1年間でレートが変わらないケースでのシミュレーション
次は1年間でレートがほとんど変わらないケースを検証してみましょう。1年という期間では上下はしますが、結果的に年間で見ればレートの変化がほとんどないケースです。
レートが変わらないという条件ですので、6ヶ月と12ヶ月後でチェックしてみます。
スタート時の条件設定
スタート時の条件は以下のような設定にしています。
保有ポジション | 10,000 |
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ポジションレート | 30円 |
毎月積み立て額 | 10,000円 |
毎月買い増しポジション | 1,000通貨 |
有効証拠金 | 100,000円 |
必要証拠金 | 12,000円 |
スワップポイント | 86円(10,000通貨当たり/日) |
レバレッジ | 3倍 |
維持率 | 833% |
6ヶ月後
証拠金、ポジションは6ヶ月分を追加後、レートは30円のまま変わらずの想定
保有ポジション | 16,000 |
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ポジションレート | 30円 |
ポジション評価額 | 480,000円 |
ポジション評価損益 | 0円 |
受け取りスワップ | 19,350円 |
期間口座損益 | 19,350円 |
口座損益 | 19,350円 |
有効証拠金 | 179,350円 |
必要証拠金 | 19,200円 |
維持率 | 934% |
ここまでの検証
6ヶ月(半年)が経過しました。レートが変わらないケースでは純粋にスワップポイントの効果が現れます。証拠金とポジションの積み立て分もあり、順調に資金は増加します。
12ヶ月後(1年後)
証拠金、ポジションは6ヶ月分を追加後、レートは30円のまま変わらずの想定
保有ポジション | 22,000 |
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ポジションレート | 30円 |
ポジション評価額 | 660,000円 |
ポジション評価損益 | 0円 |
受け取りスワップ | 28,638円 |
期間口座損益 | 28,638円 |
口座損益 | 47,988円 |
有効証拠金 | 267,988円 |
必要証拠金 | 26,400円 |
維持率 | 1,015% |
ここまでの検証
1年後にレートが変わっていないという条件で1年経過したときの口座状況ですが、やはりスワップポイントの威力が感じられます。レートが変わらなければ口座損益は大きくプラスになりますし、維持率もアップします。
但し、現在のレートが低いとはいってもこんなにうまくいくことはあまりないと考えておかなければなりません。
オプションとして
6ヶ月経過した時点で、あまりレートが変動しないとことであればオプションとしてスワップポイントを活用して、ポジションを追加購入する戦略もあります。それを検証してみましょう。
まずは6ヶ月経過した時点で追加で5,000通貨購入したケースを考えてみます。6ヶ月の時点で5,000通貨をスワップポイントを活用して追加購入して状況は以下のようになります。
保有ポジション | 21,000 |
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ポジションレート | 30円 |
ポジション評価額 | 660,000円 |
有効証拠金 | 179,350円 |
必要証拠金 | 25,200円 |
維持率 | 711% |
この時点での維持率は800%を下回ってはいますが、まずは安全圏といえるでしょう。
そして6ヶ月後は…
この状況でレートが変わらずに6ヶ月が経過したときの状況は以下のようになります。
保有ポジション | 27,000 |
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ポジションレート | 30円 |
ポジション評価額 | 810,000円 |
ポジション評価損益 | 0円 |
受け取りスワップ | 36,378円 |
期間口座損益 | 36,378円 |
口座損益 | 55,728円 |
有効証拠金 | 275,728円 |
必要証拠金 | 32,400円 |
維持率 | 851% |
もし半年後もレートが変わらなければポジションを増やしたことによるスワップポイントの増加が効いて、維持率はレバレッジ3倍の目安である833%を回復しています。
これは非常に効率のよい資金の活用になっています。
但し、これはかなり恵まれたケースです、追加購入後にレートが下がると維持率が低下するので、様子を見ながら証拠金の追加などの対応が必要になる場合もあります。ただ少しリスクをとってもいいということであれば、この戦略もいいのではないでしょうか。