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2008年1月28日

●true tears 第4話「はい、ぱちぱちってして」(ロングレビュー・ネタバレ全開!)

どんな手料理になるやら(笑)

作品と言うもの4話ともなれば新鮮さも失われ中だるみも見えてきそうですが、「true tears」はそんなことはありませんでした。
やはり先の見えない青春群像としてのストーリー、魅力的な登場人物たちで「true tears」はわたしを魅了しています。
やはり「true tears」は良いですね。

今は気持ちの整理がつかないよさて、前回ラストでその場を誤魔化すために比呂美ちゃんが朋与ちゃんに言った小さな嘘、
「わたしが好きなのは螢川の4番」
その嘘は意外に大きな溝となって比呂美ちゃんと眞一郎くんの気持ちを分かちます。
あの比呂美ちゃんの一言の後、二人は思いがけず会ってしまい、そして意外にもいつもの暮らしを取り繕う様に二人は一緒に帰ります。
同じ道を二人は歩きますが、二人の心は交わることなくお互い遠い存在のようでした。
「去年かな、螢川との交流試合があったときに石動さん・・・っと4番とわたしが部の代表で何度かやりとりしているうちに・・・そのいいなって言うか憧れるようになって・・・」(比呂美ちゃん)
『君は・・・こんなにおしゃべりだった?』
今の君はいつもの君じゃない・・・比呂美ちゃん、君の何が嘘を言わせるの?
眞一郎くんの世界の構図がひっくり返ってしまったいつになくおしゃべりな比呂美ちゃんに眞一郎くんは違和感を感じていました。
まるで眞一郎くんの知らない別の人物のように見える比呂美ちゃんでした。
「わたしなんかじゃ、無理だと思うけど・・・」
『君は・・・僕の知っている君じゃない。僕の知らない世界では、君は何の枷もなく、花のように笑っていた』
眞一郎くんの心象風景である絵本の世界で、比呂美ちゃんは清々しく爽やかに微笑んでいました。
それは他でもない眞一郎くんがもたらすハズの笑顔でした。
でも、現実では比呂美ちゃんには好きな人がいて(と眞一郎くんは思いこんでいますが)既に比呂美ちゃんは眞一郎くんにとって少し遠い存在となってしまいました。

比呂美にあっても話し言葉が見つからないよ・・・翌朝、日曜日だったので眞一郎くんは朝寝していました。
寒さも深まってきた11月の朝でした。
眞一郎くんは比呂美ちゃんと会うのもおっくうになり逃げるように裏口から家を出ようとします。
その裏口では比呂美ちゃんが少しでも家のことを手伝おうとして裏口まわりを拭き掃除していました。
「おはよう」
置き所のない比呂美ちゃんへの気持ちから逃げようとして家を出ると思ったときに、その比呂美ちゃんに出会ってしまったのですから眞一郎くんは気勢をそがれたように返事をします。
「あぁ、おはよう」
ぎこちない雰囲気で出て行く眞一郎くんの背中に向けて比呂美ちゃんは、
「行ってらっしゃい」
っと送り出しますが、
「ぁ~、行ってきます」
ま、いっか(って訳にはいかないんだよ比呂美ちゃん)眞一郎くんどういっていいのかわからない風で生返事のように返して家を出て行きます。
でも、戸を閉める勢いは何かを切り離すかのように少し強い勢いでした。
それは比呂美ちゃんにとって眞一郎くんが自分を拒絶したように感じるものでした。
比呂美ちゃんは軽く苦笑いしますが、彼女は自分が何を言って、どう事態が変化しているのかわかっていないようでした。
ひょっとしたら全ての感情も思い出も封印した彼女でしたが、どこかで眞一郎くんとの絆の強さを信じていたように思えます。
しかし、この世界にいるのは自分たちだけではなく他の人もいる。
干渉もある。
人の心も変化していく。
眞一郎くんとの心のずれの大きさを知るのはもう少し後になってからになります。

11月の防波堤は寒いぞ比呂美ちゃんのいる家には居づらいし、さりとて行きたいところもない。
そんな訳で眞一郎くんは防波堤の上でゴロンとしていました。
運命の女神はそんな眞一郎くんを放っておきませんでした。
寝る訳ではありませんが、のんびり目を閉じていると影が落ちてきたので目を開けると、そこにはドアップで愛ちゃんの顔が突然ありました(笑)
「何やってんの?」
「うわぁ!!」
愛ちゃん、キスする気あったんじゃ?愛ちゃんこんなに近くにいたんです。
愛ちゃんの言葉そのものはのんびりとしたものですが、心の準備無しにドアップ愛ちゃんが現れたものですから眞一郎くん心臓バクバクものです(笑)
「常連のおじさんが足怪我しちゃってさぁ・・・」
「へぇ~」
愛ちゃんがここを通りかかったのは常連さんの代わりに配達をしてあげたんだそうです。
でも、愛ちゃんにとっては予想外の展開でホントは好きな眞一郎くんと二人っきりになれたのでほのかに嬉しそうです。
愛ちゃんのミニスカは心臓に悪いっス。嬉しいいっス(ってどっちよ(笑))あは、眞一郎と二人っきり☆
でも眞一郎くんはそれどころじゃないので生返事です。
付き合いの長い愛ちゃんはそれが無関心の生返事ではなく、眞一郎くんが意気消沈しているのを感じ取ります。
え!?「どうしたの?」
「愛ちゃんのせいだぞ・・・」
「なにが?」
「ぬか喜びさせるから・・・」
「あ・・・」
愛ちゃんはとっさに理解します。
眞一郎くんの意気消沈ぶり。そして、その原因も。
しばらく気まずい雰囲気が漂いますが、今は大好きな眞一郎くんと二人っきり。
そこで愛ちゃんは一案を巡らせます、って言うか某国大佐のセリフじゃありませんが「チャンスは最大限に生かす」ってなもんで、
「ねぇ、買物に付き合ってよ」
ぶっちゃけ合法的にデートのお誘いです(デートに合法も非合法もあるんかい?(笑))
「そんな気分じゃないって」
実際眞一郎くんは精神的にどん底状態。お買い物とかにいける気分じゃありません。
眞一郎、相当揺さぶられています(笑)よっしゃ!デートゲット!!
が、しかし、
「い~じゃん気晴らしにさぁ。行こうよ行こうよぉ~」
って愛ちゃん、眞一郎くんの肩をつかんで激しく物理的な揺さぶり攻撃を敢行します(笑)
「わかったわかった・・・」
このまま揺さぶられ続ければ三半規管と脳下垂体がヤバくなるので眞一郎くんお買い物OKしちゃいます(医学的にデタラメです(笑))
この時の愛ちゃんの小さなガッツポーズが可愛いんですよね。
3ヒロインの中で実のところ一番眞一郎くんに対して真っ直ぐに恋してるのは実は彼氏持ちの愛ちゃんなんですよね(秘めたる想いの強さは比呂美ちゃんが一番かもしれませんが)
ところがドッコイ愛ちゃんは恋するモード、眞一郎くんいつものモードなのでちょいと温度差があり、
「そうだな、こう言うときは三代吉のアホ面見るのもいいかもな」
愛ちゃんと二人きりで行く気はないんですね(眞一郎くんは信義的に真面目な人なんですね)
「三代吉?」
いや、それはマズイ・・・もう、どうでもいいからデートに付き合え!(笑)
愛ちゃん、彼氏の事はまったく意識の中になかったようです(やっぱり哀れな三代吉くん)
愛ちゃん、せっかくつかんだ事実上の眞一郎くんとのデートにどうしても行きたいものですから小さい嘘をつきます(その手前で少し悩んじゃったようですが(笑))
「あぁ~~~あ!あいつ今日用事があるって言ってた。そうそう」
「はぁ、だったら・・・」
眞一郎くんは3人で一緒に行動するというのがデフォルトでインプリティングされている様で(笑)行くのを止めようとしますが愛ちゃんは強引に、
「行こう!ほら、行こう行こう!」
「愛ちゃん!」
「早く早くぅ~」
引きずってちゃいました(笑)

ウキウキの愛ちゃんひょっとして眞一郎との二人っきりのデートって初めて?
もう、しっかりわたしを見なさい!二人の行った先は行った先は郊外型大型ショッピングモール(最近は地方都市でもこの手の施設のおかげで楽しいお買い物できますね)
「ねぇ、これどう?」
「はぁ~いいね」
「これは?」
「似合う似合う」
「こっちは?」
「いいかも」
二人が入ったのは洋服店。
愛ちゃんがしきりに手を代え品を代え自分に似合うか眞一郎くんに買物候補の洋服を見せます。
でも、眞一郎くんは気のない返事です。
そりゃ愛ちゃんは大好きな眞一郎くんと楽しいショッピングのつもりですが、眞一郎くん自身は幼なじみに買物に付き合わされている気分なのですから温度差は致し方ありません。
んが!(笑)「真剣に見てってば」
「オレの好みなんてどうだっていいじゃん」
愛ちゃんの真意に気がつかず返事をする眞一郎くんでしたが、彼は店の中のある服に目がとまります。
薄紫色の地味なセーター。
比呂美ちゃんが家で着ている普段着と似ています。
眞一郎くん、つい手にとって見てしまいます。
こう言うところにも彼の心ここにあらず、心は彼女の元に、って感じですね。
眞一郎の好みなら・・・(恋する乙女は健気です)「ええぇ!?そんな地味なの(が好みなの?)」
眞一郎くんは返事をしないまま店を出ようとします。
「どこに行くの?」
「トイレ」
眞一郎くんがトイレに行っちゃった後、愛ちゃんはちょっとだけ考えて、
「すいません、これ(ください)」
結局眞一郎くんが興味を示した薄紫色のセーターを買っていきました。
好きな人の好みに合わせたい。
今は許される恋じゃないけど、でも真っ直ぐに恋している愛ちゃんでした。

なんか胸焼け一直線な取り合わせです(笑)「じゃぁ~ん」
食堂コーナーで愛ちゃんは大奮発。
って言っても現役高校生の懐具合ですからラーメンとお好み焼きというリーズナブルでお腹いっぱいになるメニューを眞一郎くんにごちそうです。
「ほら食べて食べて。今日はわたしの、お・ご・り」
「いいの?」
この辺の愛ちゃんくるくる変わる表情が可愛いんですよね。
「もっち!なんかさあたしのせいだからさ」
「オレが勝手に勘違いしたんだ」
「眞一郎・・・」
今回はお詫びの気持ち眞一郎くん、それは勘違いだかんね!
true tearsはすれ違いのドラマです。
すれ違って改めて考えて自分の本当の気持ちに気がつく。
それが幾重にも重なって切ないけどきれいなリズムを奏でる。
true tearsって本当にきれいなドラマですね。
ってここで眞一郎くんは比呂美ちゃんの言った小さな嘘から始まった納得のいく大きな誤解を愛ちゃんに語り始めます。
「乃絵と友だちになりたがったのは乃絵の身近な男と親しくなりたいから。オレよりもっと乃絵に近い男がいた」
「そなんだ」
あたしにもチャンスはあるよねあ、こういう考えって失礼だよね。
ホントは食欲もないオレです。気落ちしている眞一郎くんと逆に愛ちゃんは一瞬だけ喜んでしまいますが、眞一郎くんの表情を見てすぐに表情が少し暗くなります。
「横恋慕している人の失恋 = 自分に恋のチャンスあり!」
って事になるのですが、好きな人が気落ちしているのも見たくないのもホント。
眞一郎くんは改めて今までのことを考えてちょっと気持ち的に落ち込んでしまいました。
「ま、まぁ、ほら、あれだよ、こう言うのってすぐには立ち直れないと思うけど、でもそのために"時間"ってのがあるんだから、いつかきっとさ、自然に、自然に忘れられる時が来るから。元気だしなって!あんたはあたしの弟みたいなもんだからそんな顔をしてると"お姉ちゃん"心配になっちゃうよ」
時間が経ったらあたしのことも見てよねナイフ一本いっとく?(激やば(笑))
愛ちゃんが親身に、でもいろいろな気持ちを織り交ぜながら励まして、ようやく眞一郎くんの顔に笑みが表れました。
「ほんっと偉そうだなぁ。三代吉とくっつけてやったのは誰だよ?」
「大きなお世話!」
「ジュースを買ってくるわ」
眞一郎くん立ち上がりそう言って席を外しました。
一人残った愛ちゃんは小声でつぶやきます。
君はそばの好意に気がつかないんだね。こんな可愛い人の・・・。
「ホント、大きなお世話だよ」
二つの恋の狭間で揺れ動き、押さえていたはずの眞一郎くんへの恋が強く大きくなって自分でもどうしようもなくなってしまっている愛ちゃん。
苦しい恋ですね。

さて、前回が露出が少ないと視聴者からの抗議があったわけではないはずなのに、今回は前後脈絡もなく突然比呂美ちゃんの入浴後の着衣シーンが始まります(!)
カットしてもストーリー的に問題ないシーンなだけにスタッフの皆さまのあつすぐる情熱と熱いリビドーを感じます(フロイト的解釈(笑))
乃絵ちゃんと同じ色です!(爆)実はちょっと胸が見えてます!フロントホックか確認できませんでした!(爆)
※自主規制で小さくして提供しております(笑)
まぁ、強いて言えば愛ちゃんが買った眞一郎くん好みの薄紫セーターの再確認カットとも言えますが(苦笑)
ちょうどその頃眞一郎くんも家に帰ってきます。
日は既に暮れています。
ずいぶん遅くまで出歩いていたようです。
廊下に出るとばったり比呂美ちゃんと会ってしまいます。
ターゲット確認!(全然ちゃいます)迎撃方法まるで無し(だからちゃうと言うに(笑))
「ん?」
「あ・・・」
根が正直な眞一郎くん、思わず困った表情になってしまいます。
「おかえりなさい」
「ただいま」
眞一郎くんは視線をそらしながら返事をし、2階の自分お部屋に行こうとします。
その眞一郎くんを比呂美ちゃんは引き留めます。
「あの・・・あの、もしかしてわたしのことを避けてたりする?」
さすがに無言で去るのはいけないと思ったのか眞一郎くんは比呂美ちゃんに向き直ります。
逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ・・・余所のネタ使っちゃダメだ(爆)あなたに言いたいことが沢山あるのになぜ言えないんだろ・・・
「ごめんね。あたしがその、ヘンな頼みとかしちゃったからかな?・・・ごめんなさい」
※眞一郎くんのセリフと重なるモノローグ部分は()に表記します。
「いや・・・(ダメだ)いやぁいいんだ。ただ、ちょっと驚いたって言うかさ(こんなこと言っちゃダメだ)4番と仲良くなりたいからその妹と友だちになりたいとか、そう言うのってオレなんかじゃ考えつかないし・・・」
この時の比呂美ちゃんは、
『違うの、違うの、そうじゃないの。わたしはあなたが・・・』
っと心の中で葛藤し、声なき声で叫んでいるように見えました。
「それだけじゃなくてわたしは・・・」
「いや、気にすることないって。オレが何つうかアホなだけで・・・(オレは君を)でもさ、だったら最初っからそう言ってくれりゃぁ良かったのに(オレは君を)何かズルイよなそう言うのって・・・」
もう比呂美ちゃんは我慢できませんでした。
モノローグとセリフが入れ替わってくれれば良かったのに・・・(笑)あたしどうしたらいいの?
あたし・・・「わたし・・・」
自分の言った小さな嘘が本当は好きな眞一郎くんとの間に溝を作ってしまったことに。
違う、本当は違うのに、本当の気持ちはここにあるのにそれが言えない、あまりのもどかしさに比呂美ちゃんは涙ぐんでしまいます。
「眞ちゃん?」
この会話が続けばどうなっていたか、それはわかりませんが、この会話を断ち切るようにお母さんが声をかけてきました。
「ちょっと話があるの、いい?」
お母さんの話はろくな事がない。恐らく今後の将来について話を詰めてくるに違いない。
眞ちゃん・・・あたしからは逃げられないわよ(恐)「眞ちゃん!」
眞一郎くんはそそくさと2階の部屋に戻ってしまいました。
息子から鬱陶しく思われてもお母さんは母親として愛情を持って接している。
それがうまく伝わらないもどかしさにお母さんは目を閉じて辛そうにしていました。
しかし、次の瞬間お母さんは"女"として比呂美ちゃんを見ていました。
軽くお辞儀をしてその場を去ろうとした比呂美ちゃんに感情を込めた一言をお母さんは比呂美ちゃんにぶつけます。
「その目、あなたの母親にそっくり」
比呂美ちゃんは最初こそいつもの哀しい顔でしたが、最後は怒りを帯びた表情になっていました。
比呂美ちゃんのお母さんの事は、眞一郎くんのお母さんも知っていて、この二人の間に絶望的なまでに深い感情的な溝を作ってしまった事のようですね。
おそらくは眞一郎くんのお父さんも関係しているのでしょう。
わたしは・・・負けませんわたしは何をして、何を言ってるのかしらね・・・
これが○□△ちゃんの抱き枕だったら!!(爆)比呂美ちゃんが何も言わず部屋に戻ったとき、眞一郎くんのお母さんは遠い目をしていました(過去を思い出していた?)
やっとお母さんが比呂美ちゃんを目の敵にしている理由が見えました(最初ホントに「キタ━━(゚∀゚)━━ッ!!」って思いましたよ(笑))
幼い頃から仲良しで、今は明確にお互い恋愛感情を持っているのにそれが出せない最大の足かせが自分たちの生まれる前にあったとは恐るべし「true tears」
シナリオの密度もまた凄いですね。
部屋に戻った眞一郎くんは叫んでいました。
心からあまりにも歯がゆい自分自身に怒りを覚えまくらに顔を押しつけ、もがくように叫んでいました。
「最低だ、オレ」
眞一郎くんは自分を責めました。

翌朝月曜日、学校はいつもと同じように始まりました。
「どうだよ、ほらここワックス代えたんだよなぁ~、立ち上がりが違うべ~。帰り、愛ちゃんとデートなんだよ。あっはは~。早く放課後になんねぇ~かな~」
朝っぱらから三代吉くんのおのろけです(幸せなやっちゃ)
「お前も昨日来りゃ良かったのに・・・」
ここでわたしは「うおっ!」って思っちゃいました。
昨日日曜日の愛ちゃんとのなし崩しデートは愛ちゃんの三代吉くんが用事かあるからといって嘘ついて二人っきりのデートになっちゃったんですよね。
愛ちゃんの待ち受け画像を見てんでしょ?とことん元気のない比呂美ちゃん
三代吉くんとの会話の途中で比呂美ちゃんが朝練だったのでしょうか遅めに教室に来ます。
比呂美ちゃんは元気がありません。
「あ・・・だから一緒にさ」
ここで愛ちゃんの想いがバレていきなし4話で愛ちゃんの眞一郎くんへの秘めた想いがこの破綻を機にドロドロの人間模様になるかな?って思ったんですが、うまく会話がかみ合わず事なきを得るんですよね。

