●半分の月がのぼる空 第6話 (最終話)「僕らの両手は」

あっという間に過ぎていった6話。
ホントはもっと里香ちゃんや裕一くんを見ていたかったのですが、泣いても笑ってもこれが最後。
しっかりと二人のドラマを見守りましょう。
夏目先生、相変わらず人が悪い。
手術が成功したのにもかかわらず、
「最悪の結末」
この言葉を理解するには裕一くんの手元にはあまりにも情報がない、そして何より里香ちゃんに会えないのが辛い。
里香ちゃんの気持ちを知った以上、早く答えてあげたい。自分も同じ気持ちだって事を(まぁ、
里香ちゃんは裕一くんが自分を想ってくれている事を強く信じているようですね)
裕一くんがいつものように屋上に上がると、美味しそうにたばこを吸っている夏目先生がいました。
裕一くんの将来の希望をそれとなく聞く夏目先生。
自分と同じ道を歩み始めている裕一くんを夏目先生なりに心配しているようです。まぁ、
性格が性格なんでひねた伝え方になるのが夏目先生らしいと言えばらしいのですが(苦笑)
主治医としての「守秘義務」を盾に里香ちゃんの病状を話さない夏目先生。
やっぱこの先生、個人的にヤですね(まぁ、里香ちゃんの命の恩人ではあるけれど・・・)
裕一くんは改めて聞きます。
「『最悪』ってなんですか?」
「お前がここにいた事だよ」
やっぱり夏目先生、素直な言い方はしませんね。
つまり、里香ちゃんと裕一くんが出会った事を言ってるんですね。でも、それが結果的に「最悪」になるのか、
そうでなくなるのかは当人達の問題なんですよね。
夏目先生は里香ちゃんの病状については親族でない限り伝えられないと言いました。これは事実でしょう。守秘義務もありますから。
でも、里香ちゃんと裕一くんとの間の事は二人の問題であり夏目先生がとやかく言う筋合いはないんですよね。
ナースステーションにて亜希子さんは夏目先生に詰め寄ります(って言うか胸ぐらつかんでます(爆))
里香ちゃんの病状を裕一くんに伝えて欲しいと。
しかし、やんわりと嫌みな感じで拒否する夏目先生。
それに里香ちゃんのお母さんからも裕一くんに会わせないで欲しいとの申し入れが裕一くんを更に里香ちゃんから遠ざけます。
その事は改めて主治医として夏目先生から裕一くんに伝えられます。
あまりの事にすがるような気持ちで亜希子さんを見る裕一くんですが、家族からの要望では亜希子さんもなすすべはありません。
みゆきちゃんが裕一くんを見舞っていました。
どうやら休学中の穴を埋めるためのレポートを持ってきてくれたようです。
里香ちゃんの事ばかり考えがいってしまい、裕一くんレポートがなかなか進みません。
みゆきちゃんから里香ちゃんを見舞っていない事を言われます。
「裕ちゃん、なんのために学校まで行って大騒ぎしたの!」
「うるさい!」
今の裕一くんには里香ちゃんと逢えない理由も語る余裕もありませんでした。
気が付けば裕一くんは窓から見える東病棟の里香ちゃんの部屋ばかり見ています。
その裕一くんの気持ちが痛いほどわかる亜希子さん。
それぞれの思いが空回りしながら時間だけが過ぎていきます。
夜、当直でもないのに夏目先生がナースステーションにいました。
亜希子さんに「友人の事」として自分の過去を語ります。
一流の医大に行った事。素敵な彼女がいた事。その子と学生結婚した事。
そして里香ちゃんと同じ病気を持っていた事を。
『拡張型突発性心筋症』
5年の生存率は50%。しかも長生きは出来ない。
自分の残り全ての人生と、彼女の短い人生とを秤にかけなければならない。
まさに「最悪」でした。
たまたまその話を聞いてしまった裕一くん。
でも、この事が逆に裕一くんの心に火を付けるのです。
「命をかけて君のものになる」
そう伝えてくれた里香ちゃんにやはり逢い、自分の気持ちを伝えなければならない。
なんとしてでも。
この時の裕一くんは里香ちゃんを想う気持ちがそうさせたのでしょうがあまりにも無謀でした。
屋上からロープでぶら下がり、振り子の要領で東病棟のベランダにしがみつき、ベランダを伝って窓から里香ちゃんに逢う作戦です。
若気の至りとはいえ、失敗したら転落死するまさに命がけの作戦でした。
あまりの無謀な作戦にみゆきちゃんも一旦は反対しますが、その熱意に裕一くんを見守る事になります。
途中で宙づりになるなど危険と隣り合わせの展開でしたが、ゼブラマスク司くん(+お兄さん)の協力で何とか里香ちゃんに会う事が出来ました。
最初はお母さんから拒否されますが、里香ちゃんが裕一くんを部屋に招きます。
「裕一のばか」
弱々しい声ですが、紛れもなく里香ちゃんの声でした。
「里香、ずっと一緒にいよう」
「うん」
こうして二人は誓いを立てたのでした。
裕一くんにとっては短い、里香ちゃんにとっては永遠の誓いでした。
この後のエピローグ的な夏目先生と亜希子さんとのやり取りがよかったですね。
里香ちゃんと同じ病気で奥さんを失った夏目先生と同じ人生を裕一くんを歩み始めた。全てを捧げても何も残らなかった。
でも、亜希子さんは一笑しながら答えます。
「それがどうしたって言うの」
そして続けて亜希子さんが言います。
「里香は今が一番幸せだよ」
夏目先生は経験者として反論します。
「残された方はどうするんだよ」
亜希子さんまたも事も無げに言います。
「耐えるんだよ」
亜希子さんの最後のセリフ。
「ホント男って馬鹿だよ。自分で気づかないうちに全てを手に入れてるのにさ」
僕は男の身ですから、亜希子さんの本当の気持ちはわかりません。
でも、この言葉を僕なりに見ればこんな答えが出ます。
例え短くても好きな人と共に歩む人生はその女性にとって「全て」である。
男はその女性の「全て」を手に入れている。
それは本当に大切なもので、残りの人生を耐えるだけの価値があるものである。
最後のシーンは二人の思い出の場所である「砲台山」でした。
こうしてみるといつもと同じ感じの二人でした。
でも、違う事がありました。
今は二人ともお互いを生涯のパートナーとして生きていく事を決めたのです。
その誓いを確認するかのように自然と二人は唇をあわせていました。

「そう、僕たちは、こうやって生きていくんだ」




















