしく自分の思い描いた天使でした。
先に言葉を発したのはその"天使"でした。
「そこのあなた、勝手に見ないで」
「べ、べつに・・・」
むろん、本物の天使ではなく、同じ学校に通う女生徒でした。
そんな制服のスカートをはいている女の子を下から見上げるのは何ともよろしくない状況です(笑)
もっともその天使さんは下からのぞかれている事よりも自分の大切な"仕事"を見られていることに怒りを覚えているようでした。
わたし、翼がないの「あなた!」
「まだ何かあんのかよぉ!」
呼び止められて怒り任せに返事した眞一郎くん。
でも、まばゆい木漏れ日の中に神々しく浮かぶ"天使"の姿に言葉を奪われます。
そして、その"天使"は意外なことを言います。
「降りられなくなっちゃったの」
なんとも無計画な天使さんです(笑)
「うわっ!!」
その翼のない天使は眞一郎くんの意思を確認しないままに彼の上に飛び降ります。
危機を脱して息は荒いものの満足げな表情の彼女の手の中には、小さい木の実がありました。

天使は翼がありませんでした。

たのむ、君の名前の正しい漢字を教えて(笑)乃絵ちゃん、楽しそうです。
いきなりこの子キャラ変わっちゃったよ(笑)その木の実は女の子のお気に入りの黒い羽のニワトリに食べさせてあげるエサでした。
「ニワトリのエサ取ってたのか」
「天空の食事」
「天空・・・の?」
「この子、空を飛びたいのにこんなところに閉じこめられて可哀想だから。最も高いところにある食事あげてるの」
眞一郎くんが呆れかえっているとその女の子は少々険悪な表情で隣の白いニワトリを威嚇し始めます。
「しっ、しっ!」
まぁ、言葉の通じないニワトリのこと、その女の子の威嚇も何のその、その『天空の食事』をちょっと横取りしていました。
眞一郎くんは女の子の行動を訝かしがります。
「そいつにはやらないのか?」
「だってこの子は飛ぼうとしないニワトリだもの」
「どうしてそんなことわかるんだ?」
少々電波な雰囲気に入りつつも(苦笑)眞一郎くんは疑問を口にします。
しかし、会話を続ければ続けるほどにその不思議な女のとの運命の糸が絡み合うことを知らずに・・・。
「わかるの。そして、あなたはこっちの方」
オレって・・・コイツ並み?(苦笑)
マジで呪いをかけられる5秒前つまり、眞一郎くんは飛べない、飛ぶ意志のないニワトリと同格に言われてしまいます。
夢を持っていて、その夢に向かって羽ばたきたいと思っている眞一郎くんはこの言葉に動揺します。
「飛ぼうとしない」
「待て!初めてしゃべったお前にオレの何がわかる?」
「ツバは飛ぶのね」
激高する眞一郎くんをその女の子は軽くあしらいます。
しかし、眞一郎くんも負けてはいません。
「ああぁ~、確かにオレにもわかる気がするわぁ。お前は何か飛べそうだもんな」
「ええ」
呪いは自分に返って来るものです。その女の子の頭に手をかざし、
「頭、軽そうだもんな」
眞一郎くんは気がついていませんでした。
今自分が意識なく運命のスイッチを入れてしまったことを。
その言葉に怒り心頭の女の子は眞一郎くんを呪います。
「あなたに不幸が訪れますように!」
「はぁ?」
冗談半分だった眞一郎くんはその女の子の激高に半ば唖然とします。
そして、立ち去っていく女の子のかけたその呪いが本物であったことを後で知ることになります。

この辺りはギャグアニメっぽいです。休み時間、三代吉くんがその電波な雰囲気を放っていた女の子のことを教えてくれます。
そん女の子の名前は石動乃絵ちゃん。転校生でした。
しかし、眞一郎くんが戸惑っていたように彼女の不思議な雰囲気はそれなりに校内では有名で、ヤバい噂も広まっていました。
・地底人とメル友(電波が届くの?)
・口笛吹くとピンクの象を召還できる(いっぺん見せて(笑))
もちろんそれは変に広まった噂でしょうけど、眞一郎くんは三代吉くんに乃絵ちゃんに呪われたことを教えます。
それって男として嫌すぎ(笑)「呪われた」
「・・・ヤバいぜそれ」
「なに?」
「石動乃絵必殺奥義"悲劇を呼ぶお呪い"・・・『小さくなりますように』って呪われてマジ使いものにならなくなったヤツがいるらしい」
眞一郎くん、男として少し恐怖を感じたのでした(笑)
それにしてもどういうシチュエーションで乃絵ちゃんにそんな呪いをかけられたのか聞いてみたい気もします。
あ、そんなことをしたらそれこそ『小さくなりますように』って呪われちゃいますね(苦笑)
触らぬ神に祟りなし、ってか?

