●見てきました!「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」(ネタバレ全開要注意)
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』を見てきたので早速レビューしちゃいます。
なお、今レビューでは以下の構成でお送りします。
前半「安全深度:ネタバレ無」
後半「危険深度:ネタバレ全開」
※後半はマジで危険です(笑)
※なお、全ては記憶に基づいて書いているので多少のミスはごめんして下さいね。
※とにかく、広い心で見ていただければ幸いです。
安全深度:ネタバレ無
さて、逸る気持ちを抑えつつ実はお昼に用事があったので昨日(初日6月27日)21:00のレイトショーにて『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』を見る事となりました。
前回の『序』では久方ぶりのヱヴァという事でかな~り興奮しておりましたが、今回は結構冷静に見に行ったつもりでしたが、今回も『庵野マジック』にドハマってしまいました。
いや、マジでいいますが『破』は面白いです!
受け取る人にもよりけりと思いますが、個人的には『破』は『序』より面白いと思います。
やや足早にストーリーを消化した感のあった『序』に比べ『破』は「碇シンジの新しい物語を語る」、そのスタンスから成り立っているためかストーリーのボリューム感がほどよい感じでした。
その代わり割りを食らったキャラもいますが(後述します)
シンジくんはぶれながらも良い感じで成長していきます。
おっとっと、新キャラの真希波・マリ・イラストリアスは良い味出してましたよ(以後、マリと書きます)
可愛い系キャラと思ったら、意外にさばさばとした竹を割った様な良い感じのキャラでした(同じ回を見た他の人が「ポイント高いキャラですね♪」って仲間と話していたのが印象的でした)
今回もっとも印象の変わったキャラは綾波レイ。
彼女がどんなに変わったのかは劇場にて確認しましょう。
ちなみにリナ・レイの様な変化ではありません(爆)
もっと深く、良い感じで彼女は変化します(シンジくんのおかげでね♪)
覚悟の出来ている方は後半のネタバレコーナーをご覧下さい。バンバン書いてますから(「責任取ってね」って言われても困りますが(それ意味ちゃう(笑)))
それと前回同様ですが、エンディングは最後まで見ましょう。
エンディング途中で席を離れると後悔しますよ。
いや、ホント、マジでね。
ここでムカついた事が二つ。
実は郊外型シネコンのTOHOシネマズでヱヴァを見たのですが、楽しみにしていた「EVA-EXTRA Vol.4」が初日そうそう売り切れ。
そして、なんとパンフレットも売り切れとの事。
何やってんのTOHOシネマズ!
そんな訳で、本日(6月28日)もヱヴァを見てしまいました(後悔はしていない。面白かった)
昨日売り切れと言っていたパンフレットは入手できました(1日あたりの配布数を制限してるんですね)
しかし、「EVA-EXTRA Vol.4」はやはり売り切れで入荷日も未定との事。
も~、何とかして下さいよ庵野総監督ぅ、って言いたい気分です(笑)
危険深度:ネタバレ全開
(つまり、ストーリーを言っちゃいますよん♪)


印象に残ったエピソードを紹介していきますね。
さて、冒頭はなんと新ヒロインのマリの活躍から始まっちゃいます。
北極にて封印を破って動き出した第3の使徒を撃退するため(多足歩行型)ヱヴァ仮設5号機を急遽任されたマリは慣れないシステムに苦しみながらも使徒殲滅に成功します。
しかし、その際ヱヴァ仮設5号機は消滅します(後にヱヴァ仮設5号機消滅は自爆プログラムをセットした加持の謀略であり、碇指令の命令によるものである事がわかります)
しかし、マリはマリで彼女の思うところで動いている事も分かります(彼女の狙いは分かりませんが)
シンジくんは父である碇指令と亡き母の墓参りに来ていました(実は父と息子の和解の糸口を作るためにミサトさんが無理矢理シンジくんを連れてきていた)


その帰り道、第3新東京市は第7の使徒の攻撃を受けます。
シンジくんがヱヴァ搭乗に間に合わない中、第3のヱヴァである「ヱヴァ2号機」が現れ、鮮やかに使徒を撃滅します。
その中に乗っていた人物こそ、ファンが待ち望んでいた(改名しちゃったけど)式波・アスカ・ラングレーでした(以後アスカと書きます。デフォね(笑))
名前は変わってもアスカはアスカでした。