結局この一日眞一郎くんは気持ちを切り替えることが出来ず悶々とした日を過ごしました。
帰り道、その眞一郎くんの脇をもの凄い赤い風がすり抜けていきます。
赤いコートを着た乃絵ちゃんでした(笑)
ずっと陰鬱な雰囲気だったのにここのBGMって鼓笛隊の音楽のように軽く可愛い音楽で気持ちがちょっと救われましたね。
んで、その乃絵ちゃんですが一旦眞一郎くんを追い抜いて凄い勢いでターン、眞一郎くんの眼前で停止したかと思えば、
オレ、まじブルー乃絵ちゃん、そんなに急いでどこへ行く(笑)
つっぱり攻撃?(笑)バファリン小児用!(ちゃう)
この子の行動を阻むものは何もないな(笑)「はい!今日の分」
っと手にしていたものを眞一郎くんに突きつけます。
・・・天空の食事、あの赤い実でした(苦笑)
『こいつの兄貴・・・』
比呂美ちゃんとの関係が崩れた原因が乃絵ちゃんの純お兄さんと思っていた眞一郎くんにとって乃絵ちゃんはいつもと違って見えました。
「ん?何かついてる?」
「いや・・・」
そう言って眞一郎くんその場を去ろうとしますが、
「待って!」
今度は乃絵ちゃん、眞一郎くんを押さえ込みにかかります(笑)
乃絵ちゃんって小柄なのになぜか「引き込み」「押さえ込み」などの決まり手がうまいんですよね(大相撲とちゃいます(笑))
「ナニすんだ!・・・」
待って!いいことしてあげる♪(爆)キスも出来る距離だけど、今は治療に専念するわ(爆)
乃絵ちゃん、眞一郎くんの両頬を軽く叩くように押さえてぐ~~~っとドアップに近づきます(えっとまわりには下校中の学生さんがわんさかいます(爆))
「わたしが映っている。鼻が大きくなっている」
その手から逃れるように顔を背けた眞一郎くんは意外なことを言います。
「涙集めてんだろ?おまえ。今ならやれるぞ涙。泣きそうだかんな、オレ」
涙が出なければこの悲しさも寂しさも消えるかもしれない。
眞一郎くんはそう思ったのかもそれませんね。
ボク、ふられたの・・・(これ正しいっスよね?(笑))もったいぶる男の子って許せない・・・
「どうして泣きそうなの?」
「教えない」
「気を引いておいて答えはないなんてひどいわ、そういうの」
「ああぁ、どうせオレはひどいよ」
そこまで言う!?乃絵ちゃんが嬉しそうなとき、それは不幸の前触れ(笑・・・えねぇ)
・・・・・ナニするの?「今のあなたの涙には価値はないわ。ヘボ涙。ドブ涙。ヘドロ涙。ゲロ涙」
・・・乃絵ちゃんヒドイよ(苦笑)
「ゲロっておまえ!」
「その涙、キレイにしてあげる」
「へ?」
眞一郎くん、かな~り不審な眼差しで乃絵ちゃんを見ていました。
あ~っとちなみにやっぱり下校中の学生たちが二人を遠巻きにしてみていました。
・・・もう完璧に二人は校内公認カップルですね(苦笑)

さて、来たところは近くの公園。
で、公園中央の噴水に乃絵ちゃんから押し込まれる格好で眞一郎くんは噴水に顔を突っ込んでいました。
「はい、ぱちぱちってして」
ってこれがタイトルの由来だったんですね。
それにしてもひどい仕打ちです(乃絵ちゃんにとっては真面目な対応のようですが(苦笑))「プールの消毒と同じよ」
って塩素も何も入っていない水質放置状態の噴水の水ってかな~りヤバかったりするんですよね。
乃絵ちゃんの手を振り払って眞一郎くんは常識人として反論します。
乃絵ちゃん意外に腕力あったりして細菌雑菌がどうしたって言うの!!
目が据わっている乃絵ちゃん精神的敗北状態の眞一郎くん(笑)
「おまえな!雑菌とか細菌とかそう言う心配ないのか!」
乃絵ちゃん、やおらドアップに近づき、何かもの凄く座った目つきで言います。
「眞一郎を蝕む菌の方がよっぽど強烈だわ。菌は菌で殺すの」
眞一郎くん、顔が引きつってます。
しかも精神的に負けてます(笑)
「はい☆」
「うえっ!?」
って事でまた噴水の水による殺菌作業が再開されたのでした(合掌ち~ん)

「くしょん!」
余計に水を浴びてしまったのか眞一郎くんがたがた震えています。
まぁ、やっぱり寒い11月ですからね(この作品世界では)
「はい、お疲れ様」
乃絵ちゃんは自分が来ていた赤いコートを眞一郎くんに掛けてあげます。
乃絵ちゃんは遊び半分じゃなくて彼女なりに眞一郎くんのタメにしてることなんですね(悪意がないだけにかえってマズイということもありますが(笑))
「(コートを掛けてくれたことに)こう言うのって普通男がしてやるもんじゃないか?」
冷たい奇行の後のあたたかい優しさ、それが乃絵ちゃんそれはおばあちゃんの形見・・・
その暖かさはおばあちゃんの暖かさだよ今はもういないけど、おばあちゃんを思い出すと嬉しいんだよ。
「寒いのは眞一郎でしょ?」
「ま、まぁ・・・」
それが乃絵ちゃんの考え方。
そして、眞一郎くんは乃絵ちゃんの(ヘンなクセはあるけど)優しさに触れてちょっと赤くなってます。
「でも、これ・・・お前にはちょっと大きいんじゃ?」
「おばあちゃんのなの」
「おばあちゃん?」
「うん、大好きな、大好きなおばあちゃん。あたしの涙を天空に持って行ってくれたおばあちゃん」
「涙を天空に・・・」

シーンは少し昔にさかのぼり、幼い頃の乃絵ちゃんがおばあちゃんのベッドの脇でだだをこねてました。
「やだやだ、おばあちゃんとおうちに帰る!」
「わがまま言うなって、乃絵」
純お兄さんを突き飛ばし、おばあちゃんのベッドにしがみつく乃絵ちゃん。
純お兄さんも大変そうです。
こういう時なんだけど、柔軟剤使った?(爆)ある意味、今の乃絵ちゃんを世に送り出してしまったおばあちゃん
そのベッドに顔を埋めて泣く乃絵ちゃんをおばあちゃんの手が優しく包みます。
「乃絵は本当に泣き虫だね。おばあちゃんはもうすぐお空に旅行に行くんだよ。」
「お空に?」
「そう。その時、着替えの洋服と一緒に乃絵の涙を持ってってあげようね」
「乃絵の涙?」
「そう、そしたら泣き虫乃絵はもう泣かないですむよ」
「そんなの嘘だよ!涙はあげたりもらったり出来ないよ」
幼いけど、今とあまり変わりない幼い頃の乃絵ちゃん(笑)涙の持ち逃げは禁止されてます!!(ってバカな(笑))
この純お兄さんの言葉って大切なたった一人の妹である乃絵ちゃんに嘘は言いたくない、そんな思いが言わせているのかもしれませんね。
「誰でもって訳じゃない。とっても、とっても大切な人の涙だけもらってあげることが出来るんだ」
おばあさんはそう言いながら乃絵ちゃんの頬を伝わる涙をぬぐってあげました。
「とっても、とっても大切な・・・それからわたしは泣けなくなったの。おばあちゃんが涙を持って行ってくれたから」
わたしの涙は・・・あの時に消えた・・・
幼い頃の乃絵ちゃんの瞳と、現在の瞳は変わらない輝きでした。
あの頃の気持ちを大切に持っている、それが乃絵ちゃんなんですね(この場合幼いという意味ではありません)
『子供の思いこみがそのまま暗示になったってヤツか・・・』
それが全てではありませんが、眞一郎くんは乃絵ちゃんの涙の意味を知りました。
「いつしかわたしも泣きたいと思うようになったの。そのためには誰かから涙をもらわなくちゃ。でも・・・」
「誰でもって訳じゃない」
「そ・・・わたしが大切だと思える選ばれし者の涙でなくちゃ。気高く、いつも上を見上げて、おばあちゃんの言う天空に近い存在の涙でなくちゃ」
わたしの欲しくなるいい涙を流してよオレちょっと役不足だけどね(笑)
「その候補がオレで、その前は雷轟丸って訳か・・・ニワトリの涙」
「わかった?そんなヘボ涙じゃダメなの」
「・・・わかった」
眞一郎くんは感受性の高い少年です。
この時の乃絵ちゃんの言葉は自分の涙集めよりも眞一郎くんを励ましている、そんな風に聞こえたと思います。
また、視線をそらしながらちょっぴり偉そうに言っている乃絵ちゃんも実際眞一郎くんを励ましていたと思います。
気がつけば、二人は自分たちの世界を静かに作り始めていました。

「どうする?やっぱカラオケ?」
待ちに待ってた放課後デート中の愛ちゃんと三代吉くんです。
「う~ん、気分じゃないかも」
「じゃ買物でも行くか」
「金欠なんだよねぇ、わたし」
「心配すんなって、稲刈りの手伝いしてさ、オレちょっぴり金持ち」
「いいよ、悪いし・・・」
でも、ちょ~っと二人の波長が合いません。
二二二( ^ω^)二⊃ ブーン乃絵ちゃんって愛ちゃんの好みなの?(爆)
ふと愛ちゃんが道路を挟んで反対側の歩道を仲良く歩く乃絵ちゃんと眞一郎くんを見かけます(乃絵ちゃんは「⊂二二二( ^ω^)二⊃ ブーン」してます(笑))
「はぁ~あれが例の石動乃絵だ」
「可愛い子・・・」
「なんだよ愛ちゃんのが可愛いって」
「ありがと・・・」
愛ちゃん可愛い・・・でも、それは君に向けた輝きではなかった
三代吉くんはいつになく輝きを増している愛ちゃんに惹かれてつい手を握ろうとします。
でも、この時の愛ちゃんは一番好きな人を見る眼差しで眞一郎くんを見ているんですね(三代吉かわいそう)
「!」
愛ちゃんビックリして身を離します。
「ご、ごめん!!」
三代吉くんも慌てて謝ります。
「ち、違う。ビックリして、こっちこそごめん」
このごめんって意味はちょっと違うと思うんですよね。
ごめん、ホントにごめん・・・いこ
今だけはあなたを見てあげるから・・・『わたしを大切にしてくれているあなたがいるのに、他の人を見てごめんね』
そう言う意味と思うんです。
でも、人を好きになる気持ちは止められません。
その狭間で揺れ動く愛ちゃんの気持ちでしたが、今は彼氏・三代吉くんを大事にしようと思いました。
信号が代わり始めたので愛ちゃんは三代吉くんの手を取って、
「いこ・・・」
歩き始めました。
愛ちゃんの手の温もりを感じて三代吉くん幸せ絶頂でした(この幸せはいつまで続くのかな・・・)

乃絵ちゃんと眞一郎くんはいつもの防波堤脇の道を歩いていました。
「あのね、仲良くなってあげてもいいわ」
「え?」
「湯浅比呂美」
乃絵ちゃんの突然の申し出に眞一郎くんはビックリです。
「あなたのヘボ涙の理由。どうせ彼女なんでしょ?」
「女の感ってやつか?」
「そうじゃないわ。真心の想像力よ」
真心とは失礼ながら乃絵ちゃんから出てくるとは思っていなかった意外な言葉でした。
あたしだって真心はあるわオレには・・・・・それがあったのか?
比呂美・・・君を救いたい
「真心の・・・」
「相手がどうして苦しんでいるのか、どうすれば救えるのか、真心で考えるの」
『真心・・・想像力・・・』
ふと眞一郎くんは比呂美ちゃんの事を思い出します。
『オレは、あいつが、いつも暗い顔して苦しんでると思ってた。俺が助けられるならって・・・なのに、好きな男が他にいるって知ったからって・・・』
眞一郎くんは君の大切な人なの?わけのわからん女と思っていたが・・・・・やっぱわからん(爆)
「あの子と仲良くなってあげてもいい。眞一郎が元気出るなら。」
『訳のわからん女だと思っていた・・・でも』
こうして眞一郎くんは乃絵ちゃんに向ける気持ちが「興味」から「好意」に変化していくのでしょうね。
人の優しさと好意が複雑に絡み合う、それが「true tears」の魅力なのでしょうね。
そこで乃絵ちゃんの知らない一面を知った眞一郎くん、ちょっと待遇改善を要求します(笑)
「じゃぁ天空の食事に関しても『真心の想像力』を働かしてくんないかな?」
「え?」
「ありゃ食えない」
「なぜ?」
「じゃ、お前が食ってみろよ」
「いいわ」
実は乃絵ちゃん、天空の食事を食べるのは初めてじゃ?キャラ変わっちゃったよぉ~
・・・・・青汁の方がまだマシだわ(笑)そう言うと、乃絵ちゃん、躊躇せずにポッケに入っていた天空の食事を一気にかみつぶします(うわぉ)
その表情も一気に苦虫を噛み潰したような表情になっちゃいます(笑)
その乃絵ちゃんの我慢している顔があまりに可愛くて眞一郎くんは噴きだしてしまいます。
「どうして笑うの?」
「・・・不細工な顔をしているから」
「ヒドイわ!」
乃絵ちゃんはちょっといい気はしなかったかもしれませんが、二人にとっては楽しい時間を過ごしたと思います(その証拠に乃絵ちゃんはこの時の話を純お兄さんに延々と語るんですからね(笑))

でも、乃絵ちゃんとの楽しい時間で眞一郎くんの気持ちが全て晴れたわけではありませんでした。
やはり悶々としながら家路についていました。
『比呂美をあきらめることが出来るのか?今はわからない・・・だけど』
カラスなぜ鳴くんだ!・・・・・カラスの勝手でしょ?(爆)幼い頃からあたためていた想い。
それは簡単に打ち消すことが出来ません。
だからといって彼女を奪い取る?
それも出来ない。
自分の想いはどうする?
それも打ち消せない。
どうすればいい?なにをすればいい?何をすれば本当にいいのかわからない・・・。
「何やってんだ!」
帰り道の電線に止まっているカラスたちに眞一郎くんは吠えます。
「何やってんだおまえら!何やってんだオレ!!」
八つ当たりをぶつけられたカラスたちは我関せずただ鳴くだけでした。
眞一郎くんはそれにさえも怒りを感じ吠え返していました(え?)

すっかり日も落ちた頃に眞一郎くんは家に帰ってきました。
真っ直ぐ家に入らず、なんとなく酒蔵に寄っていきました。
そこには熱心にタンクの具合を見ているお父さんがいました。
お父さんは振り返りもせず我が子と気づいて声を掛けてきました。
「どうなった?」
「え?」
「絵本」
「・・・」
オレにも昔は夢があったんだオヤジに励まされるなんて・・・
眞一郎くんは家業を継ぐ気もなく絵本に見せられていることを責められると思っていたようでした。
「今度、見せてくれ」
無骨なお父さんはそれだけ言って仕事に戻ってしまいました。
口数少ない親子のやりとりでしたが、これで十分でした。
眞一郎くんにとって居たたまれなくなっていた家にあって、唯一のあたたかい出来事でした。

どちらもなっている場所はそんなに高くないよこらこらスーパーで遊んじゃダメだよ(笑)
「ん~~~」
おっと乃絵ちゃん、スーパーでカボチャとトウモロコシを品定めしています。
「何やってんだ?」
純お兄さん妹の奇行にはなれているはずですが、普段ない行動にちょっと聞いてしまいます。
「カボチャとトウモロコシどちらが空高くなってるかしら?」
「乃絵、料理するつもりか?」
「ええ」
「珍しいな、おまえが」
「天空の食事、その2よ」
あたし、料理もするよ(味は保証できないけど(笑))何のかんのと言いつつ仲むつまじい兄妹です。
「例の"おんぶ男"か?」
そうか、純お兄さんが初めて眞一郎くんを見た時って乃絵ちゃんを背負っていたんですもんね。
「"おんぶ男"?なんだか妖怪みたい☆」
ちょっと乃絵ちゃんには受けてるみたいですね。
「これにしろ」
「サツマイモ?」
「ああ、空に近いぞ。強大な木のてっぺんにわっさわっさな」
さすがにこれは非がつく常識が常の乃絵ちゃんでもからかわれているはわかります。
「バカにしないで!」
さすがは乃絵ちゃんのお兄さん、乃絵ちゃんの扱いはうまいものです(笑)
さて、会計も済ませて帰るとき、いつものように純お兄さんは乃絵ちゃんにヘルメットをかぶせてやります。
いつもと違うのは、あの男、別名"おんぶ男"こと眞一郎くんの事ばかり乃絵ちゃんが話すのです。
眞一郎くんの事ばかり話す乃絵ちゃん・・・・・ん(無自覚な色気ですね)
「それでね、眞一郎は人のことブサイクって言うのよ」
「顔を上げて」
「わたし、そんなこと言われたの初めてよ」
「おばあちゃんだっていつも乃絵は可愛い可愛いって、でもね別に怒っている訳じゃないの。価値観は人それぞれだし、眞一郎はユニークなところが・・・」
純お兄さんにとって乃絵ちゃんは全てなのです。・・・でも。オレは、何を考えている?
純お兄さんは乃絵ちゃんの話の途中、一度はめようとしたヘルメットの固定具をはめ損ねます。
そして、その乃絵ちゃん首筋に触れようにたどり、すぐにヘルメットのベルトをセットします。
「さ、いくぞ」
「ん?ん・・・」
乃絵ちゃんはお兄さんの複雑な胸中を知らず、二人は仲良くバイクで家に帰りました。

・・・・・来ちゃった。この戸を開けると、何かが壊れてしまいそう・・・
その夜も深まったとき、眞一郎の部屋の前に比呂美ちゃんがいました。
部屋の灯りはついている、眞一郎くんは起きているはず。
誤解を解きたい。
本当の想いを打ち明けたい。
でも、それが出来ない。
部屋の戸を開けようとしますが、そこで手が止まってしまいました。
最後の一歩が踏み出せない、比呂美ちゃんでした。
また、絵本を作ろう。オレの世界を。何もかも白くしてくれた天使・・・・・
石動乃絵眞一郎くんは改めて絵本作りに取りかかっていました。
乃絵ちゃんとの心の交流。
お父さんの励まし。
それが励みとなり、力となって眞一郎くんを創作の世界に呼び戻していました。
『天使が吹かせた赤い雪が 白い雪に変わって積もってゆく ひび割れた大地に 汚れた水に 積もって 積もって そこに広がるのは白い大地だ どこまでも どこまでも白い』
その絵本世界にイメージに降り立った天使は紛れもなく、乃絵ちゃんでした。
今は絵本のイメージとして乃絵ちゃんを天使と見ていますが、現実世界にて眞一郎くんがどう乃絵ちゃんを見ていくことになるのか、今後も楽しみですね。

「おっし!」
吐く息も真っ白な翌朝。
眞一郎くんは両頬を気合い入れで軽く叩きます。
心機一転の1日の始まりです。
洗面所に向かいますが、先に比呂美ちゃんが顔を洗っていました。
眞一郎くんってぼんやりさんって言うか注意力散漫です(笑)こういう朝の風景の比呂美ちゃんもいいですね。
しかし、まぁ、毎朝可愛い女の子と会える環境とは年頃の男の子としては辛抱たまらん環境ですなぁ~(羨ましいやら憎いやら殺意を感じるやらです(をぃをぃ(笑)))
洗面所でバッタリあって、やっぱここ最近の雰囲気で微妙な間があいちゃう二人です。
「おはよう」
「おはよう」
何か言わなきゃ、何か言わなくっちゃ眞一郎くん、手元を見ていません(それが悲劇・・・喜劇の始まり(笑))
「悪かったな。あんな言い方して。だから・・・」
眞一郎くん、歯磨き粉を歯ブラシに付けます。
でも、比呂美ちゃんがそばにいて注意力が散漫になっていました。
比呂美ちゃん、眞一郎くんの手元のあることに気がつきます。
「それ・・・」
「ん?」
「洗顔の・・・」
そう言う趣味なら別にいいんだけど(笑)・・・・・早く言って、お願いだから(笑)
比呂美ちゃんって発想が結構お茶目さんですね(笑)へ?・・・・・今なんて?
眞一郎くんが歯磨き粉と思って口にしたのは、洗顔フォームでした。
「うぐっ!」
訳のわからん味のものを口に含んで思いっきり吐きだして口をすすぐ眞一郎くんでしたが、なぜか比呂美ちゃんはヘンなことを口にします。
「・・・携帯」
そして自分お部屋に駆けていきました。
「・・・へ?」
戻ってきた比呂美ちゃんが手にしていたのは撮影モードの携帯電話でした。
で、眞一郎くんなぜか口に洗顔フォームを付けたままで爽やかに微笑みます。
撮影が終わった後、
「ありがとう」
「あの・・・どうして写真?」
「マンガとかではよく見るけど、本物は珍しいから・・・」
これもあなたとの思い出の写真だよ。何かめっちゃ爽やかな眞一郎くん(笑)
だめ、もう我慢できない!久しぶりに彼女の笑顔を見た
これがいいきっかけになればいいけど・・・比呂美ちゃんは我慢しきれず吹きだしてしまいます。
それに壺に入ったのかしばらく笑いが止まりませんでした。
「だからって撮ることはないだろ?」
「その割にいい笑顔だった」
「そりゃカメラを向けられりゃさぁ」
『オレにも、オレにも、比呂美を笑わせることが出来るんだ』
比呂美ちゃんの笑顔を取り戻したいと思っていた眞一郎くんが久しぶりに見た、比呂美ちゃんの笑顔でした。
ただ、このシーンは微妙だったな、って感じます。
それは二人の関係がぎくしゃくしてから変化していなく、その場限りの一過性の出来事だからだったんです。
この事を眞一郎くんが喜びを感じたのであれば、それはある意味自分を殺して人の幸せを願う事に通じるからです。
眞一郎くんも比呂美ちゃんもまだお互いを真っ直ぐ見つめ合っていないんですからね。
おっと、この時撮った眞一郎くんの爽やかなドジ写真は比呂美ちゃんの宝物になるでしょうね。
ひょっとしたら携帯の待ち受け画像に使っちゃって朋与ちゃんに「眞一郎くんラブ」がバレちゃうかもしれませんね(笑)