期待と不安の手紙はまだ来ない。さて、眞一郎くんは帰宅します。
家の郵便受けをのぞきますが、期待していたものは届いていませんでした。
「はぁ・・・」
ふと、眞一郎くんはお父さんの仕事場をのぞきます。
お父さんは眞一郎くんが来たことに気づかないのかタンクの計器を一心に見ていました。
ここで眞一郎くんのモノローグが始まります。
それは一緒に暮らす少女、湯浅比呂美ちゃんのことでした。
比呂美ちゃんのご両親が亡くなり、そのご両親の知り合いだった眞一郎くんのお父さんが比呂美ちゃんを引き取ることになったのです。
それが去年のこと。
自分の運命に翻弄されて気持ちの置き所のない比呂美ちゃん品定めするように見つめるお母さんと、これから一緒に暮らすということでちょっと緊張気味の眞一郎くんの前に送迎の車から降りてきた比呂美ちゃんはただ元気なく、丁寧に頭を下げていました。
眞一郎くんにとって実は比呂美ちゃんは小学校からのクラスメイトでした。
幼なじみと言っていい関係でした。
学校で会う彼女はいつも笑顔で元気でした。
眞一郎くんはその笑顔が気になっていたのです(淡い想いかな)
しかし、これから一緒に暮らす、そう思って出迎えた彼女の表情はただ静かに、そして少し影を落としていました。
『気になっていたから・・・』
君の笑顔はどうすれば見れる?比呂美ちゃんへの煮え切らない想いが広がり始めたときに、その比呂美ちゃんが家に帰ってきました。
「お帰り」
「ただいま」
比呂美ちゃんは小さく返事して家に入っていきました
軽くなびく長い髪は本当に魅力的でした。
でも、今の彼女は眞一郎くんの淡い想いを向けるには少し距離がありました。
ふと眞一郎くんはは自分に向けられた不吉な言葉を思い出してします。
「あなたに不幸が訪れますように・・・」
その眞一郎くんの表情は、
『既にオレには不幸が訪れてるみたいだよ』
と言わんばかりでした。

愛ちゃんっていい奥さんになれそう・オレ、ラップならOKなんだけど(笑)
マジで疲れました~。その夜、眞一郎くんは近々執り行われるその地域の行事『むぎは踊り』(筆者註:正しい漢字がわかりません。ごめんなさい)の花形の練習でした。
同じ踊りを踊るまわりの人は腰、踏み込み、形、堂々としたものでしたが、肝心の眞一郎くんはまわりの人の踊りに合わせるので精一杯でした(苦笑)
その踊りの練習の後、三代吉くんの彼女であり幼なじみである安藤愛子ちゃんが看板娘のお店「今川焼き あいちゃん」で眞一郎くんはうまくならないむぎは踊りを嘆いていました(お店は「準備中」なので貸し切り状態)
ノロイ?ガンバの冒険?(ちゃいます(笑))「はぁ~」
「ほらほら、溜め息つくと"不幸"になるぞ」
あ、ここにも不幸の呪いがありました(笑)
「愛ちゃんまで人を呪うつもりかよぁ~」
って愛ちゃんは乃絵ちゃんの呪いのことは知らないってば、眞一郎くん(笑)
「はぁ~あ、踊りなんて好きでやってるわけじゃないのに」
「期待されてるんだよ」
愛ちゃんは軽く励まします。
そりゃ地元老舗造り酒屋の跡取りともなればこういう地域の行事の参加はもはや義務でしょうからね(苦笑)
これも愛情表現?(笑)「どこが、ちっともうまくないのにむぎは踊りの花形なんて、はなっから無理なんだよ。ったく、あんな家に生まれ・・・」
毎度聞かされている愚痴を眞一郎くんが言ってる途中で愛ちゃんは眞一郎くんの頭をわしづかみ、ぐりぐりしちゃいます(笑)
「あんたさぁ、抱えすぎなんだよ色々」
愛ちゃんは一つ年上として眞一郎くんを諭します。
言われてちょっと悔しい眞一郎くんは反撃に出ます。
これはこれであり!(笑)「偉そうだよなぁ一つ年上なだけで」
「一年てのは大きいよ。はいはいしてる赤ちゃんだってしゃべれるようになるじゃん」
そして、言ってはならない愛ちゃん最大の弱点を突いてきます。
「そういうセリフは足下のビールケース外してから言えば」
見れば確かに愛ちゃんの足下にはひっくり返したビールケースがありました。
愛ちゃんって身長が足りないからビールケースを足場にして店を切り盛りしていたんですね。
まぁ、それはそれで可愛いんだけど(笑)
あんたは鈍感すぎるんだよ。ちょっとここで微妙な間合いになります。
年頃の女の子と男の子が顔を近づけているんですから。
愛ちゃんは間近な眞一郎くんの顔に気持ちが微妙になり、その場をしのぐために眞一郎くんの頭をはたきます。
愛ちゃん、ちょっと頬が赤いですね☆
「人が心配してやってんのに、あんったは・・・」
っとその時愛ちゃんの彼氏、三代吉くんがやって来ます。
「三代吉、家の手伝いは終わった?」
「ああ」
「何にする?」
「のどが焼けるようなやつダブルで」
「はいはい・・・」
まだ居ても良かったんだよ。幸せそうな二人をちょっと羨ましく思いながら眞一郎くんは席を外します。
「あ、どうしたの?」
「帰るわ。邪魔しちゃ悪いし」
「ちょっと、そんな別に・・・」
三代吉くんは好きな彼女と二人っきりになれるので感謝していましたが、愛ちゃんは頬を赤らめたまま少し違う視線で帰る眞一郎くんを追っていました。
それはまるで戸惑いながらも恋する少女のような表情でした。