今回彼女はTV版と違い、母親にまつわる心の深い傷は見えず、エリートであるが故の孤高の人物として描かれています(幾分性格も丸くなっていますね)
しかし、今作での彼女は「出番の多い脇役」になってしまっています(その反動でしょうか、サービスカットはバンバン出ます(笑))
アスカはTV版同様ミサトさんの家に住む事になります。
最初アスカはシンジくんに「お払い箱よ」って彼を追い出す腹でしたが、ミサトさんの「上司命令」でシンジくんと共に一つ屋根の下で暮らす事になります(ミサトさん曰く「二人に足りないものはコミュニケーション能力」確かにね(笑))
あ、それと「加持さんLOVE」描写は一切ありませんでした。
今回加持さんはミサトさんの元恋人で、シンジくんを見守る役割を演じます(ちなみに今回加持さんはシンジくんにセクハラします(爆))
途中でトウジやケンスケも交えてレイやアスカと一緒に加持さん主催の「社会科見学」としてセカンドインパクト以前の海洋生物を保護している海洋研究所(正式名称失念)に遊びに行きます。
このあたりのお話は作中でも箸休めの感のある安心して見れるエピソードでした。
施設見学前に子供達は恐ろしいくらいの行程を踏んで「消毒」されてしまいます。
そのアタフタぶりが面白おかしく、またサービスカットでもあったりしました(笑)
ここで予告でも見られた水槽の中にいる魚達を一緒に見るシンジくんとレイの短いやりとりが描かれます。
狭い水槽にいる小魚達にレイは、
「この子達はここでしか生きられない。私と同じ」
っと言います。


この言葉はシンジくんの記憶に、レイのイメージと共に強く残る事になります。
お昼の時間になり、みんなに出したお弁当はシンジくんの手作りでした(しかもかなり美味しい)
彼の意外な才能にみんな盛り上がります。
ただ、レイはもとより肉嫌いであったためシンジくん手作りのお弁当は手つかずのままでした。
シンジくんはそれをとがめる事もなくポットに入れてきた味噌汁をごちそうします。
レイは素直に言います。
「美味しい」
手作りの食事は人を和ませ、楽しい雰囲気を形作る。
レイはそれを経験で感じる事になります。
彼女はいくつかの経験を経て、この後意外な行動に出ます。
衛星軌道上から自らの身体とATフィールドを質量爆弾として落下させ、NERV本部を破壊しようとする第8の使徒が攻めてきます(デザインはリニューアルされています)
ミサトさんの出した作戦は「使徒を地上でヱヴァで受け止め撃滅する」という無謀なものでした。




作戦はシンジくんとレイが受け止め、アスカが使徒を仕留める形でなんとか成功します。
アスカは単独行動を望んでいたものの、一人では作戦を完遂できなかった事を自覚します(でも、彼女はそれを歪めず、事実として受け止めます)
アスカはエリートで、今までも一人で全てをこなしてきた。
一人で生きてきて、孤独を感じる事はなかった。
しかし、今の彼女は人を求める様になっていた。
その夜、アスカはいきなり寝てるシンジくんの隣に寝てしまいます(「こっち振り向かないで」と言っていましたが)


アスカはシンジくんが先の作戦中シンジくんがとっさに自分の事をアスカと呼んだ事に気がついていました(それまでは「式波」と呼んでいました)
そこで自分の事をアスカと呼んで良いと言います。
その代わり、シンジくんの事は「バカシンジ」と呼ぶとの事でした(ちょ、ちょっとね(^ ^;))
アスカはシンジくんや周りの人たちの影響で、他人を受け入れる様になっていました。
ただ、アスカは自分が思っている以上にシンジくんが気になる存在になってしまっている様でした。
シンジくんはアスカやミサトさんの分までお弁当を作っていましたが、レイにもお弁当を作ってあげます。
この時、レイは思わず、
「ありがとう」
って言います(この時、レイはほんのりほほを赤らめていました)
その夜、レイは自分の行動に戸惑います。
「ありがとう」
感謝の言葉、初めての言葉。
無意識にシンジくんに向けた言葉でしたが、それは敬愛する碇指令に対してさえ言わなかった言葉なのですから。
翌日レイは学校を休みます。
シンジくんは彼女の事を心配しますが、レイはセントラルドグマの水槽の中でした。
ここでTV版でも印象深かった台詞である、
「レイ、食事にしよう」
と碇指令はレイに言います。
ここで初めて碇指令とレイの二人きりの食事風景が描かれます。
碇指令は普通の食事でしたが、レイは錠剤やカプセルをまとめて飲んでいるだけでした(状態維持?)