そのままコンビニには入らないでください(笑)さて、ちょっといい気分のまま家を出るとある人物が眞一郎くんを待ちかまえていました。
バイクに乗った人物。
「見つけた」
「よ、4番・・・」
乃絵ちゃんのお兄さん、純お兄さんでした。
しかし、眞一郎くんにとっては恋敵の様な存在。
思わず年上なのに口調が荒くなってしまいます。
「どうしておまえがここに・・・」
「おまえ、初めて話すにしてはフレンドリーだな」
「え!?」
乃絵ちゃん以上に手強いかもこういう切り返しもなかなか出来ないものですね。
普通だったら「年上には敬語ってもんだろ?」とかちょっと荒っぽい言葉になるでしょうけど、でも純お兄さんの目的は違っていましたから穏やかな対応になっていたようです。
「初めまして、乃絵の兄の石動純です」
純お兄さんはバイクにまたがったままでしたが、丁寧に頭を下げます。
こうなっては眞一郎くんも真面目に返すしかありません。
「ほ、あ、初めまして仲上眞一郎です」
「知ってる」
このお兄さん、出来る(笑)
兄妹揃ってクセありすぎ(笑)『なんだこいつ、つ~か』
「似てますね、妹さんに」
「全然」
いい味出してるぞ、お兄さん(笑)
『つかめん。いや、いかんいかん、こいつのペースに巻き込まれるな』
「石動乃絵の兄上がうちになんか様でも・・・」
「頼みがある」
「は?」
「付き合ってやってくれ。乃絵と付き合ってやってくれ」

音速突破の瞬間!!(笑)

「・・・・・はいぃ~~~~~!?」
純お兄さんのお願いとは、お兄さん公認の乃絵ちゃんとの交際のお願いでありました。
眞一郎くんの驚きは音速おも凌駕する勢いでした(だってそういう風に見えますもん(笑))

さて、次回にて眞一郎くんのご両親と比呂美ちゃんのご両親との過去がわかるみたいですね。
若い頃のお母さんも可愛いけどお父さんが意外なくらいに爽やかです。
眼鏡がなかったら同一人物かわからなかったくらいですもん(笑)
でも、比呂美ちゃんのお母さんの顔は切り取られたか何か張られているようですね。
ここにももつれた恋愛感情があるようですね・・・。
父さんたちの青春時代愛情表現?(お兄さん公認だしね☆)
あたし達、うまく行かないね・・・それと大胆にも乃絵ちゃんが眞一郎くんにペロリアン攻撃をしますね(笑)
想定するに乃絵ちゃんが作ったカボチャ+トウモロコシ&サツマイモを使ったお弁当「天空の食事(その2)」を食べてて眞一郎くんの頬についたごはん粒を乃絵ちゃんがつままずにぺろっと食べちゃったって感じですね(眞一郎~、羨ましいぞぉ~、夜は月夜だけじゃないと思え~(爆))
それと気になったのは次回のタイトルはどうやら比呂美ちゃんのセリフみたいですね。
勘違いのままに乃絵ちゃんの純お兄さんとの仲を取り持とうとして愛ちゃんじゃないけど「大きなお世話」って思っちゃったのかもしれませんね。
人の気も知らずにってね。
ん~、次回も楽しみ楽しみ☆

2008年1月21日

●true tears 第3話 「どうなった? こないだの話」(ロングレビュー・ネタバレ全開!)

今回の話で愛ちゃんのポイントがアップしましたね☆

true tears視聴が週末の楽しみになり、「次のtrue tearsまであと3日・・・次のtrue tearsまであと2日・・・」などと日々数えるようになってしまいました(なんかちょっちアブないですね(笑))
さて、幻想的な眞一郎くんの心象風景でもある詩から始まったtrue tearsですが、最近では現実の少年少女たちの絡み合う想いのウェイトの方が大きくなってきてますね(ハチクロ化?(笑))

比呂美ちゃんが自分を出せなくなった理由ってなんでしょうね。前回、比呂美ちゃんと乃絵ちゃんとの間を取り持とうとしたことが残念な結果に終わります。
しかし、その事に含む比呂美ちゃんの感情は眞一郎くんが思っても見ないものでした。
「石動さんて凄いと思う。私、見抜かれちゃった」
眞一郎くんが理解しきれないその言葉を残して比呂美ちゃんは静かに自室に戻っていきました。
眞一郎くんは場の空気とでも申しましょうか、それとその意外な言葉に戸惑い比呂美ちゃんに声をかけることなく彼女を見送るだけでした。
比呂美ちゃんがの言葉、
「私、見抜かれちゃった」
は、しばらく眞一郎くんを悩ませることになります。
「『見抜かれた』って何を?」
翌日、学校に登校している途中でも眞一郎くんの頭からその言葉が離れませんでした。

ラブレター!・・・ではなかった眞一郎くん用のエサでした。
朋与ちゃんと話しているときの比呂美ちゃんって楽しそうです。今回眞一郎くんのこの表情多し(笑)
しかし、学校に来てみると比呂美ちゃんの言葉どころではない事態が眞一郎くんを待っていました(笑)
自分の下駄箱かに小さな包みが入れてありました。
ラブレターにしてはちょっと小さいその包みの中身は今は亡き雷轟丸の好物(だったかどうかはわかりませんが(笑))「天空の食事」つまり、例の小さい赤い実でした。
まぁ、一つくらいならいつもの乃絵ちゃんの奇行と思って流せまたのですが・・・。
自分のクラスに来てみるといつも通りのいい調子の三代吉くん、そして意外に(朋与ちゃん話をしてて)元気そうな比呂美ちゃんがいました。
自分の席について気がついたのは机の中にまたしても自分の下駄箱で見た小さな包みでした。
それを見た眞一郎くん、背筋に冷たいものが走ったのかかな~り顔が引きつっていました(笑)

「まったく・・・」
眞一郎くんは速攻その「天空の食事」の入った包みを処分!ってかゴミ箱に捨てました。
これでちょっと一安心、っと思っていましたが、
「眞一郎、英語の辞書貸してくれ」
「ああぁ、ロッカーに入ってるよ」
「じゃ、借りるぞ」
「!・・・ちょっと待て野伏!」
ロッカー!マジでヤバ!!それを見ちゃや~ん(爆)
後ろの女の子もしっかり演技してます☆これまた手前の女の子も演技してます☆
悲惨な現場ですが、女の子のよけ方がGOODです(笑)バッチ見られた!(笑)
眞一郎くんの嫌な予感は的中。眞一郎くんのロッカーの中にもあの包みがあって、それを不審そうに三代吉くんが開けようとしていました。
それを止めようと眞一郎くん、全力ダッシュで突っ込んじゃったものだから勢い止まらず結果、三代吉くんにタックルしてしまいました(笑)
教室内に響き渡る激しいクラッシュサウンド!(笑)
「何なんだよ・・・」
「いや、だから・・・」
むろん、眞一郎くんが秘密裏に処分しようとしていた包みの中身はさっきの衝突の勢いでぷちまかれちゃってクラスメイトに知られちゃう結果となりました。
骨折り損のくたびれ儲け、電波少女乃絵ちゃんの彼氏という地位を固めつつある眞一郎くんでした(笑)

「石動乃絵か?あの赤い実」
「ああ・・・」
帰り道の途中で相談するともなく三代吉くんとあの小さな包みの話になっていました。
しかし、三代吉くんは親身に相談に乗ってくれると言うより、それをネタにする方が楽しいご様子で、
「ん~、それは愛だな。『赤い実の数だけ愛してるぅ~』」
「どんどん呪われてる気がする」
「そっちかよ!」
三代吉くん、ちょっと不満そうです(笑)
「ん?」
「お?呪いの主」
目標発見!目標はなんだか・・・跳ねてます(笑)
って言うか君の口もなんだかヘンだよ(笑)結局乃絵ちゃんのペースにハマっている眞一郎くん。
って話をしているうちに下校の列の中に今日の話題の元凶、乃絵ちゃんを二人は見つけます。
乃絵ちゃん、何か嬉しいことでもあったのか歩くステップも軽そうです。
「先に帰っててくれ」
「おお、いいねぇ、放課後デート?」
「文句言うだけだ!」
眞一郎くんは足早に乃絵ちゃんを追いかけていきました。
「食われないように気をつけろよ!」
「ばっかやろう!」
三代吉くんの何気ない一言ですが、ちょっと印象に残るんですよね、この言葉。
だって眞一郎くんは何のかんのと言いつつ乃絵ちゃんに引き寄せられているんですから。
今はまだ恋愛感情じゃなく、気になる対象としてしか見ていないと思います。
でも、「気になる存在」というのが全ての始まりなんですよね。
だから、今の眞一郎くんは既に心の一部を乃絵ちゃんに"ぱくっ"ってされちゃってるようなものなんですよね(笑)

「あいつ、なんだよ」
乃絵ちゃんの軽いステップは止まることを知らず、追いかける眞一郎くんも当惑気味です。
乃絵ちゃんが角を曲がりました。
もちろん眞一郎くんも文句を言うためにその後を追いますが、その角を曲がったところで意外な光景を見ることになります。
乃絵ちゃんゴロニャンモード(笑)すみませんけど相手はお兄さんですよ。
ホント甘えんぼさんの乃絵ちゃんですね。眞一郎くん、かなりショックの模様です!(実況中継風(笑))
乃絵ちゃんが見知らぬ年上の男子学生(別学校。制服が違います)と仲むつまじいところを見せていたんですね(腕にすりすりしてます)
やがて乃絵ちゃんとその男子学生は仲良くバイクに二人乗りして帰っていきました。
その男子生徒は前回登場し、あられもない格好の乃絵ちゃんが抱きついた人物でしょう。
眞一郎くんはただ呆然とその場に立ちつくしていました。
ここは眞一郎くんと一緒に視聴者(特に乃絵ちゃんファン)も不安になるシーンですね(苦笑)

ところ変わって「今川焼き あいちゃん」(「準備中」です)
三代吉くん、開口一番、
「あ~いちゃん☆」
愛しの彼女に逢えて嬉しいのはわかりますが、ノリが軽すぎるのは否定でけまへん(笑)
「あれ、眞一郎は?」
「あとから来るって。ん、何作ってるの?」
「公民館に持って行く差し入れ」
某社のター坊?(笑)今回は愛ちゃんの可愛い表情が多いのです☆
カウンターには所狭しと美味しそうなお稲荷やおにぎりのお重が並んでいます。
で、愛ちゃんがただいま作業中なのが煮物料理(富山名物?)
「めっちゃ美味そうじゃん!あ~ん、あいい」(恐らく最後は「味見」と言った模様です(笑))
「何それ?」
まぁ、彼氏彼女の間柄ですから愛ちゃんちょっぴり恥ずかしそうに彼氏の口に運ぶ里芋(よね?)を選んでいました。

オレは何のため息をついてるんだ?その頃、「今川焼き あいちゃん」に向かっている眞一郎くんはため息をついてしまいました。
もちろん、さっきの乃絵ちゃんの彼氏との仲むつまじいところを見てしまったせいです。
『何でオレがため息をついてるんだ?』
って今の自分に戸惑いつつも「はぁ」っとまたしてもため息をつく眞一郎くん。
もちろん1回目と2回目のため息の意味は違いますが、ぶっちゃけ乃絵ちゃんを他の男に取られたことがショックなんですね。
思い描いた天使にそっくりの少女、石動乃絵。
そして二人だけの秘密。二人だけの感情。
余人を交えぬ二人だけの世界がそこにはあったのです。
それがこうもあっさりと崩れてしまった。
『なんだかなぁ~』
そして、乃絵ちゃんに対する想いを否定しながらもそれにショックを受けている自分に戸惑い気味の眞一郎くんでした。

眞一郎くん「今川焼き あいちゃん」に入ってみると、親友のカップルがこれまた仲むつまじいところでした(笑)
さっきの味見の続きで大口を開けた三代吉くんに愛ちゃんがお芋を口に運ぼうとしていました。
「「あ”」」
端から見るとバカップルっぽいのですが(笑)
ちょっと見料理の試食には見えません(笑)何やってんの?(笑)
熱くても愛ちゃんの手料理を完食する三代吉くんの健気さ「・・・何やってんだおまえら」
思わぬ眞一郎くんの登場に愛ちゃん手元がゆるみ、まだほくほくと言うよりガッツリ熱いお芋が三代吉くんの口に落下。
「ふぁっちぁ!!」
しかし、三代吉くんは身もだえしながらも愛しの彼女の料理を完食するのでありました(これも愛だね(笑))
「ただの味見・・・ほら」
熱いお芋に悪戦苦闘している彼氏を完璧にほっといて愛ちゃん眞一郎くんにも味見に付き合うように促します(三代吉哀れ(笑))
「早くぅ~」
愛ちゃん、ちょっぴり頬を染めて、その声はまるで彼氏に甘える彼女のような雰囲気でした(って言うか愛ちゃんの心の中ではそうなんでしょうけど)
あたしの手料理美味しいよ(愛情がこもってるからね☆)やっぱバカっぽい(笑)
恋する乙女、全開モード!落ちちゃいました(残念)
それで腹こわしたら食品衛生法にひっかかっぞ!(笑)眞一郎くんはなんだか妙なことに付き合わせられているような感覚で愛ちゃんの前に言って大口を開けます。
「・・・もっと近くに」
眞一郎くんを間近で見ている愛ちゃんは既に料理をあげると言うより、彼氏(眞一郎くん)との距離を縮めるような雰囲気になっていました。
どうも眞一郎くんはお芋にばっかりに目がいって愛ちゃんの表情に艶があることにまったく気がついていないようでした(まったくこれだから最近の主人公ってヤツぁ(笑))
で、今度は愛ちゃん間近な眞一郎くんに見入ってしまい、これまたお芋をカウンターに落っことしてしまいます。
それをすかさず速攻で拾い食いする三代吉くん。愛ちゃんも眞一郎くんもちょっと引きますが(笑)
あたしは誰を好きになればいいのかな?「飲み物出すね」
せっかく眞一郎くんに料理を食べさせようとしていたことが失敗に終わり、ちょっと気落ちしちゃいます。
「お前落ちたものを食うのが好きだなぁ」
ちなみに前科は眞一郎くんの箸から滑り落ちたお母さんご謹製の卵焼き(笑)
「オレ、愛ちゃんの料理なら床に落ちたのだって食ってやるぜ」
前回は地面に落ちた卵焼きを食ったでしょ!
とは言え、三代吉くんに取っては愛故に至極当然の行動なのですね。
「そのうち腹壊すぞ」
「愛ちゃんの料理で死ぬなら本望だ!」
三代吉くんの想いの強さに戸惑ったのか、保冷庫からコーラを取り出す愛ちゃんの手が一瞬止まってしまいました。
しかし、健気に愛ちゃんを想い続けている三代吉くんですが、その彼女の心の中に、自分がどれくらいの大きさでいるのか三代吉くんが知ってしまったとき、彼はどう思うのでしょうね・・・。

ニワトリの代わりは辛いよ(笑)愛ちゃんの出してくれたコーラで眞一郎くんと三代吉くんは談笑モードです。
「石動乃絵に彼氏?それマジかよ」
「あぁ」
「じゃ、なんでお前にちょっかい出すんだよ」
「あいつはオレを雷轟丸の代わりにしようとしているだけなんだ」
「雷轟丸ぅ?」
「裏庭にいたニワトリ・・・そいつ死んじゃったんだ」
親友である三代吉くんに真実を話す眞一郎くんでしたが、言うにはばかる内容なだけに眞一郎くんちょっと顔が青いです(笑)
オレニワトリ用のいいエサ知ってるぜ。謹んでお断りさせていただきます(笑)
愛ちゃんって生活感のある魅力があるんですよね。三代吉くん、ちょっと考えを巡らせてから嬉しそうに言っちゃいます。
「もしかしてあの赤い実は・・・」
「そいつのエサ」
眞一郎くん、かな~り自嘲気味です。
「お前は餌付けされたニワトリか」
「まだされていない!」
嘘嘘嘘、眞一郎くん精神的には既に乃絵ちゃんに餌付けされてますもん(爆)
「眞一郎、時間だよ」
「やっべ!オレも家に帰らないと!」
愛ちゃんに促されて三代吉くんは自宅に戻り、愛ちゃんと眞一郎くんは公民館まで麦端踊りの練習に向かいました。

「遅れちゃったね。近道しよ」
「あぁ」
愛ちゃんと眞一郎くんは公民館までの近道に通り道にある神社の境内を抜けていきます。愛ちゃん、さっき自分で作った結構重たい差し入れの料理を持っていました。
やはり二人が歩くと頭一つ分眞一郎くんが愛ちゃんより大きいことがわかります(カップルとしてはバランスはいいんじゃないかな?)
神社に入る石段の途中で愛ちゃんはいきなり足を止めます。
そりゃ気になるよ。今回愛ちゃんってころころ表情が変わるんですよね☆
やっぱりね・・・。「どうした?」
「どうなった?こないだの話」
「はぁ?」
「比呂美ちゃんの話」
「聞いてたのか?」
「聞こえてたの!」
眞一郎くんはため息混じりに話し始めます(それにしても眞一郎くんはため息をつくシーンが多いです(笑))
「はぁ~、それがさぁ・・・乃絵と友だちになりたいと言ってたのにさ」
「ホントは、違っていたとか」
「うん、らしい」
神社の境内を近道しながら二人の会話は続きます。
この眞一郎くんとの会話は愛ちゃんにとってとても大切な事を意識して再確認してしまうことになります・・・。

「・・・わかるような気がする」
「え?」
「どうしてそんなこと言ったのか」
「おぃ」
「でも教えない」
「おぃ、なんだよそれ!」
愛ちゃんだってか弱い女性なのですから。ご、ごめん。
眞一郎くんの心の中に残ったしこりの様なわだかまり。
それを「教えない」っと言われて眞一郎くんはつい荒っぽく愛ちゃんの腕を掴んじゃいます。
「痛いよ」
「ごめん!つい・・・」
眞一郎くんお詫び代わりに、
「荷物重いだろ?持つよ」
愛ちゃんは眞一郎くんの申し出に返事をする代わりに独り言の様に自分の思うことを語り始めます。
「人って誰かを好きになるとその人にもっと近寄りたいって思うよね。もっともっとその人に。でも、それがかなわないとき、その人の近くにいる誰かのそばに・・・!!」
人の想いをたどっていた愛ちゃんでしたが、自分の想いに気づくとは・・・。
この愛ちゃん可愛い☆この足はキックのための足でした(爆)
比呂美ちゃんの気持ちをたどって語り続けた愛ちゃんが、モヤモヤとしていた自分の気持ちにハッキリと気がついた瞬間でした。
しかたがないとは言えここでちょっと二人の会話がズレが出ちゃいます。
眞一郎くんは自分のことを、愛ちゃんは自分の想いを。
「誰かって?」
愛ちゃんは自分が本当に好きな人、眞一郎くんを睨みます(この睨んだ恋する少女の愛ちゃんの可愛いこと)
ホントは愛ちゃんは無茶かもしれないけど「誰か?」って問いかけは自分にして欲しかったと思うんですよね。
でも、鈍感な眞一郎くんはあくまで自分にまつわる「誰か」の事を聞いてしまいます。
だから、昔から知ってて、鈍感で、自分の想いに気が付いてくれなくて、恥ずかしくて、なんでこんなやつを好きになってしまったのかいろんな思いが自分の中で交錯して、最後に頭に来て愛ちゃん眞一郎くんの向こうずねを蹴り飛ばしてしまいます。
も~あたし大変!オレも大変です(笑)
愛ちゃんは鈍感眞一郎くんに言い放ちます。
「あんたみたいなヤツを好きになった女の子は、大変だよ!」
「い~てて、いてて・・・」
眞一郎くん、しばらく蹴り飛ばされた足でその場を飛び跳ねる事になっちゃったとさ(笑)