家が大事なお母さん。家に帰るとお母さんが甲斐甲斐しく眞一郎くんを出迎えていました。
「おかえりなさい」
「・・・・・」
「眞ちゃん、上着」
「いいよ」
「どうだった?」
「別に・・・」
お母さんにしてみれば地元の行事に息子が参加するのは家の跡取りとしての勤めであり、それを嬉しく思って出迎えてくれたのですが、眞一郎くんはかえってお母さんのその思いをうっとうしく思うんですね。
しかし、踊りの練習で汗をいっぱいかいた眞一郎くん、結構自分が汗臭いことに気がつきます。
よく見ると、このとき既に縞パンが見えてます(笑)シャワーでもあびっか、ってな感じでお風呂場のドアを開けると・・・イベントじゃなかった、ラッキー!じゃなかった、ハプニングが待っていました。
一つ屋根の下、若い男女が一緒に暮らすと必ず発生するイベント、じゃなくてラッキーなハプニングはヒロインが脱衣中(それもかなり脱いでいる)ときに主人公がうっかりドアを開けてしまうこと。
一般家庭のトイレには鍵はあってもお風呂場へのドアには案外鍵はついていなかったりします(付いてるのもあるそうですが)
初音ミクの影響がここにも!(笑)そんな訳で合法的に、
『ガラッ キャ!エッチ!! ご、ごめん!!!』
っと言う王道パターンがまたしても世襲されるのです(笑)
まぁ、解説はさておき、この「true tears」は静かな物語ですのでギャグ、コメディ路線には走りません。
ともかく、眞一郎くんがドアを開けると、そこには比呂美ちゃんがいたんですね。
脱ぎかけだったらしく慌てて取ったであろうバスタオルで前を隠していました。
あまりのことに彼女は驚き声を失っていました。
純情な眞一郎くん、あわててお風呂場から出ます。
そして、比呂美ちゃんに謝りますが、その声を遮るように小さく比呂美ちゃんも謝ります。
「ご、ごめん・・・」
「・・・ごめんなさい」
このか細い声の比呂美ちゃんのお詫びに驚きと戸惑いを隠せません。
「ど、どうして謝るんだよ。オレが勝手に見ちゃって、謝るのはオレで・・・なのに、どうしてそっちが・・・」
ただ、謝ることしかできない比呂美ちゃん「・・・ごめんなさい」
会話になりませんでした。
眞一郎くんが正論で謝っても、比呂美ちゃんはただ詫びるだけ。
眞一郎くんはその場を去ることしか、できませんでした。
ちなみにこの時の比呂美ちゃんって縞パンなんですね(キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!)
縞パンといえば、今や絶大な人気を誇る初音ミクに通じる重要アイテム(でもネギはありません(当たり前(笑)))
これって作品の性格上自主規制を課せられたスタッフたちの熱い想いが発露したと思うんですよね(笑)