今日のレイはいつになく饒舌でした(普段の彼女と比較しての事)
碇指令に、食事は楽しい?、人と一緒に食べるのは楽しい事?、料理を作ってあげるのは楽しい事?、っとレイは立て続けに碇指令に聞きます(碇指令の返事はもっぱら「ああぁ」という程度の短い返事だけでしたが)
ここでレイは意外な事を碇指令に切り出します。
シンジくんやみんなを呼んで碇指令にも来てもらって一緒に食事をしたいと。
碇指令は最初時間がないといいかけますが、レイに今は無き妻であるユイのイメージを重ね、レイの願いを承諾します。
かくして、レイ発案、シンジくんと父である碇指令の仲を取り持つ食事会が企画されます。
シンジくんは愛用のSDATを学校の屋上で寝っ転がりながら聞いていました。
そして、ここで「どこのエOゲ?」って言いたくなる様な強制ボーイ・ミーツ・ガールが発生します(笑)
「どいてどいて!」
ってけたたましい声と共にマリがパラシュートで降りてきます(これは想定外の展開でした)
マリはシンジくんと衝突。
シンジくんはマリの下敷きになりますが、彼女の豊かな胸の谷間に顔が埋没するという主人公の特権の様な展開になります(マリが離れた後「ぷは」ってなるのが笑えました(笑))
「眼鏡眼鏡......」
ここでマリが極度の近眼である事が分かります(それで良くヱヴァパイロットになれたね(笑))
どうも彼女は秘密裏に第3新東京市に潜入を図ったようですが、私服にパラシュートというアンバランスな装備での潜入でした(彼女の属する組織は分からないままでした)
「じゃあね、NERVのワンコくん」
その言葉を残してマリは去っていきます。
その夜、レイは真剣な眼差しで台所にて包丁を持っていました。
翌日レイは学校に登校します。
そして、なんと教室に入る前に「おはよう」と教室のみんなに挨拶をします。
どよめくクラスメイトでしたが、シンジくんはそれより休んでいた事を心配し、レイの側に来ます。
レイの指先は細かい傷があり、バンドエイドも巻かれていました(それはリツコさんが巻いてくれたとの事)
「どうしたの?その指」
「内緒。もう少し上手くなってから話すわ」
そういうレイは嬉しそうな幸せそうな表情になっていました。
アスカはアスカで気がつけばとても気になる存在となっていたシンジくんのために家で料理を作っていました。
それを早めに一時帰宅していたミサトさんに見つかってしまいます。
アスカ曰く、
「ヒカリのためよ」
って言い訳する始末。
まぁ、ミサトさんには見透かされていましたが(笑)
ミサトさんはここでアスカに招待状を渡します。
送り主はレイ。
食事会の招待状でした。
物語はここで少し動きます。
ヱヴァ4号機の起動実験失敗に伴い(ヱヴァ4号機は消滅)アメリカからのごり押しで実験機体であるヱヴァ3号機を押しつけられ、その起動実験をNERVで行うハメになります。
この世界では各国のヱヴァ所有台数は3機と条約で決められており、EU所属機であったアスカのヱヴァ2号機はヱヴァ3号機起動実験のあおりを食らって封印凍結と相成ります。
アスカは世界で唯一の自分の居場所を失ってしまいます。
帰り道、乗り込んだNERVのエレベータでアスカはレイと鉢合わせになります。
これもTV版にもあった印象的なシーンですがその意味するところは全く違うものでした。
しばらくの無言の後、なんとレイから話しかけてきます。
あなたにはヱヴァに乗らない幸せもある、と。
いくつかのやりとりの後、アスカは怒りにまかせてレイをはたこうと手を上げますが、それをレイは軽く押さえます。
その手には更に増えた小さな傷と更に数を増したバンドエイドが巻かれていました。