さすがにこの表情は・・・(笑)さて、どうやら愛ちゃん手料理の麦端踊りの差し入れ、及び眞一郎くんは無事に練習開会場である公民館にたどり着いたようです(笑)
踊りの練習のために着替えながら眞一郎くんはさきほどの愛ちゃんの言葉を思い返していました。
その途中で見えた彼女の表情や雰囲気、愛ちゃん自身の想いに気づかないまま。
『例えば、比呂美が誰かを好きになって、その誰かに近づきたくって乃絵にそばに・・・誰かって誰だよ?乃絵のそばにいる男って、オレとか?まさかな・・・でも、他にいないし・・・マジで?いやそんな訳・・・でも、もしかして・・・』
ここで眞一郎くんはある結論に達します。
『比呂美はオレのことが好きなんだ!』
眞一郎くんは比呂美ちゃんに対して好意、と言うよりぶっちゃけ好きなわけであり、その彼女も自分のことが好きでいてくれるなんてこれほど嬉しいことはない。
そう思った眞一郎くん、思わず笑みが口元からこぼれてしまいました。
ビフォーアフター(笑)
ただ、その薄ら笑いを浮かべた眞一郎くんを麦端踊りの関係者が見れば『仲上の坊ちゃん、何かおかしいぞ』としか映らなかったのは無理からぬ事ではありますが(笑)
しかし、麦端踊りの練習が始まったものの、
「坊ちゃん、もっと腰を落として!」
「は、はい!」
麦端踊りは一向にうまくはなりませんでした(笑)

まだ笑っとるんかい!(笑)練習も終わり、眞一郎くんは自宅に帰ってきます。
しかし、眞一郎くん、あの薄ら笑いが止まっていません。
端から見てかなりおかしい。
とは言え、好きな女の子が自分のことを好きでいてくれるというのはやっぱり嬉しいものですけどね。
で、店の従業員から、
「なんか、嬉しそうですよ」
って言われて返した言い訳は、
「顔の運動だよ」
何ですかそりゃ?(笑)
「幸せは微笑みから、そして微笑むにはまず顔の筋肉を鍛えることから」とでも言うのでしょうか?(笑)
まぁ、それはそれとして店の従業員さん、素直に眞一郎くんの言うことを聞いて顔を動かすのはいいんですが、顔の筋肉がつっちゃったのはご愛敬でしょう(笑)

すっげぇやな予感。家に帰ってみると廊下でお母さんが比呂美ちゃんに何やら話をしていました。
「ただいま」
「お帰り」
眞一郎くんは二人の雰囲気から良くないことを察して二人の会話に割り込みます。
「どこか行くの?」
見ると足下に丁寧に風呂敷で包まれたお酒が置いてありました。
「急ぎなのよ。網元のおじさんにお祝い用のお酒をね」
つまり、お母さんはその配達を比呂美ちゃんにさせようとしていたのです。
「そんなの明日でいいじゃん。もう遅いし」
「今日届ける約束なの」
夜の夜中に女の子に配達をさせるとは・・・。比呂美にこんなことさせるなんて・・・。
オレ、持って行くよ。これ以上雰囲気が悪くなるのも嫌ですし、自分なりに行かなければならないと思っていた比呂美ちゃんは会話を打ち切る意味も含めてお酒を持っていこうとします。
「じゃ、わたし・・・」
しかし、比呂美ちゃんにこんな用事を言いつけるお母さんに怒りを覚え眞一郎くんはさっさとお酒を持ってってしまいました。
「眞一郎!」
「(比呂美ちゃんに) 行くぞ」
お母さんは非難する様に声をかけますが眞一郎くんは比呂美ちゃんに声をかけて配達に行ってしまいました。
眞一郎くんの後を付いていく比呂美ちゃんを疎ましく睨んでいたお母さんでした。
入れ替わる様にお父さんが現れました。
「どうした?二人で出て行ったぞ」
「おじさんのところへ、届け物ですよ。眞ちゃんまで行かなくていいのに・・・」
どうもこのお母さん、何かに付け比呂美ちゃんを良く思っていないんですよね。
「まぁ、眞一郎に頼めば良かっただろうに」
「どうして眞ちゃんに・・・」
「どうして比呂美に・・・比呂美はもううちの子なんだ。眞一郎と同じように」
「あたしの子じゃありません」
「おい」
ホントにいいお父さんなんですよね。ホントに厄介なお母さんですよね(苦笑)
さすがにこのお母さんの言葉は過ぎる言葉と思いお父さんは声をかけますがお母さんは言い放って部屋の戸を閉めてしまいました。
お母さんが比呂美ちゃんを毛嫌いする理由が全て見えた訳じゃありませんが「我が子ではない」の一言はお母さんの内側で抱えている一念の一端なのでしょう。
それも含めた一念はこの家にて比呂美ちゃんが居たたまれなくなり、眞一郎くんには疎ましく思われ、最後にはお父さんとの仲までおかしくなっている。
眞一郎くんのお母さんは、自分の一念から離れることの出来ない感情的な女性ですね。

何となくいい雰囲気ですよね。何のかんのと言いつつも、気がつけば比呂美ちゃんと二人でちょっとした散歩の様になってしまったお酒の配達。
二人は防波堤沿いの道を歩いていました(乃絵ちゃんが眞一郎くんに自分の秘密を明かした場所でもあります)
「来ることないのに」
自分で行こうと思っていた矢先に思わぬ眞一郎くんと一緒に行くことになり戸惑う比呂美ちゃんでしたが、悪い気分ではなかったはずです。
「この道暗くて危ないし、それに酒瓶重いだろ?」
ちょっと照れも入ってると思いますが自分を好きになってくれている女の子には優しくしたいですからね。
「お前、あんまり気を使うなよ。使用人じゃないんだから」
「お世話になってるから」
あくまで優等生的な返事でした。
ふと、眞一郎くんは幼い頃の思い出を思い出します。
オレにとってあのことはいい思い出なんだぜ。それは封印の中の思い出よ・・・。
「あぁ、この道歩いたよな?祭りん時お前はぐれちゃって、わんわん泣いてさ」
「覚えてないわ」
それは大切な思い出であり、封印された思い出でもありました。
顔を上げた比呂美ちゃんの表情には何かに気がついた雰囲気はありましたが、それを押し流す様に忘れたこととしていました。
「そっか」
比呂美ちゃん、さりげに眞一郎くんをコントロール(笑)眞一郎くんにとっては思い出深いことだったみたいですが、この時の眞一郎くんは話すきっかけとして昔話をしていたみたいです。
「あの、昨日の話なんだけど『見抜かれちゃったって』・・・あの」
この昨日からずっと引っかかっていた疑問を比呂美ちゃんに向けます。
「ありがとう」
「え?」
「本当はこの道怖かったから・・・」
「そ、そっか。そうだよな」
しかし、この場面では比呂美ちゃんが一枚上手でした(苦笑)
どうも眞一郎くんは女性に手玉に取られるようです。
でも、その女性たちのハートを掴んで離さない『天然ジゴロ系』の傾向もありますが(笑)

幼い頃の比呂美ちゃん。かわいすぐる(笑)時はさかのぼり、今眞一郎くんと比呂美ちゃんが立っていた場所で、幼い日の比呂美ちゃんが迷子になっていました。
一緒にお祭りに来ていたはずの眞一郎くんの姿が見えません。
不安の陰が幼い比呂美ちゃんにのしかかってきます。
たまらず比呂美ちゃんは駆け出します。
駆けだした勢いで下駄が脱げてしまいますが、それにもかまわず、寂しさと不安から逃げ出す様に比呂美ちゃんは駆けていきます。
祭りの灯りを目印に竹林を走り抜けていきます。
「置いてかないで、置いてかないで眞一郎くん」
泣きながら眞一郎くんの姿を探す比呂美ちゃん(可愛いっス)
その比呂美ちゃんの前に白い影が突然現れます。
ビックリ顔の比呂美ちゃんも可愛いです。・・・うずくまって泣き出しちゃいました。
「あぁ!!」
比呂美ちゃんを驚かそうとイタズラ心を出した幼い頃の眞一郎くんでした。
比呂美ちゃんはビックリしてその場にうずくまってしまいました。
眞一郎くんは大笑いしますが、比呂美ちゃんの雰囲気がおかしいことに気がつきます。
見れば右足は下駄を履いておらず、ここまで走ってきたことを示す様に右足は泥だらけでした。
どうしたの?痛々しい比呂美ちゃんの右足。
竹林の土道を走ってきたに違いない。
比呂美ちゃんは怖かったに違いない。彼女は声を押し殺して泣いている。
意を決して眞一郎くんは比呂美ちゃんの下駄を探しに行こうとします。
しかし、それを止める手がありました。
他でもない比呂美ちゃんでした。
え?何かつかんでる!?・・・行かないで。置いてかないで。
彼女が望んだのは自分の下駄を見つけることではない。それを眞一郎くんに見つけてもらうことではない。
比呂美ちゃんが望んだのは、眞一郎くんと一緒にいることでした。
幼い眞一郎くんはそのまま比呂美ちゃんと一緒にお祭りに行くことにしました。
でも、彼女の下駄は右足の分がない。
それで自分も右足の下駄を脱いで比呂美ちゃんとおあいこにしました。
そして、今度ははぐれない様に比呂美ちゃんと眞一郎くんは手をつないでいました(どちらかというと比呂美ちゃんの方が"ぎゅっ"って握りしめている感じですね)
このぐらいの年頃だと男の子と女の子が仲良く手をつないでいたらからかわれるのが常ですから眞一郎くんはちょっと微妙な表情です。
今夜はこれははかない。二人仲良くお祭りへ。
離さないから。ちょっと、恥ずかしいよな。
わたしは嬉しいよ。それは封印された思い出。
でも、比呂美ちゃんは恥ずかしそうにはしていましたが、とても嬉しそうでした。
そばから離れないで、自分と同じように片足の下駄を脱いでくれている。
一緒に歩いているだけで比呂美ちゃんは幸せいっぱいの様でした。
『全部封印したの。この家に暮らすって決まった時』
幼い頃の比呂美ちゃんの思い出は現在の比呂美ちゃんが思い返している思い出でした。
大切な幼い頃の思い出に思いを馳せる比呂美ちゃんの横顔は、少し気持ちの枷が外れているからでしょうか、本来の輝きを少し取り戻し、美しい横顔になっていました。
何が君を封印させたの?今も覚えてる、あの時の気持ちを・・・。
「・・・置いてかないで、か・・・」
比呂美ちゃんはあの時の思い出をしっかり覚えていて、あの時の気持ちさえもいまだに感じていました。

比呂美ちゃんはね、実は君の心の近くにいるんだよ。同じ頃、眞一郎くんは自室で悶々としていました。
実は比呂美ちゃんが大切にしていた思い出は、眞一郎くんにとってをも思い出深い出来事だったのです。
『覚えてないなんて、ショックだよなぁ。ま、一緒に歩ける様になっただけでも進歩だよ』
少しポジティブな眞一郎くんでした(笑)
そして、眞一郎くんはまた絵本の世界に入っていきます。
真っさらなページに新たにわき上がった思いを綴ります。
『僕は 君につかんで欲しくて 手を差し出した その時 雪が舞い降りてきた』
その雪は、赤い雪でした。
『赤い、赤 不思議な雪』
その赤い雪を手にしても、手の温もりで溶けることはありませんでした。
その雪は赤い粒でした。
赤い実をかじると苦いばかりか・・・ニワトリさんになっちゃいました(ヒドイ)
富山はやっぱり寒いよ。試しに口にしてみると、それはとても苦かった。
そんな不思議な雪を降らせる空を見上げているうちに、眞一郎くんは飛べないニワトリ・地べたになっていました(と、見えるだけですが)
「は!寒い!!」
眞一郎くん、寒さにたまらず布団に潜り込んじゃいました。
どうも眞一郎くんは創作中にうたた寝していただけの様でした。
でも、赤い実にニワトリという乃絵ちゃんキーワードが出てくるところ見ると乃絵ちゃんの「精神的餌付け作戦」は順調なようです(笑)

翌朝、寒さに震えながらちょっと早めに起きた眞一郎くんでしたが、比呂美ちゃんは既に着替え済みでした。
「ま、おはよう」
「ああぁ、もう、そんな時間だっけ?」
眞一郎くんちょっと焦ってます(笑)
今日のわたしはスコアラーだよ。よし、比呂美といい感じで会話が出来てる(苦笑)
「ううん、わたしは男バスの試合の準備があるから」
男バス?男子バスケットの略?そう言う略語があることをわたしは知りませんでした(ジェネレーションギャップかなぁ(苦笑))
「あぁ、そう」
「じゃ・・・」
「あぁ、あの・・・あのさ、時間があったら応援に行くよ」
「うん」
あたしやり過ぎかなぁ・・・。今まで少しわだかまりの様な雰囲気が晴れて、比呂美ちゃんと明るい会話が出来る様になっていい気分の眞一郎くんでしたが、
「おはよう」
お母さんが現れました(そりゃ一緒に暮らしていますから当然ですが)
「あぁ、オレもう少し寝るわ」
眞一郎くんはそう言うつもりはなかったと思うのですが、お母さんは眞一郎くんが自分を避けている様に思えた様で、少し考える表情になっていました。

さて、比呂美ちゃんが言っていた男バスの試合とは、眞一郎くんや比呂美ちゃんたちが通っている麦端高校と螢川高校との対抗試合でした。
「螢川の男バスか」(三代吉くん)
「お前どうする?」(眞一郎くん)
「特に用もねぇし、のぞいてみっかな?」
どうやら二人揃って帰宅部のようですね(笑)
でも、眞一郎くんには男バスの試合どころではない問題が発生していたのでした(笑)
お気楽帰宅部(笑)脇役もキッチリ可愛いtrue tearsですね☆
喜んでる三代吉くん and 青くなってる眞一郎くん(笑)「ねぇ、仲上くん。あれなぁに?中上君のでしょ」
「はぁ?なんだよ」
っと掃除中のクラスメイトの女の子に言われるままに自分のものといわれたものを見ると、それは例の赤い実「天空の食事」でした。
しかも、眞一郎くんのクラスを起点にして、
「すげぇ、ずうぅっと続いているぞ、これ」
だそうです(笑)
「あ・い・つぅ~」
「がんばれよぉ~」
って怒り心頭の眞一郎くんを送り出した三代吉くんでしたが、当事者がいなくなったことで、その赤い実の後始末は三代吉くんがさせられたことは想像に難くないですね(笑)

これまた可愛い脇役女生徒。延々と続く赤い実の粒の列を追いかける眞一郎くん。
「ナニ考えてんだよぉ~」
「なにコレ?」(女生徒A)
「さぁ」(女生徒B)
ちなみにですが、ここでただの通行人のとして女生徒が二人現れますが、こういう脇役キャラまでしっかり可愛く描かれているのがtrue tearsの手抜かり無い丁寧な仕事ぶりですね(P.A.WORKSの皆さま、GJです!)
ホント、このtrue tearsってOVAにしてもゴールデンタイムに放送してもいいくらいの高品質アニメです。
でも、比較的予算が少ないと言われる深夜枠において自由に辣腕を振るえる深夜枠だからこそこの丁寧な作品が生まれたのかもしれませんね。
さて、赤い実の列をたどってみれば、ゴールはやはり二人が出会ったあの木でした。
できれば柿の種にしろ!(笑)柿の種はコストがかかりすぎます。却下です(笑)
「石動乃絵!だから赤い実はいらないんだよ!」
乃絵ちゃんは相変わらず木の上で赤い実を摘んでいました。
「あなたが決める事じゃないわ」
かと言って乃絵ちゃんが決めるのもナンですよね(笑)
「あのさ、どういうつもりか知らないけど、あんまりオレに関わらない方がいいんじゃないか?彼氏、いるんだろ?オレ見たぜ。お前が一緒にいるとこ」
眞一郎くんちょっぴりジェラシーストーム彼氏?え~と誰のこと?
乃絵ちゃんは不思議そうに眞一郎くんを見ていました。
その表情から見るに「彼氏?誰のこと?」って言ってるみたいですね。
「だから、もう止めてくれ」
そう言って眞一郎くんは立ち去ろうとしますが、
乃絵ちゃん落下の瞬間(その1)乃絵ちゃん落下の瞬間(その2)乃絵ちゃん落下の瞬間(その3)
無謀少女「まって、降りられないの」
「自分で登ったんだろ?自分で降りろよ」
そして、乃絵ちゃんは自分から落ちていきました(え?)
「おい!」
凄い音がしたので慌てて乃絵ちゃんに駆け寄る眞一郎くんでしたが、ある意味この瞬間から乃絵ちゃんの術中にハマるわけですね(苦笑)
乃絵ちゃんは足を押さえながらちょっぴり苦笑いをしていました。
「ほら、立てよ」
眞一郎くんは乃絵ちゃんに優しく声をかけますが、いきなり腕を引っ張られます。
「うわっ!ナニすんだよ、おい!!」
まわりの木に囲まれて二人の姿が見えません・・・ナニしてるんでしょうね?(爆)

「す~ぐそこ~にアブラムシ~♪す~ぐそこ~の眞一郎の頭にアブラムシ~♪」
乃絵ちゃんの妙ちくりんなあの歌が学校の廊下に流れます。
そして、眞一郎くんのアップ。
何とも恥ずかしそうな微妙な表情です。
笑われてます。乃絵ちゃん楽しそう。
二人を見るとなんと眞一郎くんが乃絵ちゃんを背中に背負ってるんですね。
そして乃絵ちゃんの歌も相まって通り過ぎる女生徒から笑われる始末(眞一郎くん哀れ)
でも、乃絵ちゃんは楽しそうです(乃絵ちゃんにとって眞一郎くんって何なんでしょうね?)
眞一郎くん、初めて乃絵ちゃんを背中に背負ってついつぶやきます。
「お前、軽いな」
確信犯な乃絵ちゃん。これってですね、後々乃絵ちゃんに「また運んでよ。わたしって軽いんでしょ?」って言われちゃいそうですね(笑)
乃絵ちゃんは返事をする代わりに、
「あっち!」
ある方向を指さしました。
「あっちってお前、あっちがどこかわかってんのか?」
「あっち」
「お前本当に足痛いんだろうな?」
乃絵ちゃんが足が痛いのか痛くないのかはわかりませんが、眞一郎くんがパシリくんにされたのは間違いないですよね(笑)

ただいま男バスの試合中。その乃絵ちゃんがあっちといった場所は、今まさに麦端高校と螢川高校の男バス対抗試合が行なわれている真っ最中の体育館でした。
眞一郎くんは乃絵ちゃんを背負ったまま恐る恐る部外者のような雰囲気で体育館に入ってきます。
その二人に最初に気がついたのは三代吉くんでした(顔が引きつってます(笑))
次に気がついたのは今回の試合のスコアラーを務めている一番見られたくなかった比呂美ちゃんと朋与ちゃんでした。
ちなみにこの時の乃絵ちゃんの表情って言ったら「どう?羨ましい?」って言ってる感じですね。
お邪魔しますよ~。何やってんだ!(意外に常識人な三代吉くん)
どう、羨ましい?朋与ちゃんの方が表情豊かです。
しかし、今は試合中。
比呂美ちゃんと朋与ちゃんはすぐ視線を試合に戻します(バスケのスコアラーは忙しいのです)
そして、その中に光る選手がいました。
相手方螢川高校のエースの4番を持つ選手でした。
比呂美ちゃんはちょっとその選手に惹かれるものを感じていました。
螢川男バスエースでイケメンの乃絵ちゃんのお兄ちゃんの石動純(長っ!)ってぇ足は?
その選手こそ、眞一郎くんが乃絵ちゃんの彼氏と思っている人物でした。
「あいつ・・・」
「ここでいい」
乃絵ちゃんはそう言うと無理矢理眞一郎くんの背中から降りていきます。
「足!なに!?」
乃絵ちゃんは何事もなかったのように試合に駆け寄っていきました。
やっぱ眞一郎くんは純粋人力ハイヤーにされちゃったようですね(苦笑)

