※このレビューは全力でネタバレ全開です。ご注意下さい。
ルルーシュとスザクとナナリーがマオの命がけのゲームに付き合わされている頃、
ユーフェミアとコーネリア仲むつまじい姉妹はつかの間の休息を二人で楽しんでいました。
そこは故クロヴィスが作らせた空中庭園でした。
まるで恋人同士のようにコーネリアはユーフェミアの膝枕でくつろいでいました。
「久しぶりだな、こういう時間は。エリア11に来て以来、予想外のことが多すぎた・・・」
コーネリアはちょっとイタズラ心でユーフェミアの脇をくすぐります。
「ひゃぁ!」(うお!ごっつぅ可愛い声。思わずリフレインしちゃいました(爆))
「デスクワークばかりで太ったんじゃないか?」
「もう、お姉様ったら~」
「はははは」
激しい動乱の時代のつかの間の安らぎですね。
そして、会話は以外の方向に向かい始めます。
「お姉様、このお庭似ているとは思いませんか、マリアンヌ様の離宮に」
「あぁ、そういえば」
「クロヴィス兄様が指示したんですって」
「意外と気に入っていたのだな。あそこのルルーシュとは喧嘩ばかりしていたくせに」
何となくですが、特に描かれてはいないのですが、当時のクロヴィスはマリアンヌに密かに想いを寄せていたのではないかと思うんですよね。
だから子供としていつもマリアンヌのそばにいられるルルーシュが羨ましくてチェスを挑んでいたのかもしれません(いつも負けていたそうですが(笑))
「ライバルだったんですよ、きっと」
「相手は年下だぞ?」
「でも、兄様が残した絵の中にルルーシュ達を描いたものがありましたよ?」
「そうか・・・早くこのエリアを平定し、ゼロを捕まえねばな。クロヴィスも・・・そしてルルーシュやナナリーにも申し訳が立たん。
ここは兄妹3人が命を散らせた転地なのだから」
コーネリアは弟クロヴィスを暗殺され、国家間の戦争の狭間で死んだルルーシュとナナリーの事も思ってエリア11平定を進めていたんですね。
しかし、コーネリアはその二人の母親であるマリアンヌ暗殺の秘密を知る人物。
ひょっとするとその件の負い目からエリア11に対してコーネリアは果断な行動に出ているのかもしれませんね。
まさかその敵の大将ゼロこそ、今自分が思う弟ルルーシュとは想像の埒外なのでしょうね。
マオはラストゲームのルールをルルーシュに説明していました。
「この天秤はね、爆弾の起爆装置でもあり解除スイッチでもあるんだ。乗せるのは互いに取り合ったコマ。
この目盛りが完全にボクの方へ傾けば爆発。キミの方に傾けば爆弾は解除される。つまり、キミが勝てば妹は助かるってことさ」
「趣味が悪いな。C.C.に捨てられるわけだ」
「挑発は通じないよ。キミの心は丸わかりなんだから」
一方的な性格のマオらしく、著しく公平さを欠くゲームでした。
何せルルーシュのゲームの読みを全て読み取って行なうゲームなのですから。
ルルーシュとマオが対峙しているとき、循環システムにいるスザクは仕掛けられた振り子爆弾の上に待機してチャンスをうかがっていました。
ルルーシュとマオのチェスは想像通り、マオのワンサイドゲームとなっていました。
「キミは頭を空っぽにできるタイプじゃない。いつだって自分の行動を見ている批評家の自分がいて、
その批評家の自分を冷めて見つめているもうひとりの自分がいて・・・そういう人間だよ。ふふ、無駄だよ。
どれだけ考えようとボクの勝利は動かない」
マオの心はルルーシュをいたぶり殺す、この一点にあったのです。
描かれてはいませんが、マオが作った「起爆装置 兼 解除スイッチ」は実は起爆装置オンリーの機能しかなかったと思うんです。
マオの性格上、自分の勝利を確信しているのに律儀に解除スイッチの機能なんて付けるなんてあり得ませんから。
「!・・・」
マオの一方的なゲーム運びにマオ側の天秤皿には着実に取られたコマが増えてゆき、天秤はマオ側にどんどん傾いていきます。
ルルーシュは焦りを隠せません(ってホントに心の焦りは隠せませんが)
それでもルルーシュはナナリーを助けるためにマオに挑み続けます。
「凄い、7つのことを考えてボクを惑わせようって作戦だね?でもねぇ、ボクのギアスをキミだけに絞れば何が真実か読み取るのは簡単さ・・・」
マオはルルーシュ渾身の一手を簡単に返してしまいます。
しかし、これこそがマオの盲点だったのです。ルルーシュのギアスに限界があるのと同じように、またマオのギアスも完全ではなかったのです。
「!・・・」
「ああぁ、最後の策もダメだった・・・ボクを見くびるから妹の命が・・・」
マオが取ったコマを天秤皿に放り込まれたとき、目盛りが起爆ラインギリギリ手前で止まります。
「は・・・」
既にルルーシュは冷静さを失っていました。
今彼を被っているのはナナリーを失う恐怖感だけ。
そして、マオはその心底その事に怯えるルルーシュの心の声を楽しんでいました。
「どうしよう。もう策がない他人を使おうにもナナリーを人質に取られている以上・・・」
ルルーシュの動揺を誘発するようにわざと取り出したコインを床に落とします。
そのコインの落ちた音でルルーシュは激しく動揺します(っていうか怯えが走っています)
「は?!・・・」
「ごめんごめん落としちゃった」
「はぁ・・・」(放心状態のルルです)
やっぱりマオって嫌なヤツです。
「キミの番だよ?急がないと、ほらほら時間がなくなっちゃうよ。妹がいなくなっちゃうよ・・・へぇ~、そんな手でいいんだ。本当にいいの~?