アスカの指にはわずかに2枚。
その数はそのままシンジくんへの思いを表している様でした。
アスカは頭に登った血も冷め、エレベータを出ようとしますが、最後に気になる事を聞きます。
「で、どうなの?バカシンジの事は(好きなの?)」
最初、分からないと言っていたレイでしたが、彼女なりの言葉で想いを語ります。
「シンジ君と一緒にいると気持ちがポカポカする」
そして、シンジくんには碇指令と一緒にいて『ぽかぽか』して欲しいと自分の願いを語るのでした。
アスカは呆れかえってその場を去ります。
「それって『好き』って事じゃん!」
アスカはその夜、改めてヱヴァ3号機起動実験の予定日を確認します(担当パイロットは未だ未定でした)
それはレイの食事会の予定日と重なっていました。
そして、意を決してその起動実験に志願します。
そのままではシンジくんやレイに決まる可能性もあったため、その代わりにアスカは志願したのです。
アスカは生まれて初めて自分のためではなく、人のためにヱヴァに乗ります。
アスカは実験場に向かう車の中でレイのメッセージを受け取ります(携帯でね)
レイの言葉は一言、
「ありがとう」
でした。
シンジくんを間に挟んでの二人の関係でしたが、思いやりと優しさが重ね合わされた良い関係になっていました。
しかし、これが悲劇の始まりである事を二人は知らなかったのです。
着々と準備が進むヱヴァ3号機起動実験。
現場で指揮を執るミサトさんにアスカから守秘回線で私的な連絡が入ります。
アスカは自分の事を語り始めます。
その語り口にミサトさんは彼女が優しくなり、他を受け入れる事が出来るまでに成長した事を感じ取ります。
ヱヴァ3号機のコクピットに入ったアスカは、
「そっか、わたし、笑えるんだ」
っと今の自分の幸せをかみしめる様に言っていました。
しかし、このタイミングで浸食型使徒の攻撃が始まります。
使徒に奪われたヱヴァ3号機は司令室からの制御を離れ、アスカを浸食し、巨大なエネルギーを発して爆発します。
それはレイの食事会の直前の事でした。
レイはNERVの関係者からそれを聞きます。
レイの私室の狭い台所には料理がナベから吹きこぼれていました。
どうやら料理はシチューの様でした。
物語は日常を離れ、凄惨な戦いに移ります。
NERVで指揮を執る碇指令はヱヴァ3号機を破棄、改めて使徒として攻撃命令をかけます。
逡巡するシンジくん。
コクピットでもあるエントリープラグが放出されていない事に気がつき、その中にアスカがいる事を確信します。
そのため、彼はヱヴァ3号機を攻撃できないでいました。
逆にヱヴァ3号機は初号機の首を締め上げ、さらに浸食までしていました。
戦う事を命じる碇指令でしたが、シンジくんはアスカとは戦えない、自分が死んだ方がマシだとさえ言います。
碇指令はここでシンジくんでの作戦遂行を断念、シンジくんとヱヴァ初号機の回路を切断、かねてより導入していた無人システムであるダミーシステムを起動させます。
ヱヴァ初号機が全ての抑制を払って反撃、一気に形勢は逆転、ただ一方的な殺戮となります。
ここで意外な演出が入ります。
それは、こんな凄惨な殺戮シーンに似つかわしくない歌が流れるのです。
その流れた歌とは名曲「今日の日はさようなら」でした。
これは辛かった。
せっかく仲間として、友達として良い距離に近づけたと思った矢先の事でしたから。
この状況と切ない歌詞とが絡み合ってたまらないシーンとなっていました。
最後にアスカのいるはずのエントリープラグをヱヴァ初号機が噛み潰して戦闘は終了します。
アスカは辛くも生き延びますが、使徒からの精神汚染を受け、以後監視対象となります。