入れ替わりに三代吉くんが眞一郎くんに駆け寄ってきます。
「お前ナニやってんの?」
しかし、今の眞一郎くんの大事は乃絵ちゃんの彼氏のこと。
ちょっと表情が険しいですね(乃絵ちゃんを取られたことがショック?)
ここの間の良さ、絶妙です(笑)「あいつだよ。あの4番」
「あいつが乃絵の・・・」
ここで乃絵ちゃんの声がかぶります。
「お兄ちゃん!!」(乃絵ちゃんの声)
「お兄ちゃんだ」(眞一郎くん(笑))
「はぁ?」
「な?は?兄貴!?」
「がんばってー!!」
疑惑の人物は乃絵ちゃんのお兄さん、石動純でした。

試合は終わり、男子バスケットの選手は後片付けをしていました。
試合後、乃絵ちゃんは大好きなお兄さんやチームメイトと談笑していました。
普段の電波な行動からは想像も出来ないくらいにお兄さんに甘える可愛い乃絵ちゃんでした。
やっぱ先輩凄いっスね。うちのお兄ちゃん、一番うまいもん。ありがと、乃絵・・・って感じで勝手にセリフを付けてみました(笑)
「ほうほう、彼氏と勘違いね。ま、よくあることだよな」
「だよな」
「ってまず確かめろよ!」
「別にあいつに彼氏がいようがいまいが関係ねぇし」
「その割にホッとしてねぇ?」
三代吉くん、鋭すぎるツッコミです(笑)
「ばっか言え!!」
「だよな。お前には湯浅比呂美がいるし」
「勝手に決めんなよ!」
「言い訳しといた方がいいぞ」
「何を?」
「おぶってるとこ、バッチリ見られただろう。絶対誤解するぜ。あれ見たら」
言い訳しっかり考えとけよ。・・・・・やっぱ言い訳するわ(笑)
彼女である愛ちゃんの心の機微に気づかないでいる三代吉くんでしたが、一旦友人のこととなるとそつなく思いを巡らせることが出来る人でした。
「なんで、言い訳しなきゃいけないんだよ!」
しかし、眞一郎くん、
「先に帰ってくれ」
否定していた割には思いが素直に顔に出ちゃう人でした(笑)
眞一郎くんは比呂美ちゃんを探して体育館を出て行きました。

美しい朋与ちゃんのおみ足。朋与ちゃんって比呂美ちゃん以上に怒ってますね。
このままじゃダメだよ。比呂美ちゃんと朋与ちゃんは校舎脇のベンチで話をしていました。
「さっきの見た?何考えてんのかしらあのバ~カ」
朋与ちゃんは怒り心頭です(そりゃそ~です)
「わたしには関係ないもの」
比呂美ちゃんは本心を出さずに同じ事を繰り返し言うだけです。
さすがに事態が進行している中で朋与ちゃんは不安が広がります。
「ホントに?ねぇ、このままでいいの?ねぇ、比呂美、本当は仲上くんのことが好きなんじゃない?」
関係ありませんが、気のせいでしょうか?回を増すごとに朋与ちゃんが可愛くなってます(笑)
同じ頃、眞一郎くんは比呂美ちゃんに言う言い訳を考えつぶやきながら校内で彼女の姿を探していました。
無意識につぶやいているものだからすれ違う学生も不審な視線を向けてしまいます(笑)
一通り言い訳が完成して我に返ると、
『なんだよ!ホントになんかあるみたいじゃないかよ!やめた!やめた!やめた!やめた!やめた!!』
って言ってるそばで比呂美ちゃんを見つけてしまいます(運の悪い~やっちゃ(笑))
だんだん青春のドツボにはまっていく眞一郎くん(笑)こ、心の準備が!!
眞一郎くん、悪いことをしている訳じゃないのにとっさに近くの柱に身を隠してしまう悲しい性(さが)
比呂美ちゃんはまだ朋与ちゃんとさっきの話の続きをしていました。
ここで眞一郎くんは衝撃的な話を聞きます(ここでまた運命の歯車が動きますね。それとも狂う?)
「ホントよ。こんなことで朋与に嘘ついたりしない。わたしが好きなのは螢川の4番」
「そうなの」
朋与ちゃんは今ひとつ釈然としない感じでした。
「あたしには・・・」
一つの小さな嘘が、大きな誤解を生むことに・・・。もう、苦しい話はやめたいの・・・。
「うん、だから眞一郎くんの名前は出さないで」
本当のことを言って!、って朋与ちゃんは言おうとしていたのでしょうけど、比呂美ちゃんはやんわりと話を打ち切ります。
比呂美ちゃんは朋与ちゃんを残してその場を去ります。
ここでハッキリわかるのは比呂美ちゃんはとっさの思いつきで朋与ちゃんに嘘を言った。
これ以上眞一郎くんとの話に巻き込みたくないし、また話もしたくなかったでしょう。
しかし、このとっさの嘘は非常にマズイぐらいに話がかみ合ってしまうんですね。
愛ちゃんが言った、
『人って誰かを好きになるとその人にもっと近寄りたいって思うよね。もっともっとその人に。でも、それがかなわないとき、その人の近くにいる誰かのそばに・・・』
これを眞一郎くんではなく乃絵ちゃんの純お兄さんに置き換えても完璧に話が成り立つんですよね。
これは本当にマズイ状況ですね。
そして、比呂美ちゃんは教室に戻ろうとして柱を曲がったとき、いてはならない人と会ってしまいました。
なぜ、あなたがここに?今の話、嘘だろ?
眞一郎くんです。
比呂美ちゃんと眞一郎くんお互い大きな驚きと戸惑いを表情に浮かべ微動だにせずにお互いを見つめていました。
二人とももう少し大人で、もう少し自分に正直であればお互いの表情を見ただけで何に驚き、何が間違いで、何が本当かがわかったはずです。
それが出来ない不器用な、二人なんですね。

幼い頃の楽しい思い出。いやはやホント、ここまで微に入り細にいり丁寧なお仕事をされているとマジでこのtrue tearsに見入っちゃいます。
true tearsは3ヶ月全13話のお話なんですね。
予備知識無しに見て本当に自分好みの作風と理解し、また2話、3話と見て劣化しない作画の力量、出演者の演技力、的確な音楽今期これ以上の作品はないと思い、他の作品は見ていません(マジです)
その代わり週末の体力を全てこのtrue tearsに投入。
残り10話を絶対放棄することなく視聴、そしてレビューをまとめます。
このtrue tearsは本当にいい作品です。
だから、この良さを一人でも多くの人に伝えたい。
見えにくい、でもわたしが気がついた良い点を更にお伝えしたい。
そんな思いでこのレビューをまとめています。

ちょこっとtrue tearsに慣れてきたのか色々見えて来たことがあるんですよね。
まず、レビュー途中でも指摘しましたが、このtrue tearsって前後の背景キャラも極力演技をして動いているんですよね。
よく見ると、まわりが若干ぼけてます。眞一郎くんの三代吉くんへのタックル攻撃の脇にいて思わず立ち上がる女の子や「なにコレ?」「さぁ?」って言ってる女の子など「手抜き無し!」って言うより「手、入れすぎ!」って突っ込みたくなります(笑)
あと演出上レンズ効果も計算に入れられていますね。
中心以外のボケ加減もさることながら前後に移動するキャラのボケあしさえも被写界深度の距離に応じて調整している。
平面でなくまるで作品世界の中にカメラを運び込んだような演出、地味に凄すぎです(笑)

そうそう、次回予告の内容もなかなか混迷の度を深めているようですね。
「君はこんなにおしゃべりだった?」
「もしかして、わたしのこと避けてたりする?」
ううぅ、一時はいい感じになっていた比呂美ちゃんと眞一郎くんに距離が生まれているようです。
アップ攻撃・乃絵ちゃんこの羽、ニワトリの羽じゃないよ(爆)
それととどめ一発が、
「乃絵とつきやってやってくれ」
純お兄さんからの公認交際のお願いです(!)
眞一郎くん、かなりドツボにはまりつつあるようです(笑)
絵を見ると次回は乃絵ちゃんが活発に動くようですね。
眞一郎くんの両頬をぱっちん押さえてドアップ攻撃(愛情表現と言うよりおもちゃ扱い?(苦笑))
でも、可愛い女の子のドアップは眞一郎くんの心を揺り動かすようです。
それととうとう現れた天使・乃絵ちゃん。
眞一郎くんの絵本の世界の描写でしょうけど、ハッキリと乃絵ちゃんを天使として捉えてしまった眞一郎くんにどんな心境の変化が訪れたのでしょうか?
次回もホント楽しみです。

2008年1月16日

●お手軽なtrue tearsガイド「チューリップ新聞」

眞一郎くん目線の舞い落ちる天使・乃絵ちゃん(笑)

改めてtrue tears公式サイトをのぞくとここ数日間でも色々変化してますね。
15日まではトップ画面はお正月特別版ということでヒロイン3人の晴れやかな振り袖姿が眩しかったですね(16日現在は通常版に戻ってます。ヒロイン3人の振り袖イラストはスペシャルコーナーにお年玉壁紙プレゼントとして1月限定でアップされています)
そうそう、キャラ紹介に朋与ちゃん、眞一郎くんのお父さんとお母さんも紹介されていました。

スペシャルコーナーをのぞくとtrue tearsを楽しむための記事と書き下ろしイラストを掲載した「チューリップ新聞」なるものがアップされていたことに気がつきました。
この「チューリップ新聞」は13日からアップされていたんですね。ちょっと迂闊でした(苦笑)
上にその「チューリップ新聞」第1号の縮小イメージをアップしていますが、オリジナルデータはPDF形式でアップされています。
このPDF形式の「チューリップ新聞」を開くにはAdobe Readerが必要になります。
大抵のパソコンにAdobe Readerはあらかじめ入ってますから「PDFって何?」って言われる方も「チューリップ新聞」をダウンするかその場で開くだけで大体見れるはずです。

で、記念すべき「チューリップ新聞」第1号の内容は3話くらいまでのヒロイン3人や眞一郎くんの心情をわかりやすく解説してくれてます。
私がたくさんの言葉を費やして書いたものがこの新聞では実に簡潔にあっさり書かれていて身も蓋もない気分です(苦笑)
でも、ちょっとわかりにくかったかな?、って感じの登場人物たちの気持ちもしっかり書かれていてわかりやすいですよ。

それと今回の「チューリップ新聞」第1号の真ん中にはひらりと舞い降りる(舞い落ちる?)乃絵ちゃんが可愛く描かれています(眞一郎くん視点で描かれていますが、この直後「どは!」とかいって乃絵ちゃんを受け止めて崩れる眞一郎くんが目に浮かびます(笑))
こんな素敵なイラストと、ちょっとしたtrue tearsガイドが無償で見れますので皆さまも「チューリップ新聞」第1号を見てみてはいかがですか?

2008年1月13日

●true tears 第2話 「私…何がしたいの…」(ロングレビュー・ネタバレ全開)

もうあなたはわたしの世界の住人だよ

思っていた以上の良作であったtrue tearsに思いのほかレビューを描く手も軽くなりますが、この2話からぼちぼち物語の波乱の要素が見えてきましたね。
不安と期待が入り交じりますが、やはり丁寧な仕事ぶりが伺える本作品ですから、もう付いていくしかないですね(笑)

ちなみにナゾナゾでもクイズでもありません(笑)さて、冒頭はちょっとだけ前のお話のおさらいが出ますがすぐに本編に入ります。
『わたし、涙あげちゃったから』
乃絵ちゃんの眞一郎くんにとってはちょっと衝撃的な告白から物語は始まります。
「この話をするのは仲上眞一郎が初めて。話したからには信じてもらわなくちゃ」
「え?あ、うん、信じて・・・」
「何を?」
「え?」
乃絵ちゃんは眞一郎くんを鋭く質問をぶつけます。
「"涙"って、何?」
「だから哀しいときに・・・」
「そうじゃなくて涙って、何?」
眞一郎くんは根が真面目なものだから問われるままに答えてしまいます。
「ええと、眼球の洗浄と保湿のために涙腺から分泌される・・・」
「あなた、見込みある」
「ふぇ?」
・・・見る?(爆)電波な乃絵ちゃんから『見込みある』と微妙に意外な事を言われて眞一郎くんは戸惑いますが、乃絵ちゃんはマイペースでその場でかがむと襟元の中から何かを取り出そうとします。
「ん?」
「!?」
眞一郎くんは何気なくその行為を見ていたのですが、乃絵ちゃんがのぞき込む眞一郎くんに気がついたとき、眞一郎くん自身、女の子の襟元をのぞき込んでる事実に気がついちゃいます。
ぶっちゃけ女の子の服の中を襟元からのぞき込んでる構図なんですね。
エッチですね(爆)
もっとものんびりマイペースな乃絵ちゃん自身はそんなことは考えもしていないようですね(笑)
立ち上がった乃絵ちゃんの胸元には首飾りのように首から下げられた小瓶がありました。
中にはまだ何も入ってません。
わたしの使命。あなたの使命。「私には使命があるの。涙を取り戻さなくちゃいいけないの。そのためには、選ばれし者の涙が必要なの」
普通『選ばれし者』とか聞けばRPGのやり過ぎだとか、そもそも『使命』とか聞かされれば「オレ、用事思い出したんでこの辺で失礼するわ」って逃げ出すのがオチですが(笑)眞一郎くんにとって『涙』は重要なキーワード。
そして「涙を集める」と言う行為は眞一郎くんが自ら描いていた絵本の中の行為に他ならない。
自分の創作世界と現実世界で同じ事をしている少女に出会ったとき、眞一郎くんは現実的な拒否の姿勢ではなく、むしろ「同じものを見つけた」っと感慨の方が先に出たと思うんです。
そして、そのまま乃絵ちゃんのワールドに引き込まれていくんですね(苦笑)
乃絵ちゃんが自分を語った後、眞一郎くんを見る目は今までと違っていました。
何か、期待する眼差しでした(眞一郎くんはちょっと引いていましたが(笑))
ふふ、犠牲者めっけ(爆)雷轟丸の死は受け入れていた乃絵ちゃん
「あの、それもしかして・・・」
「雷轟丸は非業の死と遂げたけど、ちゃんと跡を継ぐ者を残してくれた。この事は二人の秘密ね」
ここでちょっと驚いたんですが、乃絵ちゃんはちゃんと雷轟丸は死んだという事実を受け入れていたんですね。
それはそれとして眞一郎くん、とうとうニワトリの後継者にされてしまいました(「早く人間扱いされた~い♪ ニワトリ人間♪」わかる人だけわかってくれ(笑))
「しゃべったらオレを頭から喰うってか?」
冗談交じりに眞一郎くんは言いますが乃絵ちゃんは答えません。ただ、眞一郎くんを見つめているだけです。
「何か言えよ」
少し間をおいて乃絵ちゃんは、
信じてくれる人を見つけた喜びかな?「あなたなら信じてくれるって思った」
「あのぉ・・・」
信じた訳じゃない。ただ、この展開に驚き戸惑っていただけの眞一郎くんでしたが二人の関係も物語も後戻りできない勢いのままに走り始めます。二人だけでなく、まわりの人も巻き込んで。
眞一郎くん、もう手遅れです(苦笑)
「明日学校で!」
不思議な雰囲気の少女、石動乃絵ちゃんはそう言って足早に元来た道を帰っていきました(帰り道逆だったの?)
「オレ、信じたの・・・か?」
戸惑う眞一郎くんを残して。

この家のごはんだけはいいのよね(比呂美ちゃん談(笑))その夜、眞一郎くんは家で夕食を食べていました。
生きていくためには食べなければなりませんが、その場が非常に緊張感を伴う仲上家の夕食。
っと言ってもお母さんが口を開かなければどうって事ない夕食ではありますが(苦笑)
「おかわり」
「はい。沢山食べてね眞ちゃん。今日のお米はいつもと違うのよ」
「うん」
こういう非常に日常的な地味さ加減がtrue tearsの味でありまして、いつもと違うお米並に美味しく味わっております(笑)
で、ここで初めてお父さんとの会話があります。
これが意外にも眞一郎くん、お父さんに対しては敬語なんですね(今時珍しい風景)
ちょっとぎくしゃくな親子の会話「で、どうなんだ。決めたのか?」
「まだです」
「最終志望校の提出日はいつだ?」
「今度聞いときます」
「そうか」
この親子、目線を合わせません。
お父さんが威厳がありすぎるのか、眞一郎くんが一方的に苦手意識を持っているのか、それとも何かをきっかけに一線が引かれたのかはわかりません。
でも、この親子、近づきたいのに近づけない不器用さを感じますね。
さて、ここで「雰囲気シェイカー」またはわかりやすく「雰囲気クラッシャー」のお母さんが波紋口撃してしまいます(別ジャンル作品みたい(笑))
この人、エンゲル係数高そう(笑)「そうだ眞ちゃん、昨日の話だけど・・・」
出版社からの返事の件ですね(眞一郎くんの進路にも関わる話ですからお母さんが悪いって訳じゃありませんけどね)
眞一郎くん、この場を逃げ出したい一心でもらった茶碗にお茶ぶっかけてもの凄い勢いでかっ込んでそそくさと逃げていきました。
「ごちそうさまでした!」
ここで絶妙なのがお父さん。
ホントは眞一郎くんが部屋を出るときにお母さんが「ちょっと待ちなさい眞ちゃん!」って声をかけると思うのですが、そのタイミングでお母さんに一言、
「お茶をくれ」
お父さん、息子の脱出を手助けしましたね(笑)

涙が流せないのは、辛いよな今日一日の思いと疲れを洗い流すために眞一郎くんはお風呂に入っていました(男のお風呂シーンはいらんがなぁ~(笑))
「大人げねぇなぁ、オレって。お袋に反対されなくたって元々不採用だったわけだし」
っとその時、お風呂につかる眞一郎くんの頬に天井に溜まっていたしずくが一滴、頬に落ち、涙のように流れていきます。
それがきっかけになって自分の将来やお母さんの事から眞一郎くんの思いは乃絵ちゃんの方に移ります。
「涙をあいつにやったら、オレはどうなる?やっぱ泣けなくなるのか?・・・どうでもいいけどな、そんなの」
今日の今日事とは言え、眞一郎くんにとって乃絵ちゃん小さからぬ存在になっているようですね。

あたし達、公認カップルだよ~☆(笑)さて、翌日学校にて真面目に授業を受けている眞一郎くんにちょっとビックリな展開が待っていました。
眞一郎くんは窓際の席。外からしっかり見える位置にいるんですね。
何となく外を見てみると体育の授業中である乃絵ちゃんが嬉しそうに手を振っているじゃないですか。
何事かとビックリするクラスメイトを放っておいて乃絵ちゃんは眞一郎くんを見つけた喜びを全身でアピールするように大きく手を振っているんですね。
『ヤッバー』って感じで真っ青になって無視を決め込む眞一郎くんでしたが、それをものともせずに乃絵ちゃんは手を振り続けるものですから後ろの席の三代吉くんや他のクラスメイト、そして比呂美ちゃんにまで気づかれ、それは勢いあまって全校生徒に知られるまでに発展してしまうのです(合掌チ~ン(笑))

そう言うネタはやめようよな(笑)お昼休み。
いつものように三代吉くんとお弁当で昼食です。
そのお弁当も愛妻弁当ならぬ(鬱陶しい)愛母弁当なんですね(苦笑)
「相変わらず場違いな弁当だなお前の弁当」
「欲しかったらいつでも交換してやるぞ」
眞一郎くん、思い切ったことを言いますね(笑)
「母の愛が振りかけられた弁当をそう易々と交換できるか。でも、そのデザートのバナナはもらってやる」
・・・へ?遠足ではおやつに入らないという伝説のデザートのバナナをフルサイズであのお母さんは付けてくれてるんですか!?(笑)
「バナナ一本弁当に付けてよこす母親っていったい・・・」
これをストレートな母の愛というのか、それとも歪んだ母の偏愛と見るべきか、微妙な感じです(笑)
で、三代吉くん予想できない「そう来たか!」ってなことを言います。
「気があるって事だろ」
三代吉くんのアブない一言で眞一郎くん動揺、箸でもっていた卵焼きを落としてしまいます。
しかし、その母の愛情のたっぷり詰まった地べたに落ちた卵焼きを三代吉くんは何のためらいもなく食べてしまいました(口の中ジャリジャリしなかった?(笑))
んで、話は今話題の人物の石動乃絵ちゃんに話は移ります。
5秒ルールじゃりじゃり付き!(笑)「あいつ学校でも変わりもんだもんなぁ。あそこまで公衆の面前で愛の告白されて。う~ん、お前は凄い」
「落ちた卵焼きを食う方が凄い」
ついでに三代吉くん、可愛い彼女が居るにも関わらず(端から見て)羨ましい状況の眞一郎くんにちょっと恨み節が入ります(笑)
「湯浅比呂美とは同居。石動乃絵にはなんだか好意を持たれているらしい。何でお前だけなんだよ」
「しかも人の弁当のおかずだし」
あの~、お二人さん?会話成り立ってないですよ(笑)
そこに同じ学校の他の生徒が通りかかりますが、
「よう色男」
羨望なのか妬みなのか眞一郎くんを茶化していきます(まぁ、可愛い女の子に告白されりゃ外野は茶化したくなる、ってのが人情ってもんです)