」
最後の最後に考えついた手をそんな風に言われてびくっとするルルーシュです。
もう既にマオの手の内で踊らされている感じです。
もう打つ手は無し、後残されているのは・・・、
「・・・もういいだろう」
「あぁ?」
「やめてくれ、マオ」
「よーく聞こえないなぁ?」
「もう十分だろ!ナナリーを助けてくれ!」
マオにナナリーの命乞いをするだけでした。
「はぁ~?」
「俺の・・・俺の負けだ」
大切なナナリーの命がかかっている事ですから、もはや自分のプライドのことは言ってられません。
「ははは、ははははは!ひゃははははは!!よ~く言えました。ようやくキミの心の底からの声を聞かせてもらえましたね~。気持ちい~最高!
でも、ダメ。これで、チェックだ」
いやらしいマオはわざわざチェスで取ったコマを自分側の天秤皿に放り投げてナナリーの頭上の爆弾を起動させます。
「止めろーーー!!!・・・・・ナナリー・・・」
ルルーシュ、ぶち切れてます。
その表情はまるでどこぞの怪奇マンガのキャラしてます(笑)
そして、放心状態でその場に崩れます。
残酷なマオは監視カメラに写っているはずの爆破した後の循環システムを携帯端末で確認しますが、
「さ~て、どんな感じでバラバラに?・・・ん?え?・・・何故、どうして?」
ナナリーは生きていました。
車いすごと縛られていましたが、生きていました。
少し不安そうな表情ではありましたが。
「へ?・・・」
ルルーシュは惚けていました(なかなかないルルーシュのレアな表情ですね(笑))
その時!壁のステンドグラスが外から破られます。
「まさか、ボクの意識を集中させて…」
そのステンドグラスの破片と共にスザクが飛び込んできました。
こうしてみるとスザクの方が主人公らしいですね(苦笑)
マオは銃を取り出してスザクを撃ちますが、
スザクはなんとその弾道を見極めて避けてます(武道の達人はその弾筋よりも先に出る相手の殺気を読み取り、
それを避けることで結果的に弾を避けることが出来るそうですが、やっぱスザク身体能力は非常識です(笑))
そして、ナナリーにヘンな縛り方をしたマオに怒りの鉄拳をそのアゴに見舞います。
これにはたまらずマオは愛用のヘッドフォンもバイザーもろとも吹っ飛ばされます。
「自分はブリタニア軍准尉、柩木スザクだ。治安擾乱の容疑で君を拘束する」
「スザク・・・」
想像もしていなかったタイミングでのスザクの登場にルルーシュは心底驚いています。
「爆弾を解体した?…そんな……振り子とスピードを合わせて?」
スザクは振り子爆弾より高いところから飛び降りながらリード線を切ったんですね。
着地はどうした!ってツッコミを入れたいのですが、
ひょっとしたら汚水槽にそのまま落っこちたのかもしれません(いや~(笑))
だからこの時のスザクはちょっと匂っていたかもしれません(爆)
「どのラインを切ればいいかはルルーシュが教えてくれたからね」
「俺が教えた?」
「何言ってるんだい、君の指示だろ?叫び声が聞こえたら突入しろってことも」
「俺が!?」
不思議なことが続き、その全てが記憶にない自分の指示によるもの?