オレには何が出来る?「きゃ、エッチ!」
自分お部屋に戻って三代吉くんが言ってた言葉を自分で言ってみますが、何か違います。
「はぁ、野伏じゃないけど、普通の反応はそうだよな『きゃ、エッチ』・・・」
普通の女の子の反応をしない、いや出来ない比呂美ちゃんの気持ちを眞一郎くんはわかっていました。
仲上家で比呂美ちゃんを預かっている。
でも、比呂美ちゃんは居候という感覚なのでしょうか、家にいるときはいつも小さく、縮こまっているんですね。
サービスカット♪フロントホックですか!
トサカがなかったら違う物体ですな(笑)肩身が狭い思いをしているようです。
眞一郎くんは少しわき上がった怒りも合わせて部屋にあったティッシュの箱を持ち出します。
ちょっと待て!深夜枠でそういう若気の至りをやっちまうのかい!、って思っていたら、眞一郎くんは想像以上に真面目な少年でした(笑)
彼はティッシュの箱に切り込みを入れ、さらに赤い色紙を切り抜き何かを作り始めていました。
そして、ティッシュの箱をベースに作ったのは、何とニワトリ・・・に見えるものでした(笑)

羨ましいけど、当たり前の雰囲気なんですね。翌朝、いつもの朝が来ていたはずでしたが、静かな波紋が始まっていました。
「おはよう」
「おはよう」
眞一郎くんが少し遅れて朝食の用意されている居間に来ると、新聞を読んでいるお父さんと食事を始めている比呂美ちゃんがいました。
いつものように茶碗を差し出すと当たり前のようにごはんをよそうために比呂美ちゃんが受け取っていました。
これが仲上家の朝の風景なのでしょうね。
眞一郎くんが新聞を読み続けるお父さんに視線を移しますが、お父さんは息子に声をかけるでもなく黙々と新聞を読み続けていました。
会話のない親子ですが、だからといって険悪な雰囲気もない穏やかな感じでした。
比呂美ちゃんもなかなか居たたまれないでしょうね。しかし、そのおだやかな雰囲気が突然壊れます。
「眞ちゃん、これ何?東京の出版社って」
居間に入るなり声をかけてきたお母さんが手にしていたのは一通の封筒でした。
「中、見たのか!」
眞一郎くんはお母さんからその封筒をひったくるように取ります。
「先に答えなさい!お父さんに隠れて何をしてるの!眞ちゃん、あなたはね・・・」
お母さんが言おうとしていた言葉は分かり切っていました。
それは聞きたくない言葉でした。
お母さんの言葉を振り切るように眞一郎くんは家を出ました。
眞一郎くんの一番の理解者かもしれないお父さん。「勝手に封を切ったのか」
ここで初めてお父さんが口を開きました。
「え?いえ、だって・・・」
さすがにお父さんに言われるとお母さんも少し言葉が濁ります。
「勝手に見るのか感心しないなぁ」
「そんな、眞ちゃんはこの仲上の・・・」
「眞一郎は眞一郎。仲上は関係ない」
仲上家の存続を大事とするお母さんでしたが、その主であるお父さんに言われてはお母さんも言い返す言葉も見つからず、半ば八つ当たりのように比呂美ちゃんを睨みます。
比呂美ちゃんはただお母さんの視線から目をそらす以外何も出来ませんでした。
ここで見えてきたのは、お父さんは入り婿なのかもしれませんね。
だから老舗の造り酒屋である家を守ることについての温度差があるんでしょうね。
それとひょっとしたらお母さんは眞一郎くんが外に目を向け始めたのは同い年の少女である比呂美ちゃんの影響と思っているのかもしれません。
比呂美ちゃんが家の中で小さくなっている大きな要因にこのお母さんの一念もあるようですね。

呪いキャンセルOK?(笑)乃絵ちゃん、もっとスカートを気にしなさい!(笑)
眞一郎くんは同じ学校に通う生徒たちが忙しそうに向かう道の真ん中で不幸の詰まった封筒の中身を読んでいました。
それは眞一郎くんの送った絵本への出版社からの回答で、今回は不採用とのことでした。
一生懸命に描いた絵本が採用されず、眞一郎くんの心境は不幸のどん底でした。
『あなたに不幸が訪れますように・・・』
またしても乃絵ちゃんの言葉が蘇ります。
そして、眞一郎くんは自分にその不幸の呪いをかけてくれた乃絵ちゃんを探します。
やはり、木の上にいました(笑)
「おい」
「わたし『おい』って名前じゃないの」
「石動乃絵。いいもんやるぞ。ああぁ!とってもいいもんだ。だから、アレ取り消してくれ!」
「アレって?」(ちんまり木の上に腰かけている乃絵ちゃんが可愛い)
「不幸になる呪い!」
乃絵ちゃんは答える代わりに両手を広げます。
眞一郎くんもその意味がわかりました。
彼は両手の荷物を降ろし、身構えます。
なんだか可愛い乃絵ちゃん