でも、女の子が来てくれるのは嬉しいよねさて、教室に戻るりぼんやり過ごしてると今度は乃絵ちゃん、なんと眞一郎くんのクラスにまで押しかけてきます。
むろん、乃絵ちゃんのその挙動は眞一郎くんのクラスメイト気づかれてしまいます。
「なんだよ」
「うん、あげる」
「あげるって、でも、これって・・・鳥のエサだろ?」
その乃絵ちゃんの用向きは何と、眞一郎くんにエサをあげることでした(爆)
眞一郎くん、青くなってます(笑)
いらないの?美味しいよ(嘘!)「いらないの?」
乃絵ちゃん、意外そうにしてます(乃絵ちゃんの反応こそ意外です(笑))
「あぁ、いらないよ」
たしかに"天空の食事"と名前こそは壮大ですが、実態はニワトリのエサとして取られた木の実。
眞一郎くん喜んで受け取るはずがありません(喜んで受け取ったら怖いぞ(笑))
でも、ここで乃絵ちゃんの気持ちの一端がわかります。
「わたし、眞一郎を見上げるのが大好き。それって空に近いところにいるって事だもの」
高くても天国に行っちゃダメだよ(爆)だから階下の運動場で見上げる眞一郎くんに乃絵ちゃんは満面の笑みで手を振っていたんですね。
「本気で、オレは雷轟丸の代わりって事かよ」
まぁ、眞一郎くんの気持ちは別にしてって事ですが(笑)
眞一郎くん思わず、
「コココココココッ」
ニワトリ化してます(爆)
そして、二人のやりとりを比呂美ちゃんは少し遠くから見ていました。
その表情は定まりきれない混乱と置き所のない感情が綯い交ぜになったものでした。
その比呂美ちゃんのそばにバスケ部の仲間であり親友の朋与ちゃんが現れます。
そんなんじゃないけど、渡さないわ!(笑)「ふぅ~ん」
「なに?」
朋与ちゃん、にまぁ~、としながらちょっと比呂美ちゃんをからかいます。
「取られちゃってもいいの~☆一つ屋根の下で住んでるからぁ~って安心してると・・・」
「眞一郎くんとは、そんなんじゃないし」
って言いながらその場を歩き去ってしまいました。
「あちゃ~琴線に触れちゃったかもなぁ~」
いつもよく会っている朋与ちゃんは比呂美ちゃんの抑えている静かな怒気を感じていました。
この乃絵ちゃんの登場により付かず離れずの関係であった眞一郎くんと比呂美ちゃんに微妙な変化をもたらします。

・・・墓小屋?(爆)お墓と言うよりお札です(笑)
放課後、比呂美ちゃんは鶏小屋をじっと見ている乃絵ちゃんを見かけました。
見ていると、ふと乃絵ちゃんは立ち上がり歩き去っていきました。
比呂美ちゃんが鶏小屋のところまで来てみると鶏小屋に"札"が貼ってありました。
乃絵ちゃんの手書きでしょうか、
『雷轟丸の墓』
二人は恋のさや当てをするのでしょうか?っと書いてありました(当て字で書いてた「雷轟丸」って正しかったんですね。ホッとしました)
呆然とした感でそのお墓を見ているときに乃絵ちゃんが戻ってきます
(キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!)
乃絵ちゃん、あからさまに不審な目つきで比呂美ちゃんを見ていました。
「このあいだここのニワトリが狸に襲われたって・・・」
乃絵ちゃんは無言で比呂美ちゃんを睨みます。
それに、鶏小屋は乃絵ちゃんの大切な自分の世界でしょうからね。そこに他人が入るのはいやなのかもしれません。
「このお墓ってニワトリの・・・」
わたしの世界に踏み込まないで「雷轟丸」
乃絵ちゃん、ただのニワトリと言われたくないのでしょうね。
「でも、お墓って、まだ中に一羽・・・」
地べたが居るのに鶏小屋は既に雷轟丸のお墓状態。
比呂美ちゃんは残りのニワトリ(地べた)が可哀想に思えてしまいます。
通りがかった朋与ちゃんは比呂美ちゃんを見つけてやって来ます。
端から見ても良い雰囲気じゃなかったですからね(それと興味本位?(笑))
「じゃ」
その朋与ちゃんを見て乃絵ちゃんもその場を立ち去ります。
「すっご~い比呂美、もう直接対決?」
やっぱり興味本位でした(笑)
で、勝敗は?(笑)なんだろうね、この気持ちって
「そんなんじゃ・・・」
そんなんじゃ、って言うなら何でそこにいるんですか?って意地悪な質問をしてみたいですね(笑)
朋与ちゃん、お墓を見て、
「らい・・・」
「雷轟丸」
「・・・の墓って、これ鶏小屋まんまじゃんか。だ~ってまだ中にいるし」
比呂美ちゃんが今知ったばかりのニワトリを教えてあげます。
そして、比呂美ちゃんは優しい眼差しで残ったニワトリ地べたを見つめていました。
でも、その心中は穏やかならざる複雑なものでした。

もう「天空の食事」は結構ですわたしも美味しくないと思う(笑)
眞一郎くんも下校しようと靴箱で自分のクツをおろしますが、そこで自分を見つめる気配を感じました。
「なんだよ。またなにかも・・・」
って見た先には乃絵ちゃんではなく、比呂美ちゃんがいました(今ひとつ心の見えない表情でありましたが)
二人はどういう関係?(ストレートすぎ(笑))「あ、いや・・・」
「眞一郎くんの知り合いなの?」
「え?」
「石動乃絵・・・」
嫌なことを口にするような素振りで比呂美ちゃんは乃絵ちゃんの名前を口にします。
「え!?」
視聴者は知っていますが、眞一郎くんにとって目の前の比呂美ちゃんと乃絵ちゃんの事がつながるのはこの時が初めてなんですね。
眞一郎くんと乃絵ちゃんの微妙な関係は全校生徒に知られている事実ではありますが、改めて比呂美ちゃんに言われると眞一郎くん「ドキッ!」ってしたみたいですね(知られたくなかっただろうなぁ(苦笑))
やっぱり「あの子、ヘンな噂がいっぱいあるの知ってる?」
「う?ああぁ、野伏から聞いたよ。あれだろ、『地底人とメル友』だとか。ったくバカだよなぁ」
ある意味、乃絵ちゃんの変人ぶりに慣れてきた眞一郎くんですが(笑)このあと比呂美ちゃんから嫌なことを聞かされるんですね。
「授業が終わると木に登って通りかかる男子生徒を"逆ナン"してるんだって」
「!?」
眞一郎くん、思いっきり心当たりあり(爆)
「え、あ、あの・・・」
比呂美ちゃんはひとしきりしゃべり、眞一郎くんの反応を確認してからその場を去りました(苦笑)

人間扱いしてくれよ(笑)場面は眞一郎くんの心象風景です。
『僕は その瓶を太陽の光に透かして 中のキラキラ光る液体を眺めていた
っと辺りが急に暗くなって はっとして目を上げると・・・』
そこは現実世界でした(苦笑)
下校時に比呂美ちゃんに言われたことは結構眞一郎くんを打ちのめすものでした。
『"地底人とメル友"だって噂は信じてやるからさぁ、ニワトリの代わりに"逆ナン"されたって話は無しに・・・』
眞一郎くん、人間としてのアイデンティティーが壊れそうな話です(苦笑)

翌朝、いつもの変わらぬ朝食の風景でしたが、乃絵ちゃんの話が眞一郎くんと比呂美ちゃんに少し変化をもたらしていました。
「おはよう」
「うん」
いつもの挨拶でしたが、醤油を取ろうとして二人の手が触れてしまいます。
「「あ!?」」
フェザータッチ(笑)まるで新婚さんです(笑)
オレ、今、結構しあわせです(笑)いつになく二人は過敏に反応してしましました。
ちょっと意識しすぎです(笑)
戸惑う比呂美ちゃんでしたが、眞一郎くんは自分を意識してくれたことに素直に嬉しく思っていました。
「ごちそうさま」
比呂美ちゃんは先に食事が終わりましたが、お母さんは「おそまつさま」とも何も言わずに無言で食事をしていました。
その事に眞一郎くんは、その濁ったような居たたまれない雰囲気が嫌でしたが、さりとて自分も何かを言うわけでもなくその雰囲気の中で静かに食事をしていました。
「行ってきます」
比呂美ちゃんが小さな声で学校に出かけていきました。
黙々と食べてる眞一郎くんにお母さん、
「あなたも急いだ方がいいんじゃないの?」
「んんっ」
どうもお母さんのこの言葉って「早く学校に行きなさい」って意味と「あの子を追いかけなくていいの?」って半ば嫌みのように聞こえるのは気のせいでしょうか?

大丈夫、刃物はもっていないから(そう言う問題じゃなくて(笑))学校の休み時間、
「お願いがあるんだけど」
「うん」
比呂美ちゃんは眞一郎くんを校舎階段の踊り場に呼び出します。
その二人の姿を比呂美ちゃんの親友である朋与ちゃんも見ていました。
校舎の階段の踊り場は生徒が行き来する場所でしたが、ヘンに聞き耳を立てられない場所でした。
そこで比呂美ちゃんは眞一郎くんにお願いをしました。
その内容は眞一郎くんをちょっと驚かせるものでした。
場所は変わって『今川焼きあいちゃん』
ここは学校の近くなのか生徒も利用していました(生徒の父兄が経営してるからOKなの?)
そこで眞一郎くんと三代吉くんがなにやら内緒話をしていました。
もともとこの今川焼きあいちゃんは眞一郎くんや店を切り盛りする愛ちゃんの彼氏、三代吉くんのたむろしていた場所なんですね。
だから相談事にはもってこいの場所だったんです。
愛ちゃんが注文を受けた今川焼きを4つ持ってきます。
「待ってましたー!」
「ふ~ん」
しかし、愛ちゃんは疑惑の眼差しで二人を睨みます。
「な、なんだよ」
「・・・怪しい」
オレ達、腐女子が喜ぶような関係じゃないんだ!(笑)・・・・・つまいない(爆)
営業スマ~イル☆まぁ、男二人が内緒話とすれば多少は怪しく感じますが、そこはそれ愛ちゃん、彼氏を信じてあげましょうよ(笑)
「白ください」
「は~い!」
ってここで助け船のように他のお客さんからの注文が入って愛ちゃん営業モードに戻っちゃいます。
その内緒話とは、
「比呂美が、石動乃絵をオレに紹介して欲しいんだって」
早く食べないと賞味期限過ぎちゃうよ。 早っ!!(笑)「は~・・・なんで?」
「だから、友だちになりたいんだろ?」
「は~・・・」
三代吉くんが今ひとつ話の内容に納得できないでいると、
(ダンッ!)
ってな感じで二人分のコーラがテーブルに乱暴に置かれました。
むろん置いたのは愛ちゃんです。
「早く食べないとうちの美味しい今川焼きが冷めるわよ!」
「もうちっと接客業とはなんぞやって考えた方がいいぞ」
三代吉くんの反論も力ないものでした(笑)

君はノーマルっぽくないが(笑)「でも、湯浅さんってそんな趣味あんのか?」
コーラを飲みながら三代吉くん最初に引っかかる疑問を眞一郎くんに向けます。
「趣味ってどんな趣味だよ!」
「もっと、こうなんて言うか、あぁ正統派って言うか傍目に楽しむにはいいんだけどなエロくてさぁ」
三代吉くん会話から外れて自分の妄想を逞しくさせてます(笑)
「だから、どんな趣味か言ってみろ!」
「よかった、オレの彼女はノーマルで。な、愛ちゃん」
ノ~マルな反応です(笑)まぁ、ちょっと不思議な雰囲気の乃絵ちゃんに好意を寄せられる眞一郎くん。果てまたそんな乃絵ちゃんとお友達になりたいという"特殊な趣味疑惑"をもたれている比呂美ちゃんに比べれば、自分の彼女は間違いなく普通と言えることに三代吉くん喜びを隠しませんでした。
そして、その彼女に愛情光線を飛ばしますが、その彼女愛ちゃんにスルーされてしまいしました(笑)
「んが!?」
「バッカじゃないの」
はい、こういう反応もノーマルでした(お後がよろしいようで(笑))

あ! あ! あ!!はい、ここで全国3万人くらいは居てくれると思われる石動乃絵ちゃんのファンが喜ぶか悲しむか微妙なシーンが出てきます(笑)
大きな所縁のあると思われる古い家の前にバイクが止まっていました。
シーンはその家の中に移動します。
そこに現れたのは・・・明らかに男物と思われる大きなダブついたTシャツを着た乃絵ちゃんでした。
しかも、カメラは露骨にローアングル!
つまり、つまり、とうとう乃絵ちゃんもあられもないパンツ姿を視聴者の前にお見せする事になったのです!(ヒロインのパンツ見せはこの作品の伝統かな?(笑))
・・・ピンクでした(爆)
あたしの希望の光・・・しかし!どこぞの『なんとか16』とか「うんたらとバンパイヤ」みたいにパンチラ放題が作品のテイストになっているのではなく、あくまで『true tears』は健全な青春群像が命題であります。
だからこそ、レアもののアレなシーンは貴重かつ重要なのです!!(すみません、いささか力みすぎました(爆))
さて、そんなヘンな視線は気にしないで(自宅の中なんだから当然ですが)乃絵ちゃんはテーブルの上に並べられたおばあちゃんの写真と眞一郎くんがくれた(元ティッシュ箱)ニワトリさんを並べてみてご満悦の表情でした。
そのおばあちゃんの写真をしっかり拭いて改めてテーブルに置く乃絵ちゃん。嬉しそうです。
「ご機嫌だな」
そこに何やら正体不明の男性が現れます(サノバビッチ!(笑))
「ご機嫌でもないわ。とても哀しいことがあったし。でもね・・・」
乃絵ちゃんファン号泣の展開です。
その謎の男性に乃絵ちゃん腕を巻き付けて抱きついているじゃありませんか!
そして嬉しそうに続けます。
「絶望の深~い闇の中にピカッって光が見えたの」

何が本当で、何が偽りなんだろう・・・嬉しそうな乃絵ちゃんとうって変わって同じ頃、眞一郎くんは深~い悩みの渦の中にいました。
「オレは、木の上の石動乃絵を見つけて。ニワトリが狸に襲われて赤い実をもらって。比呂美が話しかけて。朝、目があって。アブラムシ。アブラムシ」
見上げる自分の部屋の天井に向かって眞一郎くんは小さな声で歌います。
「眞一郎~のクツ~の底にもアブラムシ~♪」
眞一郎くんはこの数日間のめまぐるしい展開を考え直していました。
その思いはそのまま自分の心象風景に投影されていきました。
『天使に化けていた怪物に 瓶の中に閉じこめられ 途方に暮れていた僕は 隣に瓶にも 同じように閉じこめられていて 泣いている女の子を見つけた』
その女の子は、比呂美ちゃんでした。
君の笑顔を取り戻したいその涙を止めたいんだ
眞一郎くんは心象風景の中に現実を投影して考えていました。
比呂美ちゃんは仲上という瓶に閉じこめられた笑顔を失った少女だった。
「そうだ。誰かの涙を奪うならオレのじゃなくて比呂美の・・・」
流し続ける涙を奪えば、彼女には笑顔が戻るかもしれない。
そう眞一郎くんは考えたかもしれませんが、今の乃絵ちゃんを見ると、それは決して正しい方法ではないように思えます。
そんな思いにふけりながら、眞一郎くんは待っていました。乃絵ちゃんを。
校舎の出口で眞一郎くんは乃絵ちゃんを見つけました。
困るんだよな~。そんなに可愛く微笑まれちゃ
乃絵ちゃんも嬉しそうに手を振り、歩み寄ってきました。
なんとなく乃絵ちゃんの行動って眞一郎くんに好意を持っていると言うよりも、どちらかというと懐かれているようにも見えます(笑)
この雰囲気に慣れきれない眞一郎くんでしたが、乃絵ちゃんが彼に見せる笑顔は混じりっけ無しの満面の笑みでした。

あなたはわたしの希望だから校庭に向かって歩き出した二人でしたが、今の乃絵ちゃんには眞一郎くんしか見えていないようでした。
ただ、彼女の向けるものが行為ではなく、ニワトリの代わりとも思えない、眞一郎くんに取っては今ひとつつかみ所のないものでした。
だから、戸惑うんです。
彼女が本当に自分に求めているものが何かわからないから。
「お前さ、意外と人気あるんだな。」
「ん?」
「お前と友だちなりたいって子がいるんだ。紹介するよ。何時だったらいい?結構いい子だぜ。お前も絶対気に入るよ」
こういう展開というものは、本当に難しいものです。
人を紹介するのは簡単だけど、今までの二人だけの世界を崩されたくない。
そんな思いも出てくるものなんですね。
乃絵ちゃんが返事をする前に、目的地であった鶏小屋に着いてしまいました。
でも、そこでは乃絵ちゃんの知らないうちに鶏小屋に誰かが手を加えていました。
夜近寄りたくないですね。これは雷轟丸の墓じゃない
雷轟丸の墓の板が鶏小屋から外されて、普通のお墓のように盛り土の上に立てられていました。
見るからに普通のお墓の体裁になっていました。
「雷轟丸の墓、作ったのか。へぇ~、お前も人並みの事するんだ」
感心する眞一郎くん言葉が聞こえないかのように乃絵ちゃんは作り替えられた雷轟丸の墓を凝視していました。

ロングポニーって言い方あったっけ?放課後のクラブ活動。
比呂美ちゃんは所属しているバスケ部で練習に励んでいました。
同じくバスケ部の朋与ちゃんがドリブルで相手ゴールに肉薄、
「朋与!」
声をかけてきた比呂美ちゃんにパスをつなぎます。
相手チームのガードを振り抜きながらジャンプ、シュートを決めます。
「ナイシュー!」
このシーンの朋与ちゃんは結構可愛いです。朋与ちゃんはウィンクしながら声をかけてきます。
比呂美ちゃん、ここまでは調子がよかったのですが彼女は練習中についいろんな考えに囚われてしまっていました。。
「わたし・・・」
眞一郎くんの事。突然現れた乃絵ちゃんの事。そして自分の事を。
「わたし・・・」
練習中ついガードが甘くなって相手チームに得点されてしまいます。
「比呂美、何やってんの!」
先輩から注意の声が飛びます。
普段の比呂美ちゃんらしくないプレイには朋与ちゃんも気がついていました。
とうとう比呂美ちゃんはその思いが深くなり、過去のある事件を思い返してしまっていました。
それは小学生の頃の事でした。
凶悪に可愛い幼い頃の比呂美ちゃん一人はやだよ。
夏の頃でしょうか?朝顔模様の浴衣を着付けた可愛い比呂美ちゃんでした。
でも、彼女は今不安でいっぱいでした。
「眞一郎くん・・・どこ?」
眞一郎くんの姿は見えません。
可愛い顔を歪ませて泣きそうになっている幼い頃の比呂美ちゃん。
「置いてかないで!」
慌ててかけだした比呂美ちゃんは履き物を落としながら駆けていきました。
突然現在に思考は戻ります。
『わたし・・・何がしたいの?』
手にはバスケットボール。ドリブルしながら敵陣に突っ込みます。
動体視力がいいので・・・恋敵が見えちゃいました(爆)
お休みいただきます。しかし、その視界の外側である人物が体育館の出入り口に立っているのが見えました。
逆光でしたが、見えました。今の比呂美ちゃんがもっとも気になっている人物。
石動乃絵ちゃんでした。
「あ!?」
比呂美ちゃんは敵のガードを避けるときにバランスを崩し、そのまま倒れ込んでしまいました。
「比呂美大丈夫?」
「うん」
朋与ちゃんが駆け寄ってきます。
「比呂美、大丈夫?今日は少しヘンよ。休憩した方がいいわね」
「あ、はい」
心配してくれた先輩の休憩を、比呂美ちゃんは素直に受けました。
他のバスケ部のメンバーはそのまま練習。
比呂美ちゃんだけ休憩を取らせてもらい事になりました。