シンジくんは自分の手でアスカを殺させようとした碇指令に怒りをぶつけます。
しかし、NERV本部の上部をわずかに壊しただけで、碇指令の命令によるヱヴァ初号機内LCLを最大濃度にしたことでシンジくんは気絶します。
シーンはシンジくんの心象風景を表す電車に移り、その中である事が語られます。
それはシンジくんの愛用していたSDATはもともとは父、碇指令の持ち物であった事。
それを聞いていれば碇指令が自分を守ってくれる様に思えた事。
それが自分の思い込みであった事。
そんな思いを巡らしているうちに、シンジくんは現実世界に目覚めます。
現実世界でシンジくんは父、碇指令との決定的な溝を感じました。
シンジくんは以後ヱヴァに乗らない事を決め、第3新東京市を出て行きます。
シンジくんは全てを捨てたため、みんなに別れの挨拶もせず去っていきます。
レイはシンジくんが去った後、彼の愛用していたSDATをゴミ箱から見つけます。
そこに最強の使徒である第10の使徒が現れます。
あっさりと地表からジオフロントまでの装甲板を撃ち抜かれ、NERV本部に使徒は肉薄します。
そこにどういう手段を取ったのかマリが新しいピンクのプラグスーツに身を包んでアスカのヱヴァ2号機を鮮やかに操縦、第10の使徒に対抗します。
しかし、らちがあかない状況にマリは裏コード「ザ・ビースト」を発動。
ヱヴァと操縦者に多大な負担をかけるヒトを捨てた「獣化第2形態」で挑みます。
しかし、それでも第10の使徒の強固なATフィールドを打ち破るには至りませんでした。
そこに片腕だけ修復されたレイの乗るヱヴァ零号機が大型ミサイルを抱えて特攻します。自分のATフィールドを全開にし中和を試みますが力が足りませんでした。
「碇君がエヴァに乗らなくてもいいようにする」
レイの座席にはシンジくんの捨てたSDATがありました。
彼女はまさにシンジくんのために戦っていたのです。
まだ余力の残っていたマリのヱヴァ2号機はATフィールド中和に力を貸し、突破に成功します。
第10の使徒は大型ミサイルの直撃を受けます。
レイはぎりぎりのところで2号機をはね飛ばし爆発からマリを守ります。
「逃げて2号機の人。ありがとう」
しかし、第10の使徒は生きていました。
そして、動く力もないヱヴァ零号機を捕食、ヱヴァの特性を吸収してしまいます(パターンが使徒からヱヴァ零号機に変異する) それを目前で見ていたシンジくんは矢も盾もたまらずNERV本部に向かいます。
格納庫では最後に残る希望として初号機をダミープラグにて碇指令が起動を繰り返していました。
「なぜここにいる」
「僕をヱヴァに乗せて下さい。僕はヱヴァンゲリヲン初号機パイロット、碇シンジです!」
その間にも第10の使徒は侵攻を続け、とうとうNERV司令部に到達します。
そこにぎりぎりのタイミングでシンジくんのヱヴァ初号機が現れ第10の使徒に反撃します。
第10の使徒をカタパルトに押しつけ初号機ごと地表に打ち出します。
初号機の容赦ない攻撃が繰り返されますが、突然初号機のエネルギーが切れます。
第10の使徒はこの機とばかりに反撃します。
しかし、この第10の使徒にヱヴァ零号機、レイが捕食されていた事を見ていたシンジくんは驚異的な意志の力を見せます。
「綾波を・・・返せ!」
ヱヴァ初号機は再起動します。
そして、今までになかった使徒の様な目から光線を放ち圧倒的な力で第10の使徒をねじ伏せます。
むき出しにした第10の使徒のコアに初号機は手を当て、シンジくんはレイのサルベージを試みます。
ヒトに在らざる使徒の中枢であるコアへの侵入はシンジくんにもかなりの負担をかけていました。
「綾波!」
