1. ホーム
  2. スワップポイントについて
  3. スワップ投資の戦略
  4. トルコリラの戦略
  5. トルコリラでのシミュレーション
  6. ポジションを買い増すタイミング

ポジションを買い増すタイミング

スワップポイントでポジションを買い増すタイミング

スワップ投資の大きなメリットである複利効果を出すためには、ポジションを買い増ししていく必要があるのですが、レート下落局面では資金の追加が必要になるケースが想定されます。それをシミュレーションで確認してみます。

シミュレーションの前提としては現在のレートが1トルコリラ=30円として始めます。またスワップポイントの付与率が現状と変わらないという条件です。

最初はレートの変動が少なかった場合

最初は下落幅が少なかったケースでの検証です。10,000通貨を証拠金100,000円で購入します。

最初の1年間で30円から29円に1円下落したという想定です。
かなり恵まれたケースといえます。

保有ポジション 10,000
ポジションレート 29円
ポジション評価額 290,000円
ポジション評価損益 −10,000円(ロスカット分)
受け取りスワップ 31,390円
口座損益 21,390円
有効証拠金 121,390円
必要証拠金 11,600円
維持率 1,046%

ルール通り、30円→29円にポジションチェンジしています。

ここで5,000通貨を買い増しします。

保有ポジション 10,000
保有ポジション(追加分) 5,000
ポジションレート 29円
ポジション評価額 290,000円
ポジション評価額(追加分) 145,000円
有効証拠金 121,390円
必要証拠金 17,400円
維持率 697%

このケースではスワップ分の利益がロスカット分を上回っているため、買い増ししてもまだ少し余裕があります。

最初から大きくレートが下がった場合

次は反対に最初から大きくレートが下がった場合を想定しましょう。ここでは1年で30円から26円に4円下落したケースを考えます。十分にあり得るケースです。
条件は同じく証拠金が100,000円で10,000通貨を購入します。

保有ポジション 10,000
ポジションレート 26円
ポジション評価額 260,000円
ポジション評価損益 −40,000円(ロスカット分)
受け取りスワップ 31,390円
口座損益 -8,610円
有効証拠金 91,390円
必要証拠金 10,400円
維持率 878%

このケースでは受け取りスワップポイントがポジションの評価損より少ないため、口座損益がマイナスになってしまいます。
あと問題なのは、レートが下がった場合には受け取りスワップポイントも減ってしまうことです。ですのでこのケースではもう少し受け取りスワップポイントが少なくなると想定されます。

ではこの状態で5,000通貨を買い増ししてみるとどうなるでしょう?

保有ポジション 10,000
保有ポジション(追加分) 5,000
ポジションレート 26円
ポジション評価額 260,000円
ポジション評価額(追加分) 130,000円
有効証拠金 91,390円
必要証拠金 15,600円
維持率 585%

かなりギリギリの状況になりました。この時点ではまだ維持率は500%をキープしていますが、もう少しレートが下がった場合には注意ゾーンに入ってしまいます。
実際には受け取りスワップポイントの額がもう少し減っていると思われるので、ここでの買い増しはしない方がいいでしょう。
ということでさすがにここまで下がってしまうと、もう少し様子を見ると同時に、まだ下がるようであれば資金追加も考えます。

この検証からレートが2円以上下がった場合には、スワップポイントを活用しての買い増しは見送るようにした方がいいでしょう。
そこで買い増しをする場合は資金を追加して証拠金を増やしてから買い増すようにします。