個人的にお気に入りの構図比呂美ちゃんが体育館の外に出ると、そこに待っていたかのように乃絵ちゃんがいました。
体育館の壁に並んで二人は少しおしゃべりを始めました。
「あの・・・」
「お墓、あなたでしょ?」
「あ、うん。やっぱりお墓はちゃんと作ってあげた方がいいと思って・・・勝手にやっちゃってマズかったかなって思ってたんだけど」
ここまで来たと言うことは、乃絵ちゃんは雷轟丸の墓の事で起こっていると比呂美ちゃんは思っていました。
間違いは認めるけど、譲れないものもあるわしかし、乃絵ちゃんの答えは意外なものでした。
「その通りよね。あたしが間違ってた」
「ああぁ、間違っていたとか、そんなことじゃなくて・・・」
乃絵ちゃんはここに来た本当の目的を言います。
「あなたがあたしと友だちになりたいって仲上眞一郎くんが」
「そう、あの・・・」
「嘘でしょ」
「え」
この時の乃絵ちゃんの比呂美ちゃんを見つめる真っ直ぐな瞳は嘘を言わせない気迫がありました。
乃絵ちゃんの瞳の中にジェラシーを感じるのは気のせい?そして、乃絵ちゃんは比呂美ちゃんの何に対して問い詰めているのかをハッキリ言います。
「あなた、仲上眞一郎に嘘ついたでしょ」
「嘘って・・・どうしてそんな・・・」
「だってあなたわたしのこと好きじゃない」
「!?」
「大丈夫、わたし怒ってないわ」
そう言うと、乃絵ちゃんは微笑みつつも収まりの悪いままに会話を切り上げて去っていきました。
その時、朋与ちゃんが比呂美ちゃんを心配して見に来ました。
呆然と立ちつくす比呂美ちゃんに朋与ちゃんは乃絵ちゃんから何かされたと思いこんで歩き去る乃絵ちゃんに怒鳴るように声をかけました。
「ちょっとあんた待ちなさいよ!」
「ちょっと待ったらんかい!わ~れ~!」って言ってません(笑)え、いいの?
でも、比呂美ちゃん自身は気が抜けていました。
彼女はか細い声で、
「いいの、わたしが悪いの」
朋与ちゃんは比呂美ちゃんのその言葉に驚いていましたが、様子を見に来た先輩にせかされてその場は急いで練習に戻るしかありませんでした。

待ってたよその夜、比呂美ちゃんは仲上の家の玄関で眞一郎くんを待っていました。
眞一郎くんはちょっと驚いたものの比呂美ちゃんが笑顔だったので安心して自分から話し始めました。
「あぁ、石動乃絵には話しておいたぜ。細かなことは・・・」
でも、その言葉を遮るように比呂美ちゃんから哀しい話がありました。
「もういいの」
「もういいって?」
「石動さんに断られちゃった。わたしとは友だちになれないって」
このまま自分の思い描いた世界のようにうまく行くと思っていたことがこうもあっさりと終わってしまったことに眞一郎くんは驚き、怒りを覚えました。
そう謝れちゃ困るよわたしもこの気持ちがわからなかった・・・
「あいつ!・・・」
「ごめんなさい」
「だから・・・」
比呂美ちゃんは深く頭を下げました。
眞一郎くんはこの比呂美ちゃんの「ごめんなさい」が苦手でした。
自分がうまく乃絵ちゃんとの間を取り持てなかったから二人は友だちになれなかった。
乃絵ちゃんがいつもの調子で比呂美ちゃんと友だちになれなかった。
だのに比呂美ちゃんが頭を下げて詫びている。
彼女が謝る必要がない。
でも、彼女は最後には自分から詫びてしまう。
それが、嫌だった。
石動さんは凄いけど、わたし負けないから「わたし、本当は友達になりたかった訳じゃない」
「へえっ!?」
これには眞一郎くんは驚きます。
なぜ比呂美ちゃんがこんな行動をしていたのか、彼には理解できなかったんですね。
比呂美ちゃん自身自分の行動を理解していませんでした。
だから言ってしまうのです。
「ごめんなさい」
「でも、それじゃなんで?」
「でも、石動さんって凄いと思う。あたし、見抜かれちゃった」
比呂美ちゃんにとって眞一郎くんは心の中の大きな存在なんですね。
それが石動乃絵と言う人物が現れたことで更に強くなった。
でも、自分にとって彼が何かは、比呂美ちゃん自身見えない曖昧なままになってしまっています。
何か行動しなければ、今あるものが変わって消えてしまう。
その焦りが自分自身の感情を理解しないまま行動に走らせていたんですね。
でも、乃絵ちゃんにお友達になることを断られて、そこで思い返したとき、比呂美ちゃんは自分自身の中で何か答えを出したように思えました。
それがラストの微笑みの意味のように思えます。

したいこと、少しわかった気がする・・・


乃絵ちゃんに抱きつかれてるお前は誰じゃ!(怒)いや~、長々書いちゃいました(自重(笑))
今回一番気になったのはやはり乃絵ちゃんが抱きついた男性でしょう。
しかし、その答えはエンディングにあったりするもんだから実は安心しております(笑)
それと写真のおばあちゃんも、よく見るとエンディングに既にご登場されていたんですね(カラダは半分透けちゃっていますが(苦笑))
さかのぼれば雷轟丸も頭に輪っか付けて飛んでいました(笑)

次回は比呂美ちゃんの眞一郎くんとの幼い頃の思い出がでますね。
まだ二人が一つ屋根の下で暮らすことを想像もしていなかった頃。
眞一郎くんの知っている笑顔の素敵な頃のことでしょうね。
でも、その時の思い出が比呂美ちゃんの心を大きく占めている。
新たな展開が待っているようですね。
うん、楽しみ。
秘めた想いが出ちゃうのかな?ナニしてるんですか!(笑)
おっとっと、それと今ひとつ脇固めばっかりしてた愛ちゃんの独立エピソードもありそうですね。
彼氏が居ないところで眞一郎くんとばったり、そんでもって足だけのカットを見るとじゃっかんコメディタッチであとマジになっちゃうって展開も待ってそうですね。
う~ん、想像力がたくましくなります(笑)

それにしても次回のタイトル。
「どうなったの? このあいだの話」
作中もっともインパクトのあるセリフをそのままタイトルにもってきたようですね(ガンダムX方式?(笑))
それはともかく、次回もしっかり楽しみです☆

2008年1月11日

●true tears 第1話 「私…涙、あげちゃったから」(ロングレビュー)


 三つの涙の物語

涙をあげた少女、乃絵ちゃんさて、遅ればせながら2008年最初のレビューをアップしたいと思います。
で、その作品は恐ろしいくらいに地味な作品(笑)『true tears
本作はゲームを原作としてますがアニメはストーリーもキャラクターも違います(原作ファンはヤでしょうね・・・)
ただ、作品のニュアンスを借り受けて新たに物語を創り上げたと言った方が良さそうです。
もともとは不勉強な私ですから完璧にノーマークな作品だったのですが、たまたま見た『true tears』の紹介映像と優しい音楽に惹かれたんです。
ヒロインの石動乃絵ちゃんの透明感のある表情もよかったんですね。
紹介映像も全般的に丁寧な印象を受けました。
それで第1話を見たんですが、見始めて身体に変調を来たし始めたんです(笑)
何というか「見たいものを見ちまった」っと言う喜びで笑いが止まらなくなったんです(アブないですねぇ(笑))

足が地に着いてる感の日常描写がこの作品の魅力この作品は超能力もありません。剣や竜が現れるファンタジーでもありません。勢いあまって宇宙にも行きません(笑)
現代の少年と少女たちの日常の物語です。
それも本当に物語を丁寧に描いている作品です(その裏では実験的な3DCG表現も含まれています)
いやぁ~、本当に地味です(いや、それがこの作品の魅力なんです!)
でも、それだけに主人公の思いや取り巻く環境を丁寧に描写しています。
そして、ナレーションや説明的セリフ等の直接的な描写は必要最小限に抑えて映像や会話の中でやんわりと表現しています(これって私好みなんです☆)

君が涙を流したとき、僕はどうすれば・・・さて、主人公の少年仲上眞一郎くんは地元の老舗の造り酒屋の一人息子。
当然跡取りとして期待されますが(特にお母さんに)今彼の胸一杯に広がっているのは絵本作家になる夢。
その眞一郎くんは出版社に投稿すべく新作を描いていましたが、思うような絵が出来ません。
『僕の中の君は いつも泣いていて 君の涙を 僕は拭いたいと思う』
言葉と共にイメージされる涙を流す少女。
その少女は空想の中の人物ではなく、実在の人物。
故あって一つ屋根の下で暮らしている少女、湯浅比呂美ちゃん。
眞一郎くんの紡ぐ言葉は続きます。
水彩画の中の少女『でも ぬぐった頬の柔らかな感覚を僕は知らなくて・・・』
その言葉にイメージされた水彩画が眞一郎くんの手で塗られて色を増してゆきます。
涙する大きい瞳を見続ける長い髪の少女(色を増していく彩色の描写は良い感じです)
「こんなんじゃねぇ」
しかし、それは眞一郎くんのイメージするものではありませんでした。
「もっと優しい絵が描きたいな・・・」
絵本作家を目指す眞一郎くんは優しい少年なのですね。
ここで第1話のタイトル「私・・・涙、あげちゃったから」って出るのですが、タイトルの配置、書体の選択といいスタッフの皆さまは丁寧な細やかな仕事をされていますね。

普段の日常の中にも特別に感じるときはあるものです。眞一郎くんは夕食を取るために1階に下りてきます。
大きい家の居間に続く廊下を通る途中で店先が見えます。
そこに一緒に暮らす少女、比呂美ちゃんが何やら店のパソコンを操作していました(帳簿の整理だったんですね)
魅力的な美少女の比呂美ちゃんに眞一郎くんは見入ってしまいます。
その何気ない雰囲気の中にある彼女の存在感と、その唇と、少し憂いを感じる瞳に。
やがて比呂美ちゃんが眞一郎くんに気づきます。
「何やってるの?」
「人手足りないみたいだから・・・」
「ああ、そう」
気の利いた言葉も見つからずに眞一郎くんは相づちを打つだけです(苦笑)
「飯、食わないのか?」
せめてもの気遣いに眞一郎くんは夕食の事を聞きますが比呂美ちゃんはがんばり屋さんです。
「これ、終わってから・・・」
実際のところは引き取られた身の比呂美ちゃん、少しでも仲上の家を手伝えればと思っているのでしょう。
でも、彼女はどことなく元気がなく、微笑んでいてもそれは本心ではないようです。
それに眞一郎くんと同い年でありながら彼女はどこかしらに遠慮のようなものが見えます。
絵本作家を目指すだけあって好感のある少年です。「ああ、そう」
眞一郎くんボキャブラリが足りません(笑)
比呂美ちゃんが残りの仕事を始めたために会話を続けることも出来ず、会話のネタも見つからず眞一郎くんはその場を退場します。
「『ああ、そう』じゃないってぇの!何カッコつけてんだよ!!」
本当は一つ屋根の下で暮らしていて好意を寄せている比呂美ちゃんともう少し話がしたかったのですが眞一郎くん、自分のヘタレ加減にやり場のない怒りを感じてしまいます。
しかも、眞一郎くん、自分のヘタレ具合に悶絶しているところを店員に見られて「屈伸運動」って誤魔化すあたりはさわやかに情けなかったですね(笑)

常に波紋の中心にいるお母さんさて、お母さんが夕食の準備をしている居間に眞一郎くんが入ってきます。
「あの子は?」
「帳簿付けてた」
「いっぺんに済ませてくれないと食器が片付かないのに、もぅ」
「そんな言い方ないだろ、家のこと手伝ってくれてんだからさ」
「おまえもあの子の味方なのね」
このお母さん比呂美ちゃんを快く思っていないようです。
理由は今ひとつわかりませんが、比呂美ちゃんが家にいて暗い表情である理由の一端はここにあるのでしょう。

君は誰だ?夕食後、眞一郎くんはまた自分の創作する世界に入っていきます。
『どこかに、天使がいて 君の涙を集めてくれればいい そして、その涙で首飾りを作って 木に飾るんだ』
広がるイメージ。
眞一郎くんの心に中に大樹が現れます。
その木のそばに青い服を着た人物が立っていました。
画面ではぼんやりとして顔は見えませんでしたが、眞一郎くんはその顔をハッキリとイメージしていました。
「はっ!」
没入した世界から戻ってきた眞一郎くんはその事に戸惑いながらも優しい物語と絵を目指して描いていました。
『きらきら光る、涙の木・・・』

彼女にとって学校は心の拠所なのかもしれません。翌朝。
「行ってきまーす」
前夜に見た静かな雰囲気とうって変わって比呂美ちゃんの登校は元気いっぱいでした。
友だちがたくさんいる学校が楽しいのかな?
眞一郎くんはその姿にちょっとビックリしながらも自分も急いで学校に行かなきゃいけないことを思い出してあわてて学校に向かうのでした。
シーンは変わり、学校にて体育の時間です。
男子は懸垂を女子は校内のトラックを走っていました。
意外に体育会系な比呂美ちゃんここで比呂美ちゃんが意外に体力があることがわかります。
「うわぁ、比呂美信じられない!」
「おっそいよ、周回遅れ」
トラックを何周もしているうちにクラスメイトを追い抜いて周回遅れにしちゃったんですね。
「何でそんなに体力あんの?」
「鍛え方が違うもん」
よくよく設定を見てみるとバスケットボール部に所属しているんですね(そういやOPでもバスケしてましたね)

腐女子の皆さまに見つかりませんように…(笑)ふとそんな元気そうな比呂美ちゃんを見ている眞一郎くんを羽交い締めにするクラスメイトが現れます。
「眞一郎エロイぞおまえ」
野伏三代吉くんです。
二人がじゃれあっているうちに遠くで「きゃっ」っと声が聞こえてきます。
転んだのか立ちくらみをしたのか比呂美ちゃんがうずくまっていました。
でも、大事なく立ち上がった比呂美ちゃんは心配して集まるクラスメイトの女の子たちに笑顔を見せていました。
三代吉くん曰く、
君はパーフェクトを演じているの?「湯浅さんっていいよなぁ、こういかにも優等生って感じで。かといって鼻にかけたこともなくてパーフェクトじゃねぇ?」
これは三代吉くんを含めた他の男子生徒の視線でしょう。
三代吉くんは続けます。
「おまえアホじゃねぇの?一緒に暮らしてるってぇのによ。俺だったらぁ、一緒に登校して、着替えのぞいて『きゃ、エッチぃ』と言われてさぁ」
青少年の妄想はたくましくなる一方です(笑)
しかし、ここで眞一郎くんは最終兵器を持ち出します。
「愛ちゃんに言いつけっぞぉ」
「んあぁ!」
愛ちゃんとは安藤愛子ちゃん、眞一郎くんの一つ年上の幼なじみであり三代吉くんの彼女なんですね。
彼女の名前を出されては三代吉くん、妄想はストップですね(笑)

僕は天使を見つけた。実は眞一郎くん、結構怒っていました。
比呂美ちゃんの境遇、彼女への自分の淡い想い。
(知らぬ事とは申せ)それを冗談交じりに言われては感情も怒気をはらむと言うものです。
そんな眞一郎くん、教室に戻る途中で学校裏の木の方から歌声が聞こえてきて、その歌声に吸い寄せられるように木のそばに行きます。
そこに運命的な出会いがあるとも知らずに・・・。
歌声は確かに聞こえるのに、その歌声の主が見えない。
しばらく見回して眞一郎くんはその歌声が木の上から聞こえてくることに気がつきます。
この天使との出会いが眞一郎くんの運命を変えるそこにいたのは・・・まさしく自分の思い描いた天使でした。
先に言葉を発したのはその"天使"でした。
「そこのあなた、勝手に見ないで」
「べ、べつに・・・」
むろん、本物の天使ではなく、同じ学校に通う女生徒でした。
そんな制服のスカートをはいている女の子を下から見上げるのは何ともよろしくない状況です(笑)
もっともその天使さんは下からのぞかれている事よりも自分の大切な"仕事"を見られていることに怒りを覚えているようでした。
わたし、翼がないの「あなた!」
「まだ何かあんのかよぉ!」
呼び止められて怒り任せに返事した眞一郎くん。
でも、まばゆい木漏れ日の中に神々しく浮かぶ"天使"の姿に言葉を奪われます。
そして、その"天使"は意外なことを言います。
「降りられなくなっちゃったの」
なんとも無計画な天使さんです(笑)
「うわっ!!」
その翼のない天使は眞一郎くんの意思を確認しないままに彼の上に飛び降ります。
危機を脱して息は荒いものの満足げな表情の彼女の手の中には、小さい木の実がありました。

天使は翼がありませんでした。

たのむ、君の名前の正しい漢字を教えて(笑)乃絵ちゃん、楽しそうです。
いきなりこの子キャラ変わっちゃったよ(笑)その木の実は女の子のお気に入りの黒い羽のニワトリに食べさせてあげるエサでした。
「ニワトリのエサ取ってたのか」
「天空の食事」
「天空・・・の?」
「この子、空を飛びたいのにこんなところに閉じこめられて可哀想だから。最も高いところにある食事あげてるの」
眞一郎くんが呆れかえっているとその女の子は少々険悪な表情で隣の白いニワトリを威嚇し始めます。
「しっ、しっ!」
まぁ、言葉の通じないニワトリのこと、その女の子の威嚇も何のその、その『天空の食事』をちょっと横取りしていました。
眞一郎くんは女の子の行動を訝かしがります。
「そいつにはやらないのか?」
「だってこの子は飛ぼうとしないニワトリだもの」
「どうしてそんなことわかるんだ?」
少々電波な雰囲気に入りつつも(苦笑)眞一郎くんは疑問を口にします。
しかし、会話を続ければ続けるほどにその不思議な女のとの運命の糸が絡み合うことを知らずに・・・。
「わかるの。そして、あなたはこっちの方」
オレって・・・コイツ並み?(苦笑)
マジで呪いをかけられる5秒前つまり、眞一郎くんは飛べない、飛ぶ意志のないニワトリと同格に言われてしまいます。
夢を持っていて、その夢に向かって羽ばたきたいと思っている眞一郎くんはこの言葉に動揺します。
「飛ぼうとしない」
「待て!初めてしゃべったお前にオレの何がわかる?」
「ツバは飛ぶのね」
激高する眞一郎くんをその女の子は軽くあしらいます。
しかし、眞一郎くんも負けてはいません。
「ああぁ~、確かにオレにもわかる気がするわぁ。お前は何か飛べそうだもんな」
「ええ」
呪いは自分に返って来るものです。その女の子の頭に手をかざし、
「頭、軽そうだもんな」
眞一郎くんは気がついていませんでした。
今自分が意識なく運命のスイッチを入れてしまったことを。
その言葉に怒り心頭の女の子は眞一郎くんを呪います。
「あなたに不幸が訪れますように!」
「はぁ?」
冗談半分だった眞一郎くんはその女の子の激高に半ば唖然とします。
そして、立ち去っていく女の子のかけたその呪いが本物であったことを後で知ることになります。

この辺りはギャグアニメっぽいです。休み時間、三代吉くんがその電波な雰囲気を放っていた女の子のことを教えてくれます。
そん女の子の名前は石動乃絵ちゃん。転校生でした。
しかし、眞一郎くんが戸惑っていたように彼女の不思議な雰囲気はそれなりに校内では有名で、ヤバい噂も広まっていました。
・地底人とメル友(電波が届くの?)
・口笛吹くとピンクの象を召還できる(いっぺん見せて(笑))
もちろんそれは変に広まった噂でしょうけど、眞一郎くんは三代吉くんに乃絵ちゃんに呪われたことを教えます。
それって男として嫌すぎ(笑)「呪われた」
「・・・ヤバいぜそれ」
「なに?」
「石動乃絵必殺奥義"悲劇を呼ぶお呪い"・・・『小さくなりますように』って呪われてマジ使いものにならなくなったヤツがいるらしい」
眞一郎くん、男として少し恐怖を感じたのでした(笑)
それにしてもどういうシチュエーションで乃絵ちゃんにそんな呪いをかけられたのか聞いてみたい気もします。
あ、そんなことをしたらそれこそ『小さくなりますように』って呪われちゃいますね(苦笑)
触らぬ神に祟りなし、ってか?