「もういいの、私は死んでも代わりはいるもの」
「綾波は綾波だ!」
泡立つ様に使徒のコア上に浮かぶ上がる複数のレイの顔、しかしシンジくんはそれらには目もくれず自ら使徒を浸食していきました。
その向こうにレイが見えました。
「来い!綾波!!」
その声を聞き、レイは手を伸ばします。
シンジくんはその手をぐいっと引き上げます。
レイはその勢いでシンジくんの胸元に飛び込む形になります。
シンジくんはレイを固く抱きしめます(それも愛おしそうに)
シンジくんはここで優しくレイに話します。
「父さんの事、ありがとう」
「ごめんなさい。私、何も出来なかった」
幸せそうな二人でしたが、シンジくんが見せた力はヒトの範疇を超え、神の領域に達しようとしていました。
リツコさんの言葉では新しく世界が生まれるとき、古(いにしえ)の生き物は全て滅ぶと。
セカンドインパクトの続き、サードインパクトが始まる。
「世界が、終るわ」
リツコさんの不吉な言葉の後、エンディングが流れ始めます。
劇場に足を運んだ方々はごく少数の人を除けば勝手知ったるヱヴァの世界。この後に何かがあると分かってその場を離れる事はありませんでした。
実際には軽快な音楽をバックにミサトさんナレーションの次回予告があると思っていたら・・・・・本編がまだ続いていました。
サードインパクトが唐突に途中で終わります。
ヱヴァ初号機は1本の槍状のもので串刺しにされます。
その槍を投げたのはマークシックス(Mark-6)と呼ばれるヱヴァ6号機。
そして、それを操縦するのはあの渚カヲルでした。
彼は言います。
「碇シンジくん。今度こそ君だけは幸せにしてみせるよ」
物語がどんな展開を見せるのか、全く分からないまま『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』は終わりました。
まぁ、予告では色々と言っていましたが、文章も長くなった事ですし、ここでは語らない事とします。
いやぁ~ヱヴァのテーマが「碇シンジの物語」からいつの間にやら「レイとの愛の物語」になるとは思いませんでした。
ヱヴァ初号機の再起動が純粋自己防衛本能(ユイさんの想い)ではなく「(僕の)綾波を返せ!」ですからね。
シンジくんが熱い!情熱少年です。
レイやアスカが優しくて思いやりのある良いキャラになってましたね。
TVシリーズにあった「毒」が抜かれて物足りない方々も多くいらっしゃると思いますが、私はこれでちょうど良い。いや、とても良い。
そんなこんなで、私にとって、今回のヱヴァはとても好きな物語なんですね。
実は私は昔、NiftyのGAINAXフォーラムに当時流行っていたエヴァショートストーリーを見よう見まねで書いていたんですね。
そこで私はシンジくんのエヴァ初号機が残骸となった零号機を捕食。自らのコアでレイを再生するという話を書いていたんです。
話の形は違うものの、自分の思い描いていた映像に近いものがこうしてスクリーンで見れるというのは、何やら感慨深いものを感じました。
ぶっちゃけ見たいものが見れたんですよね。
ホント言うとですね、今回既に『破』を2回見てますが、もう2~3回は見に行きたい気分なんですよ(マジな話、もう1回は見るな、たぶん(笑))
不思議に私の琴線にマッチしたヱヴァ。
ホントに面白かった。
次の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q quickening』が本当に楽しみでなりません。



































