そして、ルルーシュはある可能性に行き着きます。
『やはり・・・そうか』
「マオ、これでチェックメイトだよ」
「ルルーシュ、まさかお前は・・・」
『そうらしいな。俺はスザクに指示したこと、自分にギアスをかけて忘れさせた。心の声は絶対的な情報だと信じたお前の負けだよ。それに、
俺の心を読むために効果範囲を絞ったのが仇になったな』
ルルーシュのいつもの不敵な笑いが戻ってきました(やっぱルルは黒笑いしないとらしくないですね(笑))
それにしても自己ギアスは反則技っぽいです(笑)
でも、まぁ、以前ルルーシュがしていたギアスの性能分析で「光情報であれば反射は可能」と分析していましたから、
その伏線がようやく実を結んだわけですね。
「バカな・・・こいつが失敗したらどうするつもりだったんだ」
『そうだ。これはスザクを信じていないと取れない作戦』
そう、スザクは唯一ルルーシュが信じ切れる人物。
しかし、そのスザクがルルーシュにとって最悪の敵なのですから、コードギアスの世界は奥が深い。
「咲世子さん、もうOKです。はい、お願いします」
いつの間にか循環システムに来ていた咲世子さんがナナリーを拘束していたロープをほどきます。
「咲世子さん?」
「もう大丈夫ですよ」
この勝負、ルルーシュの勝ちでした。
またしても敗者となったマオでしたが、彼にはまだ役割があったのです。
ルルーシュにある真実を伝えるためだけの。
「ふん、それで勝ったつもりか!」
「止せ」
「放せよ、この父親殺しがっ!」
「!!!」
「?!」
マオの発した言葉にスザクは目を見開いて驚愕します。
この事実にはルルーシュも驚きます。
「お前は7年前に実の父親を殺している。ふん、徹底抗戦を唱えている父親を止めれば戦争は終わる?子供の発想だねぇ。実際はただの人殺し」
勢いあまっての行為だったのかもしれません。
しかし、7年前にスザクのしてしまったことは親殺しの大罪。
そして、日本の敗戦。
死屍累々の道で立ちつくし、泣きじゃくっていたのは自分のしでかした結果を死体の山で知ってしまったんですね。
「違う!僕は、俺は!!」
「よかったね、バレなくて。まわりの大人たちがみんなで嘘をついたおかげさ~」
この大人の中には、あの京都六家の桐原タイゾウもいるのでしょうね。
「それじゃ、柩木首相が自決することで軍を諌めたってのは・・・」
「大嘘だよ、何もかも」
「嘘・・・」
「仕方がなかった。そうしなければ日本は!」
「今更後付の理屈かい?この死にたがりが!」
「!!」
「人を救いたいって?救われたいのは自分の心だろ。それに殉じて死にたいんだよねぇ。だからいつも自分を死に追い込む!」
マオは人の心を読みます。
しかし、彼はどうしても人の心の痛みは理解できないようです。
C.C.はマオにそれを教えきれなかったようですね。
「うわあああああ・・・」
スザクはたまらず絶叫して膝をつきます。
「お前の善意はただの自己満足なんだよ!罰が欲しいだけの甘えん坊め!!」
マオは調子に乗って自分の置かれた立場も忘れて今までと同じように人の心を読み、その真実でスザクを追い詰めていました。
自分こそ追い込まれた立場であることを忘れて・・・。
例えそれが真実でも大切な親友であるスザクをマオがいたぶっているのは事実。
ルルーシュはマオの利用価値も忘れてスザクを苦しめている最大の元凶、マオの口を封じます。
「マオ!!お前は黙っていろ!!」
「しまった!」
マオは調子に乗りすぎて自分がルルーシュのギアス防止のバイザーを付けていないことに気づいていなかったんですね。
しかし、時すでに遅し、マオはまったく口がきけなくなってしまいます。
「あう・・・うぇあ・・・う・・・」
「待て!」
捕まえようとするルルーシュの手をすり抜け、マオは足を引きずりながら教会の外に逃げます。
そして、まばゆい外には欲したやまなかった、逢いたかったC.C.がいました。
しかし、C.C.は悲しい表情をしていました(既に決意は固めていたのです)
マオはC.C.に逢えた喜びで一心にC.C.の元に駆け寄ります。
彼女の手にサイレンサー付きの銃があるとも気づかずに・・・。
「好きだったよ、マオ」
「あう・・・あ・・・」
「マオ、先にいて待っていろ。Cの世界で」(聞き書きの限界で「Cの世界」と言う表現が間違っていればご指摘を下さい)
もう、自分とルルーシュにとって障害以上の何者でもない存在となったマオは始末するしかない。
でも、一緒に暮らしたときの情もある。
だから、せめて、自分の手で・・・C.C.はマオの首に銃を突きつけ、引き金を引きます。
これでマオは死にました。
同じギアスを持つ者同士、ルルーシュと共闘する余地もあったかもしれません。
しかし、ギアスに取り込まれ、C.C.への妄執しかなくなったマオには、今のC.C.と一緒にはいられなかったのです。
C.C.の心の痛みと一緒に引き金を引くことになったんですね。
マオがC.C.に始末されるのを見届けて、ルルーシュは向き直りひざまずくスザクを改めてみます。
スザクは取り付かれたようにうつろな目でつぶやき続けていました。
「俺は・・・俺は・・・」
いや~、遅くなってすみません。
ルルーシュとスザク二人のやりとりが中心だと、これがまたもうセリフの山々(笑)
そして、自分の思うことを自由に書かせていただいたらこれがまたまたテキストの山になっちゃいました(げふ)
それにしてもコードギアスってストーリーと情報と伏線とが絡み合ってもの凄い厚みのドラマを形成してますね。
トラウマが実の父親殺しだったとはスザクの罪の深さは想像以上でした。
でも、予告では楽しそうにナナリーと話していましたからちょっとホッとしてます。
しかし、このセリフ全追っかけは体力的に辛くなってきました。
他の方法を考えないといけないなぁ~。