期待と不安の手紙はまだ来ない。さて、眞一郎くんは帰宅します。
家の郵便受けをのぞきますが、期待していたものは届いていませんでした。
「はぁ・・・」
ふと、眞一郎くんはお父さんの仕事場をのぞきます。
お父さんは眞一郎くんが来たことに気づかないのかタンクの計器を一心に見ていました。
ここで眞一郎くんのモノローグが始まります。
それは一緒に暮らす少女、湯浅比呂美ちゃんのことでした。
比呂美ちゃんのご両親が亡くなり、そのご両親の知り合いだった眞一郎くんのお父さんが比呂美ちゃんを引き取ることになったのです。
それが去年のこと。
自分の運命に翻弄されて気持ちの置き所のない比呂美ちゃん品定めするように見つめるお母さんと、これから一緒に暮らすということでちょっと緊張気味の眞一郎くんの前に送迎の車から降りてきた比呂美ちゃんはただ元気なく、丁寧に頭を下げていました。
眞一郎くんにとって実は比呂美ちゃんは小学校からのクラスメイトでした。
幼なじみと言っていい関係でした。
学校で会う彼女はいつも笑顔で元気でした。
眞一郎くんはその笑顔が気になっていたのです(淡い想いかな)
しかし、これから一緒に暮らす、そう思って出迎えた彼女の表情はただ静かに、そして少し影を落としていました。
『気になっていたから・・・』
君の笑顔はどうすれば見れる?比呂美ちゃんへの煮え切らない想いが広がり始めたときに、その比呂美ちゃんが家に帰ってきました。
「お帰り」
「ただいま」
比呂美ちゃんは小さく返事して家に入っていきました
軽くなびく長い髪は本当に魅力的でした。
でも、今の彼女は眞一郎くんの淡い想いを向けるには少し距離がありました。
ふと眞一郎くんはは自分に向けられた不吉な言葉を思い出してします。
「あなたに不幸が訪れますように・・・」
その眞一郎くんの表情は、
『既にオレには不幸が訪れてるみたいだよ』
と言わんばかりでした。

愛ちゃんっていい奥さんになれそう・オレ、ラップならOKなんだけど(笑)
マジで疲れました~。その夜、眞一郎くんは近々執り行われるその地域の行事『むぎは踊り』(筆者註:正しい漢字がわかりません。ごめんなさい)の花形の練習でした。
同じ踊りを踊るまわりの人は腰、踏み込み、形、堂々としたものでしたが、肝心の眞一郎くんはまわりの人の踊りに合わせるので精一杯でした(苦笑)
その踊りの練習の後、三代吉くんの彼女であり幼なじみである安藤愛子ちゃんが看板娘のお店「今川焼き あいちゃん」で眞一郎くんはうまくならないむぎは踊りを嘆いていました(お店は「準備中」なので貸し切り状態)
ノロイ?ガンバの冒険?(ちゃいます(笑))「はぁ~」
「ほらほら、溜め息つくと"不幸"になるぞ」
あ、ここにも不幸の呪いがありました(笑)
「愛ちゃんまで人を呪うつもりかよぁ~」
って愛ちゃんは乃絵ちゃんの呪いのことは知らないってば、眞一郎くん(笑)
「はぁ~あ、踊りなんて好きでやってるわけじゃないのに」
「期待されてるんだよ」
愛ちゃんは軽く励まします。
そりゃ地元老舗造り酒屋の跡取りともなればこういう地域の行事の参加はもはや義務でしょうからね(苦笑)
これも愛情表現?(笑)「どこが、ちっともうまくないのにむぎは踊りの花形なんて、はなっから無理なんだよ。ったく、あんな家に生まれ・・・」
毎度聞かされている愚痴を眞一郎くんが言ってる途中で愛ちゃんは眞一郎くんの頭をわしづかみ、ぐりぐりしちゃいます(笑)
「あんたさぁ、抱えすぎなんだよ色々」
愛ちゃんは一つ年上として眞一郎くんを諭します。
言われてちょっと悔しい眞一郎くんは反撃に出ます。
これはこれであり!(笑)「偉そうだよなぁ一つ年上なだけで」
「一年てのは大きいよ。はいはいしてる赤ちゃんだってしゃべれるようになるじゃん」
そして、言ってはならない愛ちゃん最大の弱点を突いてきます。
「そういうセリフは足下のビールケース外してから言えば」
見れば確かに愛ちゃんの足下にはひっくり返したビールケースがありました。
愛ちゃんって身長が足りないからビールケースを足場にして店を切り盛りしていたんですね。
まぁ、それはそれで可愛いんだけど(笑)
あんたは鈍感すぎるんだよ。ちょっとここで微妙な間合いになります。
年頃の女の子と男の子が顔を近づけているんですから。
愛ちゃんは間近な眞一郎くんの顔に気持ちが微妙になり、その場をしのぐために眞一郎くんの頭をはたきます。
愛ちゃん、ちょっと頬が赤いですね☆
「人が心配してやってんのに、あんったは・・・」
っとその時愛ちゃんの彼氏、三代吉くんがやって来ます。
「三代吉、家の手伝いは終わった?」
「ああ」
「何にする?」
「のどが焼けるようなやつダブルで」
「はいはい・・・」
まだ居ても良かったんだよ。幸せそうな二人をちょっと羨ましく思いながら眞一郎くんは席を外します。
「あ、どうしたの?」
「帰るわ。邪魔しちゃ悪いし」
「ちょっと、そんな別に・・・」
三代吉くんは好きな彼女と二人っきりになれるので感謝していましたが、愛ちゃんは頬を赤らめたまま少し違う視線で帰る眞一郎くんを追っていました。
それはまるで戸惑いながらも恋する少女のような表情でした。

家が大事なお母さん。家に帰るとお母さんが甲斐甲斐しく眞一郎くんを出迎えていました。
「おかえりなさい」
「・・・・・」
「眞ちゃん、上着」
「いいよ」
「どうだった?」
「別に・・・」
お母さんにしてみれば地元の行事に息子が参加するのは家の跡取りとしての勤めであり、それを嬉しく思って出迎えてくれたのですが、眞一郎くんはかえってお母さんのその思いをうっとうしく思うんですね。
しかし、踊りの練習で汗をいっぱいかいた眞一郎くん、結構自分が汗臭いことに気がつきます。
よく見ると、このとき既に縞パンが見えてます(笑)シャワーでもあびっか、ってな感じでお風呂場のドアを開けると・・・イベントじゃなかった、ラッキー!じゃなかった、ハプニングが待っていました。
一つ屋根の下、若い男女が一緒に暮らすと必ず発生するイベント、じゃなくてラッキーなハプニングはヒロインが脱衣中(それもかなり脱いでいる)ときに主人公がうっかりドアを開けてしまうこと。
一般家庭のトイレには鍵はあってもお風呂場へのドアには案外鍵はついていなかったりします(付いてるのもあるそうですが)
初音ミクの影響がここにも!(笑)そんな訳で合法的に、
『ガラッ キャ!エッチ!! ご、ごめん!!!』
っと言う王道パターンがまたしても世襲されるのです(笑)
まぁ、解説はさておき、この「true tears」は静かな物語ですのでギャグ、コメディ路線には走りません。
ともかく、眞一郎くんがドアを開けると、そこには比呂美ちゃんがいたんですね。
脱ぎかけだったらしく慌てて取ったであろうバスタオルで前を隠していました。
あまりのことに彼女は驚き声を失っていました。
純情な眞一郎くん、あわててお風呂場から出ます。
そして、比呂美ちゃんに謝りますが、その声を遮るように小さく比呂美ちゃんも謝ります。
「ご、ごめん・・・」
「・・・ごめんなさい」
このか細い声の比呂美ちゃんのお詫びに驚きと戸惑いを隠せません。
「ど、どうして謝るんだよ。オレが勝手に見ちゃって、謝るのはオレで・・・なのに、どうしてそっちが・・・」
ただ、謝ることしかできない比呂美ちゃん「・・・ごめんなさい」
会話になりませんでした。
眞一郎くんが正論で謝っても、比呂美ちゃんはただ詫びるだけ。
眞一郎くんはその場を去ることしか、できませんでした。
ちなみにこの時の比呂美ちゃんって縞パンなんですね(キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!)
縞パンといえば、今や絶大な人気を誇る初音ミクに通じる重要アイテム(でもネギはありません(当たり前(笑)))
これって作品の性格上自主規制を課せられたスタッフたちの熱い想いが発露したと思うんですよね(笑)

オレには何が出来る?「きゃ、エッチ!」
自分お部屋に戻って三代吉くんが言ってた言葉を自分で言ってみますが、何か違います。
「はぁ、野伏じゃないけど、普通の反応はそうだよな『きゃ、エッチ』・・・」
普通の女の子の反応をしない、いや出来ない比呂美ちゃんの気持ちを眞一郎くんはわかっていました。
仲上家で比呂美ちゃんを預かっている。
でも、比呂美ちゃんは居候という感覚なのでしょうか、家にいるときはいつも小さく、縮こまっているんですね。
サービスカット♪フロントホックですか!
トサカがなかったら違う物体ですな(笑)肩身が狭い思いをしているようです。
眞一郎くんは少しわき上がった怒りも合わせて部屋にあったティッシュの箱を持ち出します。
ちょっと待て!深夜枠でそういう若気の至りをやっちまうのかい!、って思っていたら、眞一郎くんは想像以上に真面目な少年でした(笑)
彼はティッシュの箱に切り込みを入れ、さらに赤い色紙を切り抜き何かを作り始めていました。
そして、ティッシュの箱をベースに作ったのは、何とニワトリ・・・に見えるものでした(笑)

羨ましいけど、当たり前の雰囲気なんですね。翌朝、いつもの朝が来ていたはずでしたが、静かな波紋が始まっていました。
「おはよう」
「おはよう」
眞一郎くんが少し遅れて朝食の用意されている居間に来ると、新聞を読んでいるお父さんと食事を始めている比呂美ちゃんがいました。
いつものように茶碗を差し出すと当たり前のようにごはんをよそうために比呂美ちゃんが受け取っていました。
これが仲上家の朝の風景なのでしょうね。
眞一郎くんが新聞を読み続けるお父さんに視線を移しますが、お父さんは息子に声をかけるでもなく黙々と新聞を読み続けていました。
会話のない親子ですが、だからといって険悪な雰囲気もない穏やかな感じでした。
比呂美ちゃんもなかなか居たたまれないでしょうね。しかし、そのおだやかな雰囲気が突然壊れます。
「眞ちゃん、これ何?東京の出版社って」
居間に入るなり声をかけてきたお母さんが手にしていたのは一通の封筒でした。
「中、見たのか!」
眞一郎くんはお母さんからその封筒をひったくるように取ります。
「先に答えなさい!お父さんに隠れて何をしてるの!眞ちゃん、あなたはね・・・」
お母さんが言おうとしていた言葉は分かり切っていました。
それは聞きたくない言葉でした。
お母さんの言葉を振り切るように眞一郎くんは家を出ました。
眞一郎くんの一番の理解者かもしれないお父さん。「勝手に封を切ったのか」
ここで初めてお父さんが口を開きました。
「え?いえ、だって・・・」
さすがにお父さんに言われるとお母さんも少し言葉が濁ります。
「勝手に見るのか感心しないなぁ」
「そんな、眞ちゃんはこの仲上の・・・」
「眞一郎は眞一郎。仲上は関係ない」
仲上家の存続を大事とするお母さんでしたが、その主であるお父さんに言われてはお母さんも言い返す言葉も見つからず、半ば八つ当たりのように比呂美ちゃんを睨みます。
比呂美ちゃんはただお母さんの視線から目をそらす以外何も出来ませんでした。
ここで見えてきたのは、お父さんは入り婿なのかもしれませんね。
だから老舗の造り酒屋である家を守ることについての温度差があるんでしょうね。
それとひょっとしたらお母さんは眞一郎くんが外に目を向け始めたのは同い年の少女である比呂美ちゃんの影響と思っているのかもしれません。
比呂美ちゃんが家の中で小さくなっている大きな要因にこのお母さんの一念もあるようですね。

呪いキャンセルOK?(笑)乃絵ちゃん、もっとスカートを気にしなさい!(笑)
眞一郎くんは同じ学校に通う生徒たちが忙しそうに向かう道の真ん中で不幸の詰まった封筒の中身を読んでいました。
それは眞一郎くんの送った絵本への出版社からの回答で、今回は不採用とのことでした。
一生懸命に描いた絵本が採用されず、眞一郎くんの心境は不幸のどん底でした。
『あなたに不幸が訪れますように・・・』
またしても乃絵ちゃんの言葉が蘇ります。
そして、眞一郎くんは自分にその不幸の呪いをかけてくれた乃絵ちゃんを探します。
やはり、木の上にいました(笑)
「おい」
「わたし『おい』って名前じゃないの」
「石動乃絵。いいもんやるぞ。ああぁ!とってもいいもんだ。だから、アレ取り消してくれ!」
「アレって?」(ちんまり木の上に腰かけている乃絵ちゃんが可愛い)
「不幸になる呪い!」
乃絵ちゃんは答える代わりに両手を広げます。
眞一郎くんもその意味がわかりました。
彼は両手の荷物を降ろし、身構えます。
なんだか可愛い乃絵ちゃんなんだか乃絵ちゃんの公認彼氏になりかけている眞一郎くん(笑)
「バッチ来い!」(まるでキャッチャー・・・意味的に間違いなし(笑))
乃絵ちゃんはためらうことなく眞一郎くんめがけて木の上から飛び降りました。
「どはぁ!」
やっぱり軽い女の子とはいえ、ニュートンの理論が恨めしくなるくらいの衝撃が眞一郎くんに降りてきたのでした(笑)

眞一郎くんが昨夜部屋で作っていたのは呪いキャンセルのための乃絵ちゃんへの献上品だったのですね。
「素敵、素敵、素晴らしいわ」
「そこまで褒められると・・・」
結構アレな作りでしたが、プレゼントされた乃絵ちゃんは存外に喜んでくれて、眞一郎くんも戸惑うほどでした(笑)
で、使い道は?(笑)混じりっけのない表情をする乃絵ちゃん
「あなた、飛べるんじゃない?」
これは恐らく、乃絵ちゃん最上級の褒め言葉と思います。
「オレが飛べる?」
「そうよ飛べるわよ、あなた」
で、なぜか乃絵ちゃん、眞一郎くんを幼い子供のように頭をなでて褒めてあげます。
「良い子良い子良い子ぉ」
やっぱり乃絵ちゃんは不思議な女の子です(やっぱり電波か念波が出てますね(笑))
眞一郎くんは君にとってどんな存在になるのかな?「雷轟丸(らいごうまる)にも見せてあげましょうよ」(筆者註:漢字は当て字です。ごめんなさい)
雷轟丸とは乃絵ちゃんお気に入りの黒い方のニワトリのことでした。
ちなみに白い方のニワトリに乃絵ちゃん「地べた」と名付けていました。
「徹底してるな」
眞一郎くん、乃絵ちゃんのこの感覚にある意味感心しますが、ここで初めて乃絵ちゃんも眞一郎くんに関心を持ちます。
「あなたの名前は?」
「仲上、眞一郎」
「仲上・・・眞一郎」
乃絵ちゃんは大切そうに眞一郎くんの名前を口にしていました。

何が・・・起こったの?ヤバい、ナイスなボートな表情だ(爆)
地べたは何も語らず。何かが始まる、そんな楽しい予感めいた思いが乃絵ちゃんを嬉しい気分にさせていました。
しかし、そんな思いはすぐに潰えてしまいました。
雷轟丸の鶏小屋は壊され、血のりも落ちていました。
乃絵ちゃんは絶句します。
狸か何かが雷轟丸を襲ったようでした。
我に返った乃絵ちゃんは想像していなかった行動に出ます。
「地べた!何かあったの!?見たんでしょ!地べた!!」
常識人の眞一郎くんはその乃絵ちゃんの行動に頭をかくしかありませんでした。
「飛んだの?雷轟丸は飛んだの?・・・そう、そうよね地べた」
それはニワトリの地べたから聞いたと言うより、乃絵ちゃん自身が自分を納得させるために言い聞かせているようにも聞こえました。
あたしにも不幸が来ちゃった「あなたに不幸が訪れるように」
いきなりまた聞かされたこの言葉に眞一郎くんは驚きますが、それは呪いではありませんでした。
「『人を呪わば穴二つ』って言うもの、ごめんなさい雷轟丸。あたしのせいだわ。穴にはまったわたしの、ごめんなさい」
かつて雷轟丸が生きていた鶏小屋の金網にしがみつく乃絵ちゃんの激情に眞一郎くんはただ驚きながら見守っていました。
強いのか弱いのかわからない乃絵ちゃん『泣く・・・石動乃絵の涙』
眞一郎くんはやがて見るであろう乃絵ちゃん涙を思い、心で身構えていました。
乃絵ちゃんは突然すくっと立ち上がり、振り返ったその表情は何か冷静なものでした。
「行きましょう」
「?」
さっきまで悲しんでいた気持ちは?涙は?
眞一郎くんは戸惑うばかりでした。

それにしてもアブラムシはヒドイ(笑)夕日が辺り一面を染めた夕暮れ時、学校近くの岸壁を二人は帰っていました。
「眞一郎~のクツ~の底にもアブラムシ~♪」
人の名前を使って妙な即興の歌を楽しそうに歌う乃絵ちゃんでした。
眞一郎くんはそんな乃絵ちゃんを雷轟丸が殺されたことを振り切るように明るく振る舞っているものと思っていました。
「強いんだな」
でも、その一言を聞いて乃絵ちゃんは歩みを止め、シュンとなってしまいました。
「可愛がってたんだろ?・・・なのに」
乃絵ちゃんは心情を正直に告白します。
哀しいわ・・・とっても哀しい
君から涙を奪ったのは何だ「哀しいわ・・・とっても。とっても悲しい」
人の感情の機微を細やかに描く絵本を作っている眞一郎くんは乃絵ちゃんが涙していると思っていました。
しかし、彼女の目には落ちる涙も、目にいっぱいに溜めた涙も見つけることは出来ませんでした。
「石動乃絵・・・」
「わたし、涙あげちゃったから」
「はっ!」
この言葉は、眞一郎くんの心に深く刻まれました。
その言葉に動揺する眞一郎くんを乃絵ちゃんは愁いを帯びながらも優しい眼差しで見つめていました。

次回が本当に待ち遠しい。

久しぶりに手が動きました。
久しぶりにロングレビューになっちゃいました(笑)
他にも良い作品がある中で、この作品は私好みの作品です。
友人に「true tearsってどんな作品」って聞かれて、
「NHKの朝の連ドラを丁寧にアニメ化した感じ」
って答えました(笑)
それはそれとして、この「true tears」はどれだけ丁寧にアニメが人の心に迫れるか、それを映像にして確認しているように思えます。
いろいろなカットでトゥーンレンダリングの3DCGやフィルタリングのような映像処理が施されていますが、映像の味付けというより、演出意図に忠実に映像を創り上げるために映像技術を動員しているように見えます。
あなた、雷轟丸の代わりに決定(ひでぇ(笑))焦点が定まっていないようにも見える比呂美ちゃんの瞳おおっと!新キャラ登場!?

他のサイトにて「わからない」との感想をお見受けしましたが、確かに今のところは限られた情報のなかで消化不良になっている箇所もあります。
それは伏線であり、その描き方そのものがこのtrue tearsって作品の味と思います。
この作品はOPから本編、そしてEDに至るまで丁寧な仕事ぶりが伺える昨今希に見る良作と思います。

この作品が名作になるか、中だるみに悩むか、途中で力尽きるかはわかりません。
でも、私にとっては最後まで付き合いたい作品ですね。

(言及リンク)
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